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ナナシ @darkmoon_souji

【三人組ネタメモ】 #ホタテ創作_三人組 日誌を担任のところに持って行くと、化学室は大荒れだった。 「先生、日誌…」 「先生ー!実験実験ー!今日こそ実験ーっ!」 「ああああうるさい!忙しいんだよ!明日の授業の準備があるんだ!そんなもんやってられるか!」 「日誌…」

2019-10-17 10:14:28
ナナシ @darkmoon_souji

帰っていいかな。 「拾井君って本当に実験が好きなんだね」 「好きのレベルがおかしいと思うけど…」 こいつ、受験は大丈夫なのか? 勉強してるところを見たことないけど… 「何だ、お前たちいたのか」 ようやく俺らの存在に気づいてもらえた。 「日誌」 やっと日誌を差し出せた。

2019-10-17 10:18:44
ナナシ @darkmoon_souji

「その辺に置いといてくれ。あとあの叫んでるやつを連れて帰ってくれ」 いや…それはちょっと… 「あー!じゃあ、じゃあ二人とも!一緒にやろうよ!実験!」 誰でもいいんかい。 そして巻き込まんでくれ、俺を。 「もちろん構わないぞ。なぁ、慎ちゃん!」 「…」 俺はやりたくないです。

2019-10-17 10:21:46
ナナシ @darkmoon_souji

「それで何をやればいいんだ?」 「やりながら考える!」 無理だ。こいつに凡人の俺がついていけるわけがない。 この会話からしてもう疲れる。 「静かにしてくれるなら何でもいいけど、さっさと帰れよ。最近日が落ちるのが早くなったし」 「はーい」 ガチャガチャと実験器具を言われるがままに出す。

2019-10-17 10:24:49
ナナシ @darkmoon_souji

「みんな楽しそうねぇ」 よくわからんが、拾井の指示に従っていると窓の外で女性がニコニコしながらこちらを見ていた。 あ。 「リリーさん!こんにちは!」 「お仕事終わったの?」 二人は窓に駆け寄る。 リリーさん…今日も美人だな。 「ええ。お買い物をして帰ろうかと思ってたの」

2019-10-17 10:27:56
ナナシ @darkmoon_souji

背中には、すやすや眠るアイリス。 少し見ない間にまた小さくなった気がする。 「アイリスちゃんの面倒見る?」 「ありがとう。大丈夫よ」 最近はこの赤ん坊の世話もすることがなくなってきた。 そういえば、化学教師がもうすぐかもしれないとつぶやいていたな…

2019-10-17 10:31:23
ナナシ @darkmoon_souji

リリーさんは何か言いたそうに黙々と仕事をしている先生のほうに目をやる。 何か用があって、来たのだろうか。 「俺ならまだしばらくかかるぞ」 「ううん、違うの。ごめんね、お仕事の邪魔して」 視線を感じてか、素っ気なく先生は言った。 「何だよ。言いたいことがあるならさっさと言え」 「うん…」

2019-10-17 10:33:37
ナナシ @darkmoon_souji

うつむくリリーさん。 どうしたのだろうか。 「リリーさん、俺達邪魔ならどっか行こうか?」 気をきかせて言ったが、彼女はものすごい勢いで首を横に振った。 「みんなにも聞いてほしいの!」 俺達も? 「あのね…クレハちゃん…私ね」 意を決したように彼女は顔を上げた。

2019-10-17 10:36:03
ナナシ @darkmoon_souji

ごくりと俺達三人は唾を飲む。 「お付き合いしてほしいって言われたの!」 「…………は?」 お付き合い…? 「それって、告白ー!?」 拾井がわっと声を上げたのを聞いて、お付き合い=告白ということを認識できた。 お…おおおお! 「おめでとう、リリーさん!」 俺たちは単純なので拍手をして喜ぶ。

2019-10-17 10:38:45
ナナシ @darkmoon_souji

「どんな人?そんないい人がいたんだな!?」 「何て言われたの?」 「仕事で出会った人か?」 口々に俺たちは彼女に質問を浴びせる。 彼女は嬉しそうに顔を赤らめている。 リリーさんならありえなくない話だな。 「実は園で預かってる子のお父さんなの…。奥さんは死別してしまったみたいで」

2019-10-17 10:42:20
ナナシ @darkmoon_souji

なるほど。美人なリリー先生に一目惚れしたんだな。 「私、男の人にそんなこと言われたのは初めてで驚いてしまって…どうしたらいいのかしら」 「子持ちかー。でもリリーさんがいいならいいんじゃない?」 俺の言葉にやつらもうんうんと頷く。 「いや…待て待て。先走るな」

2019-10-17 10:44:27
ナナシ @darkmoon_souji

何も言わないからすっかり存在を忘れていた化学教師が慌てて間に入ってきた。 「何だって?男から告白?お前が?」 「先生動揺しすぎ」 拾井から突っ込まれる先生。 「そうなの。クレハちゃん。私、どうすればいいと思う?」 「こっちが聞きたいわ」 相談する相手が間違っていると思う。

2019-10-17 10:46:35
ナナシ @darkmoon_souji

「なんか頭痛くなってきた…」 そう言って大きなため息をつく。 「その人はお前が何なのか知っているのか…?」 「ちゃんとは知らないと思うわ…」 「自分で説明できるのか」 「…できる」 少し自信なさげだ。 「先生、素直に喜んであげなよ!リリーさんにとってはいいことだよ!?」

2019-10-17 10:50:01
ナナシ @darkmoon_souji

拾井の言う通りだ。 ずっと魔女の国で生きてきた彼女にとって、これは転機だ。 しかし、先生が懸念しているのは… 「そうしたいのは山々だが、あの閉鎖空間で生きてきた人間とお前たちは別物も同然だぞ。魔女への理解がない者もまだ沢山いる。

2019-10-17 10:56:22
ナナシ @darkmoon_souji

リリーの正体を知って、この話がなかったことにされたらどうする?それにその人は奥さんと死別してるんだろ。きっと子どもに母親が必要だという思いもあっての申し出だろう。お前はその子の母親になれる覚悟があるのか。仕事で子どもの面倒を見るのとはまたわけが違う。

2019-10-17 10:56:23
ナナシ @darkmoon_souji

普通の人と歩む道が違うということもちゃんとわかっているのか?」 「…そうね…」 先生の言うことはごもっともだ。 考えなしにお祝いムードだった俺たちも黙ってしまった。 「あと…一番問題なのは年だ。お前一体いくつなんだよ。その人はまだ若いんだろ」 そこだ。

2019-10-17 10:58:46
ナナシ @darkmoon_souji

聞けばリリーさんはずっとこの姿だと言うではないか。 先生が幼少期からずっとこのままらしい。 「それも説明しなきゃならない。…薄々気づいていると思うが、俺たちは年を重ねても永遠に若いままなのかもしれない。お前がいい例だ」 不老不死ってやつか!? いや…年は取っているのか…

2019-10-17 11:02:05
ナナシ @darkmoon_souji

「まさかとは思っていたが、俺も何年か前からその兆候がある。研究の余地はあるがいつ判明するかわからない。嘘でも老けていかないとそれはそれでまた問題になるぞ」 「わかったわ。私、きちんと彼にお話しするわ。だから、クレハちゃんも一緒に来てくれる?」 「…人の話聞いてたか」

2019-10-17 11:11:37
ナナシ @darkmoon_souji

「あのね、違うの。ちゃんと私の口から言うわ。でも、私の説明だと伝わらないかもしれない。私、クレハちゃんみたいに賢くないもの」 「俺の意志はないのか」 地獄絵図だな…それ… 「フォローくらいしてあげたら?」 「お前…人の気持ちも知らずに…」 先生は拾井をにらみつけた。

2019-10-17 11:15:45
ナナシ @darkmoon_souji

「まず俺が何なのかってことから始まるじゃねぇか。おかしすぎるだろ」 「どうして?クレハちゃんは私の大切な家族よ。おかしいことなんてないわ」 「向こうも気まずいと思うけど」 「どうして?」 俺は黙って先生に向かって首を左右に振った。 説得は無理。諦めな…

2019-10-17 11:19:09
ナナシ @darkmoon_souji

「お前が普通に大人になって、なりたかった職業に就いて、普通にその辺の女と結婚して子ども作って。普通の家庭を築く人生を歩むのかと思ったら、少し邪魔をしてみたくなった」

2018-02-12 22:55:39
ナナシ @darkmoon_souji

【これは使う】 #ホタテ創作_三人組 「お。一年がホウキの授業やってんぞ」 「本当だな」 グラウンドでは一年生たちがホウキに手こずっている。 俺らもやってたなー 「ん!?あれ三太じゃないか?」 こういうのは女子の方が上手いのだが、それに負けず劣らず三太がなかなかの高さで飛んでいた。

2019-10-15 22:37:48
ナナシ @darkmoon_souji

「おお!すごいぞ!大参君!」 佳一が無邪気に手を振る。 「せんぱーい!慎二郎せんぱーい!」 三太が俺たちに気づき、ふよふよとこちらへ飛んでくる。 「お前やるじゃん。佳一なんてちっとも飛べなかったのに」 むしろ俺の方が飛べてたくらいだ。 「えへへへ……」 照れる三太。

2019-10-15 22:37:49
ナナシ @darkmoon_souji

【いつ使う!化学教師vs女英語教師】 「……はい?」 「だから、美恵橋先生が風紀を乱してるんちゃうかってみんな言うてるんです。どないかしてくれませんか」 「教師に向かって失礼だろ。いくら美恵橋先生でも常識くらいあるだろ……ていうか、生徒が相談に来るのはわかりますが、先生方まで何です。

2019-10-15 23:00:46
ナナシ @darkmoon_souji

揃いも揃って……」 化学教師が呆れた目を風紀委員メンバーの後ろに立ち並ぶ女性教師陣に向けた。 「だって!彼女の言う通りなんですよ!?」 「美恵橋先生、男の先生方に留まらず男子生徒まで誘惑してますよ!」 「誘惑て……」 「何とかしてください!玖雅先生!」 「何で俺が……」

2019-10-15 23:00:47
ナナシ @darkmoon_souji

頭を抱える化学教師。 大変そうだ。 「……で、姫八先生は付き添いですか?」 「えっ?」 なぜか一人男性が混じっていた。 それは英語教師こと、姫八先生だった。 「いや、僕はその」 「ひどいんですよ!美恵橋先生、同じ英語担当だからって、若い姫八先生のことまでいじめちゃって!」

2019-10-15 23:07:00
ナナシ @darkmoon_souji

教師と言うかもはやただの女子化している女教師たち…… 「はぁ。男を誘惑してるわりには、姫八先生のことはいじめるんですか」 「別にいじめと思ったことは」 「自分より若いし、生徒たちから人気あるから僻んでるじゃないですか?」 「あんたら、美恵橋先生が嫌いなだけでしょう?」

2019-10-15 23:07:00
ナナシ @darkmoon_souji

「違いますよ!嫌いってだけでこんなこと言いません!生徒にも悪影響だから言っているんです!」 化学教師のため息が大きくなる。 「先生、私たちの話も聞いてください。美恵橋先生の補講を受けた男子たちだけ、異様に成績が伸びているんです。これっておかしくないですか?」

2019-10-15 23:20:50
ナナシ @darkmoon_souji

風紀委員たちも口々に告発する。 化学教師のため息が大きくなる一方だった。 「み、皆さん。落ち着きましょう。一旦冷静に」 英語教師が慌てて女性陣を制して間に入る。 「玖雅先生……皆さんの言ってることは本当です。男の僕から見ても、美恵橋先生の行動はいかがなものかと……」

2019-10-15 23:20:50
ナナシ @darkmoon_souji

「別に嘘だとは言ってないでしょ。姫八先生も彼女から僻まれてるから、そう思うだけなのでは?」 冷たいな、化学教師。 「玖雅先輩……先輩はいつでも私の味方じゃないんですか……?」 ゆらりと国語教師が前に出てくる。 「華村……いたのかよ……いい加減先輩呼びはやめろと何度も」

2019-10-15 23:20:51
ナナシ @darkmoon_souji

「先輩が私たちに力を貸さないと言うならそれはそれでいいでしょう……理事長に言うまでです……。しかし、そんな先輩に現実を見えてあげましょう」 「あ?」 ビシッと、国語教師は窓の外を指差した。 俺達も見る。 ……が、何も見えない。 「──……」 何も見えないけど……

2019-10-15 23:20:51
ナナシ @darkmoon_souji

「……わかった」 ゆっくりと、化学教師は立ち上がった。 何が見えたんだ!? 「美恵橋先生には厳重注意をしてこよう。このことは理事長に報告。場合によっては懲戒処分もあると言う」 「抵抗した場合は」 「全力で潰す」 ……えっ? 注意しにいくだけだよな!?

2019-10-15 23:49:52
ナナシ @darkmoon_souji

「だ、大丈夫なんですか。美恵橋先生って魔女の力が強いって噂が……」 「噂でしょう?本当だったとしても、玖雅先輩に勝てる人なんていませんよ」 そう。国語教師の言う通り。 先生に勝てる魔女なんて…… 「まぁ実は俺も目の敵にされてたんだよな」 ここで突然の告白。 みんな、驚く。

2019-10-15 23:49:53
ナナシ @darkmoon_souji

「無視してきたが……それも今日で終わりだ。大した力もないくせに何が魔女だ。本物の力を見せてやる」 さっきまでの関わりたくない感じはどこへやら。 完全戦闘モードで行ってしまった。 「えー。先生、今日は一緒に実験やってくれるって言ったのにぃ」 拾井が残念そうな声を上げる。

2019-10-15 23:49:53
ナナシ @darkmoon_souji

「すぐ戻ってくるかもしれないし、待っていよう」と、佳一がやつをなだめる。 「さぁ!皆さん!私達も玖雅先輩の応援に行きますよ!」 国語教師を先頭に、女性陣もぞろぞろと化学室から出て行った。 残ったのは、俺達と……姫八先生だけ。 「先生は行かないんだ?」

2019-10-15 23:49:53
ナナシ @darkmoon_souji

「無理矢理連れてこられただけだから……」 お疲れ様だな。本当。 「姫八先生も、美恵橋にいじめられてたって本当?」 「いじめ……っていうか……嫌がらせ的な?気にしないようにしてたんだけど、他の先生にバレちゃって今ここにいるって感じです」 「大変だったな」

2019-10-15 23:49:54
ナナシ @darkmoon_souji

佳一が先生を労う。 「ありがとう……。でも、玖雅先生まで目の敵にされてたっていうのは、意外だったな……」 「そうでもないよ」 と、言ったのは拾井。 「……と言うと?」 「美恵橋は基本的に自分が一番でチヤホヤされてなきゃ嫌なんだ。魔女の力が強いってもてはやされてたけど、玖雅先生のほうが

2019-10-15 23:49:54
ナナシ @darkmoon_souji

強いのは誰もが知ってること。男のくせに魔女の力がある玖雅先生に嫉妬したんだ」 ああ……なるほど……そういうことだったんだ。 こえーな、女って。 「こういうの愚かっていうのかな。先生と美恵橋なんて釣り合うわけないのに張り合っちゃってさ。しかも美恵橋程度の力ならいくらでもいるよね」

2019-10-15 23:49:54
ナナシ @darkmoon_souji

美恵橋の魔女の力がどの程度のものかは知らないが、なぜそんなことがわかるんだ……拾井…… あとお前、普段ヘラヘラしてるくせに急に真顔でしゃべるなよ。怖いじゃねぇか。 「玖雅先生って……そんなにすごいんですか?」 「先生、論文は読んでないのか?」 「研究のことは知ってるけど……」

2019-10-15 23:49:54
ナナシ @darkmoon_souji

佳一、そのことじゃねぇんだよ。 力のほうだよ、力。 「姫八先生は見たことないんだ」 「ホウキの授業でしか……むしろ君たちは見たことあるんですか?」 「何度も」 「先を読んでくるし」 「魔女の力なんてあっても嬉しくないとか言ってるわりには乱用してくるよな」 「へ、へぇ……」

2019-10-15 23:49:55
ナナシ @darkmoon_souji

「でもね、気にしてるのは本当。だからそっとしておいてあげてよ」 うんうん。と、俺と佳一は拾井の言葉に頷いた。 先生にとっては、決していい過去ではない。 「仲いいんだね」 「運命共同体だ!」 「俺は先生の一番弟子!」 お前のは自称だろーが。 「バカなことを言ってないでさっさと帰れ」

2019-10-16 00:16:16
ナナシ @darkmoon_souji

あ。ご本人の帰還だ。 「先生!もう終わった?早く実験やろ!」 「今日はやらん。疲れた」 「えー!やってくれるって言ったじゃん!!」 悲痛な声を上げる拾井。 「お前……弟子弟子言うなら少しは労れよ……」 「労ったら弟子?」 「しない」 「ひどいー!」

2019-10-16 00:16:16
ナナシ @darkmoon_souji

拾井は子どもみたいに駄々をこねる。 こいつは本当…… 「姫八先生、しばらくはあの女……美恵橋先生も大人しくなると思います。また復活するかもしれませんけど」 あの女って言ったな、今。 「……ありがとうございます」 「同じ教科を担当しているし難しいと思いますが、あまり関わらないように」

2019-10-16 00:16:16
ナナシ @darkmoon_souji

「……はい」 「何かあったらすぐ言ってください。ああやって女性陣にバレるほうが面倒だ。俺でも構わないし、もしくは華村に。あれでも一応生活指導だし、信用できる後輩なので」 「わかりました…」 少し反省した様子で出て行こうとする英語教師。 「……姫八先生」 しかし、呼び止められる。

2019-10-16 00:16:17
ナナシ @darkmoon_souji

「今日はもう帰れる状態なら東側から英語室に戻ってすぐ出てください」 「え……なぜですか?」 目をぱちくりする先生。 「西側から戻れば美恵橋先生に遭遇します。英語室に留まれば美恵橋先生も戻ってきます。今日はもう会わないほうがいい。また厄介事が起きます」 「……わかるんですか?」

2019-10-16 00:16:17
ナナシ @darkmoon_souji

先生……また少し先の未来を見たな…… 「知ってますか。魔女って占いも得意なんですよ」 つまりはそういうことなのである。 魔女の力を目の当たりにした姫八先生は驚いた様子だったけど、言われたことに従って、東側から戻っていった。 「マジで疲れた……若い新任教師のケアまで…勘弁してくれ…」

2019-10-16 00:28:04
ナナシ @darkmoon_souji

溶けるように机に倒れ込む。 「魔女なんてクソ食らえだ……何で俺ばっかりこんな」 また言ってる。 「先生、帰る?」 「帰る帰る……もう仕事なんてやってらんねー」 教師が生徒の前でそんなこと言っていいのか。 「駄目ですよ!先輩!理事長に報告!」 「うわ、出た……」

2019-10-16 00:28:05
ナナシ @darkmoon_souji

再び現れる、華村国語教師。 「お前が行ってこいよ……十分仕事しただろ、俺は……」 「そういうわけにはいきません!当事者がいないと!」 「明日明日。明日報告するから」 「絶対しないでしょ!それ!」 ずるずる引きずられて、連行される。 「お前ら早く帰れよー」 「はーい」

2019-10-16 07:51:38
ナナシ @darkmoon_souji

大人しくいい子チャンの返事をして、見送った。 「拾井君、残念だけど帰ろうか」 「うん……」 何だかしょんぼりしている。 「どうしたんだよ」 「最近先生忙しいそう。実験やってくれない!」 また子どもみたいなことを… 「先生だってお前の相手ばっかしてらんねーだろ」

2019-10-16 07:51:38
ナナシ @darkmoon_souji

「でも言われてみれば、魔女の一件があってから、俺達以外の人をここでよく見るようになったぞ」 佳一の言う通りかもしれない… 今日みたいな相談って、別に今日が初めてなわけじゃないもんな。 「…喋りやすくなったとか?」 「これも魔女の力のせい…かな?」 「実験ー!」 終わり

2019-10-16 07:51:38