お題「アクアフィリア」「桜の木の下」「旅立ち」
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RAY/※※※ @growler_ray

大きなお風呂の中、首を掴み、思いっきり彼女を底に押さえつけて、窒息する姿を見る。最初は健気に踏ん張るけど、次第に力が抜けていく姿が可愛くて好きなの。そして私は耐えられなくなって、顔を突っ込んでキスをする。最高で最上の至福を感じながら。 「ほんと、あなたの恋人が私でよかったわね」

2018-03-24 22:01:17
ちゅぷ @tyupu_42

君は最後まで何も教えてくれなかったね。旅立ちの日に起きた出来事を僕が知ったのは最近の事だ。君との思い出の詰まった桜の木の下で君に死を与えたこの河を一人眺める事になるなんて想像して無かった。君は水中で何を思っていたの?『アクアフィリア』溺水性愛者の君は心地よく彼方へ逝けたのかな?

2018-03-24 22:02:29
ふかんぜん @relation_crush0

「私、アクアフィリアなんです」 校舎裏、池のそばの桜の木の下で彼女はそう言った。当時の僕は意味も分からず、また正しく理解していたなら留まることもできただろう。 「先輩にも、私の好きなものを知ってほしいなって」 人生初の恋人の手に引かれ、僕の新たな世界への旅立ちは池の中から始まった。

2018-03-24 22:03:08
ふかんぜん @relation_crush0

3/9、桜の木の下で起こる諸々に腹を立て、虫でも落として邪魔してやろうと思っていた俺は足を滑らせ、あの世へ旅立つことになった。 「ん?なんだ?」 そこにあったのは紙とペン。アクアフィリアだのマゾヒズムだの幾つかの性的嗜好と◯×欄がある。 それが地獄の問診票であることは彼は知る由もない。

2018-03-24 22:03:22
亀富 @bekkou_tshi

もしも私が死んだなら、桜の木の下に埋まりたい そんな夢を昔抱いていた 今は土に埋められたいとは思わない 願わくば 水晶のように透明な、水素と酸素の化合物に抱かれて眠りたい 願わくば 頭上に桜の梢があるといい 薄紅色の花弁と清流に包まれて、貴方と死後の世界に旅立てれば 私は死ぬほど幸せだ

2018-03-24 22:03:23
千川@金欠マン @senkawa31337

あの娘を見かけたのは桜ノ雨が降る時期だ。気付けば彼女の姿を目で追ってる。 やはり男ってのは単純な生き物だ だがもうすぐこの微睡みを手放し目覚めなければいけない 「いつになったら君は私に想いを伝えてくれるんだい?もう待ちきれないよ、卒業前に思い出を私に頂戴」 だがこれは夢に違いない……

2018-03-24 22:04:25
∫ MatoP @_Mato_P_

あぁ、ついに先輩が卒業してしまう。 桜の木の下で旅立ちを告げる。 最後にもう一度話がしたいって、家にあなたを呼んだ。 それから、記憶がない。 気がついたら、あなたは水の中で溺れていた。 でも、これであなたと離れなくて良くなる。 ずっと私も一緒だよ。 そう言って、水に頭を突っ込んだ。

2018-03-24 22:05:10
行木しずく @gloom_tree

#深夜の真剣140字60分一本勝負 おじゃまします。SS名刺メーカーさん使用。 「アクアフィリア」「桜の木の下」「旅立ち」 pic.twitter.com/1aIUpERJYL

2018-03-24 22:08:54
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夢夜 @ruya_reve

国で唯一のサクラの木は王宮の裏手にあった。 その下でお前が花を眺めている。 「サクラ……好き?」 「ええ。この時期、母の故郷ではよく見ていましたね」 「……そっか」 そういえば、半分異国の血が混じるお前のことをほとんど知らない。 無理に聞き出すこともないとは思うけれど……少し寂しいな。

2018-03-24 22:11:48
夢夜 @ruya_reve

王宮の裏手に桜の木があると知ったのはいつだったか。 桜の木の下で花を眺めていると、貴方がいつのまにか隣にいた。 「サクラ……好き?」 「ええ。この時期、母の故郷ではよく見ていましたね」 「……そっか」 貴方は頭の後ろで手を組んで桜を見上げている。 その真っ直ぐな瞳に、私はまた恋をする。

2018-03-24 22:12:44
楓もち/春秋 @mapledanke

まるで踊っているような、縛られたその手足の動き。水面に浮かぶたくさんの泡。揺れる水面からちらちらと見えるその苦しそうな表情。もっと、と訴えるように、自分の心臓が激しく鼓動を打つ。彼女の頭を押さえつけている手に力が入る。そして彼女は動かなくなった。……ああ、しまった、やりすぎた!

2018-03-24 22:13:10
津森七@文学フリマ京都い-36 @tumori_nana

ひとり遊びが上手な君は浴槽で溺れるのを何より愛する。「私アクアフィリアなの」君の頭を水面に押しつける為の道具であるところの僕は、愛する以上に君を憎んだ。手を離せばげぼげぼと噎せる汚ならしい君の顔。いつか君を殺したら、死体は桜の木の下へ。水が恋しいと流す涙で桜の花を染めればいい。

2018-03-24 22:13:49
夢夜 @ruya_reve

深夜、眠れずに桜の木の元へ向かった。 月明かりに照らされた桜は幻想的で儚く、美しい。 桜の木の下に座り、幹に背を預けて目を閉じる。 ──この国で桜が見られるとは思っていなかった。 物思いに耽っていると、私の名を呼ぶ声がして目を開いた。 月の光を浴びた神々しい姿は、貴方のものだった。

2018-03-24 22:14:52
てーそ @hypoxiaaa127

#深夜の真剣140字60分一本勝負 使用お題「桜の木の下」 初めて参加させていただきました pic.twitter.com/w6pCDkvcqb

2018-03-24 22:15:15
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花滝ちかる @chikaru_toka

あの人が、私を置いて逝ってしまったなんて嘘よ。千年咲き続けているという桜の木の下で、私達は永遠を誓い合ったもの。 ああ、ほら、貴方は私を待っていてくれたのね。驚いた顔をして、でも優しく笑って私を抱き締めてくれるの。 なんて幸福な旅立ち。薄紅色の花びらが舞う向こうへ。 #140字小説

2018-03-24 22:16:21
ちょこぐま🍫🐻 @RLIK0805

#深夜の真剣140字60分一本勝負 アクアフィリア 桜の木下 旅立ち 桜の木下と旅立ち、わかりにくいかもしれません。 pic.twitter.com/rZzIP998Al

2018-03-24 22:16:57
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夢夜 @ruya_reve

深夜、眠れなくて王宮の外に出る。 裏手に来ると、サクラの木の下に誰かがいるのが見えた。 近づいてみてそれがお前であることがわかった。 月光とサクラに包まれたその姿が哀しいほど綺麗で、何故だか胸が痛くなる。 その名を呼ぶと、閉じられていた目が開いた。 ああ──やっぱり俺、お前のこと……

2018-03-24 22:17:25
月浦影ノ介 @6VPfGQm1oGSP0es

戦地から還ったらこの桜の木の下でまた会おう。それは優しい嘘でした。二度とは戻れぬ死出の旅。あれから長い時が過ぎ、私もすっかり年老いて。今は病を得、施設でお世話になっています。窓の外にはあの桜。今年も綺麗に咲いています。昨日、貴方の夢を見ました。あの桜の散る頃、私もお側へ参ります。

2018-03-24 22:18:35
ぺいるぶるー @paleblue_0703

息ができない。視界が歪む。誰か、助けて…。手を伸ばした先で、走馬灯のように思い出した。 あなたが卒業してしまう日、桜の木の下でツーショットを撮った。それだけですごく幸せなのに、デートにも誘ってくれた。 あれ…?誰もいない海で、急に沈められた私。嬉しそうなあなたを、一生忘れない。

2018-03-24 22:18:36
椎葉@引越先はbioに @Liar_Akira

水面に浮遊した性欲を啜るひと時には溺死を免れない恍惚が伴う。泳ぐ小魚の冷笑とて我が身の体熱を上昇させる要素。やっと捕まえた、そう思っても指の隙間から元居た水の群れに帰る。だから僕はその水群に身を浸し、魚と成る醒めない夢を求めるのだ。 「アクアフィリア」 #深夜の真剣140字60分一本勝負

2018-03-24 22:31:10
椎葉@引越先はbioに @Liar_Akira

引越し業者のトラックを背に彼が大きく手を振ってくれた事は未だ鮮明に思い出せる。然しトラックが向かった先へと電車に乗って向かえど、玄関で出迎えてくれた彼の母は哀しげに俯くのみであった。彼は旅立った。僕の住む町から。そして、僕の生きる現世から。 「旅立ち」 #深夜の真剣140字60分一本勝負

2018-03-24 22:31:35
椎葉@引越先はbioに @Liar_Akira

あれは桜が満開の時であったろうか、彼女の小指と僕の小指を結んだのは。両手指を使えど数の足りぬ年数を経た記憶は、像が、音響が、すっかりと掠れている。桃色の花弁をまばらに浴びる。あの日の約束を思い出したいのに。彼女の笑顔を思い出したいのに。 「桜の木下」 #深夜の真剣140字60分一本勝負

2018-03-24 22:31:54
竜虎 @btbticc_org

「毎年一緒にここの桜を見ようってプロポーズしてくれたのにね」切り倒されていく桜を見ていられなくなった私の手を、優しく握って彼は言った。「実は、ここの桜の木を鉢植えに接ぎ木したんだ。元気に育てて、庭に移し替えよう」だからこれからも一緒に見ようと、言った彼の頬は桜色に染まっていた。

2018-03-24 22:32:25
秋月蓮華 @akirenge

水のないダムの中にあるこの村の桜はずっと花を咲いては散らす。 桜の木の下には死体が埋まっているとは何処ぞの文豪が書いた話だが、 「行くの?」 アクアフィリアの友人は桜の海の中、 私は彼女に最後の挨拶。 「行くわ。村を出るの」 今日は私の旅立ちの、日。 #深夜の真剣140字60分一本勝負

2018-03-24 22:40:56
KTQ @wholiveo

父が旅立った。命日は春分の日だ。正確な誕生日がわからない生い立ちだったが、わかりやすい命日になったのは、神仏の粋な計らいかもしれない。父が家を出て20年ほど。これから先、毎年、満開の桜の木の下に立つ度に、父を思い出すのだろう。 #深夜の真剣140字60分一本勝負

2018-03-24 22:43:28
安津 るり @Ruri__anzu

#深夜の真剣140字60分一本勝負 ギリ滑り込みします!← 先週に引き続き、今週も参加です 全然怖くないですけど、軽くホラーチックです(ホラーでは無い) @140onewrite pic.twitter.com/IqkBjjBG9X

2018-03-24 22:56:13
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