第5回深夜の真剣140字60分一本勝負

日凪セツナ@BOOTH通販中 @ud0104418624

吐いた息は白かった。見上げた空は、憎らしいくらいに綺麗な星空だった。冬の空は夏より星が綺麗に見えるのはどうしてだったっけ。 狼の声が遠くで聞こえた。 今は何も、考えたくない。 誰かが近付いてきた。男の人だろうか、そんな足音だ。 狼の声が、耳元でした。 嗚呼、暖炉の火、消したっけ？

akila @kumogakurenbo

#140字小説 #140字ss #深夜の真剣140字60分一本勝負 「不安」「燃える」「寒空」 pic.twitter.com/lSyDuEe3uq

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花滝ちかる @chikaru_toka

私より優しい人はたくさんいるわ。私より綺麗な人なら、もっともっとたくさん。 「俺が君を選ぶ理由が欲しいの？」 貴方は笑って私の髪を撫でた。 「不安なんだね。でも俺は、君が君だから好きなんだよ。信じて」 私の心細さごと抱き締めてくれた貴方が、貴方だから…私も貴方が、好きよ。

夢夜 @ruya_reve

寒空の下、早足で受験会場まで歩く。友達と励まし合いながら勉強を続けてきて、ついにこの日を迎えた。――センター試験。このあとには私立大学と国公立大学の二次試験も控えている。でも今は目の前のセンター試験を落ち着いて受けることだけを考えよう。さあ、会場までもう少し。全力を尽くすよ！

夢夜 @ruya_reve

「これで終わりなんだな」燃える篝火を見つめながら君が呟いた。魔王を倒した夜、祝宴から抜け出した君の横顔をただ見つめる。復讐に燃えて魔王を倒した君は今は何を思っているのだろう。君がふとこっちを見た。「お前と冒険できて良かったよ。……ありがとう」君はそう言って微笑み――静かに泣いた。

楓もち/春秋 @mapledanke

「僕、どこか遠い場所へ行きたいなぁ」僕は空を眺めながら君に言った。どうして？そう言った君は困ったような笑顔を僕に向ける。まただ。また君を不安にさせてしまった。「……嘘だよ、どこにも行かない。全部忘れて」自分の本心を隠して微笑んだ。作り物の笑顔を浮かべて、君を強く抱きしめた。

ｺﾋモ @magnolia_wcat

#深夜の真剣140字60分一本勝負 不安 燃える 冬空 pic.twitter.com/NTIPkRRKRT

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夢夜 @ruya_reve

貴方を愛する気持ちに嘘はないのだけれど、誰にでも優しい貴方は私のことなど愛してはいないのかもしれない。そんな不安を抱える私に貴方は太陽のような笑顔を向ける。「俺、お前のこと、大好きだよ！」誰にでもそう言っているのではないですか、と私はまた不安になる。いっそ嫌いになれたらいいのに。

kana @kanaponco

@tos 「寒空でも綺麗に見えるんだね」と言う僕を横に君はレンズから目を離さない。君が星好きと知って不安混じりに誘った海辺の星空デート。当日、君は目を輝かせながら天体望遠鏡を持って来た。こんなムードあるデートに誘った僕の燃える下心を君は知ったこっちゃない。手握ってもいいかな…。

夢夜 @ruya_reve

お前を愛する気持ちに嘘はないけど、お前は誰にでも優しいから時々不安になる。本当は俺のこと愛してないのに冷たくできないだけなんじゃないかって。ねえ、俺のことどう思ってるの……？　今日もそんな不安を隠してお前に微笑みかける。「俺、お前のこと、大好きだよ！」「……ありがとうございます」

秋月蓮華 @akirenge

『綺麗だわ。空は燃えているよう……ああ。燃えているようなものね』 夜空を見上げ、星を眺め、彼女は微笑する。寒空の下、 彼女は笑ってるようで。それでいて。 「心配するな。そこからなにもなくならねえよ」 不安で居る彼女を抱きしめれば、殴られた。 #深夜の真剣140字60分一本勝負

RAY/※※※ @growler_ray

私の心を焦がすこの情熱は、きっと不安を燃やして燃え上がっているんだ。そして恐怖や絶望も、まとめて燃やしている。 私に負の感情はいらない。燃やして燃やして、明るいものだけで心を満たしていこう。心の内が綺麗で暖かいのなら、もう何も恐れないでいい。 私の心にはもう、桜が舞っているから。

こやままやこ @coyamayaco

勉強をすればするほどわかってないとわかって不安になる。 「無知の知だね」 って笑いごとじゃないよ、こんなんじゃ合格できない。 「試験中、困ったら俺を思い出して」 「テレパシーでも送ってくれるの？」 「幸せな気分になれる」 「う・ぬ・ぼ・れ・ん・な！」 でも悔しいけど緊張はほぐれそう。

色糸 @IRO_Iroito_

朝まだ暗いうちに目が覚めた。コートを着てバルコニーへ出る。 漠然とした不安が胸を塞ぐ。この頃はよく眠れない。 ふと、携帯にメールが入っていた。 「最近走ってる？」 そういえば、苦手なマラソンの大会がもう一月後に迫っていた。 陽は未だ昇らず。冷え切った身体を温める為にも、少し走ろうか。

千川@金欠マン @senkawa31337

君がこの街を去ってから今日で四年 戻ってくる。そう約束してくれたけども、時折不安になる でもそんなときはあの日あの場所で一緒に見た燃えるような夕焼けを思い出して、ただ前へ進むんだ 君が帰ってくる居場所は僕が守るから。 だから君はいつでも戻ってきていいんだよ ふと振り返るとそこには……

各務あおい @NT_Aoi_Tsuki

今朝出社するとき感じた不安はこれだったのだと、電話口から聞こえる営業の口調で気付いた。 どうしても必要な仕様。今からではどうあがいても、納期には間に合いようがない。 何故受注仕様書から漏れたのか、何故製作仕様書の承認時に気付かないのか。 全て今更の話だ。 せめて今日は、帰って寝よう。

リビングデッドユウト(yut@) @yut_gm

よかったギリギリ間に合った #深夜の真剣140字60分一本勝負 pic.twitter.com/0aGvfSkFbG

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∫ MatoP @_Mato_P_

早朝、不安になりながらも、朝焼けに燃える寒空の下、駅へと自転車を走らせる。 センター試験、会場はかなり混んでいると思って、少し早めに行く。 一人、電車に揺られる。 これに受かれば念願の一人暮らしに一歩近く。 息が白くメガネをくもらす。 これでいいんだ。 故郷を離れるけど。 大丈夫。

藤黄書房 @to_o_syo_bo

#深夜の真剣140字60分一本勝負 寒風摩擦をし続ける男がいた。 雨の日も寒空の日も何十年と。 なんで？ 誰もが男に尋ねた。 今の私が答えだよ。 男は言った。 誰もが嘲笑い、不安そうな顔を浮かべた。 男の体は文字通り燃え続けている。 雨の日も寒空の日も何十年と。 その凄さに誰も触れないまま。

戸魚 @d00rfish

ふりかえる、何でもない住宅街。通学路だった道、塗装の剥げたフェンス、いまはもうないもの。白く乾きすぎた空気が軋む。わたしのなかの、死ねないなにかが騒ぐのだ。火種はすぐそばに転がっている。いたはずの人。見覚えのない写真。わたしたちはとても上手に忘れていく。あの時、空は晴れていたか。

Altair @_altair_73

一人歩く寒空の下、悴んだ手を擦り合わせる。溜め息と共に昇っていく白い煙を目で追うと、夜空で瞬く星たちに気が付いた。星になれたらいいのに、そんなことをぼんやり考えていた。僕は凍えそうな心で君を見上げることしか出来ない。天に昇る煙に想いを乗せる。好きなんだ、例えもう君と会えなくても。

呂衣 @roiroi7272

暗い、深いずっとずっと下の。手を伸ばしても伸ばしても決して外には出られない。寒い寒い誰か。・・・だれか？もう覚えていないくらい前の記憶。僕は君に何を言った？何も覚えていない。思い出すのは君の傷ついたように僕を見つめる美しい瞳と、その宝石から滑り落ちる冬の星の様な涙。暗い深い寒い。