投稿作品まとめ
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ののの糸糸*Ito Nonono @no3_ito

140字小説 [400字小説 / 03]   ツイッターアプリを開いて、 「恋愛かあ」 そう呟いた。単語アプリでランダムに表示されたワードで140字字小説を書く。そう決めた一発目がこれだった。一発目と決めたからには変更は…… crepu.net/post/589012 #小説 #400字小説 #のののののべる #のののの400字

2022-11-27 01:43:33
ののの糸糸*Ito Nonono @no3_ito

『登山の日だから』 [400字小説 / 02]   『そこに山があるから登るんだ』 そんな名言を遺したひとを私は知らない。車で登るドライブとは違い、歩き登山は遠足でしかしたことがない私にとっ…… crepu.net/post/588872 #小説 #400字小説 #ショートショート #掌編 #のののののべる #のののの400字

2022-11-27 00:51:14
ののの糸糸*Ito Nonono @no3_ito

人の記憶に残る死に方 [400字小説 / 01] とある男が自殺しようとまで思い詰め、ついに遂行することにした。この男、承認欲求が強く、死んだ後も記憶に残る死に方をしようと考えている。 だとしたら飛び降り…… crepu.net/post/588272 #小説 #400字小説 #掌編 #のののののべる #のののの400字

2022-11-27 00:35:41
ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

「ねえ。今日って何の日だか知ってる?」 「ん? 建国記念日だろ?」 5月3日は建国記念日。それは揺るぎない事実だ。 あとは…… 「語呂合わせだとゴミの日とか?」 「正解。ゴミ片付けの日でもあるんだって」 そう言って一緒に暮らしていた部屋を追い出された俺は、新しい彼女を作ることにした。 pic.twitter.com/02uTilQS0m

2022-05-03 22:50:37
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

アラフォーを前に、私は本格的な婚活を始めた。婚活パーティーは勿論、初めてそれ系のアプリも始めたのだけれど。 「この人も10年前の写真だったか」 婚活詐欺とでも言うのか写真が本人と違った人を片っ端に消していく。 その時、 「えっ、嘘。M君?」 初恋の彼を見つけて初めて今の顔を見たくなった。 pic.twitter.com/21ZAgkSIsQ

2022-05-02 19:28:31
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

やってしまった。めっちゃ我慢してたのに。幸いにもまばらな電車の中で、私はそっとうつむいた。 やっぱあれかな。朝食をもりもり食べたのがまずかったかも。その時、 「ちょ、お前やめろよ」 隣の男子が友達にそう言った。 ごめんね。犯人は私なの。 その隙に私はそっと電車から降りた。 pic.twitter.com/rCoWw7XUEK

2022-05-02 11:35:58
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

卒業を前にして、妹が上京してくることになった。大学受験のためだとの大義名分を掲げているが、実は毒親から逃れるためだ。 私たちの母親は未婚で私たちを育ててくれた。 ただ、それだけに期待が大きくて。 妹よ。早く来い。 そうしたら、先に逃げ出した私の罪悪感も少しは軽くなるから。 pic.twitter.com/oyBqxHjuyE

2022-05-02 11:21:01
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

隣町までわざわざ買いに行った。生まれて初めてコンドームってやつを。 今日、僕は初めてセックスをする。 「あれ?」 あんなに練習したのに。何個もだめにしてまで着けてみた。 なのに緊張からか上手くはまらない。 ゆっくりでいいよと言ってくれたけどかっこ悪いよね。 でも、きっと次は大丈夫。 pic.twitter.com/aypkTD8c5N

2022-05-02 10:50:57
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

「ねぇねぇ、ニュース見た?」 「なんの?」 「女優の恋ちゃんのに決まってるじゃない!」 「ああ、うん」 「まだあんなに若いのにっ。こんなのアリ?」 「あー、そうね」 「アタシ、毎月恋ちゃんの月命日に恋ちゃんのブログの最後の投稿にコメントする!」 「……」 彼女は死んでからファン症候群だ。 pic.twitter.com/eV2ZTWq91V

2021-12-23 18:49:58
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

見せてよと言われると火事で焼けてしまったと返す彼女。彼女にとってそれは黒歴史以外の何ものでもなく、封印してしまいたいものだからだ。だけど、 「うちの学校、男子校なのに手芸部があったよね」 思い出の中の彼女は黒い歴史には染まっていない。皮の表紙をめくるとあの頃の彼女と僕が笑っていた。 pic.twitter.com/PVWgqXNyBr

2021-12-05 23:59:25
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

なんとなくそんな予感がしていた。 「その、ぼっ、ボクとよかったら!」 自分のこと“僕“なんて言ったこともないくせに。冬なのに大量の汗をかきながら言うから笑ってしまった。 「いいよ」「えっ」「結婚してあげる」 先手必勝。この場合、私からしたことになるのかな。私には幸せな未来しか見えない。 pic.twitter.com/h28FSnNuPJ

2021-12-04 23:01:22
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

声は聞こえる。でも触れない。 『おかえりー』 いつもの声に思わず手を伸ばしたが、彼女の体を通り抜けてしまった。六畳半一間のボロアパートのどうやらお気に入りらしい万年床に今日も彼女は居る。 「.......寝るか」 以前は全く気にならなかったのに、彼女の上に寝転がるのに躊躇する自分がいた。 pic.twitter.com/qC9G7EU2Ev

2021-11-25 23:57:05
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

値上がりしたのを機に私は煙草をやめた。最初の何週間かは無性に吸いたくなりもしたが、高くて買えなくて助かった。 だがしかし、お金に余裕が出来てしまったから困る。ついつい煙草の自販機に手が伸びる。 「ぶはっ、何これ!あんなに好きだったのに」 吐き出した声とともに紫煙が夜空に立ち上った。 pic.twitter.com/dBe2IDz3Sa

2021-11-23 22:16:05
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

明日は槍でも降るのだろうか。旦那がキッチンに立っている。 『今日は何の日♪』 テレビから流れてくる曲であることに思い至り、日めくりカレンダーを見て確信に至った。 「今日の夕飯は任せとけ」 なんて宣う只今の時刻は午後3時。今日中に後片付けは出来るかなと家事が増えたことに溜息をついた。 pic.twitter.com/JxP1pu2lZc

2021-11-23 00:03:37
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

夏生は憑依体質だ。 (マジで直ぐに返せよ) 「分かってるって」 正しくは憑依され体質で、今日も死んだばかりの親友に体を貸している。 (えっ、おま。彼女にフラれたんだよな) 「ああ。だからリベンジだ」 それから5分後、 「好きです!」 「実は私も.......」 親友は夏生のキューピットになった。 pic.twitter.com/pYTNnbVABT

2021-11-22 15:08:47
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ののの糸糸*140字小説 @no3_Ito140

『おかえりー』 大和はその声に無反応で部屋に入る。大和が一人暮らししている部屋は六畳一間の所謂ワンルームで、何もかもがキチキチに詰め込まれていた。 「.......」 だから困る。そこに居られると。大和は諦めて、彼女の存在を無視してそこに寝転がった。 仕方ない。彼女はこの部屋の先住民だ。 pic.twitter.com/KZMRtaQWDi

2021-11-22 02:04:57
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ののの糸糸*Ito Nonono @no3_ito

こたつの上に蜜柑の皮がひとつも乗っていないところを見ると、彼はまだ来ていないのだろう。案の定、 「なあ、美咲。マー坊、今日は来んのんえ?」 そう聞かれてしまった。 それにしても何故おばあちゃんはいつも私にそう聞くのだろう。マー坊の姿が見えるのは、おばあちゃんだけなのに。

2021-11-20 16:55:50
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ののの糸糸*Ito Nonono @no3_ito

創作小説 / 小説 / 掌編 / 140字小説 / 54字の物語 /400字小説 上限2000字の掌編小説中心に活動中の昭和女子