これは私は手持ちの「この本おもしろかったから読んでみてよ」のカードを向こう10年分全部つっこんでも惜しくない、そのぐらいおもしろい本でした。野球にぜんぜん興味なくてもぜひ読んでみてほしい。
2016-01-04 23:28:43「鈴木(注・鈴木龍二)も、野球の本を買って勉強を開始したものの、四番打者の意味が分からず、『一番いい打者を、なぜ一番に持ってこないのか』と質問して、野球指南役の太田四州をやきもきさせた。チーム名は『大東京軍』となった。名前だけは強そうだった。」 (森田創「洲崎球場のポール際」)
2016-01-05 00:04:46この本は戦前、東京湾の埋め立て地(現在の東陽町駅のそば)にあった球場について書かれた本で、文章と視点がおもしろい。ここを本拠地にした大東京軍は、本書の中で「規格外の弱さ」と書かれていて、球団は今も存続している。
2016-01-05 00:06:43大東京軍(1936年-1937年春)→ライオン軍(1937年秋-1940年)→朝日軍(1941年-1945年)→パシフィック(1946年)→太陽ロビンス(1947年)→大陽ロビンス(1948年-1949年)→松竹ロビンス(1950年-1952年)→
2016-01-05 00:07:04→大洋ホエールズと対等合併し、大洋松竹ロビンス(1953年)→大洋松竹ロビンス(1953年)→洋松ロビンス(1954年)→大洋ホエールズ(1955年-1977年)→横浜大洋ホエールズ(1978年-1992年)→横浜ベイスターズ(1993年-2011年)
2016-01-05 00:07:26鳥越規央・データスタジアム野球事業部「勝てる野球の統計学―セイバーメトリクス(岩波科学ライブラリー/岩波書店 )」読んだよ。 amazon.co.jp/dp/400029623X/
2016-01-05 22:41:06やはり、普通の人が野球を普通に見るぶんにはセイバーメトリクスは必要ないかなあ、と改めて思いました。好きな指標はRC27です。構成自体は複雑なのにこの指標だけ飛び抜けてバカバカしい子供の思いつきみたいな面構えをしているところがいいと思う。
2016-01-05 22:41:25ロバート・ホワイティング「野球はベースボールを超えたのか(筑摩書房・ちくまプリマー新書)」読んだよ。 amazon.co.jp/dp/448068736X/
2016-01-24 22:53:53訳者の人が野球興味ないんか知らんけど訳がひどい。用語が板についてなくて妙な訳し方がちらほらある。最低なのは「オリックス・ブルーウェイブ」って書いてること。「ブルーウェーブ」って書いてる箇所もある。とにかく雑。
2016-01-24 22:54:25でも野球以外にもモルガン・スタンレーのことモーガンって書いたりモルガンって書いたり表記揺れてるし、筑摩書房の編集も校正も何してんのかなって思った。
2016-01-24 22:54:56Amazonのレビューにこう(1枚目)ある部分はここ(2枚目)。 pic.twitter.com/FoMUDpKDHX
2016-01-24 22:55:45センター前サヨナラタイムリーをサヨナラソロホームランと誤訳するのは多分「walk-off 'single'」を勘違いしたんやろうけど、訳者がそんなに野球に馴染みないなら編集も校正ももうちょっと働くべきじゃないですか。
2016-01-24 22:56:08自らになんら責任のないことで急に野球を取り上げられた高校生十数人が、その後20年以上かけてその体験をどう受けとめて消化したか、または消化しなかったか、多少ウェットやけど野球関係なしに単純に鳥肌の立つような面白さがある。面白いと言っていいかわからんけど。綺麗な結論は出ないところも。
2016-01-24 23:00:01田口恵美子「メジャーリーガーの女房~ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏~(マイコミ新書・毎日コミュニケーションズ)」読んだよ。 amazon.co.jp/dp/4839936668/
2016-01-24 23:04:32電車で読んだらあかんタイプの、ものすごくおもしろい本でした。ただ気軽に読んでると3回ぐらい予告なしにぶん殴られて涙目になるような箇所もある。どっちにしろ電車で読んだらあかん。
2016-01-24 23:04:50阿部珠樹「野球賭博と八百長はなぜ、なくならないのか(KKベストセラーズ)」読んだよ。 amazon.co.jp/dp/4584132631/
2016-01-24 23:08:37結局野球の、スポーツとしての性質上、八百長が行われたことを明らかにする手立てはなく、そもそも八百長の成功率も低いので、金銭の授受をもってアウト判定するしかない、野球賭博はなくならない、という話。です。野球関係者だけでも関与しないようする努めるしかない。げんなりするな。
2016-01-24 23:09:02賭博でなかろうが八百長でなかろうが、ヤクザの資金源にならないためのリテラシーが必要、そもそもヤクザと関わるなと、そういうことですかね。
2016-01-24 23:09:25杉山新「絶望なんかで夢は死なない "難病Jリーガー"杉山新、今日も全力疾走。(イースト・プレス)」読んだよ。 amazon.co.jp/dp/4781610463/
2016-01-31 22:34:13同じ病気で苦しんでいる子、夢を諦めかけている子のために書かれただけあって、ちょうどいいルビと、ご覧のレベルで丁寧な脚注がついていて、サッカー知らなくても気軽に読めるようになってる、すばらしいしつらえの本です。 pic.twitter.com/LxovYwL1Yr
2016-01-31 22:36:47イースト・プレスとか女子供向けの軽薄な自己啓発本とか作ってる出版社やと思い込んでたので反省した。若年向け新書でやらかしてる筑摩書房の雑な本を読んだばっかりやから特に。
2016-01-31 22:37:15阪神の岩田もこの杉山さんと同じ1型糖尿病で、タウン誌のグルメ紹介インタビューでわざわざラーメン食べる前にインシュリン注射打つくだりと写真を記事に組み込んだりして地道に啓蒙活動してて、かっこいいなあといつも思う。
2016-01-31 22:39:10戦争とか病気とか怪我とかチームメイトの不祥事とか冤罪とかで野球とか続けられなくなったり続けられなくなりそうになったりした人の本読んでると、外的要因で選手生命絶たれるのも勿論キツいと思うけど、シーズン戦い抜いて戦力構想外と言われるまで選手でいられることは幸運なんかもしれんと思った。
2016-01-31 22:49:1732年前の小説とは思えない、今もって反論の余地もない100点満点の球団ファンdis pic.twitter.com/EfXEN6FlGs
2016-03-27 23:28:31仁志敏久「プロ野球 見えないファインプレー論(SB新書・SBクリエイティブ)」読んだよ。 amazon.co.jp/dp/4797384948/
2016-03-28 01:09:34おもしろかったです。内野手出身の人はみんな「マウンドに集まってるとき何しゃべってるのか」っていう質問に「大したことはしゃべってない」って言うけど、この本にはさらに「『頑張ってください』ぐらいしか言ってない」って書いてて、すげえな、って思った。
2016-03-28 01:11:50彼はキャプテンには向いてないしキャプテンらしいことは引き続きやる気もないし、とにかくいろんな方面に不満垂れたいらしいということがよくわかる、だからこそリアルなろくでなし感がおもしろいっちゃおもしろい一冊です。
2016-03-28 01:20:25まーでもファンなら各所のインタビューなどですでに知ってることがまとめられてるだけではあるので新味はない。編集も雑やし(例えば「タイガース」「ジャイアンツ」「ダイエー」が同ページ内に混在しているなど。ダイエーって…)。
2016-03-28 01:23:20高橋慶彦の小説やて聞いてたけど、高橋慶彦の出てる試合を見る一般人が主役のオムニバスだった。なので高橋慶彦はほぼ出てこないが、一編だけ高橋慶彦が口聞く(セリフがある)話があって、それがむしろ残念。
2016-03-28 01:26:16カープの選手の名前がたくさん出てくる中で、「ヨシヒコと並んで男前と言えば」みたいな流れで二度出てくる「モリワキ」に「あぁ…」って気持ちになった。(※去年からしか知らないから森脇さんにいい思い出がない)
2016-03-28 01:29:55