最初に初華が歌っているのは、イギリス民謡の「グリーンスリーブス」。ヘンリ8世がアン・ブーリンを想い作ったという伝説がある。緑の袖の女性への叶わぬ思いを詠んだ悲恋の民謡。 月の形はおかしい。この月は27日の月で、太陽に先駆けてのぼる。太陽がすぐ左にあるので、この形で見えることはない。 pic.twitter.com/fBtTZ753dj
2023-10-12 10:57:23ましてやこの時間に見えるはずがないのだが、もちろんこれは分かっていてやっている演出である。 pic.twitter.com/F63qyXOQ1n
2023-10-12 10:58:50にゃむをamoris、愛に当てているのは、祥子が彼女の自己愛を見抜いているからだと思う。 pic.twitter.com/LaxSZKc1qp
2023-10-12 10:59:51月の光でかりそめの命を宿す、 から、祥子はあそこで月光を弾いていたのだろう pic.twitter.com/KiiJTmveYJ
2023-10-12 11:02:39mortis。mors「死」の属格。 pic.twitter.com/HW6LG1YZjM
2023-10-12 11:07:41timoris。timor「恐怖」の属格。 pic.twitter.com/Yri8ZaXSWZ
2023-10-12 11:08:49amoris。amor「愛」の属格。 pic.twitter.com/LOOLNvokxN
2023-10-12 11:09:23oblivionis。oblivio「忘却」の属格。 pic.twitter.com/o7nDRfCNXP
2023-10-12 11:10:27doloris。dolor「悲嘆」の属格。 pic.twitter.com/fAU5RcXSXT
2023-10-12 11:11:43これら全ては属格の形をとっている。属格というのは所有格のこと。 「われ、~を恐るるなかれ」と述べていくが、「恐れる」という動詞(たとえばhorreo)は属格ではなく対格(直接目的格)をとる。 ne horrerim oblivionemで「われ、忘却を恐るるなかれ」である。oblivionisではない。
2023-10-12 11:20:05属格をとるのは、obliviscor「忘却する」のほうだ。 ne obliviscar oblivionis「われ、忘却を忘却するなかれ」。
2023-10-12 11:25:32戻れないところまで堕ちていく、という歌詞のところで垣間見えるひび割れたピアノの映像 pic.twitter.com/CEtQdbYv28
2023-10-12 11:31:29マスカレードが終わったところからの祥子の「仮面」の外れ方がすごい、 一人だけ着替えて、タクシーに乗らず、電車で帰っていく (ここで「Ave Mujica」という言葉が祥子に重なるの、意図したものだったらいいな pic.twitter.com/fejO34H3jl
2023-10-12 11:34:37これまでずっとお嬢様口調を貫いていた祥子の、最後の仮面が、家に帰った瞬間に外れる。 pic.twitter.com/7CbWzndvt0
2023-10-12 11:35:40「ただいま……クソオヤジ」 pic.twitter.com/SIwzJIlmxa
2023-10-12 11:36:45ラテン語、辞書に載っている主格ではなく属格で揃えているあたり、命名した人の教養が知れる。 そんな「仮面舞踏会」の世界から、 ビールの空き缶の転がるクソオヤジの世界への対比がえげつない そしてお嬢様口調を貫いていた祥子の吐き捨てるような「クソオヤジ」が至言。すばらしい。
2023-10-12 11:39:17祥子の事情を語り尽くさないからこそ醸し出されるその極端な落差の対比がすごい。 そして1話のあの時の、雨に濡れながら涙一つ見せずにCRYCHiCを終わらせた祥子の矜持を思わずにいられない
2023-10-12 11:41:24