やっぱり一人ぼっちは寂しいので、早急にリベンジを。 (ちょっと加筆修正したものを、まとめ本に収録)
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めしこ @mogmog_meshiko

燭へし書いてる20↑/まもなく脱走しそう https://t.co/PEdidAAvwW

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付き合い始めて初めて、旅行にいこうって準備を進めていた長谷部くんと長船さん。お互い、カレンダー通りの休みだからって、三連休で行こうって予定立ててホテル取って、新幹線のチケット取って準備は万端だったの。 でもギリギリになって長船さんに泊まりでの出張が、三連休返上で入っちゃった。 ↓

2019-09-16 18:27:53
めしこ @mogmog_meshiko

三連休にその出張がだだ被りだから、どうやっても旅行はキャンセルするしかないんだ。 ものすごく申し訳ないのと、自分自身も結構ショックで、上手に言葉も出て来ない長船さん。 「旅行代金のキャンセル料は僕が持つから。長谷部くん、本当にごめん…」 ↓

2019-09-16 18:30:02
めしこ @mogmog_meshiko

長船さんが急いで電話をすると、長谷部くんは少し残念そうな声だったけど「仕方ない、また今度行こう」そう言ってくれたんだ。 旅行のキャンセルの手続きは長谷部くんがしておいてくれるってことだったので、有難くお願いして、急遽決まった出張の準備に追われることになった長船さん。 ↓

2019-09-16 18:30:53
めしこ @mogmog_meshiko

連日帰ってくるのは終電間際。あれほど毎日、旅行について色々話していたメッセージアプリの通知が鳴ることは、三連休当日までなかった そして当日、長船さんは新幹線に乗って「本当なら今頃、長谷部くんと一緒にこれとは逆方向の新幹線に乗ってたはずだったのにな…」って窓の外をぼんやり眺める ↓

2019-09-16 18:32:27
めしこ @mogmog_meshiko

その時、スマートフォンが震えた。これは仕事用の方じゃない、プライベートのほうだ。 見慣れたアイコン、メッセージは長谷部くんからだった。そういえば出張の準備で忙しくて、しばらく連絡を取っていなかった気がする。メッセージを開き、固まる 『長船、ごめん。俺は今から旅行にいってくる』 ↓

2019-09-16 18:34:51
めしこ @mogmog_meshiko

はぁ…!?なんで!? 声が出そうだったのをギリギリで押し留める。キャンセルにしておくって言っていたのに、なんで?そもそも一人で? まさか誰か他の人を誘ってとか…? あまりの衝撃に、視界がぐるぐる回ってうまく頭が働かない。駄目だ、これじゃ着いて早々のプレゼンに影響する。 ↓

2019-09-16 18:36:29
めしこ @mogmog_meshiko

長船さんはプライベートのスマートフォンの電源を切る。 返事はしなかった。なんて返したら良いのか、分からなかったから。 午前中のプレゼンが終わって、お昼は接待で時間を持っていかれて、プライベートのスマートフォンに再び電源を入れたのは、夕方近くになってからだった。 ↓

2019-09-16 18:37:51
めしこ @mogmog_meshiko

電源が入るまでの間、長船さんは頭を悩ませた。 長谷部くんからの連絡を、読んだまま無視してしまっていたから、さて何と返事をしたら良いものか、と。 しかし電源を入れると、ぽこぽこと増えていく通知。ぜんぶ長谷部くんからだった。開いてみると、いくつかの写真とメッセージ。 ↓

2019-09-16 18:39:10
めしこ @mogmog_meshiko

『海鮮丼を食べた』 『人が多かったけど、なんとか撮れた』 『ガイドブックにも載っていたからか、行列がすごかった。でも食べれた、美味い』 どの写真も、一緒に行くはずだった旅行の行程に組まれていたものだった。 もしかして自分に対する「当て付け」でやっているのだろうか。 ↓

2019-09-16 18:40:01
めしこ @mogmog_meshiko

それにしてはあまりにも大掛かりではないだろうか。わざわざ一人で旅行にいくなんて。 やっぱり何にも返信なんて出来なくて、そのまま電源を落とした。 午後の会議をすべて終わらせて、夜ご飯はまた接待。お酒も入った心身共にふらふらの状態で、ビジネスホテルのシングルベッドに腰を下ろす。 ↓

2019-09-16 18:42:33
めしこ @mogmog_meshiko

ふと思い出して、切ったままだったスマートフォンの電源を入れた。 また写真とメッセージがいくつか送られていた。 『駅で売ってたから、つまみ用で買った。土産用には帰る時に買う』 『予約していた店、美味かった』 『一人でホテルのバーは、ちょっと緊張した』 ↓

2019-09-16 18:43:21
めしこ @mogmog_meshiko

どれもこれも、長船さんと長谷部くんで一緒に行くはずだった場所や、食べるはずだった物。 どうやら本当に、長谷部くんは一人で来ているらしい。その意図が分からなくて、文字を打ちたいはずの親指はまったく動いてくれない。 そしてまた新たに受信した一枚の写真と、メッセージ。 ↓

2019-09-16 18:44:41
めしこ @mogmog_meshiko

『一人は、やっぱり広くて、寂しいな』 どうやら長谷部くんも、ホテルの部屋に着いたらしい。 写真に映る広々とした部屋にはクイーンサイズのベッドが一つ。 予約するときにツインと悩んだけど「ツインよりクイーンのほうが安いみたいだよ」って長船さんは長谷部くんに嘘をついた。 ↓

2019-09-16 18:45:52
めしこ @mogmog_meshiko

別に何をするでもなくて良いから、長谷部くんと少しでも近い距離で過ごしたかった。 お互い社会人のお付き合いは、なかなか一緒に過ごす時間も取れない。お互いの家に泊まった数は、きっと簡単に数えられるくらいの数。だから、この旅行で少しでもお互いの色んな距離が縮まれば良いと思ったから。 ↓

2019-09-16 18:46:50
めしこ @mogmog_meshiko

この広いベッドに、長谷部くんは一人で寝るのか。そう思うと、何だか少し可哀想な気がしたし、寂しい気がした。 長船さんは『おやすみ』とだけ長谷部くんに送ると、すぐに既読になって返信が来た。長谷部くんからも『おやすみ』とだけ。 二人が交わした、久しぶりのやり取りだった。 ↓

2019-09-16 18:48:10
めしこ @mogmog_meshiko

翌朝、アルコールの怠さが少し残る身体でワイシャツに袖を通すと、充電器に差したままのスマートフォンが震える。 長谷部くんから『おはよう』と共に一枚の写真。 どうやら朝ご飯のブッフェの写真のようた。そうだ、種類も多くて楽しめそうだから、と朝食付きのプランにしたんだった。 ↓

2019-09-16 20:07:08
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんの盛り付けたお皿は、和食を中心に随分とバランスよく盛られていた。 追って、メッセージがもう一通。 『おまえが一緒にいたら、もっと野菜も食べなきゃ駄目だと言われる気がしたから、ちゃんと野菜も取ったぞ』 長船さんは思わず、ふふっと笑ってしまった。 ↓

2019-09-16 20:08:28
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんの意図は分からない。分からないけど、この旅行を見届けよう。 長船さんが『おはよう』と返すと、すぐに『おはよう。ちゃんと眠れたか?』と長谷部くんから返事が来た。 『うん、大丈夫だよ。長谷部くんも気を付けてね、行ってらっしゃい』 久しぶりに、会話らしい会話をした気がした ↓

2019-09-16 20:09:54
めしこ @mogmog_meshiko

三連休の二日目。 長船さんがお昼にスマートフォンを確認すると、また写真が届いていた。 どのガイドブックにも載っている絶景。行くまでに少し時間がかかるけど、ここは絶対に行きたいねって、二人で話していた場所だった。 まるでポストカードに使われるみたいな、綺麗な景色の写真だった。 ↓

2019-09-16 20:11:26
めしこ @mogmog_meshiko

それともう一枚、続けて送られてきた写真。 慣れない自撮りで撮ったのであろう、綺麗な景色を背景にした長谷部くんの写真。 長船さんはひどく久しぶりに、その顔をみた気がした。 長谷部くんの顔が、仏頂面だったのが少し残念だった。久しぶりに、あの笑顔が見たかったから。 ↓

2019-09-16 20:13:33
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんが観光地で一人、こうして写真を撮ったのだと思うと、なんだか可愛らしくて、でも切なくて。長船さんはきゅっと唇を噛みしめた。 夜、部屋に帰ってシングルベッドに転がってスマートフォンを見る。 『やっぱりここの店のは美味かった』 『お土産買いこんで、スーツケースに詰めた』 ↓

2019-09-16 20:14:45
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんは、今日も旅行を楽しめたようだった。 三連休返上の長船さんの出張も、明日の昼過ぎには新幹線に乗って、会社に寄って書類の整理だけすれば家に帰れる。 そうしたら、長谷部くんに会いに行けるだろうか。 元々は二人で行くはずだった旅行の予定では、夕方頃の新幹線だったはずだ。 ↓

2019-09-16 20:16:11
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんはきっと明日も早いだろうからと、長船さんは『おやすみ』とだけ返事をした。返事はすぐに来た。 『おやすみ。あと一日頑張れ』 枕元にスマートフォンを置いて寝る。 もう電源は切らなかった。 三連休最終日の長谷部くんの朝ご飯は、やっぱりバランスの取れたメニューだった ↓

2019-09-16 20:23:02
めしこ @mogmog_meshiko

『卵焼き美味かったけど、俺はおまえが作ってくれるやつのほうが好きだ』 長谷部くんから送られてくるメッセージ。長船さんはどうしようもなく、長谷部くんに会いたいと思った。 最後の会議が終わって、お昼ご飯が終わった時間。スマートフォンには水族館の写真と、長文のメッセージが来ていた。 ↓

2019-09-16 20:24:14
めしこ @mogmog_meshiko

長船さんはそれを新幹線で読んだ。 『キャンセルするって言っておいて、勝手に一人で旅行に来て悪かった。ごめん。おまえから出張の予定を聞いて、自分の家に用意してあった旅行の準備を見たら、「なかったことになるんじゃないか」って、怖くなったんだ。 ↓

2019-09-16 20:25:27
めしこ @mogmog_meshiko

この旅行も、それについて話していた時間も、何もかもが。それが怖くて仕方がなかった。だから俺は、おまえと二人で来ているつもりでこの旅行に来た。でも、全然駄目だった。どうしたって俺は一人だし、美味い物を食べても、美味いなって言い合うことも出来ない。 ↓

2019-09-16 20:26:26
めしこ @mogmog_meshiko

一人で眠るクイーンサイズのベッドは広くて、寒くて、寂しかった。でもそんなことをおまえに言って、困らせたいわけじゃないんだ。…俺は、おまえに相応しいのかなって、たまに不安になる。今でも、おまえみたいな格好良いやつが、なんで俺なんかと付き合ってくれたんだろう、って思うことがある。 ↓

2019-09-16 20:30:47
めしこ @mogmog_meshiko

そんな中で、先の予定があるのは安心できた。だから、今回の旅行が駄目になったとき、ちょっと怖くなって、なかったことにしたくなくて、一人で来たんだ。勝手なことして悪かった。あと、合鍵も。この前くれるって言ったのに、うやむやにしてごめん。それを受け取ってしまって、 ↓

2019-09-16 20:32:07
めしこ @mogmog_meshiko

いつか「返してくれ」って言われるのが怖くて、欲しいと言えなかった。本当は欲しかった。おまえの家の合鍵。いつでも会いに行って良いんだって、証が欲しかった。悪い、俺たぶん今すごく面倒くさいこと言ってる。おまえは出張で疲れてるだろうに、ごめん。気を付けて帰って来て下さい』 ↓

2019-09-16 20:34:15
めしこ @mogmog_meshiko

そのメッセージを読んで、長船さんは思わず泣きそうになった。新幹線の乗客がまばらで良かった。 長谷部くんが、そんなことを思っているなんて、不安に感じているなんて、知らなかった。気付いてあげられなかった。 長谷部くんと長船さんのお付き合いは、劇的でもなんでもない始まりだった。 ↓

2019-09-16 21:06:41
めしこ @mogmog_meshiko

小さい頃からの幼馴染でもなければ、高校大学の同級生でもない。会社だって違う。 取引先でお互い担当として顔を合わせて、段々に仲良くなって、休日にも会うようになって、告白したのは長船さんからだった。 長谷部くんが頷いてくれたことに、長船さんは心の底からほっとした。 ↓

2019-09-16 21:09:30
めしこ @mogmog_meshiko

お互い大人だし、男同士だし、どんなお付き合いが正解かなんて分からなかった。 けど、上手くいっていると思ってた。 大人の恋愛って思っていたよりも難しい。どうしたって一緒に過ごす時間は少ないし、正解なんて多分ないんだ。 でもそんな長谷部くんのことを、今すぐ抱き締めたいと思った。 ↓

2019-09-16 21:13:44
めしこ @mogmog_meshiko

『ねぇ、今日会いに行っても良い?』 長船さんが送ったメッセージは、しばらくしてから既読になった。 きっと長谷部くんは、さっき自分が送ってしまったメッセージに、後戻りなんて出来なくて、なんて返信が来るのか怖くて、開くのに時間がかかったんだろうと思った。 ↓

2019-09-16 21:19:13
めしこ @mogmog_meshiko

それくらいのことが分かるくらいには、長谷部くんのことを分かっているつもりだ。 『夕飯作る。なにが良い?』 きっと、長谷部くんも疲れているだろう。申し訳ないな、と思いはするものの、疲れ切った身体と心にそれは、あまりに魅力的な提案で、長船さんはそれを断ることができない。 ↓

2019-09-16 21:21:01
めしこ @mogmog_meshiko

『オムライスが良いな』 結局、自分に正直に返事をすると、今度はすぐにメッセージが返ってきた。 『分かった。あんまり綺麗に出来なかったらごめん』 そんなこと気にしなくて良いのに。いじらしさが愛しくて仕方がない。 長船さんは会社に戻り、申し訳程度に書類を整理して早々に後にした。 ↓

2019-09-16 21:23:59
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんの家に寄る前に、自宅へ帰らなくてはいけない用事が出来たからだ。 あの日断られてから、大事にしまっておいた合鍵を回収して、自宅もすぐ飛び出した。 少しは慣れたはずの、長谷部くんの家までの距離を、こんなに疎ましく思ったのは、今までで今日が一番だった。 ↓

2019-09-16 21:26:19
めしこ @mogmog_meshiko

長船さんも、長谷部くんの家の合鍵を持っていないから、インターホンを鳴らす。しばらくして足音が聞こえて、鍵が開く。そのほんの少しの時間が、ひどく落ち着かなかった。 「おかえり」 「ただいま」 招き入れられ、玄関のドアが閉まったと同時に、長船さんは長谷部くんを力任せに抱き締めた。 ↓

2019-09-16 21:28:45
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんの身体は大きく跳ねて、一瞬強張ったけど、逃げる様子はない。 言わなきゃいけないことがある。伝えなきゃいけないことがある。 でもこんな時に限って、言葉はぜんぜん口から出てくれなくて、この合わせた身体から、心臓の音から伝わったらどれだけ良いのかと、叶わないことを思う。 ↓

2019-09-16 21:29:56
めしこ @mogmog_meshiko

抱き締められるがままだった長谷部くんが、長船さんの背中にそっと腕を回す。 それだけのことが、どうしようもなく嬉しくて、ほっとして、長船さんはまた抱き締める腕に力を込めた。 「あのね、長谷部くん、あの」 「ごめん。あんなこと送って。いや、そもそも旅行も勝手に、ごめん」 ↓

2019-09-16 21:31:43
めしこ @mogmog_meshiko

「ううん、いいの。そんなの、僕が悪いんだ。不安にさせてごめん。寂しくさせてごめん。好きだよ、長谷部くんのことが大好き。…あの、ねぇ…受け取ってくれる?」 少し身体を離して長船さんがポケットから合鍵を出すと、長谷部くんはくしゃりと笑って鍵を手に取り、目に涙を浮かべて鼻をすすった ↓

2019-09-16 21:35:23
めしこ @mogmog_meshiko

長船さんがまた、長谷部くんをぎゅっと抱き締める。 大人の男二人の恋愛はひどく不器用で、のろのろとした歩みで、何でもないようなことで足踏みをしたりして。でも、どうしようもなく幸せだった。 少し冷めてしまったオムライスを、二人で向かい合って食べる。 ↓

2019-09-16 21:37:50
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんの作ったオムライスは、昔ながらの薄焼き卵のレシピだった。 長谷部くんは薄焼き卵のオムライスが好きなの?と聞くと、お店みたいなふわふわの卵はどう作って良いか分からない、と。 じゃあ今度教えるから、一緒に作ろうかと長船さんが言うと、長谷部くんは嬉しそうに笑った。 ↓

2019-09-16 21:39:22
めしこ @mogmog_meshiko

「ねぇ、長谷部くん。旅行楽しかった?」 「…楽しかったけど、あんまり」 「そっか。ねぇ…あのさ、全く同じところを今度は僕と一緒に行ってくれないかな?」 「……」 「駄目…かな?」 「…あぁ、いいぞ。俺が案内してやる」 二人で一緒にご飯を食べたのは、とっても久しぶりの気がした。 ↓

2019-09-16 21:42:25
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんが作ってくれたオムライスは、すごく美味しくて、あまりに美味しくて、長船さんはちょっと泣きそうだった。 今度は二人で旅行に行こう。二人で立てた行程通りに、もう一度。あの景色も、あの名物を食べるのも、ホテルのバーも、クイーンサイズのベッドも、今度はぜんぶ二人で過ごそう ↓

2019-09-16 21:44:48
めしこ @mogmog_meshiko

長谷部くんが一人で行った時より、何倍も何十倍も、絶対に楽しませてみせるから。 そしてお互いのキーケースの、自分の家の鍵の横には、お互いの家の合鍵を並べよう。 ▽ 今日はそんな、すれ違いから長谷部くんが一人で旅行にいく燭へしでした! お付き合い頂き、ありがとうございました…!

2019-09-16 21:49:05
めしこ @mogmog_meshiko

燭へし書いてる20↑/まもなく脱走しそう https://t.co/PEdidAAvwW

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【この続き!】 長船さんの家のキッチンは、かなり広々としているから、男二人で並んでもそこまで窮屈に感じない。 これが長谷部くんの家だったら、肩がくっつくくらい並ばないと、満足にフライパンも振れないのに。なんてことを考えながら長船さんは、長谷部くんが卵を溶きほぐすのを見ていた ↓ twitter.com/mogmog_meshiko…

2019-09-18 22:18:02
めしこ @mogmog_meshiko

ボウルに卵二つを割りいれて、牛乳を少しだけ入れる。これで卵が一気に固まってしまうのを少し防ぐ。 菜箸を使って卵を溶きほぐす長谷部くんの姿は、なかなか様になっている。そんなに普段から自炊はする方じゃないって言ってたけど、長船さんは長谷部くんの作るオムライスが大好きだった。 ↓

2019-09-18 22:19:13
めしこ @mogmog_meshiko

日によって中の具材が微妙に変わるケチャップライス。ハムだったり、ウインナーだったり…鶏の胸肉の時は元からオムライスを作る予定があった時。それは長船さんが家に来る時だったりするんだけど。 フライパンで薄焼き卵を焼いて、その上にケチャップライスを乗せて、卵で軽く包んでお皿を被せる ↓

2019-09-18 22:20:23
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まとめたひと
@mogmog_meshiko

今日も、明日も、燭へし書くよ。