転写と翻訳

ドクターにしだ @WataruNishida

【転写と翻訳・その１】昨日の政府会議にて、ぬわぁんと！歯医者さんまで「PCR検査」に動員されることが、決まったらしい・・🙀。それって、ベクトルが完全に世界からずれてるんですけど〜〜💦。今月、米国FDAが認可した通り、今後の新コロ検査は間違いなく『唾液RNA検査』が主流となる。

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【転写と翻訳・その２】つい先週も、中国からとんでもない「症例報告」が発表されているが、中国の口腔医 (stomatologist)がこれまで報告してきた論文群を読めば、今後の新コロ検査検体は「唾液」こそが、最もふさわしいことがわかる。

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【転写と翻訳・その３】しかし悲しいかな、我が日本には中国で展開されている「サイエンス」がない・・。朝から晩まで「PCR騒ぎ」に興じている、学のない国なのであります😭。今こそ、この国に必要なものは学問だと、オジサンは固く信じておりまする。そのために、今日も一人つぶやくアタシ・・💦

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【転写と翻訳・その４】さて、前回RT-PCRとPCRの全体像をお示し致しましたが、その説明図を再掲。今日はこの図の中の 『逆転写 Reverse Transcription』という言葉にフォーカスしてみよう。 pic.twitter.com/sIKxJZ5wOt

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【転写と翻訳・その５】逆転写というからには、「転写もあるのでは？」と考えたアナタは、賢い！👏そうなのであります。我々の体内では「セントラルドグマ」(エヴァじゃないよ)と呼ばれる原理が働き、生命が形作られている。

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【転写と翻訳・その６】細胞核の中には大切に蓄えられた「染色体DNA」があり、その一部が必要に応じて「RNAに転写 (transcription)」される。そして、このRNAに刻まれた遺伝情報(codon)を基にして、リボソームというタンパク工場が、「蛋白質に翻訳 (translation)」する。これが、セントラルドグマ。

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【転写と翻訳・その７】染色体DNAからRNAへの「転写」、そしてRNAから蛋白質への「翻訳」が、大切なキーワードであります。しかるに、ウイルスは神が定めたこの摂理に反する事を、平気でやってのけるのであります！それが『逆転写』(逆噴射じゃないよ)。

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【転写と翻訳・その８】エイズウイルス(HIV)に代表されるレトロウイルスは『逆転写酵素』という飛び道具を使うことで、「RNAからDNAへの逆転写」を可能とし、セントラルドグマの掟を破るのであります。ここで合成されるDNAは、cDNA (complementary DNA, 相補的DNA)と呼ばれ、通常のDNAとは区別される。

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【転写と翻訳・その９】ここまでの知識があれば、新コロのRNA検査原理が理解できる。何度も書いている通り、新コロはRNAウイルスであります。新コロの内部に、DNAは含まれておりません。しかるに「PCRが増幅する対象はDNA」でありますので、PCRで新コロの遺伝情報を検出することは不可能。

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【転写と翻訳・その10】で、その昔、賢い人が現れた。先ほどの逆転写酵素を使い、「ウイルスRNAを一旦cDNAに逆転写」し、その上で「cDNAを鋳型にしてPCRで増幅」すれば良いと。実際、やってみたらメチャ上手く行った👏。これが、「逆転写を組み合わせた新しいPCR技術」すなわち『RT-PCR』という訳。

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【転写と翻訳・その11】良い子の皆さま、よろしいでありましょうか？日本中で毎日流されているニュース、自称専門家達、果ては政治家までもが、ヒステリックに叫んでいる「PCR」では、新コロの検査などできはしないのであります。正しくは『逆転写-PCR、略してRT-PCR』と呼称すべきなのでございます。

ドクターにしだ @WataruNishida

【転写と翻訳・その12】日本の「PCRニュース」は海外にも流れておりますので、世界中の専門家が「日本人はDNAとRNAの区別も付かない未開民族なのか？」と、静かに笑いをこらえながら、でも心の底では軽蔑していることでありましょう。マヂ恥ずかしい、穴があったら入りたい・・。

ドクターにしだ @WataruNishida

【転写と翻訳・その13】新コロRT-PCR検査を正しく理解できれば、日本の検査体制のどこに問題があるのか？どうすれば良いのか？は、明瞭に見えて参ります。