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Nicola @Nicola_nn

朝乃は朝日が昇るように、夕乃は夕日が刺すように。っていう性格の覚え方をしたNicola 自分でも何を言っているのか分からないが、このイメージが自分的に分かりやすくてだな

2016-02-09 20:16:02
Nicola @Nicola_nn

ホタテさん(@darkmoon_souji )宅の一日兄弟が好きすぎて。イメージ違ったらごめんなさい!どっちが朝乃でどっちが夕乃かは分からない。 pic.twitter.com/cwV8ljhrGG

2016-02-06 14:18:50
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ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「…気になるな」 「何がですか?」 昼休み。 好き勝手に一日兄弟が俺たちに話して去って行った後、俺はふいに思った。 「あいつらだよ」 「…一日さんたちですか?」 察しがいい。さすがは伊万里。 「あいつらって普段何してんだろ?」 「あー…確かに…」

2016-02-05 00:46:55
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL いつもどこからか情報を仕入れてきて。 当たり前のように俺たちに指示を出す。 「先輩はそもそもどうやって一日さんたちと知り合ったんですか?別に友達というわけでもなさそうですが」 伊万里の言う通りだ。友達なんかではない。誰があんなやつらと。

2016-02-05 00:49:08
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「昨年クラスが同じだったんだよ。それだけだ」 「…全て偶然ですか?」 「そう思いたい」 何か裏があるような気もしなくないが。 たまたま居合わせた。そういうことにしておこう。 「…なぁ、伊万里…」 「……本気ですか?」 「まだ何も言ってねぇけど」

2016-02-05 00:51:51
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「大体わかります。一日さんたちの後をつけるんでしょう」 何でわかったんだ。 当たってるけど。 「わかっているなら話は早い。やつらの一日の行動を探ろうではないか」 「バレたら何て言い訳するんですか?そもそもこの会話もすでに聞かれているかもしれませんよ」

2016-02-05 00:53:41
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「ハッ!」 その可能性は大いにある。 俺は周囲を見渡す。 …気配はないな。 「バレたらそのときはそのときだ!行くぞっ」 「え…今から行くんですか…?」 俺たちはやつらのクラスへと向かった。 しかし、その途中で発見。

2016-02-05 09:40:57
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 廊下で女子と喋っていた。 遠目にしばらく見ていたが、特に目ぼしいことはなかった。 ただ話しているだけだった。 「次は5限の休み時間だな…」 「そこまでするんですか?」 とは言いつつも、伊万里もついてきた。

2016-02-05 09:48:07
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL その休み時間も一日兄弟は女子と喋っていた。 放課後も… 「あいつら、女子と喋ってばっかじゃねぇか!!」 「…まさか気づかれている…?」 とりあえず知っていたが、あいつらがモテるということを改めて思い知らされた。 ムカつくぜ!

2016-02-05 11:30:59
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji @sousakuTL 「いつまで喋ってやがるんだ…」 「帰り道も尾行するんですか?」 「ここまできたらやるしかないだろ」 俺は購買で買ったクリームパンをかじる。 「半分いる?」 「いや…いいです…」 自分だけ食べるのも申し訳ないので、一応聞いた。

2016-02-05 23:51:14
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji @sousakuTL 「遠慮するなって」 俺は無理矢理半分押し付ける。 「…あ!あいつらがいない!?」 パンを半分にちぎっていたら、一日兄弟の姿がないことに気がついた。 いつの間に! 「先輩がクリームパンに夢中になってるから…」 俺のせいかよ!

2016-02-05 23:54:47
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji @sousakuTL 「とにかく探すぞ!」 俺たちは慌てて二人を探し始めた。 さっき話していた女子を見つけて、どこへ行ったか尋ねる。 彼女が指差した方向へ俺たちは走り出す。 「先輩、諦めましょう。完全に見失いました」 「ちくしょーっ!」

2016-02-05 23:56:35
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji @sousakuTL 見失うとは!クリームパンのせいで!!! 「なーにやってんの?」 「もしかして俺たちを探してた?」 背後で声がしてギクッとする。 ふりむくと、やっぱりいた。 「ずっとこそこそさぁ。バレてないと思った?」 「俺たちをなめるなよー」

2016-02-05 23:59:42
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji @sousakuTL 「探してた?なんのことだ?」 「この場に及んでとぼけるのかよ」 「さすがハチ」 うるせぇ! 「で?何してたわけ?」 「べっつにー」 「だからとぼけんなって」 すると、二つの腕がのびてきて、パンをむしり始めた。

2016-02-06 00:02:19
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji @sousakuTL 「ヤメロ!俺のクリームパンに何をする!!」 「教えてくれないならクリームパン食べちゃうぞ」 「購買のクリームパン美味しいよねー」 「やめろぉぉぉぉぉっ!!!」 クリームパンはどんどん小さくなっていく。 「うぅっ…俺の…っ」

2016-02-06 00:04:26
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji @sousakuTL 「先輩…俺のをあげますから…」 「サンキュー…伊万里…元々俺のだけどな…」 伊万里にあげたパンが戻ってくる。 「何このやりとり。超ウケる」 「写メっとこう」 二人は俺たちにケータイのカメラを向けだした。

2016-02-06 00:06:38
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「撮るな!」 「えー、だって俺らをつけてたんでしょ?じゃあいいじゃん」 「撮っていい理由にはならねぇよ!つか、いつから気づいてた!?」 「うーん、最初っから?」 「マジかよ!」 伊万里はやっぱり…という顔をする。 「魔法少女失格だね」 「それは関係ない!」

2016-02-06 10:50:57
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「暇なの?」 「ちげーよ!失礼なやつらだな。お前らの方がよっぽど暇だろ。女子とばっか喋りやがって」 「つけられてるってわかってるからそうしたんだよ」 「そんなこともわかんねぇの?」 「うるせー!」 こいつらは本当っ…俺を小バカにしやがって!!

2016-02-06 10:52:51
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「…一日さんたちはどうしていつも一緒にいるんですか?」 伊万里が一人冷静に尋ねた。 「どうして…って…」 「兄弟だし…」 一日兄弟は首をかしげる。 「兄弟でも普通は嫌じゃないですか?」 俺も伊万里も一人っ子だから感覚はあまりわからないが。

2016-02-06 16:16:05
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 兄弟が常に一緒というのはどう考えても嫌だ。 ましてやこいつらは見た目が全く同じだというのに… 「ハチといまりんだっていつも一緒にいるじゃん」 「いや…俺たちは兄弟じゃねぇし…」 「だけど、それと同じ感覚だよ」 「そーそー。言ってもわかんないんだろうけど」

2016-02-07 00:34:11
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「俺たちは一心同体」 「二人で一つ」 「でもそれ以前に」 「家族であり」 「兄弟であり」 「友だちなんだよ」 最後は口を揃えて言った。 …うん。理解できない。 伊万里も複雑そうな表情をしていた。

2016-02-07 00:37:15
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 一日兄弟と別れて、俺たちは納得がいかないまま帰路に着いた。 「…あいつらってさぁ…」 俺は疑問に思った。 「絶対女子に告白とかされてると思うんだけど、女子はどうしてんのかな?区別ついてるのか?」 「…先輩…」 伊万里が疲れきった目を向けてきた。

2016-02-07 00:44:14
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL 「俺はもう一日さんたちのことなんてどうでもいいです…」 「……それもそうだな。」 そうだ。あいつらのことなんて気にしたってしょーがない。 「今日の晩飯何ー?」 「ハヤシライスです。」 「おっ。いいねー」 俺たちはあの双子について考えるのはやめた。 終わり

2016-02-07 00:46:24