弁護士な轟さん(42)と児童養護施設にいる鷹見くん(19)

ひしょこ @hishoco

ちょっと今から、見合いの席で出会う炎ホの妄想をします。 【弁.護.士 炎(42)×児.童ようご施.設にいるホ(19)】 #えんほ小ネタlog

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自身で立ち上げた事務所で代表を勤める炎さん。初対面ではどこかの裏組織の組長に間違われる程に強面だが、年間で受ける案件・示談含む勝訴率は業界内No.1の敏腕弁.護.士をしている。 一年前、離婚をしており独り身。幸い、円満に離縁することが出来きており、

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前妻や子供とも定期的に顔を合わせることも叶う。離れた所から元の家族を守らせてもらいながら、残りの人生は独りで生きていこうと考えていた。 だが、ある自治体の同i性パートiナーシップ証i明制度の設立に向けて助力してほしいと依頼を受け対応した時。

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制定後、インタビューを受けた際の受け答えの一つに「性別や年齢がパートナーを選ぶ上での判断基準にはならない」と答えたことがあった。 炎の思いとしては「仕事のパートナーには実力があるものを適切なポジションに置く」という意味合いで述べたものだったが、

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何か勘違いした一部の人間たちが、それ以来男女関係なく縁談の申し入れをしてくるようになってしまう。 事務所へ送られてくる見合い写真、時間の無駄と目を通すことなく全て断りの連絡を入れさせていたが一向に減らない。 「代表、今月分も断り入れておきますね」

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「いつもすまんな。正式に受け付けていないとHPにでも文書を出すか」 「そうですね。今回、凄く若い男の子もいて…何狙いなのか分からない怪しいものも増えてますし」 いい加減うんざりとしていた所に、めずらしく事務員が写真の人物について言及してきた。 これまでも男性の申し入れはあったが、

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特に意見することは無かったのに。少し気になり、見せてみろと写真を貰う。 鷹.見.啓.悟、22歳。今どきの若者らしい均整の取れたスタイルの身体に小さな顔。小顔に配置されたパーツはどれも整っている。人のセクシャリティにどうこう言うつもりはないが、事務員と同じく「何故こんな男が？」と思う。

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同封された略歴の記された一枚の紙に目を向ける。鷹の現住所には最近耳にした児童養護施設の名前が記載されていた。どうやらここの職員らしい。 そこは先日「児童虐待の疑いがあるも尻尾が掴めずにいる」と知人の刑事が漏らしていた所。 普通この様な縁談に出てくるのは、

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ある程度家柄が良いものや現在の地位がそれなりの人物。きな臭い、これを切っ掛けに何か手掛かりになる情報を引き出せるかもしれないと事務員にこの縁談を受けるよう指示をした。 そして迎えた、例の男とその紹介主である児童養護施設の年嵩の男女、理事と副理事との一席。

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指定した料亭に現れた鷹は、写真通りの華やかさだが実物はもっと若いようにも見えるし、随分と線も細く顔色もあまり良くない。そのせいか上背はあるのに儚げだ。 自己紹介から始まり簡単な会話を交わすも理事たちが喋るばかりで、鷹は口は殆ど開かず相づちを打つのみ。終始笑みを絶やさないが、

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仮面を張り付けたかのような不自然さを感じる。 「少し二人にして欲しい」と庭園内に出る。特に会話もなく歩きつづけ屋舎から距離を取った所で、ここなら好きに話せるかと問いかける。鷹は口をつぐみ苦笑いをしたまま首を横に振る。 見られているのか、聞かれているのか…

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後者の可能性の方が高そうだと踏み、スマホを取り出し文字を打ち込む。 『声を出さなければいいのか？』 画面を見せれば鷹はこくこくと頷く。当たり障りのない会話を繰り出しながら、 『22歳と聞いているが本当か？この縁談はお前の意思も伴っているのか？』 と新たに入力して渡してやると、

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鷹も文字を打ち返してくる。 『19歳です。あいつらお前は見た目は一級品だから、お金や権力を持っている人に取り入って貢がせてこいって』 『何故大人しく従っている？』 『言うこと聞かないと、園にいる小さい子たちにもっと酷いことする』 細腕を取り手首まで覆われていたシャツをまくり上げると、

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直近と思われるものから古いものまで無数の痣と傷跡が。警察の睨んでいた通り、院内では慢性的に暴力を振るわれているとのこと。 『助けて』 その単語に、奴等を追い詰める算段を立て始める炎。 園内の景色を撮る会話をフェイクでしながら、青年の腕を写真に収める。

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『必ず助けてやる。もう少しだけ辛抱できるか？』 と見せれば一粒涙と共に仮面を落とす。頬を伝う雫を鷹は自分の手で拭い去り好戦的な笑みを浮かべた。 二人きりの時間を楽しんだ体で戻り、汚らしい大人たちには鷹を気に入ったこと、また別途時間を作りたいと申し出る。予想通り連絡は鷹本人ではなく

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理事長へするようにと念押しされる。了承してその場はお開きに。 鷹は今日は携帯出来なかったが、自分名義のスマホを隠し持っているらしい。11桁の番号なら暗記出来ると言うので炎の連絡先を覚えさせ、鷹の番号は控えた。早急に動くがそれまでに万が一があったら連絡をしてこいと伝えておいた。

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知人刑事の塚内さんに鷹から引き出した情報渡して、確実に家i宅捜索が出来るように準備を進めて貰う。1週間もあれば令状が出せると報告を受け、鷹にもメッセージを送っておく炎。 警察が乗り込む予定日の前夜。鷹からの着信があり出ると、荒い呼吸音が聞こえてくる。 「おい！？何があった」

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「へ、変な薬…飲まされ、ました……っ」 急に身体が熱くなって、押し倒された。ヤバいと思って一発殴って逃げたけど、動けなくなってトイレに逃げ込んでいると言う。 「すぐに向かう、絶対に鍵を開けるな」 通話はこのまま繋いでおけと告げ、塚内にも一報を入れた後、車に飛び乗る。

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もう院は目の前って所で、鷹を探し回ってた理事長が個室の扉を激しく叩く音、次いで一際大きな破壊音が聞こえた後、鷹が引きずり出される様子が聞こえてくる。 トイレの正面玄関を前にして、右の4つめの窓の場所。暗がりに人影が映ったガラスをかち割って中に入れば、鷹に馬乗りになり服を脱がそうと

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している男。思い切り蹴りを入れ引き剥がし、鷹に駆け寄ると激しく抵抗したのか、押し付けられた手足には擦り傷があり、殴られた頬は腫れていた。だが、最悪の事態は免れ性的暴行は加えられてない。朦朧としているが何とか意識もある。 追いついた塚内により、理事長は現行犯逮捕。鷹は病院に運ばれ

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そのまま検査入院となる。 この後、院の子達はみな別の安全な施設へ移されるが、高校も卒業していて学生じゃない鷹は行く宛てがない。 退院したら住み込みのアルバイトでも探そうか…と考えてたら、炎に「しばらく家にいればいい」部屋なら余っているし、自分以外居ないからと保護されることに。

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自分もまだ子供なのに、幼子達を守るため必死になってボロボロになりかけてた鷹に、安全な場所を与え心身も休めて健康体にしてやらねば。と思っていた炎だけど、怪我が殆ど治った鷹は「もう動けるから仕事をさせて欲しい。雑用でも重労働でも何でもいいから」と懇願してくるので、とりあえず自分の秘書

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として置くことにする。 スケジュールの管理や、電話・来客応対を任せられればいいか位のつもりだったが、仕事を任せてすぐ鷹の有能さに驚かされる。一度見たものは完璧に覚える記憶力。それらを組み合わせで立てる予想や推論の精度。潜在能力はその辺の若手弁.護.士よりも高いんじゃなかろうか。

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……って感じで、ハイスペックを見せつけながら、恩人である炎の役に立ちたくて一生懸命な鷹。 最初は純粋に恩に報いたい一心で、色々教えて貰って炎の右腕になるんだ！と頑張る鷹。 恩義を感じる必要など無いのにと思うも、あらゆる知識を吸収し成長して行く様子や、衣食住を与えられどんどん綺麗に

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なって行く鷹から目が離せない炎。 敬愛と庇護欲、次第に恋情へと形を変えていくも「あの人は自分を保護対象としてしか見てない」「あいつは報恩の為に自分の傍にいる」とすれ違う二人。 家でも仕事でも誰より近くにいるはずなのに、互いの思いには気づかない。

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そんな彼らの恋路の終着点はどうなっているのか？ 独りで生きようと決めていたミドルエイジと、独りで生きてきたティーンが繰り広げる恋愛模様を見たい…… と、また何かの予告的な終わり方しか出来ない妄想劇場でした。以上です。 (ﾌｫﾛﾜさん、TL煩くしてすみませんでした)