140字短文まとめ
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リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

誤字がひどいの見つけちゃったので上げ直し pic.twitter.com/nRupRKAdYH

2018-08-16 19:25:47
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リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

ちかちか光る小さな玉を、先に落としたら負けだという。 慣れない浴衣、夏の夜。静かな勝負の行方より、気になるのはこの距離だ。 ちらりと見れば、同じように目線を上げた剣士と目が合った。 チリチリと焦げる、火薬の匂い。 「あ」 同時にぽとりと落ちた灯り。 後は暗がりに、ふたりだけ。

2018-07-28 12:55:37
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朝までぐっすり寝てみたい。こいつ相手にそんなことをぼやいたのが間違いだった。 遠慮なく抱き潰され、消えかけた意識の中。 「おやすみ」 聞いたこともない柔らかな声、目尻に落ちた優しいキス。 (夢、だよな……そうだ夢だ) 熱くなる頰を叩く。寝坊して飛び起きた体には疲労と幸福が満ちていた。

2018-07-15 07:56:05
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文句の多い唇を唇で塞いでみたら、目をぱちくりさせてコックは黙った。かあっと赤らんだ頰が珍しくて次はそこへ口づける。火照った耳、困惑に下がった眉毛、慌てて閉じた瞼にも。 「なっ、なに笑って…!」 「別に」 じっとしているのはもっとの合図。上目遣いに睨む目尻へ、あやすようにまたキスを。

2018-05-23 07:41:21
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肩をするりと滑り床へ落ちたシャツ。獲物の前で裸になるなど、この男が仕掛けるにしては浅はかな手口である。 「小難しい顔してんじゃねェよ」 笑みのかたちに歪んだ唇。 「未知の食材はまず味見してェ性分なんで」 寛げたボトムに差し込んだ手が、ゆっくりと自らを弄る。 甘い溜息に、背筋が震えた。

2018-04-05 02:15:49
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「モタモタすんなクソコック!」 「うるせェてめェこそ抜かるなよ!」 数だけはなかなかだ。 蹴散らす合間にも感じる気配。背中を守る重責と高揚。 (バカか) 頭を振る暇もないこんなときにまで。 (集中しろ) 己を叱咤しても止められない。思い出すのはあの唇。 (ああ、クソ…) キスしたい。 twitter.com/rabbits1129/st…

2018-04-05 02:01:40
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終わりなんかないんじゃないかと思うほど好き勝手揺さぶられ、快楽のてっぺんまで引きずり上げられ落とされて。 「てめェが初めてだ…おれを満足させたのは」 ありがたくもないことを偉そうに褒める汗だくの真顔。ああそうかよと背けた顔を、力任せに戻す手のひら。見慣れぬ戸惑いに、抵抗を奪われる。 twitter.com/kusare_/status…

2018-04-04 20:00:16
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大きく見開いた蒼い目が、痛みに歪むのを見下ろしていた。 応えられるはずもなかった、まっすぐで無垢な想い。 「よう…久しぶり」 あの頃より近づいた目線、挑むような色香にじっと絡まれ、そのしたたかさを思い知る。 粉々に砕いたはずのそれは、小さなカケラになってこの胸に刺さっていたのだ。 twitter.com/meguru1132/sta…

2018-04-04 18:12:25
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@zs_kim 苦味とクセが強く、腕が試される食材だ。青臭い表皮に鼻を寄せ、ゴツゴツした可愛げのない手触りをじっくりと確かめた。指がまわりきらない太さ。よく熟れたグロテスクな風貌に目を細める。 「てめェ…わざとだろ」 苛立つ声にこもる熱。 「凶暴さはいい勝負だぜ?」 朝飯に食うのはどっちにしようか。

2018-04-04 10:57:06
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なんでこんなに気持ちいいんだ。 飽かず繰り返すくだらない喧嘩も、その直後におれのメシを目一杯頬張る割とすっきりした性格も、いざというとき不思議なほど通じ合う心も──声を殺して繋げるカラダも。 「文句あんのか」 まっすぐな目。あるに決まってんだろと喚こうとした唇が、甘い律動に震えた。

2018-03-28 09:08:51
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「ふらふらヘラヘラしやがって…」 「あァ?」 物陰へ押し込み、腕に閉じ込めた男が怪訝そうに眉根を寄せる。 「まさかてめェ、ヤキモチか」 「腹が立つだけだ」 「だからそれが…」 言いかけて、笑い出す。笑うな、と唸って抱きしめれば。 「クソ…たまんねェ」 声が、指が、甘ったるく背を撫でた。

2018-03-20 05:59:26
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『寒ィからくっついて寝ようぜ』 狭い寝ぐらで身を寄せ合った冬が終わる。 寒さを言い訳にできなくなった今、こんな風にふかふかの毛皮と鼓動に包まれ眠る理由は、もうどこにもない。 確かな春の匂いと、カラダの奥に疼く熱。戸惑いながらちらりと見上げれば、虎も同じ目でおれを見ていた。

2018-03-13 04:41:53
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白い肌に歯型をつけても、奥へ子種をぶちまけても、次の朝には素知らぬ顔でこの船のコックに戻る。 「おめでとうくらい言ってみろよ」 熱い吐息、からかう瞳。大人しく誰かのものになるような男なら、こんなに執着はしなかった。 繰り返し刻む証。甘く、長い夜の意味を、絡めた指はもう知っている。

2018-03-02 04:00:17
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誰にも掬われなかった涙を、哀しいとはもう思わない。 傷ついた心と体でしぶとく生き抜いたガキを抱き上げ、愛される未来を教えてやろう。めぐり逢った家族が、仲間が、そして、 「…また泣いてんのかクソコック」 あふれる雫に唇を押し当てるコイビトが。 あたたかな心と眼差しでおれを呼ぶから。

2017-11-23 05:32:20
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「酔った」 「嘘つけ」 誕生日にかこつけた宴の後。片付けを終え、隣で一服しはじめたコックの膝に頭を預ける。 少しの疲労と笑みを含んだ声、その振動が心地良い。 見上げれば、細く煙を吐き終えた唇。求める視線がゆるりと落ちて。 「嘘じゃねェ」 はいはい、と顔を寄せ、あやすようにキスをした。

2017-11-11 04:03:57
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「オイやめろ」 やっと落ち着いた身体を、背後から撫でまわす手のひら。 「くすぐってェから」 あれだけ感じたのが嘘のように。笑いながら悪戯な手を掴み振り向けば、その目は半分閉じかけている。 「さっさと寝ろバカ」 甘ったれは低く唸り、それきり大人しくなった。甘く腰を抱いた腕はそのままに。

2017-11-10 05:21:03
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一度だけ目にした悔し涙。出会い頭に華々しく死にかけた剣士は今、おれを抱きしめて笑っている。 「ったく…てめェはよく泣くな」 「うるせェ」 呆れたように目元を拭う雑な指、溜息の柔らかさ。 そのまっすぐな片目がいつか、嬉し涙に濡れる日まで──このおれが、 「てめェのぶんまで泣いてやる」

2017-11-09 05:28:08
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特別な感慨を持ったことなどなかった。 「お、あと三日じゃねェか!」 勝手にウキウキと指折り数える、この男に逢うまでは。 生返事の裏でいつしか、当たり前のように期待している。 テーブルに並ぶ美味い飯、押しつけられる贈り物。おめでとう、とはにかむ唇にくちづけ、強く抱きしめるその日を。

2017-11-08 04:56:33
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「やんのかコラ」 「上等だ、表出ろ」 間近で睨み合っていたふたりが肩で風を切りラウンジを出て行く。 また始まった、外に行くだけ成長したわ、船壊すなよ。溜息に見送られ、誰もいない甲板で。 胸倉を、海風に乱れる髪を、掴み、引き寄せ、触れる鼻先。 もどかしかった数センチが、ゼロになる。

2017-11-07 04:43:36
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「いいだろ、たまにゃおれだって」 それ以上を口にできない根っからの天邪鬼。やれやれと吐いた溜息を、ちらりと窺う上目遣いがわざとじゃないのも大概である。 「悪ィわけあるか」 凭れた肩を抱き寄せ、その髪に鼻を埋める。甘え下手の皮を被った甘え上手は、へへ、と笑って首筋に額を擦りつけた。

2017-11-06 05:34:53
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枯葉舞う道、どこか人恋しい夕暮れ。北風に眉を顰めつつ黙って隣を歩く男を、ちらりと眺めて目を伏せた。 ポケットの中、煙草を探ろうとした指を、何も取らないまま外気へ晒す。 同じようにポケットから出てきた分厚い手が肌を掠め、小指が小指を絡め取った。 似合いもしない甘さ、やわらかさで。

2017-11-05 04:41:04
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気恥ずかしい朝になぜか、おれより早く起きだして。 「朝メシ、食うだろ」 少し焦げた目玉焼きを、どんぶり飯に乗せただけ。ほかほか湯気の立つふたつの丼に慣れた手つきで醤油を垂らす。 「うわ…うめェ」 得意げな頬袋、柔らかく絡む視線。 逃げ出したくなるような幸せを、口一杯に噛み締めた。

2017-11-04 04:15:29
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凍える心臓、自嘲、諦め。 ラクな逃げ場を何度も力強く潰され、呆れ顔で言い聞かされて、やっと辿り着いた境地である。 (ごめんねレディー) やけにモテる男への、男としての嫉妬。消せない不満はさておいて。 (そいつ、おれんだから) ブレない想いを疑う余地は、もうどこにも残っていない。

2017-10-24 10:10:38
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ふわりと匂う煙草。頭に触られ重い瞼を擡げると。 「似合わねェもん付けやがって」 みかんの花びらを指で摘んだコックがすぐ傍で見下ろしていた。 日陰になったその顔に、いつものような険はなく。じっと見ていたら慌てて顔を背け、そそくさと離れていった。 夢現の一瞬に、甘い残り香を落として。

2017-10-05 04:49:58
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「おいボケてんじゃねェぞクソ眉毛!」 「うるせェ!てめェこそ気ィ散らしてんだろ!」 煙草を噛み直し地面を蹴る。油断さえしなけりゃ二人で充分な戦局──なのに。 (てめェが、いきなり、キスなんかすっから) ぎこちない手つき、真剣な眼差し。おれの頭はあの時の、てめェの感触でいっぱいだ。

2017-09-28 05:39:49
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料理に掟があるように、恋愛にも掟がある。 「そんなもん、破るためにあんだろ」 顎を取られ、泳ぐ視線をまっすぐな眼が射抜く。唇を撫でる親指が柄にもなく優しくて。 「ちゃんと言え。てめェは、どうしたい」 暗黙を許さぬ男に、暴かれる。 おれは、と言いかけて、後戻りできない予感に震えた。

2017-09-13 04:19:34
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正直そんなに寝心地は良くない。 硬いし太いし汗臭いし、この腕を枕に目覚めた朝はいつも首が凝っている。 「文句の割によく寝てたじゃねェか」 「そりゃてめェが」 無茶するからだろ、と呟けば、後ろから抱き竦められて。 「なら、てめェも悪ィ」 離さないのも、離れたくないのも、お互い様だ。

2017-09-07 05:58:13
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毎晩のように現れて、夢の中でおれを抱く。 自由にならない身体、熱い舌がもたらす快感。抗うことを諦めたおれを見下ろし、悪魔が嬉しそうに笑った。 「孕めよ、おれの子を」 ケツを割り開き押し入ってくるモノに嫌悪はない。最奥へ想いを注がれ、あふれる甘い悦びを、もう、知ってしまったから。

2017-08-26 05:20:55
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突風に上がる短い悲鳴。鉛を振る手を止めちらりと見れば、航海士が短いスカートを押さえている。 すっ飛んできたコックが騒ぎ立て、ぶん殴られるのを横目に鍛錬を再開するも。 「うおっ!?」 舞う金髪、風を孕み捲れ上がったシャツ、白い脇腹、昨夜つけた噛み跡。 バーベルは甲板へめり込んだ。

2017-08-19 05:17:43
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「ここがイイんだろ、センセイ」 「…ッ、やめろ、その呼び方…」 泣きそうに歪んだ顔が最高にエロい。さんざん舐めて齧った乳首は艶やかに赤らんでいる。 「いつもちゃんと呼べってうるせェくせに」 不満を込めてひと突きすれば、戦慄く唇から甘い悲鳴。 「教えてくれよ…センセイのイイとこ」

2017-07-17 05:27:10
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宴の最中、まともな会話すら交わしていなかった剣士にいきなり正面から抱き竦められ、喧騒が一気に遠ざかる。 「まさか…酔ってんのか」 「悪ィか」 酒の勢いで、なんて言い訳がいちばん似合わない男。 確かな体温、懐かしい匂い。また守ってやれる背中にそっと手を這わせ、熱くなる瞼を閉じた。

2017-07-17 04:51:56
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「朝勃ちついでに襲ってくんなよ…」 眠そうに目を擦りつつ抗議する恋人の足を開き、迷いなく先端を押し当てる。 やわらかな朝の光、シーツに乱れた金髪。眉根を寄せ、やめろ、と呻きつつもされるがまま。 硬く張り詰めた雄を含みきり、甘い溜息を震わせて、見せつけるように白い喉を逸らした。

2017-07-14 05:25:06
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何を思うか知れない瞳、すっと通った鼻筋。星空を見上げる横顔を何気なく眺めていたら、突然堪らない気持ちになって。 「見惚れたか」 星に願いが届く夜。浴衣姿の剣士が見透かしたようにニヤリと笑う。 うるせェ誰が、と目を逸らしても、跳ねた心臓は誤魔化せない。 #ゾロサン真ん中バースデー

2017-07-08 01:38:15
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仲間たちから伝え聞く、離れていた間の恋人の様子。面白おかしく語られるエピソードに、拗ねた横顔がありありと浮かんだ。 「あいつほんとお前がいないとダメだなァ」 「…んなワケあるか」 お互い様だと思いつつ、それを隠して煙草を吹かす。 火照った頰に気づかれないよう、潮風に背を向けて。

2017-07-01 05:33:11
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ぽつりと告げた別れの言葉に、返ってきたのは溜息だった。 「死にそうなツラしやがって…言いてェことはそれだけか」 髪を掴まれ顎が上がる。鼻先に愛しい男の呆れ顔。 「こんなに惚れた相手を、おれが逃がすと思うかよ」 痺れるような甘い束縛。零れた涙に唇を寄せ、覚悟決めろ、と剣士は笑った。

2017-06-28 19:22:46
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「…ったく、勝手なことしやがって」 「うるせェ…これであいこだろ」 寝煙草を捻り消しニヤリと笑う顔。鈍く光る乱れた金髪が、やっと手の届く場所へ帰ってきた。 たとえすべてを投げ出しても、守りたいものがある。 溜息と、髪を掴む指。カンテラに揺れるシルエットが、もう一度ひとつになった。

2017-06-15 05:07:31
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片手に収まる頭、軋む金髪。何度見ても心が緩む巻き眉毛。 薄い瞼、細い鼻筋、顎ヒゲ、無防備な喉仏。白い胸に浮かぶ薄桃色の乳首。 形のよい臍、小ぶりなケツ、きれいに締まった長い脚。 割り開けば申し訳程度の下生えと── (あークソ!!) 撫でまわしたい。 欠乏症もそろそろ深刻である。

2017-06-04 05:42:50
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片手に収まる頭、潮風に軋む金髪。 やめろ、と振り払っておきながら、ちらりと向けられる物足りなさそうな視線。 (この天邪鬼が) 忙しない煙草の吹かし方で、気持ちを誤魔化しているのが解る。 可愛げのなさすら今は愛しくて。 撫でまわしてやりたい衝動のまま、抱き寄せた腕は解かれなかった。

2017-06-04 05:42:14
リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

手入れを終えた和道一文字を月に翳し、その佇まいをじっと眺める。 「刀とか解んねェけど」 靴音と共に近づく気配。 「なんかすげェキレイだな」 煙混じりの溜息に、刃がふるりと煌めいた。 背中合わせに座り込み、遠慮もなく凭れるその重さ。夢に連れ添う魂がふたつ、深く、柔らかく、共鳴した。

2017-05-28 04:58:46
リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

「おい」 不審に思い振り返ると、なんでもねェ、と返した男は明らかに何でもなくはない様子で立ち尽くしていた。 灯りを失い彷徨う洞窟。伸ばした手が触れたのは、その小さい頭だった。 するりと指を抜ける髪、冷えた頰、尖った鼻先。 触んな、と呟く声に誘われるように、重ねた唇は震えていた。

2017-05-21 06:05:02
リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

目眩がするほどエロいカラダの奥深くまで分け入って。おれのもんだ、と叫ぶように欲望を叩きつける。 収まらない胴震い、背に食い込むコックの指。短く切り揃えられた爪はいつだって傷ひとつ残さない。 汗まみれの胸へ伏せた頭を、その指にそっと抱かれ、思い知る。 おれがこいつのものなのだ、と。

2017-05-18 05:15:42
リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

「おいゾロ共食いすんなって」 げらげら笑う仲間たちの揶揄いに、今更乗る気はなくても額に青筋くらいは立つ。目の前にはこんもり盛られたグリンピースご飯。 「あんまイジメんなよ。こいつ好物なんだからよ」 やれやれと肩を竦めるコックが炊き上げたつやつやの緑の粒は、今日も皆に愛されている。

2017-05-16 05:41:30
リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

夜行性の獣だろうが朝飯を抜くのは許さない。 叩き起こしに来たはずが、股間の間抜けな膨らみに気づき、つい悪戯を仕掛けてしまった。 (このまま出す気じゃねェだろうな…) 開けっ放しのドア、仲間達の笑い声──焦りと興奮に汗ばむ体。 こんな時ばかり鈍い男を、口に含んだままぎろりと睨んだ。

2017-05-09 06:16:26
リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

もっと乱暴に情緒なくぶち込まれるものと思っていた。 初めてのキスの後、じっと見下ろす瞳があまりに近く、熱っぽくて。 「…見んなよ」 「あ?何でだよ」 訝る声、頬を撫でる硬い指。日常とあまりに近く、かけ離れたこの夜に。 「見るに決まってんだろ。おれァ今からてめェを抱くんだ」

2017-04-30 05:43:10
リエ⋮ 1/7インテC23a @rie_tkm

精一杯背伸びして大人ぶって、閉じた瞼が震えている。 「ひて!なにすんらこのやろふ!」 「てめェにはまだ早ェ」 よく伸びる頰を引っ張れば、アヒルみたいに尖った唇が色気なく喚いた。 (そういうとこがガキだってんだ…) こっちの自制心がブチ切れる前に。 (さっさと大人になりやがれ)

2017-03-26 05:26:53
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リエ 6/30西ツ15a @rie_tkm

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