アルゼンチン版スーパーシャーマンのお話です。
0
犬男爵 @inudansixyaku

アルゼンチンがシャーマンファイアフライを更に武装強化した「シャーマンレポテンシアド」に纏わるお話。アルゼンチンは第二次大戦時の国産戦車ナウエル DL 43を開発製作していました、が第2次世界大戦終結にに伴う英軍からの余剰シャーマンの放出の目処が付いたために中止されてしまいました。 続く pic.twitter.com/iYDvCGgiEQ

2020-11-06 05:11:55
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

このナウエル DL 43と言う戦車も、アルゼンチンが米国のシャーマン戦車調達が出来なかった為にシャーマンを参考にしながら開発された戦車という話があってなんともこの話はシャーマン付いています(笑) ナウエルDL43の開発背景などはWikipediaをどうぞ。 続く ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A… pic.twitter.com/uLILsYHuWT

2020-11-06 05:21:45
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

英国からと書きましたが、英国からベルギーへ供与された車両がアルゼンチンに売却されました。内枠はシャーマンV(M4A4)154両 シャーマンファイアフライ206両(合計500両~600両の説もあり)このシャーマンファイアフライが後の「シャーマンレポテンシアド」になる訳です。続く pic.twitter.com/0uMMn0BpGq

2020-11-06 05:52:25
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

アメリカから英国、英国からベルギー、ベルギーからアルゼンチンとシャーマン達は渡っています。第二次大戦の英連邦軍のシャーマンは全てレンドリース法によって英国の管理での連邦国への供与で戦争終結と同時に米国へ返還、買取になっているので終戦時点で英国の所有物となっていました。補足 続く

2020-11-06 06:04:05
犬男爵 @inudansixyaku

アルゼンチンへのシャーマン売却価格は 1キロあたり0.20米ドル って事はキロ20セント‼︎ 屑鉄の値段ですね。 決算は合計分の農産物と交換して受け取ったようです。 スパムやコンビーフになったのかもしれませんね(笑)  補足2 続く

2020-11-06 06:22:18
犬男爵 @inudansixyaku

1970年台アルゼンチンはチリと一触即発の状態でした、アルゼンチンに対するチリはイスラエルから約50台のM-50、150台のM-51、60台のM41ウォーカーブルドッグ、AMX-30を装備する状態でアルゼンチンは危機感を募らせる事になりました。 続く pic.twitter.com/nsG64UW2aG

2020-11-06 15:27:22
拡大
拡大
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

アルゼンチン側はアメリカからM41の取得に失敗してる新型戦車TAMも間に合わない、米国からの戦車取得失敗後ににフランスのAMX-13、CN -105-57砲などのライセンス生産漕ぎ着けていたアルゼンチンは手持ちのファイアフライのアップデートに乗り出す事に、要約「シャーマンレポテンシアド」の登場です。 pic.twitter.com/rCSs6cDxKZ

2020-11-06 15:37:48
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

アルゼンチンは早急に数を揃えなければならない為ベースになったファイアフライの改装を参考にファイアフライの近代化に乗り出します。ランセンス取得していたAMX-13/105 Modèle 58の砲CN-105-57搭載、面白い事にファイアフライの17ポンド砲よりもCN-105-57搭載後の方が砲塔内が広くなったとの事(笑) pic.twitter.com/2a8FTL4HP2

2020-11-06 15:55:18
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

アルゼンチン軍のスーパーファイアフライ「シャーマンレポテンシアド」試作型が完成。更にアルゼンチンはエンジンをフランス製の物に換装、スモークディスチャージャーなどもライセンスで得られたフランセ製の物を装着。奇しくも敵対するチリのM50やM51に似通った砲塔となりました。左試作型、右量産型 pic.twitter.com/1FZEwUUxEX

2020-11-06 16:04:32
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

この時点でアルゼンチンのシャーマンファイアフライのVC型は純正の、何故か英国人には評判が悪く無かった(笑)オバケエンジン、クライスラーマルチバンクエンジンからファードGAA V8エンジンに換装されていたようで、部品の供給もさる事ながら整備性も含めて喜ぶのは英国人位ですよね(笑) 補足 pic.twitter.com/ejvmk3j00n

2020-11-06 16:15:48
拡大
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

英国管理のシャーマンの売却と書きましたがベルギーに譲渡された時点でスクラップ価格で売却、但しベルギーの使用以外の用途には認められていない、第三国に売却する際は武装などの完全廃棄が求められていた物をベルギーは勝手にアルゼンチンに売却してしまったようです(笑)補足訂正

2020-11-06 16:20:24
犬男爵 @inudansixyaku

このベルギーに売却されたシャーマンはカナダ軍が欧州で使用していた物を英国に返還した物です。 補足

2020-11-06 16:21:39
犬男爵 @inudansixyaku

隣国チリとの一触即発状態も首の皮一枚で回避されアルゼンチンのスーパーファイアフライ「シャーマンレポテンシアド」は戦闘参加する事なく1994年ま現役を務めました。完全に新型戦車TAMとの入れ替えになると思いきやTAMの予想以上の早期摩耗により1998年5月まで70両近くが予備保存されていました(笑 pic.twitter.com/MChVYuVfyj

2020-11-06 16:30:30
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

でスーパーファイアフライ「シャーマンレポテンシアド」の話はここで終わりではありません。放出された「シャーマンレポテンシアド」のディーラーによって売りに出されました。それに目を付けて購入したのが、これまたアルゼンチンから遠く離れたチェコのあるグループ。取得に3年かかったそうです。 pic.twitter.com/n5gHYrgTfV

2020-11-06 16:37:01
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

「シャーマンレポテンシアド」を取得したチェコグループは歴史再現クラブKVH第16機甲師団CZ。その「シャーマンレポテンシアド」をシャーマンV(M4A4)に再生2019年にチェコのイベント2019 Friend Festでその姿を披露して走行したそうです。地球を一周した数奇なシャーマンのお話はここでお終いです。 pic.twitter.com/W7YXXacjyD

2020-11-06 16:44:06
拡大
犬男爵 @inudansixyaku

簡単な備忘録的にツイートした物なので詳細の間違い等ご容赦下さい。同じく数奇で劇的な運命のイスラエルのスーパーシャーマンに勝とも劣らない話ですね。

2020-11-06 16:50:10
犬男爵 @inudansixyaku

メインに参照させていただいたのは此方のサイトです。 此方のサイトの情報に若干自前の情報を加えてツイートさせて頂きました。 tanks-encyclopedia.com/coldwar-argent…

2020-11-06 16:53:15
犬男爵 @inudansixyaku

こんなカッチョいいアタッチメント装備の「シャーマンレポテンシアド」 ベースのファイアフライも含め「シャーマンレポテンシアド」も現存数が多くアルゼンチンのあちらこちらに展示されているようです。 pic.twitter.com/qhoUcsv6kn

2020-11-06 16:57:27
拡大
拡大
拡大
0
まとめたひと
犬男爵 @inudansixyaku

犬英帝国の犬男爵です、英連邦と英連邦軍、シャーマン戦車、プラモデル、ジオラマ、ミニチュア、造形関連全般に興味があります。 犬でも出来るジオラマ https://t.co/nugEOlCMj0 周庭加油!小熊維尼 六四