twitter.com/i/events/15787… “別に…キュンとなんかしてないしっ!” #井上和 #妄ツイ
2022-10-08 21:50:271 席替えをして2ヶ月。 私のお隣さん、○○君と付き合うことなった。 付き合っているのに、彼は鈍い。 こんなにもアピールしているのに、鈍い。 この私が彼女なのに、無反応。 どうして、こんな男を好きになってしまったのだろう… なんかムカつくから、絶対にキュンとさせてみせる。
2022-10-08 21:39:592 和:おはよっ!○○君! どう? 今日の私は、120%でキャピッとしてるでしょ? ○:あぁ。 私の方を見向きもせず、軽く手を上げるだけ。 コイツ… 和:相変わらず、しけたツラしてるね? 一瞬、驚いた表情を見せた。 ○:まさか、井上さんからそんな言葉が出てくるとは…
2022-10-08 21:39:593 アンタが鈍いんですぅ! 毒ぐらい吐きたくなってしまうんですぅ! ○:でも、これはデフォルトなんだよ。 はぁ…? デフォ…何? 意味分からないし… 何でこんな奴…好きになったんだろ… って言うか、私のこと未だに苗字でさん付けって… 距離感…
2022-10-08 21:40:004 きっと。 付き合って、舞い上がってるのは私だけなんだろうな… こんな奴と付き合ってウキウキしてる自分自身にもムカつく… だって… この私が… この私がだよ? 学校で1番モテると言っても過言ではない私が…
2022-10-08 21:40:015 隣の○○君と… キュン… あー!もう! やだやだやだ! 彼を見ただけで、ときめいている自分が嫌だ! 惚れたら負けとはこのことか… いや、私は負けてない。 そう…引き分けたのだ。 だから、絶対に私が勝つ。
2022-10-08 21:40:017 和:…でさ…なんだか私だけが意識してるみたいで… 咲:へぇ…?向こうもテレてるだけじゃない? 和:そう…かな… 咲:和を前にして、素直になれないだけだよ。 和:えぇ? 咲:あぁ…ほんっと、和って可愛いね。 和:…? 咲:何と言うか…○○君に恋してますって感じが顔に出てるからさ。
2022-10-08 21:40:028 和:え…顔に出てる⁈ 咲:もうバレバレ。もうね、顔に書いてあるもん。 慌てて頬や額を触る。 咲:ふふ…なんて言うのは、冗談だよ。イジり甲斐もあって、隙を見せるようになったのは、間違い無く彼の影響だ。 親友に冷静に分析される。
2022-10-08 21:40:039 咲:あっ…良いこと思い付いた。 和:良いこと…? 咲:私が、和の”可愛い”を引き出してあげよっか? 和:何するつもり? 咲:それは…秘密。 パチッとウインクをされた。
2022-10-08 21:40:0311 咲月は、昼休みになってアクションを起こした。 咲:ねぇ、○○君! ○:ん? 咲:一緒に、お弁当食べない? なっ⁈ 落ち着け、私。 彼なら、そんな誘い断るに決ま… ○:別に良いけど… 良いんかい! おい!
2022-10-08 21:40:0412 咲:えぇ?やったぁ!嬉しい! 咲月…何を考えてるの? ってか、○○君も! おーい! 隣に彼女いますけど? 彼女よりも、彼女の親友の方がお好きですか? あぁ?
2022-10-08 21:40:0413 咲:お弁当可愛いね? ○:ありがと… どれどれ… 今日の主役は…ネコちゃん⁈ 俵おにぎりを使って、ネコちゃん弁当⁈ それは、確かに可愛い… ウチの彼氏、可愛い… 咲:自分で作ったの? ○:うん。 咲:うっそ⁈本当に⁈早起きしたんだ?
2022-10-08 21:40:0514 ○:えっと…? 咲:だって、頭に寝癖付いてるもん。 サッと手で隠す彼。 咲:へへ。そこじゃないよ?あっ、ちょっと待ってて! 鞄からヘアミストを取り出す。 ○○君の後ろに回ってワンプッシュ。 手櫛で寝癖をとかす彼女。 ちょっ… 私の○○君なんですけど⁈
2022-10-08 21:40:0515 咲:直ったよ! ○:あ、ありがと… ポリポリと頬を掻く。 何を照れてるんだ! 私がボディタッチをしても、顔を赤くしないくせに… もぉ… お弁当が可愛いのは、私だけが知ってれば良いのに… 出来れば、ずっと私と一緒にいて、香りがあなたに移ってしまえば良いと思うのに…
2022-10-08 21:40:0616 私以外の女の子の香りを身に纏っちゃって… 咲:こんなお弁当作れるなんて、女の子みたい。 ○:はは… 咲:もしかして…可愛い彼女の影響…? ○:あー… 言い淀むところじゃないから! 咲:彼女とか…いる? ○:うん… 咲:その反応…”一応”いる…みたいな?
2022-10-08 21:40:0617 ○:いや、”一応”じゃなくて…”ちゃんと”いる… 言い切ってくれた… 咲:ふーん? ○:…と思っている… ちょっと、不安そう… “だってよ?和” 視線を送ってくる咲月。 ○○君が断言してくれたのに、私は… 咲月が、彼に手を重ねようとしてるのを見て… 和:はい!そこまでっ!ストッープ!
2022-10-08 21:40:0718 咲:…? 和:やりすぎ… また、パチッとウインクをされた。 全く…この子は… 和:私の○○君だから…! 咲:えぇ?でも…名前とか書いてないし? 和:○○君は、持ち物じゃないの。 咲:自分の物には、印を付けておかないとダメだよ? 和:そんなことしなくても…ラ、ラブラブだもん、ウチら!
2022-10-08 21:40:0819 恥ず… この私に、そこまで言わせるとは… やるな、咲月…そして○○よ。 心配になってチラッと○○君を見ると、顔を赤くしていた。 嘘っ⁈ 照れてる⁈ やだぁ…可愛い! 写真撮りたい! でも、今は我慢我慢…! ○:っ…! 途端に、席を立ち上がって教室を出て行ってしまった○○君。
2022-10-08 21:40:0820 慌てて後ろを追い掛ける。 和:待っ…待ってよ! 校舎裏までやって来たところで、○○君は歩み止めた。 和:急にどうしたの…? ○:あ、あのさ… 和:うん… な、何⁈ そんな暗い顔しちゃって… え…待って…別れ話とかじゃないよね? この私がフラれるなんてことは…
2022-10-08 21:40:0821 ○:ギュッて…しても良い…? 和:ふぇ⁈ ○:ダメ…かな…? 和:良いですよ…? 緊張しちゃって敬語になっちゃった… ○:じゃあ… 頭の後ろに手を回して、私を抱き寄せた。 ほ、ほら! 私がフラれるとかあり得ないもんね! 心配して焦ったぁ… ふぅ…
2022-10-08 21:40:0922 彼に包み込まれてる… 幸せ… べ、別に…私がオチたとかそう言うことじゃないから! 確かに恋にはオチてるけど、それとこれとはまた別問題だから! これは、私の可愛さに負けて彼が抱き締めたくなったってだけで… これは、私の勝ち! そ、そうよね…?
2022-10-08 21:40:0923 予鈴が鳴った。 和:このまま…ずっとこうしていたいなぁ… ○:え… 和:午後の授業…おサボりしちゃおっか。 どう? この私からの、甘い誘惑。 これを断れる男がいたら、中々大したものよ。 ○:ダメだよ。授業はちゃんと受けないと。 ここにいた…
2022-10-08 21:40:1024 ○:早く戻ろ?授業始まっちゃう。 和:でも… ○:親がお金払ってるんだよ?無駄にしちゃダメだ。 真面目だったぁ… そんなところも好きだけどさ…
2022-10-08 21:40:1026 ○○君と歩く帰り道。 何だか、消化不良と言うか… 私の方が彼に振り回されている気がする… ぐぬぬ… このまま、やられっぱなしで終わる訳には… 和:○○君のお家に行ってみたいなぁ… 上目遣いで尋ねるのが、ポイント。
2022-10-08 21:40:1127 ○:… 和:なぁんて…あはは… ○:良いよ? 和:うぇぇ⁈ ○:自分から聞いてきたのに、どうして驚いてるのさ。 和:だ、だね… こうなったら、私の持つ魅力を最大限に使って…
2022-10-08 21:40:1228 ○:ただいま。 和:お邪魔します… 美:おかえり〜…って…えぇぇ⁈ えぇぇぇぇぇ⁈ 美人なお姉さんの登場⁈ 和:お姉さん…いたんだね… ○:あれ?言ってなかったっけ? 初耳です… ○○君のことで知らないことがあるなんて… 彼女失格では…?
2022-10-08 21:40:1329 なるほど… なるほどなるほど… 謎が解けた。 このお姉さん、私と同じ香りがする。 この人が傍にいれば、女性に対する免疫が嫌でも付きそう。 美:この子が…噂の美人彼女ちゃんだ? ○:うるさい… えぇ、何? 私のこと、家族に美人だって話してたの? ふーん…嬉しくなんかないけど…
2022-10-08 21:40:1330 和:へへ…へへへ… ○:行くよ?井上さん。 美:ちゃんと避妊しなよ? 和:…⁈ ○:いつもそれしか言えないのか… いつも言われてるの? ○:ちょっとは、姉らしいこと言ってくれ… 美:人生の先輩らしいアドバイスじゃない。 ニヤついているお姉さんを尻目に、階段を上り始めた。
2022-10-08 21:40:1331 お姉さん…いや、お姉様にあんなことを言われた手前、彼の部屋に入ったらますます緊張してしまう。 綺麗に片付けられていて… へぇ…漫画読むんだ… あっ、私の好きなやつもある…! 机の真ん中には、小ちゃなサボテンが1つ。 そう言うのを飾るオシャレ男子だったのか…
2022-10-08 21:40:1432 ○:この子、可愛いでしょ? 一瞬、誰?となったけど、私の視線を察してサボテンのことを言ってるのだと分かった。 和:うん…可愛い… ○:ミニ和ちゃんって、呼んでるんだ。 さも平然とそんなことを言うもんだから、おかしくて笑ってしまった。 私のこと…好き過ぎるでしょ…
2022-10-08 21:40:1433 と言うか、私のことを名前で呼ばないのに、サボテンの和ちゃん…?は名前なんだ… ズルい… 和:… ○:… 変な緊張感が部屋の中を漂っていて無言が続く。 あっ…そうだ… 和:○○君…漫画好きなんだね? ○:そうだけど? 和:私もね、漫画とかアニメが好きで…
2022-10-08 21:40:1534 ひとしきりその話題で盛り上がった。 先程の緊張感はどこへやら。 和:待って…これ新刊出てるの⁈ ○:読む? 和:うん!読みたい! 読み進めているうちに緊張から解放されたは私は、だんだんと眠くなってきた。 気疲れ…かな…
2022-10-08 21:40:1536 再び目を開けた時、私はベッドの上にいた。 ○:おはよ… 寝顔を覗かれていたのか、ベッドの端で頬杖をつく彼と目が合った。 嘘… 口開けて、間抜けな顔になってなかったかな… よだれとか垂らしてない…? …って、彼が私をここまで運んでくれたの? 和:ちょっと…トイレ借りても良い?
2022-10-08 21:40:1637 髪型とかメイクとか、直さないと… 洗面台の鏡を見て… え… 和:何よ、これぇぇぇ! 額に”肉”と書いてあった。 あの野郎… だけど…ちょっと嬉しかった。 今思えば、どの男の子も私を相手にすると、緊張してこんなに踏み込んでくる人なんていなくて…
2022-10-08 21:40:1638 和:ちょっと、何してくれてるの! ○:それ、水性だから安心して? 和:そう言うことじゃない! ○:そもそも、男の家に遊びにきて寝るとか…油断しすぎ。 和:うっ… ○:”肉”だけで済んでラッキーだね? もう… ふと。 今度は、腕の裏側に”○○”と書いてあったのを見つけた。
2022-10-08 21:40:1739 ○:あっ…見つかった… 和:肉だけじゃないじゃん…私の身体に落書きしないで。 ○:だって… 和:だって何よ… ○:自分の物には名前…書くんでしょ? え… 昼間、咲月が言ってたことを…まさか間に受けた? 和:それって、私は○○君のもの…ってこと…?
2022-10-08 21:40:1740 ○:僕のでしょ?和ちゃんは。 キュン… 名前、初めて呼んでくれた… ○:和ちゃん…付き合ってもあまり反応が変わらないから、僕だけが舞い上がってるのかなぁ…なんて。 和:それはこっちの台詞!朴念仁!私も何かの勘違いで…保健室のアレは…勢いと言うか…身体目当てだったのかなって…
2022-10-08 21:40:1841 ○:僕、そんな最低な男だと思われてたの⁈と言うか…急にがっついてこられたら怖いでしょ? 和:でも…シたじゃん… ○:まぁ…そうだけど… 和:変なこと聞くかもなんだけど… ○:変なことなら聞かないで。 意地悪… ○:嘘だよ。言ってごらん? 和:あ、あの … ○:うん…
2022-10-08 21:40:1842 和:私達…恋人…で合ってる…? ○:合ってるよ。 和:私のこと…好き…? ○:いや… 和:え… ○:大好きだけど。 和:っ…バカ… この私を、こんなにドキドキさせるなんて… もぅ… 頬を膨らませてみる。 ○:その顔も可愛い… 普段から、そうやって褒めてくれたら良いのに。
2022-10-08 21:40:1943 和:さっきはラッキーで済んだけど…もしアンラッキーだったら…何されてた? ○:それ…僕が、どれだけ我慢してるか分かって聞いてる? “どう言う意味?” なんて聞き返す間もなく、後頭部に手を添えられ、キスされた。 男っぽいところ、あるじゃん… 和:もっかい…シて…
2022-10-08 21:40:1944 ○:何を? 和:意地悪… ○:言ってくれないと分からない。 言わせないでよ… でも、そう言うところも… 和:チュー… ○:ネズミ…? あぁん、もう! 和:キ…キス…シよ…? ○:良く言えました。
2022-10-08 21:40:2045 彼が、私の右頬を親指の腹でさする。 和:早く…焦らさ…っ…ん… 私は、またオチた。 私をこんな風に扱うのは、○○君だけ… しょうがないから、今回は○○君の勝ちってことにしてあげる。 和:キて…? End
2022-10-08 21:40:20あとがき 続きを書いてしまいました。 嫉妬する和ちゃん。 やられっぱなしの和ちゃん。 総じてツンデレな和ちゃん。 それから、Sっ気が垣間見える○○。 それにしても、2人はキスの後…ナニをしたのでしょうね? P.S. 咲月ちゃんはフリーみたいなので、どなたかもらってあげて下さい。
2022-10-08 21:40:21