ψ(プサイ)さんのssに挿絵っぽいのを作ってみた

Ψ(プサイ) @psi_petro

「ひゃっ」 小さな悲鳴と共に、全身が黄金色の光に包まれる。何が起きたのかわからぬまま目を開けると、服装一式が金色に変わっていた。材質も石ではなく、金属の性質を得たようだ。一応肌は無事だった。部屋を見渡して取り残しがないことを確認すると、石畳に戻った床をぺたぺたと歩き、扉を開いた。

Ψ(プサイ) @psi_petro

まばらに存在する石像が、灯りで見える限りにポツポツと並ぶ。 「よくできてる……」 興味本位で、足場に近づいて石像に触れた。表面はざらざらとしているが、その彫刻は非常に精巧だ。目の前のそれは、自身と同じくらいの年齢を模したショートカットの少女像。両手を見つめた表情は絶望そのものだ。

Ψ(プサイ) @psi_petro

泥まみれだった双丘の先端は、素肌をそのまま固めたように美しい突起に。最期に快楽に押し負けた証として、液体を噴き出した下腹部も、見事な彫刻と化した。それでいて、全体は泥のざらつきが残っている。 快感と恐怖、悲しみを湛えた表情を残し、X字に張り付けられた無残な石像が今ここに一つ増えた。

Ψ(プサイ) @psi_petro

じょぼぼ、と泉に落ちる水音が庭に響く。膝に手をついた小便少女は、涙を流しながら放尿の快感に震え悶え続ける。 「ここだと変だから、えい」 指がなる音が聞こえると、小便少女は泉の中央へと移動していた。癒着した素足が足の裏で台座と一体化して、既存の噴水と背中合わせに水を吐き出し続ける。

Ψ(プサイ) @psi_petro

「あ……あ……」 石ころがぶつかるような乾いた音を立てて、対戦相手が等身大のチェス駒へと変えられていく。快楽を逃がそうとしたのか、性感帯に添えられた手はまるで自慰に耽る姿のようだ。快楽とも恐怖ともとれる目から涙がこぼれ、真っ白な陥没乳首の蹲踞像がここに完成した。

Ψ(プサイ) @psi_petro

目の前にはブロンズ像。この体つき、どこかで見たような気がするが、よく思い出すことができない。そっと、おっかなびっくり指先で像の腹部に触れる。 「……」 目を閉じて精神を集中させるが、声などが聞こえてくる気配はない。あの時、石の沼で見た石像とは本当に違うのかもしれない。

Ψ(プサイ) @psi_petro

チョコに覆われていなかった髪の毛、そして頬、額、目が茶色に覆われて固まっていく。今まで小便少女像を映していた瞳は、くすんだ光を反射するだけの球体と化した。最後にチョコをなめとる舌が茶色に染まり、ここに新たなチョコ像が出来上がった。 「……」 目の端から茶色い涙が流れる。

Ψ(プサイ) @psi_petro

裸足で床、素手で壁に触れて、姿勢を固定されたまま金にされた哀れな犠牲者達。その中に、とうとう見覚えのある装飾品と顔の組み合わせを見つけてしまった。 「……っ」 両手で口元を隠し、絶句する。恐怖に眉を歪ませ、快楽に目尻を落とした、淫靡な像。目の前にただある結果が、彼女を責め立てる。

Ψ(プサイ) @psi_petro

ぐりぐり、と金の豆を爪先で摘む度、犠牲者が果てる声が黄金像の中で木霊する。 「クク、これは楽しめそうだ」 呪いのディルドで果て、文字通り主への供物になってしまった二人。迷宮の主が踵を返すと、悲惨な黄金像は、金粉奴隷に運ばれて暗闇の通路へと消えていったのだった……。