オクトローグ 酉島伝法作品集成 『環刑錮』 刑罰により環状生物に変えられた男たち。四肢は萎縮して這い回り土を食ってはずぉい腑触りの微生物をこしとり肛門から吐き出していく。それだけの禁固刑。 初っぱなからやる気だな!容赦なし!! pic.twitter.com/Gzyq9x1s2d
2020-09-21 00:27:47『金星の蟲』 めちゃくちゃ明晰な印刷会社の描写から、軸がズレた独楽のように描写がブレブレになりいつもの調子に安定していく。いやーこわい。予想可能防御不可能な超ホラーだ。
2020-09-24 01:01:00何があってどうしてそうなったのか、あまりにも明晰な解像度で描いており心理的なダメージがめちゃくちゃ深い。 筆写お得意の当て字による感覚で割らせて来る文章は救い。狂っている間だけは幸せになれる。 波長があってしまった読者にとって「金星の蟲」は辛すぎる。
2020-09-24 01:12:00(これまでのあらすじ) オクトローグ 酉島伝法作品集成の『金星の蟲』に完全にピントが合ってしまい本気で落ち込んだので、這々の体で『痕の祀り(あとのまつり)』へ逃げ込むのであった。
2020-09-25 00:14:01金星の蟲を読みながら「親子丼」の話をラジオ深夜便から聞かされ続けるの、後から振り返ると地獄でしかない。 今日のラジオ深夜便は「子育て事件簿」です。 やめろ!金星の蟲の後に家族の話をするな!!
2020-09-25 00:16:32『痕の祀り』爆笑してる。 巨大ヒューマノイドの相撲、特殊清掃隊、絶対粒子、状況説明からして怪しいと思ったんですよ。 ほら、観音を象ったような光の戦士(セインツ)が消えていく。 後に残された巨体の特殊清掃の始まりだ。
2020-09-25 01:10:10『橡(つるばみ』 ふわふわした語彙しかない無数の幽霊がどんぐりコーヒー等の匂いで実像を取り戻していく…… やばい。 良さはわかるが意味が捉えられない。ちょっと勉強しなおす。
2020-09-25 09:16:57ブロッコリー神殿は、未知の海上浮遊植物で構成された大陸へ着陸した人類は多肉植物世界の生殖の瞬間に立ち合い溶け消えて逝くというスケールの大きな実況小説。 そのまま捕らえるとホラーだけど「泥海の浮き城」との相似性を考えるとほほえましい。
2020-09-29 00:53:23『彗星狩り』 銀河のメタル生物の少年少女とロケット生物の産卵を切り取った牧歌的な物語。ずいぶんとおやさしくほっこりした話である。まじでか。
2020-09-30 00:25:14オクトローグ全セクション終了。 『クリプトプラズム』おわり。 どこか遠い宇宙。意識体や分枝識が飛び交うようになった人類のオリジンとは、個人とは何かの総集編のような書き下ろしエピソード。 異化の程度が薄くすんなり飲み込める。
2020-10-01 00:18:36『オクトローグ』ですが、とても読み応えがありましたね。本気を出せばすぐ読み切れるくらいの長さの小咄なので脳に優しい。 特筆すべきは「金星の蟲」で、個人的にピントがドンピシャで死にそうになった。感想文に書くべき?無理では。
2020-10-01 00:20:28エピソードで一番笑えたのは「痕の祀り」である。 観音めいた巨大異星人ウルトラマンが撒き散らす巨大怪獣の特殊清掃の様子を描いた力作。(円谷プロの本に載っていたそうだ) 「お父さんってウルトラマンが出ている時にいないけどもしかして……」 「はい、それは特殊清掃です」 そんなの笑う。
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