引き続き、参加した輸送船の要目から見た第二次ガダルカナル輸送船団。第一分隊は再びの参加となった佐渡丸を含めて第一次船団にほぼ遜色ない陣容だが、第二分隊は機関出力から見て「高速貨物船」とは言い難い。 pic.twitter.com/VUF6n0l4QB
2020-06-06 20:36:30もちろん、速力だけが貨物船の性能を決定する指標ではない。第二分隊の各船は中速貨物船に分類されるものだが、高速貨物船と比較すると、最高速力を2~3kt落とすだけで総トン数あたりの載貨重量トンが大きく増えているのが見て取れる。
2020-06-06 20:42:02戦前のニューヨークライナー華やかなりし頃、一方で高速力ではなく経済性を重視した中速貨物船も、それなりの数が建造されて日の丸商船隊の一翼を担っていた。山月丸を始めとするこれらの貨物船の系譜は、戦後にまで続いている。 pic.twitter.com/GhLtjBHAMe
2020-06-06 20:45:59加えるなら、最大16ノットは当時の貨物船として十分に速い。少し古いとはいえ、ぶりすべん丸は豪州航路の、ありぞな丸は北米航路の優秀船として社史に記されている。
2020-06-06 20:51:22もっとも、これは平時においての話であるが。。。 BRISBANE MARU | Results | Search Objects | The Collection | Australian National Maritime Museum collections.anmm.gov.au/en/objects/141…
2020-06-06 20:52:33それでは、第二次船団はどのようにガダルカナルへ向かったのだろうか。事前協定では強速力で14ノット、第一次船団と同じであるものの、船齢もあってかありぞな丸が付いていけないようだ。 昭和17年11月1日~昭和17年11月15日 第2水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報(5) jacar.archives.go.jp/das/image/C080… pic.twitter.com/v4EFCntC4k
2020-06-06 21:03:10けれども実際のところ、各船の発揮し得る速力はこのとおりだったらしい。 昭和17年11月1日~昭和17年11月15日 第2水雷戦隊戦時日誌戦闘詳報(4) jacar.archives.go.jp/das/image/C080… pic.twitter.com/xWuQX9RrOO
2020-06-06 21:05:50これが開戦以来1年弱の酷使の結果か、それとも老朽のためかはよく分からないが、明らかに本来の速力が発揮できていない船がいるようだ。 pic.twitter.com/atESH9hHwY
2020-06-06 21:10:34船団で最も劣速となったぶりすべん丸は出港時刻を1時間半繰り上げ、江風護衛の元にショートランドを出発している。 pic.twitter.com/AnqeXtb1kA
2020-06-06 21:16:3112日に出港した船団は一旦引き返し、再度13日にショートランドを出港する。途上かんべら丸、長良丸、ぶりすべん丸、信濃川丸、ありぞな丸が航空攻撃で沈没、佐渡丸が引き返し、残る4隻がタサファロングで擱座揚陸を行った。佐渡丸も18日ショートランドで被爆沈没、第二次輸送船団は全滅した。 pic.twitter.com/GdpUXTmG22
2020-06-06 21:51:38第一次、第二次のガダルカナル島輸送船団において、日本は高速貨物船計8隻を喪失した。これは戦前の所有数の13%ほどに相当することになる。
2020-06-06 21:55:04同じく、第二次ガダルカナル輸送船団の宏川丸(6,872総トン,川崎汽船)。 history.navy.mil/content/histor… pic.twitter.com/M0wisIxvDO
2020-06-13 11:28:40同第二次、第二分隊の中速貨物船鬼怒川丸(6,936総トン,東洋海運)。 history.navy.mil/content/histor… history.navy.mil/content/histor… history.navy.mil/content/histor… pic.twitter.com/cPI2IiVAHH
2020-06-13 11:31:22同じく山月丸(6,438総トン,山下汽船)。 history.navy.mil/content/histor… history.navy.mil/content/histor… history.navy.mil/content/histor… pic.twitter.com/P7DP1dXEkX
2020-06-13 11:37:19同山浦丸(6,798総トン,山下汽船)。 history.navy.mil/content/histor… pic.twitter.com/5ONUuoZf6P
2020-06-13 11:38:34おそらく第二次ガダルカナル輸送船団のかんべら丸(6,477総トン,大阪商船)。 fold3.com/image/314280520 pic.twitter.com/koZL8gg6hz
2020-06-13 20:44:13あんまり見ないアングルの写真。。。なのだけれども船体はほとんど見えてない。同じく第二次輸送船団の宏川丸(6,872総トン,川崎汽船)。 fold3.com/image/314287551 pic.twitter.com/PuTcHh6ejT
2020-06-13 20:45:08同じく山浦丸(6,798総トン,山下汽船)。擱座した本船の鮮明な写真はあまりないように思う。 fold3.com/image/314287553 pic.twitter.com/ksO47AJ3ih
2020-06-13 20:46:53なお山月丸は戦史叢書83「南東方面海軍作戦<2>」で途中から「山東丸」に間違えられているかわいそうな船。 pic.twitter.com/eHykjsYWzI
2020-06-13 21:16:59最初から「信濃丸」と誤記されている信濃川丸よりはマシかもしれない。 いずれも正誤表には入っていないので注意されたい。 pic.twitter.com/5nuwRBQAfd
2020-06-13 21:17:13ガダルカナル島タサファロング岬シリーズ、山浦丸(6,798総トン,山下汽船)。浦賀船渠建造の油焚タービン船で、戦前日本に4隻しかいない三胴水管缶を装備した貨物船のうちの1隻。 fold3.com/image/126929707 pic.twitter.com/x7RzNgCrHX
2020-05-31 20:18:29山月丸(6,998総トン,山下汽船)。三菱横浜建造、山浦丸とほぼ同速度同型の中速貨物船だが、こちらはディーゼル主機。 fold3.com/image/126929680 pic.twitter.com/Ns1P70GATK
2020-05-31 20:30:41でも正直なところ、ちゃんと色塗ってたのかしら、などと思うところもあったり。。。 fold3.com/image/126929672 pic.twitter.com/yK6ixaThBc
2020-04-14 22:51:24カラーなんですが、逆光で見事に潰れてますね。撮影時期は不明ですが、デリックが落下したりしているあたりどうやら擱座後かなり月日が経過しているらしく。 fold3.com/image/160900557 pic.twitter.com/oSExxPYWpd
2020-04-14 22:55:24