友人に誘われて初めて入ったショーパブ。鹿ノ子伊織はなんとなく馴染めずに、友人たちとも離れ隅の方で酒を少しずつ飲んでいた。 「つまらないですか?」声をかけてきたのは三十半ばくらいのスーツの男だった。背丈は自分と同じくらいの男性にしては少し小柄で、優しげな笑顔がとても印象的に見えた。
2020-05-29 12:36:56「つまらないというか、こういうところ初めてでよく分からなくて」そんなに酷い顔をしていたのかと恥ずかしくなる。男はごくごく自然に隣に座り「まあ、そうですよね」と言い流れるように店についての話を始めた。口ぶりからすると店の関係者なのだろう。 伊織はその話より彼の表情が気になっていた。
2020-05-29 12:36:57「(どうしてこの人はこんなに無理に笑うんだろう)」初対面の人に聞くことは出来ない。自分の気のせいかも知れない。「俺のこと気になりますか?奇遇ですね、俺も貴女が気になってるんですよ」その言葉の反応に困っていると、男はステージを指差す。「ああ、今日の目玉ですよ」
2020-05-29 12:36:57ステージに現れたのは和服の男。逆光で顔はよく見えないが観客の反応を見れば人気の高さが伺える。和服の男は後からステージに出てきた女性をゆっくりと手際よく縄で縛り始める。「初めて見たでしょう?」「はい」「どうです?綺麗でしょう?」 綺麗とは?ショーの趣向が?縛られてる女性が?
2020-05-29 18:37:22それとも緊縛師の男性が? 隣に座る男はステージから目を離さない。その横顔は先ほどの張り付いた笑みとは打って変わって恍惚とした表情だ。それが何故だかとても幼く見えて、とてもあどけなくて。「(不思議な人だ)」伊織はショーなど見ていなかった。その男の横顔だけをぼんやり眺めていた。
2020-05-29 18:50:51帰り際、伊織は男から名刺をもらう。「良かったらまた会いましょう」ふんわりと笑い去っていく男を目で追い、その後名刺に目を落とす。そこにはさっきまで居たショーパブの名前とオーナーという肩書き、そして「飯、さけ…さかずき……」難解な苗字に"慶一”という名前。
2020-05-29 19:08:31「(私、名乗らなかったけど、良かったのかな。そういうものなのかな…)」 自分から連絡するのも憚られるので、名刺は上着のポケットに入れたままになっていたが。たった数日後、慶一は大学の校門前に立っていて「こんにちは。鹿ノ子さん」とあの笑みで笑いかけてきたのだった。
2020-05-29 19:08:32#体格差身長差年齢差など差のあるCPが大好きフェスティバルカーニバル祭り 47歳差おじ<<<<<<幼女 死んだ想い人の娘に愛されすぎて大変な幸薄おじさん(一切手は出さない) pic.twitter.com/sGEWtpHhL7
2020-05-30 19:04:28萩崎斎に民族衣装的なの着せたいなとぼんやり調べてたけど女性のものが多く出てくるので、まーた女装するのかこのおじさん…ってなってる。
2020-05-31 15:10:12