冷たい薬指

ぽんぽこタヌキ玉 @tanukidego

#金カ夢 両親が幼い頃から不仲だったため、結婚に夢を持てず、「自分は結婚しない」と宣言しながら生きてきた夢主。でも、yskと付き合うようになって二年、互いの部屋で時々寝泊まりを繰り返すうち、その幸せに彼となら結婚してもいいと思うようになる。その矢先、yskの部屋で指輪の箱を見つけ、

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ついに来たと一人でそわそわしていた。しかも、連休に彼女が行きたいと思っていたテーマパークに旅行に行こうと誘ってくる。多分、その日がプロポーズの日なのだと確信し、彼女はそれに向けて、全力を傾けて我が身を磨きあげた。最高の自分で、最良の日を迎えたかったから。外で無理をして

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演じていたクールビューティは卒業 、絶対いいお嫁さんになる……と気合いを入れて迎えたその日。いつも優しい恋人は、彼女のテンションの高さに驚きつつ、何故か曖昧な笑みを浮かべながら、彼女の行きたいアトラクションを巡った。楽しい時間はあっという間に過ぎた。テーマパーク内のレストランで

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食事をしながら、夢主はyskが来ている上着のポケットに入っているはずの指輪が気になってしょうがなかった。いつ、出してくれるのか。 彼の部屋でこっそり嵌めてみた指輪は少しきつかったが、あれから少しダイエットもした。指も細くなっていないだろうか。一刻も早く確かめてみたくてしょうがない。

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我慢できなくなった彼女は、ポケットに何か持ってるの？とストレートに言ってしまった。途端に、yskは顔を伏せた。そのまま、ポケットから取り出したのは、指輪ではなく、厚みのある茶封筒だった。 「今までありがとう……｣ 最初は、意味がわからなかった。

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yskは、自分が実は彼女の務めている会社の跡取り息子であり、支社であるその会社に、社会勉強の一環として入社していたこと、間もなく本社に戻り、親の決めた相手と婚約するのだと言った。 「君は、出会った時に結婚しないと言ってた。仕事に一生を捧げると…。だから」 「その話を受けたの？」

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視界の手切れ金が入った封筒を凝視した夢主の目から、どっと涙が溢れるのをみてyskが驚いている。彼女は昔、自分にかけた呪いが最悪な形で降り掛かったのだと知った。苦痛に似た動揺に目の前が暗くなる。 「夢主さん…？」「今日、プロポーズされたらyesって言うつもりだった」心が、冷たく冷えていく

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指輪のサイズが合わなかったのも当然だった。最初から、彼女のものではなかったのだから。孤独で頑なな心を溶かし、営業部の雪女と言われた彼女を人間に戻した男は、再び彼女を凍りつかせたのだった。「今日の私、どう思う？」「…綺麗です。とても」「この日のために、ぴかぴかに磨き上げたんだもの」

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「ずっと、忘れないでいてね。今日の私を」 乾いた笑いと共に、夢主は席を立った。「夢主さん？！」「メイク直してくる。話はそれからね」そのまま、夢主は帰らず、ホテルの部屋からは彼女の荷物が消えていた。連絡手段もきれいさっぱりと断ち切られ、以来、夢主は本当に彼の前から姿を消してしまった

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見当違いの思いやりから、彼女を解放するつもりでいたyskのヤンデレ人生の始まり。会社も来なくなり（後日退職願が送られてくる）、部屋もほとんどの荷物を残したまま失踪してしまった夢主を人脈と経済力で必死に探すyskさん……というところでネタ切れ。

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いや、田舎に戻って都会で培った「女子力」を全てリセットして、ざんば髪のノーメイク、終日スウェット姿の、実家住みダラダラ女子に変わってたりすると面白いかも。ようやく居場所を突き止めたyskさんが最初、誰か分からないほどもっさーとしてるのも面白い……かも？

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両親は大学生の時に離婚。住んでいる家は父方の祖父名義の広い家で、がらんどうの部屋で貯金を食いつぶしながら自堕落に暮らしてたりして……。

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冷たく冷えていくってなんだよwww ほんと文章力落ちたwww