“翁が長生きなさっているのは、陛下の人徳のなせるわざでしょう” すっかり訓練されてしまっているので、モウルが下手に出ると「何が目的なんだろう」と勘ぐってしまいますね
2020-07-03 21:05:59“良かったね、と言わんばかりの表情で、ヴルバが微笑む。その、柔らかい碧の眼が、記憶の中のあの瞳に重なって、ウネンは懐かしさに思わず息を詰まらせた。” 禁書を読んだことがバレると罪に問われる可能性があるから止めてくれたんでしょうか。
2020-07-03 21:14:59“二階の客間がオーリとモウルに、三階の部屋がウネンとイレナにそれぞれあてがわれ” 王にウネンの情報を送ったのがチェルヴェニー側であることを考えると、ウネンの性別由来のひと悶着があったと想像されるこの行間
2020-07-09 20:56:23“国営の金山がありまして、年に一度の報告書を、ヴルバ様手づから陛下のもとへ届けにいらっしゃったのです” これが定例のことなのか異例のことなのかによって、情報の重要度が変わりますね。金山かぁ。
2020-07-09 21:00:14それにしても、割り込んでくるモウルは王様をじゃっかん警戒しているというか、ウネンを取り込まれるのを嫌がっている感じがあるので、やっぱり依頼主は別筋、しかもあんまり王様と事を構えたくない人たちなんだろうな。
2020-07-09 21:01:31“篝火を映して、モウルの瞳がぎらぎらと光っている。例えるならば、獲物が罠にかかるのを待つ、狩人の目。欲しい情報を得るために、モウルはわざとイレナを煽っていたのだ。” モウルのこの人外っぽい感じ、好きですね……変身したりしないかな(←)
2020-07-09 21:07:35“モウルは他人の名前を覚えるのが苦手なのだろう。もしかしたら、そもそも覚える気すらないのかもしれない。どこまでも傍若無人な人間なんだな、と、イレナはそっと肩を落とした。” こことか、人間じゃなければめっちゃ腑に落ちるんですよね。グリフォンかな
2020-07-09 21:08:59“それまでモテモテだったシモンにとっては、男として役に立たない人間だ、と、宣告されたも同然で、それで、いっときすっかり自暴自棄になっちゃってね” なんとあけすけにwシモンがかわいそうw
2020-07-09 21:11:20“「(前略)あそこまで正確な地図がなくとも、必要な情報は集められるだろう?」 「文字を発明する以前の我らの先祖達に、手紙というものの必要性を問えば、おそらく、今の陛下と同じような答えが返ってくることでしょうな」” ぐうの音も出ません
2020-07-09 21:15:41“このわざが、チビの小娘には不相応なものだという意見は、聞き飽きた。” ああ、そう解釈してしまうのか。全てが自分に向けられていると考えてしまうこの感じ、若者だなぁ……
2020-07-09 21:18:43“夜が明けて、塔の広間で朝食をいただいたウネン達は、近侍スィセルに連れられて主館へとやってきた。” ヴルバから接触がないということは、助け舟に深い意味は無かったのか。
2020-07-09 21:20:13“「オーリ!」 ウネンの声に、オーリの向こうに立つ二人の覆面男の注意が、一瞬逸れる。” わー、ヒーロー登場に拍手喝采だけど、名前を覚えられたらやっかいだぞ~(次々心配事を増やしていくスタイル)
2020-07-09 21:34:34“モウル様は、皆様がお出かけになられてすぐに、少し体調が優れないと仰って、お部屋でお休みになっておられるのです” あ、怪しい(二回目)
2020-07-09 21:42:57“先ほどお食事のお伺いに上がった時はよく眠っておられるようでした。” 疑ってごめんなさい。(魔術を使って寝込んでいる可能性は捨ててないんだからね!)
2020-07-09 21:44:39“「どうしよう、ウネン、晩餐会に出られるような服なんて持ってきてないわ。いや、そもそも持ってないわ」 「ああっ、どうかお気遣いなく……! あくまでも内輪の集まりですから、ええと、ほら、私も、この服装で臨みますから!」” ドレスアップイベント発生ならずw
2020-07-09 21:47:57“そして、目の前のハラバルは、どういうつもりで、意味のない会談をウネンに求めてくるのか。” あれ、意味のないと決まっているんでしたっけ……後で戻ろう
2020-07-09 21:51:00“「ならば、わたくしのもとに来れば、君にも大いに得るものがあるでしょうな」” 従わなければどうなるかを言うのではなく、メリットを提示するの、とても良い人だな
2020-07-09 22:05:51“そうして、「そういうわけなんで、これからもよろしくね」と、これ以上は無いというほど爽やかな笑みを浮かべた。” この人w どこまで本気なんだ、言って見なさい!
2020-07-09 22:07:24“僕らが依頼されたのは、ヘレーが持ち出した禁断の書の確保と、そこに記された知識の拡散を防ぐこと。” ウネンを殺せばあっという間に任務達成なんですがそれは……
2020-07-09 22:09:18いやまあ、ヘレーの手掛かりがウネンしかない以上、すぐに殺せないのはそうなんですけどね。気を付けろよウネン! 気になるところですが、今日はここまでにしたいと思います。
2020-07-09 22:11:15“でも、お前のことが嫌いなわけじゃないんだよ。好きじゃなければ、こんな何の役にも立たない子供を、今まで育てているわけがないじゃないか。” 奥さん、フォローになってないですよ!!
2020-07-17 19:39:14“あとからあとから唾つばきが溢れてきて、何度手の甲で口元を拭っても追いつかない。朝に、燕麦えんばくの粥を口にしたっきりだったこともあり、ウネンはあっという間にパンをたいらげた。” 小麦のパンを食べられるか、燕麦(地域により、馬の飼料にして人間は食べない)の、しかも粥を食べるか。差が
2020-07-17 19:45:28“「何をぼさっとしてるんだい。さっさとお立ちよ。今日はね、蕎麦粉を手に入れたから、晩御飯は蕎麦粥にしよう。奮発して蕪も入れようね」” すこしは後ろめたかったのかなぁ……。
2020-07-17 20:00:36“「なら、さっさと町に来ればいい。大人のお前が好きで引き籠もるのは構わんが、それを子供にまで強要するのはどうなんだ」” やっぱりミロシュさんは良い人。お医者さんは「命に女も男も、有罪も無罪もない」的な教育を受けるのかな
2020-07-17 20:12:36“最終的にヘレーがたった一人で町を出ていった事実を考えると、間違いなくウネンの存在は、彼の足枷となっていたに違いない。” ウネンには自分の価値を低めて安心する性質があるようだからこう思うんだろうけど、もしヘレーに、ただ逃げることの他に目的がなかったら、そのうち自殺っぽく
2020-07-17 20:47:33追手の前に出てた可能性もありそうに思います。禁書の中身をウネンに教えてしまっているので、彼自身は、それを禁じておくことに抵抗が無かったようだし。知識をしまっておく派とオープンにする派の争いがあったとか?
2020-07-17 20:47:33オーリもヘレーも目の色が碧(漢字まで一緒)だし、ヘレー既婚者っぽいし、実は彼の方こそヘレーの息子なんでは?あの<囁き>が何なのか早く聞いてみて欲しいよ~
2020-07-17 20:57:58