「ルパン暗殺指令」解説

石川 五右ェ門 @goemon_zan

[五右ェ門の今日は何の日] 1993年の今日、TVSP5作目「ルパン暗殺指令」が放送された。 武器密売組織「ショット・シェル」との金と組織壊滅を巡る駆け引き、ルパン一味暗殺を狙うICPO捜査官キースも入り交じった大混戦が展開されている。 視聴率は22.0%であり、TVSP作品で初めて20%以上を記録した。 pic.twitter.com/SFx0BSmKy5

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前作「ロシアより愛をこめて」の視聴率があまり伸びなかったことから、本作を持ってTVSPは完結となる予定だった。 その為か、「ルパン三世 1st」で演出を手掛けたおおすみ正秋殿を監督として器用していたり、OPでは1stでルパンが乗っていたベンツSSKが登場したり等の原点回帰が見られるぞ。 pic.twitter.com/hzLaNiqEBT

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タイトルは「ルパン暗殺指令」となっているが、本作の主役は次元だ。 その為か、本作の次元は一貫してシリアスであり、帽子の下から目を見せる場面は一度もない(ただし、絵コンテでは目を見せている絵が描かれている) なお、次元が長編の主役となったのは本作が初めてだ。 pic.twitter.com/Oo2JfBxcO1

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本作のキャラクターデザインでは、ルパンが従来の猿顔に戻っており、拙者は三白眼となっていて、1stに近い容姿となっている。 特に、不二子はレギュラーメンバーの中で最も容姿の変化が大きく、本作のゲストヒロインと勘違いした人もいるとか。 pic.twitter.com/yPkzOAWB1o

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この作品には、原子力潜水艦「イワノフ」が登場する。 イワノフは「ルパン三世 PART III」最終話「原潜イワノフの抹殺指令」にも登場しており、細かい違いはあれど、ルパン達が盗む場面も共通している。 pic.twitter.com/Iu8zq0j73v

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本作は、なんと銭形がルパン専従捜査から解任される所から始まる。 その為、本作ではルパンと銭形が初めから手を組むといった珍しい話となっているのだ。 なお、銭形が取り出した通知には 「銭形警部、貴君を7月23日正午をもって、ルパン三世の専従捜査から解任する」と書かれているぞ。 pic.twitter.com/dujusxFDUs

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本作では、はじめからルパンと銭形が手を組んでいるということもあり、ルパン、次元、五ェ門、不二子、そして銭形の5人が一堂に会するという場面が描かれた。 これまでの作品でルパン達5人が1つの場面に勢揃いするという場面はほとんど描かれた事がなく、かなり貴重な場面と言える。 pic.twitter.com/4vsbQDGnfQ

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本作のゲストヒロイン、カレン・クオリスキー殿だ。 モスクワ大学の若き核物理学者だ。 カレン殿の父親は10年前、次元と組んでいたが、次元に殺害されてしまった。 そこを偶然目撃して以降、次元に復讐しようとするが、次元に好意を寄せる様に…… 田中敦子殿は、本作がルパン作品初出演となった。 pic.twitter.com/GqPe4efsaq

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本作の悪役の1人、ジョン・クローズだ。 武器密売組織「ショット・シェル」のボスだ。 冷徹かつ知略的な人物で、普段は丁寧で穏やかな口調だが、本性を露にすると乱暴な口調と険しい顔つきになる。 声を担当したのは、シネマスコープ版のパイロット・フィルムでルパンを担当した野沢那智殿だ。 pic.twitter.com/0hAWKMoYGA

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本作の悪役の1人、キース・ヘイドンだ。 解任された銭形に代わってルパン専従捜査の任務(実際は暗殺指令)に就いたICPOの刑事だ。 傭兵出身で戦闘能力は極めて高く、シリーズの悪役達の中でもかなりの強敵とも言える。 声を担当したのは、オーキド博士等で知られていた石塚運昇殿だ。 pic.twitter.com/CSAuwtqo0C

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本作の悪役の1人、ブラッドだ。 ショット・シェルの一員にして、クローズの右腕的存在だ。 単独での潜入やカレン殿の拉致、他の部下の指揮など幅広くこなす。 序盤で不二子に一杯食わされた為、不二子を警戒している。 声を担当したのは、なんでも鑑定団のナレーションで知られる銀河万丈殿だ。 pic.twitter.com/4VzGw6agmc

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本作の悪役の1人、マローンだ。 「ショット・シェル」の一員で、作中ではブラッドと共に行動している事が多い。 ブラッドが不二子を警戒しているのとは対象的に、水着姿の不二子を見て鼻の下を伸ばしている(笑) 声を担当したのは、風見裕也(名探偵コナン)等で知られる飛田展男殿だ。 pic.twitter.com/CHQFAUo2M9

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主題歌は、大野えり殿が歌う「Destiny Love」だ。 本作の話の雰囲気や結末に合わせてか、しっとりとした音楽になっている。 サビで最も印象的だった歌詞を書いておく。 「生まれ変わってもう一度 Waitin' For The Time We'll Meet Again Someday 」 是非とも1度聴くことをおすすめする。 pic.twitter.com/jS4P8hqE5t

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余談だが、ルパン役の山田康雄殿はこのころから体調を崩し始めており、従来よりルパンの声に勢いが無いとファンの間で話題になった様だ…… それもそのはず、山田殿はアフレコの際、休憩時間にとても疲れた姿を見せており、終盤からは監督のおおすみ殿の提案で椅子に座って収録していたそうだ…… pic.twitter.com/DqKiyUkfU8

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