イグ旬
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れんじゃい @renjaaai1

②足元から見守る 今日の旬のスケジュールが殺人的に忙しいものだったというのは、影の軍団の皆が知る所だった。ベルもイグリットも飛び回り、手下の蟻たちですらおおわらわだったのだ。 夜も更けて日付の変わる頃、何かに気が付いた旬が突然酷く取り乱し始めた。 「ヤバ…っ!もうこんな時間!?」

2021-07-14 21:07:07
れんじゃい @renjaaai1

無情にも時間が過ぎる中、旬はどこか人気の無いところに飛ぶように移動を始めた。 セーフティーハウスの方へと向かっていた旬が糸が切れたようにガクリと膝から崩れ落ちたのは時刻が日を跨いだ瞬間だった。 「ぁぐっ…!!」 呻き声を上げて倒れ込む旬を、影たちは見ている事しか出来なかった。

2021-07-14 21:07:07
れんじゃい @renjaaai1

旬がほうほうの体で影に身を隠す。そして2時間の地獄が始まった。 意識を失わないよう必死に耐えきった旬は既に息も絶え絶え、といった様子だった。 「はー……っ、は………、ぅ、ぐ……。ィ、グ………イグリット、来い……」 呼ばれたイグリットは歴代最速で飛び出すと、即座に旬を丁寧に抱えた。

2021-07-14 22:11:34
れんじゃい @renjaaai1

「あっちの家に…」 それだけ伝えるとフツリと意識を失った。 イグリットは近くまで来ていたセーフティーハウスへと旬を運んで行った。 誰もいない、旬がこっそりと買ったマンションの1室。ここには快適な生活が送れるようにと、常時色んな準備がされていた。

2021-07-14 22:11:34
れんじゃい @renjaaai1

常に適温になるよう整えられた空調、オートライト、24時間入れる風呂などは当たり前だった。 そんなセーフティーハウスの玄関は指紋認証で、イグリットは意識のない旬の手を優しく取ると認証機へとかざして部屋へと入っていった。そのまま浴室へと向う。

2021-07-14 22:11:34
れんじゃい @renjaaai1

旬の状態は汗と精液、地面にうずくまった際に付いた土にも汚れてしまっていた。 労るように額に張り付いた髪を除けると、ゆっくりと旬の服を脱がし始める。 イグリットには洗濯機の使い方が分からなかったため、いつも旬がしている様に脱衣所の篭にまとめて入れておいた。

2021-07-14 22:11:34
れんじゃい @renjaaai1

湯気の立ち上がる風呂から桶で湯を掬い、ソッと旬に掛ける。 掛けられたお湯が優しく旬の肌を流れ、汚れを落としていく。 何度も何度も、イグリットは桶で湯をすくっては旬に掛けて汗と汚れを流していった。 そうしていると微睡みの最中にイた旬がふと目を覚ます。 「…イグリット?」

2021-07-14 22:11:35
れんじゃい @renjaaai1

旬と目が合いコクリと頷く。 「……全部やってくれたんだな…ありがとう」 敬愛する主からの直々の感謝の言葉にイグリットの胸が熱くなった。 「お前の手付きは…優しいんだな…」 独り言をこぼす様に旬がイグリットを褒める。 正直、旬はイグリットを呼んだことを忘れていた。

2021-07-14 22:11:35
れんじゃい @renjaaai1

2時間の地獄に耐えきったは良かったものの、あのままの状態で自力でこの家に辿り着くことは不可能だと思われた。なので恐らくは1番信頼しているイグリットを無意識の内に呼び出したのだろう。 幸いセーフティーハウスのセキュリティ解除方法は以前にも教えていたため入れなくて立往生する事もなかった

2021-07-14 22:11:35
れんじゃい @renjaaai1

頭から足の先までを丁寧に流し終えるとイグリットは旬を抱えて自分ごと湯船に浸かった。十分に身体が暖まったのを確認して上がると、旬を大判のバスタオルでぐるりと包みベッドへと運ぶ。 ベッドに旬を置いて甲斐甲斐しくお世話をするイグリット。 寝る前の準備を全て整え終え旬の影に戻ろうとすると、

2021-07-16 08:23:42
れんじゃい @renjaaai1

未だ微睡みの中の旬がクイッと指をイグリットの鎧に引っ掛けて、弱々しく引き留めた。 「イグ…リット…」 イグリットはすぐに膝を付いて横になっている旬の側に侍る。 「眠れなくて……。…お前に、こんな事頼むのは…申し訳ないんだが……」 そう言い出しにくそうに切り出す旬の頬がやや赤い。

2021-07-16 08:23:42
れんじゃい @renjaaai1

「さっきまで催淫状態だったのが急に収まって…でも、まだ……妙にその…む、ムラッとするって言うか……」 照れる旬につられてイグリットもどこかソワソワしだす。 「さ……最後に1回だけ…。ぬ、抜いてもらえないか……?体が重くて…。出せば眠れると思うから…」 思いも寄らない願いにたじろぐ。

2021-07-16 08:23:42
れんじゃい @renjaaai1

そんなイグリットの様子を見て旬は申し訳なく思った。 「…ごめん、やっぱりいいよ。このまま目を閉じてれば大丈夫だから…」 イグリットにこんな事を頼むなんてどうかしてた、ゴメン ポツリとそう呟くと、少し身動ぎをして背中を丸める。 そんな旬の背中をイグリットはソッと優しく撫でた。

2021-07-16 08:23:43
れんじゃい @renjaaai1

「んっ…、ふ……」 触り方は優しかったが、快楽を堪らえようとしていた体に突然準備もなく触られて、旬は驚きと共に声を上げてしまう。 「ぃ、イグリット…?」 コロリとイグリットの方に向き直る。兜で表情は見えなくても、覗く目は優しい光を放っていた。

2021-07-16 08:23:43
れんじゃい @renjaaai1

イグリットは旬に呼ばれて嬉しそうに頷くと、旬の丸まった体に触れていった。 「あっ…待ってくれ…」 布団がたごまって長い脚がもつれる。それをイグリットが丁寧に解いてやると、緩く昂る旬の陰茎に手を伸ばした。 「んっ…イグ…ごめ、無理しなくてい、から……っ」 そういう旬に首を振るイグリット

2021-07-16 11:22:32
れんじゃい @renjaaai1

イグリットは初めから旬の希望を叶えるつもりでいた。それに、敬愛する君主にお願いされて断る選択肢など彼の中には存在しなかった。頼られて嬉しい、側に侍れて嬉しい。その一心で、イグリットは旬の昂りを丁寧に扱った。 ともすると焦れったくなるほどに。

2021-07-16 11:22:32
れんじゃい @renjaaai1

「ぁ…!…ふ…っ…」 静かな部屋に旬の上げる小さな喘ぎ声だけが響く。 下着を膝まで下ろされて、仰向けでイグリットからの愛撫を受ける。 緩い快感に自然と膝を立ててしまってはイグリットがソッと倒してくれる。おかげで旬は脚を開いたまま陰部を隠すことも出来ずにイグリットに扱かれていた。

2021-07-16 11:22:32
れんじゃい @renjaaai1

「ふぁ…、ん、ンぁ…あっ…」 緩くてもどかしく、けれども大切に想われていることがよく伝わってくる触り方で旬はじっくりと高められていく。 先程までの無理矢理機械的に高められて抵抗出来なかったような乱暴な快楽ではない、暖かさのある愛撫に旬は深い安堵を覚えた。 「ぁ……きもち…ぃ…」

2021-07-16 11:27:33
れんじゃい @renjaaai1

クリクリと鈴口を撫でられると、その度にピクリピクリと腹がヒクつく。全てが穏やかで、緩い快楽だった。 「ーーぁっ……ぁ、あぁ……っ」 とぷり、と旬が白濁をイグリットの手に放つ。 「ぁ…………」 そろそろ限界そうだと辺りを付けていたイグリットはそれをキッチリと手で受け止めていた。

2021-07-16 11:34:53
れんじゃい @renjaaai1

旬がイグリットを見つめる。イグリットもその視線に気が付いて顔を上げると、二人の目が合った。 ごめん、と目で訴える旬に、イグリットはまたも優しい視線を返すと緩く頭を振る。 トロリとした眼でその様子を見つめながら、旬はフッ……と落ちるように寝入ってしまった。

2021-07-16 11:34:53
れんじゃい @renjaaai1

旬の出した精を洗いに一度立った後、イグリットは戻ってきてスゥスゥと寝息を立てる旬に布団をかけ直した。 安心した様子で眠っている旬を眺めて満足すると、イグリット主に仕える歓びを胸に抱えてスッと旬の影へと戻って行った。 足元から見守る ルート 完

2021-07-16 11:42:07
れんじゃい @renjaaai1

珍しく穏やかに締められたと思いませんこと?? 穏やか……………穏やかだよね? 穏やかの括りに入れてるんだけど… 濁点ないし…

2021-07-16 11:44:38
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まとめたひと
ななれん @nanareeen1

20↑。俺レベの旬君についての妄想を呟くアカウント。基本ES。でもCP無差別。色んな旬君受けの事を呟きます。その他ライン漫画、ピッコマ作品についても叫ぶ。 くるっぷ→crepu.net/user/nanarenjai