#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite 第193回お題「君だけ」 #140字小説 #140SS #140字SS #一次創作 #夢小説 #ネームレス夢小説 pic.twitter.com/TCv4vTJMTJ
2022-02-12 22:00:51大人になるほど、キラキラしたものが見えなくなる。見ることをやめたのか、見方を忘れたのか分からない。 好きなことや心惹かれることを素直に求められる君の横顔は、何よりも美しかった。 どうか君だけは、その気持ちを忘れないで。僕の希望で居続けてくれ。
2022-02-12 22:02:20天啓など信じない。神なんていないのだから。なのに、神殿は優しい君を生贄に差し出せと言う。神がいるならなぜアイツらに虐げられ、踏みにじられた僕たちを救ってくれなかった!?#twnovel 神官がいざなう手を大人しく取る。懐には錆びた短刀がひとつ。君は遠くまで逃げて。僕が時間を稼ぐから…。
2022-02-12 22:03:33#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) お題 ①君だけ ③天啓 pic.twitter.com/eo8RfI8P8P
2022-02-12 22:04:33出会いなら今でも鮮明に覚えてる。みんながチヤホヤしてくれる中、たった一人だけが面と向かって「流行りに乗ってるだけでダサい」って言ってきたから。 本当、心からムカついて、みんな好きだけど私は君だけ嫌いだよ。って言ったっけ。 「……今は?」 「言わせないでよ」 「言って」 「君だけ好き」
2022-02-12 22:04:36「君だけに言う。私は平家を討つ」義兄の言葉に義時は焦った。山師だ。文覚と同じだ。いざ出陣となると二の足を踏むに違いなかった。その時天啓が閃いた。海だ。いつかきっとこのあたりの海の彼方からやって来る何かが、この土地に発展をもたらす。そんな気がした。強く念じると近い未来に風を感じた。
2022-02-12 22:07:23#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) 使用お題→君だけ/天啓 すこし(S)ふしぎ(F)少年少女の日常 いやオカルトかな? pic.twitter.com/GpUAOTFqjf
2022-02-12 22:08:14父が持ってきたのは、懐かしい味の金平糖だった。「ありがとう」と受け取ろうとした私に、父は鋭く「違うぞ」と言う。「これは孫のだ」息子は生まれて初めて見た金平糖に興奮し、テーブルの上にそれを色分けしてきちんと並べた。そして黄緑色のものをグッと掴み、私に差し出す。「これとうちゃのぶん」
2022-02-12 22:08:39「用意はいいか?」「抜かりない」黄昏時をわずかに過ぎ、互いの顔が闇に沈んでいこうとしている頃、俺と相棒は囁き合った。「そろそろ出るぞ」そう言った相棒に、声で返事をする代わりに、俺は忍び装束に包まれた身を踊らせた。輝き始めた月の光から逃れるために、より暗い方へと俺たちは進んでいく。
2022-02-12 22:09:12足元の水たまりに、落ち葉が一枚沈んでいる。不気味なほどに澄んだ浅い水底で、落ち葉は黙って死んでいるようだった。それを見た私は、突然、天啓に打たれる。そうだ。そうだったんだ。「私、あいつと別れたいんだ!」思わず口をついて出た言葉に驚く間もなく、私は離婚届を求めて市役所に駆け込んだ。
2022-02-12 22:09:52#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) お題: ①君だけ ②いざ ③天啓 #木槿国の物語 画員の妻の呟き^_^ pic.twitter.com/uPTQUOfPGL
2022-02-12 22:11:13「私は貴方に救われた。貴方はこれからも誰かを救ってくれると嬉しいな」 探偵だった俺が調べていた女の妹との最後の会話。 彼女は交通事故で死んだ。 いざ、死体涙が出なかった。 そして今では君だけが、色鮮やかで。 「あの言葉は天啓か」 色褪せた世界で君が言った通り、俺は誰かを救っている。
2022-02-12 22:12:21先生にもあげる。放課後、彼女は笑ってそう言った。「だめだろ持ってきちゃ」甘い香り、可愛らしい包み紙。なにより今日という日がその存在を色濃く主張する。「本命です」冗談混じりに、けれど真っ直ぐに。「君だけだよ、そんなの言うの」揺らぎそうになる。受け取るのは物だけだと決めていたのに。
2022-02-12 22:18:59青い花園の中で、白い花が咲く。たくさんの人がいる中で、君だけを見つけることができたのは、天啓なんだろう。間が悪いと、いつも友人にからかわれているが、今回に限っては、ずれたタイミングが幸運へと転じたのだ。気がかりは一つ。恋人ができたら、焼き肉を奢るという約束をしてしまったことだ。 pic.twitter.com/mZdKYNLWYZ
2022-02-12 22:19:31#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 秘密の恋人のつもりで書きましたが、よく読むと狂愛のようだなと…… pic.twitter.com/Bz0jbnHL0e
2022-02-12 22:21:46忍びの姿に身を包んだその男は、城内の屋根裏に入りながら敵情を探ろうとしている。その男は、厳しい忍びの修行に励んでいた時に師匠が発した言葉を思い出した。 『いざという時に、敵に気づかれることなく任務を遂行できるか』 相手の藩の内情を聞き逃すまいと、その男は屋根裏にそっと耳を近づけた。
2022-02-12 22:22:45#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 主人公はミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役、友人はアンジョルラス役のイメージです。 pic.twitter.com/V3XPrmyl2h
2022-02-12 22:22:49#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 運命の出会いか、それとも pic.twitter.com/zfRDbG0KGr
2022-02-12 22:23:24「コロナかも」 妹が言った。喉が痛いのだという。連絡をとり病院にいざ出かけようという時、母が妹に聞いた。 「最近遊びに行った?」 「昨日カラオケに」 「誰と?」 「一人で」 おや? 「6時間歌った」 喉枯れたんじゃ? 「でも平熱35℃台なのに36.7℃も熱ある!」 それを熱と呼ぶのは君だけだよ。
2022-02-12 22:24:21#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 読み辛くてすみません! pic.twitter.com/qdpNHDbHbD
2022-02-12 22:24:23「君だけに話そう」山の池に落とした斧を、金だと嘘をついた僕に金のそれをあえて手渡しながら神が言った。「いざ、海へ向かえ。そしてその斧で海原を開け。逃げれば、お前の嘘は首をしめる」ああ、欲張った罰か。渋々海に着き、斧を振りかざす。天啓のように割れた波間に、ウィルスの断末魔が響いた。
2022-02-12 22:32:36天啓がくだった。信者たちが一様に『教会』に入っていく。時は来れり、いざ楽園へ、と教祖様が大きく腕を上げ、皆、手に手に杯を掲げる。教祖様がひとりひとりに言葉をかけ、それに合わせて杯を煽った彼らは、ばたばたと倒れてゆく。最後は私だ。しかし私の杯は弾かれた。歪んだ顔で、彼は首を振った。 pic.twitter.com/vFBzTgGz1Q
2022-02-12 22:41:09君だけを愛せ。空耳ならいざ知らず、明晰な発声が聴こえた。辺りに人は居ないのに。奇妙な体験が喉に刺さった小骨のように脳裏を衝く。毎日痛みに晒されて意識が内側に向き、己に沈んで溺れてゆく。息苦しさを覚えた頃、君に構っていられなくなり、離れた。あの愛は偽りなのか。まさか天啓だったのか。
2022-02-12 22:42:23「君だけが頼りなんだ」友人がまた無心しに来た。仕留めるまで頑として動かないからタチが悪い。数枚渡すとご機嫌になって決まり文句が口をつく。「いざ居酒屋へ!」調子良く行ったきり音信不通になった。数日後に現れて悪態をつく。「食い逃げで捕まったよ!子供銀行券をよこしたな!」天啓を得たね。
2022-02-12 22:42:31素敵なお題をありがとうございます!参加させていただきます✨ 今回のお題は 「君だけ・いざ・天啓」でした。 バレンタインデーが近いので、バレンタインを絶好の好機とする人のお話を書きました。「トリュフは君だけだよ」って言えるといいですね…… #深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite pic.twitter.com/gDq77NJfBF
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