オーストラリアに暮らす生物を、殺意を込めて140字で簡潔に紹介するコーナー。若干の誇張が含まれていますが基本的に全ては事実なのが怖い。
0
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ギンピ・ギンピ 豪州東北地域に自生する雑草。表面全体を刺毛が覆っており、触れたものに神経毒を打ち込む殺意の高い毒草。本種で負傷すると数年に渡り耐え難い痛みを覚え、冷水や風が患部に触れるだけでも悶絶する。相手は死ぬ。 2020年に神経毒の蛋白質成分が解明されギンピエピドと名付けられた。 pic.twitter.com/6t8aaWXyTj

2023-08-26 22:00:00
拡大
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

キバハリアリ 豪州内陸に生息する大型で原始的なアリ。非常に好戦的で、自身の巣や餌場に近づく者には体長の数倍以上を跳躍して襲い掛かり、10mは追い回す。 毒針を持つ「毒蟻」で、これを刺して獲物を仕留める。相手は死ぬ。アナフィラキシーの危険が付きまとい、ヒトの死亡例も複数ある殺人蟻。 pic.twitter.com/GbuZWLduAN

2023-08-26 21:00:02
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

タスマニアオオガニ 豪州南部の深海付近に生息するデカい蟹。甲幅で言えば世界最大種である。その巨大な鋏はヒトの指程度ならば簡単に落とせる。出会うとその大きさに気圧され、相手は精神的に死ぬ。だが性格はおっとりしていて主に動かない貝類やヒトデを食す。高級食材として市場に出回る。 pic.twitter.com/vOT7fNBKRZ

2023-08-25 22:00:05
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ウォンバット 草食性の有袋類、ポケットは後ろ向きに開いている。尻は非常に硬い軟骨が発達しており、キツネの牙も通さない。 敵襲時は地面の巣穴に潜り尻バリアを展開する。背中と巣穴の天井に隙間を作り、敵が頭を突っ込んで来たら強靭な後足で突っ張り挟んで敵の頭蓋骨を粉砕する。相手は死ぬ。 pic.twitter.com/64LFYYlyvh

2023-08-25 21:00:03
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ヒガシアゴヒゲトカゲ ペットとして人気なアゴヒゲトカゲの仲間。大人しい雑食性で、相手は死なない。 しかし本種の顎には毒腺の大元となった器官が存在し、9種の蛇毒に酷似した蛋白質を分泌する。蛇毒はトカゲ時代に獲得したものと示唆し科学誌Natureに載った。進化に本気だったら相手は死んでた。 pic.twitter.com/NOk4PPM59w

2023-08-24 22:14:25
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ペレンティーオオトカゲ 豪州最大のオオトカゲで、体長2m体重15kgに達する。 大型の個体になるとカンガルーなどの哺乳類まで襲う肉食獣。唾液には毒に似た分泌物が含まれているため、噛み傷は重症化する。尻尾を叩きつける攻撃も得意で、尾の一振りはイヌの脚の骨を一撃粉砕できる。相手は死ぬ。 pic.twitter.com/Y3S1Dg7Yu2

2023-08-24 22:03:40
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

カササギフエガラス 豪州に棲息する白黒カラス。 繁殖期の防衛本能が強く、巣周辺の動物は見境なく耳や目を狙ってカミカゼ特攻で攻撃する。本種の攻撃に気を取られた自転車乗りに事故を起こさせることが得意。相手は死ぬ。 政府推奨の対策として、ヘルメットにモールや結束バンドを立て身を守る。 pic.twitter.com/lQa9VFQQ6v

2023-08-23 21:01:00
拡大
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

メガスコリデス 豪州に1000種いるミミズのうちの1種で、体長3mの世界最大種。普段は地下50㎝の深いところで生活しているため地表に出てくることはあまりない。 そのデカさ故に、地下で動いているヌチョヌチョ音が地上でも聞こえることがある。 大雨等で地上に現れると目撃した相手は精神的に死ぬ。 pic.twitter.com/cFGnSgn1eY

2023-08-22 22:00:00
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ディンゴ 3500年前に豪州大陸に渡ってきた、イエイヌとオオカミの中間のような生物。その分類は現在も非常に曖昧。 陸上大型肉食獣が存在しない豪州において食物連鎖の頂点に立つ。観光客慣れしてしまった個体はヒト(の食糧)も狙う。相手は死ぬ。 ワンと吠えることができない。遠吠えは可能。 pic.twitter.com/6s3nxcBUqu

2023-08-22 21:01:24
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ホホジロザメ 主に映画のおかげで悪名高い人喰いザメ。世界中に分布するが死亡人身事故はオーストラリアが一番多い。5mを超える巨体からは想像できない運動性能で獲物を追う。相手は死ぬ。 豪州では襲われても「サメの生活圏に入ったほうが悪い」と仇討ち否定派が襲われた本人や家族に多い。 pic.twitter.com/Fi8OZwi7bS

2023-08-21 20:15:31
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

アカカンガルー 雄は体長180cm体重90kgに至るマッチョ。その強靭な尾で全体重を支えたままの両足蹴りを放たれると内臓破裂を起こしかねない。また、自動車前に飛び出し大事故を起こすことも得意。相手は死ぬ。 豪州では対策として、車両の前方に鉄棒を設置して事故の際に彼らを吹っ飛ばし車体を守る。 pic.twitter.com/OZKL37iB3H

2023-08-21 19:18:50
拡大
拡大
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

エミュー 豪州全土に棲息する大型陸棲鳥類。性格は温厚であるが、相手は死ぬ。 その正体はゲリラ戦法に長けた戦術家である。小麦畑を荒し、機関銃相手には散開して弾薬を浪費させ長期的経済ダメージを与える。オーストラリア軍は1932年にエミューと戦争をして負けている。 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8… pic.twitter.com/CWZNRcXXre

2023-08-20 20:00:00
拡大
拡大
拡大
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

オオメジロザメ 豪州沿岸域に棲息する数多のサメの中でも特に気性が荒い。噛む力は6000Nに近く、軟骨魚類で最強である。 本来は海に棲む生物だが淡水でも余裕で生きていけるため川を遡行してくることがあり、洪水・氾濫後にゴルフコース内の池でずっと暮らしてたりする。池ポチャした相手は死ぬ。 pic.twitter.com/g0PewZhdeD

2023-08-19 21:00:00
拡大
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

イルカンジクラゲ 豪州北部に棲息する極小サイレントキラー。3㎤にも満たない小さな身体に1mにもなる触手を備える。小さすぎるためクラゲ避けの海中ネットなどが効かず、防げない。 毒性はコブラの100倍程度で、数分のうちにモルヒネも効かない激痛や最高血圧300の血圧上昇を起こす。相手は死ぬ。 pic.twitter.com/a6MmI57WdR

2023-08-18 22:38:44
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

マルガスネーク 3.3mに達する本種は豪州で2番目に大型の毒蛇である。 豪州国内の殺意ガン増し毒蛇達の中において、本種の毒の強さは上位とは言えない。だがコイツの問題は毒性ではなくその体格から生む圧倒的な毒量であり、一噛みで1.5gの毒を注入した記録を持つ。相手は死ぬ。ネズミなら400匹死ぬ。 pic.twitter.com/hQmioJuMSK

2023-08-18 22:24:24
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

イリエワニ 豪州北部に分布する、体長6m、体重1tにも達するワニ。その顎の力は動物界最強の16,000N(1.6tの車に潰される力と同等)で、ヒトを含め狙えるものは奇襲してなんでも襲い水に引きずり込む。相手は死ぬ。 野生個体を解剖すると度々胃の中から骨折整形用のチタンプレートなどが出てくる。 pic.twitter.com/oCHfPKwJem

2023-08-17 21:55:02
拡大
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

キロネックス 豪州北部などに棲息するクラゲ。 3m以上にもなる長い触手にはクラゲ種の中で世界一の猛毒を有し、触れた魚や甲殻類を捕食する。相手は死ぬ。その毒は溶血や皮膚壊死性の他に特に心臓毒性が強く、人の死亡例は刺されて数分以内の心停止が主な原因で、岸に辿り着く前に倒れることが多い。 pic.twitter.com/DF44spJcwL

2023-08-14 21:18:23
拡大
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

イースタンブラウンスネーク 陸上毒蛇においてナイリクタイパンに次ぐ世界二位の猛毒。 オーストラリア東海岸全域に棲息しておりヒトと生活圏が近く、豪州で最も蛇毒症例を起こす種。何故かQLD州の当種はSA州のそれの3倍の毒を打ち込む。 その毒は神経麻痺と血液凝固障害を起こす。 相手は死ぬ。 pic.twitter.com/zVzjWPa61X

2023-08-13 21:19:48
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

セアカゴケグモ (Redback spider) オーストラリア原産の毒蜘蛛。不規則網にかかった獲物に神経毒でとどめを刺す。相手は死ぬ。 大抵は強烈な痛みだけの軽症だが、過去にはヒトの死亡例も存在する。1950年代に血清が作られてからの死亡例は無い。豪州はクモ毒の抗毒素を常備している珍しい国である。 pic.twitter.com/4uiy6rVyno

2023-08-13 20:21:49
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

シドニージョウゴグモ (Sydney Funnel-web Spider) 豪州はシドニー周辺に棲息。長く硬い毒牙はヒトの爪を貫通できる強度。その毒はクモで世界最強と言われる。相手は死ぬ。 尚この毒は霊長類には猛毒だがクモの天敵である鳥や爬虫類、獲物である昆虫には効かない。進化の過程でどうしてそうなった。 pic.twitter.com/hDEqwxZVvv

2023-08-13 17:00:41
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ナイリクタイパン (inland taipan) オーストラリアの内陸に棲息する、世界一の猛毒を持つ陸棲ヘビ。餌の少ない厳しい環境で見敵必殺の業を身につけるため、彼らは毒を研ぎ澄ませた。 一回の攻撃で注入されるその毒の威力はネズミ21万匹(ヒト100人)を殺せる程度であり、間違いなく相手は死ぬ。 pic.twitter.com/ygrY2gRszQ

2023-08-12 20:47:19
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

ヒクイドリ (Southern Cassowary) 世界一危険な鳥、の異名を持つオーストラリア北東部の熱帯雨林に棲息する鳥。もはや見た目は恐竜である。ダチョウに次いで世界第二位の体重を持ち、特に繁殖期になると気性が荒くなり、12㎝ある爪を持つ脚で70㎏の体重を乗せたキックを放つ。相手は死ぬ。 pic.twitter.com/x1eqzNEp7d

2023-08-12 10:44:12
拡大
てりやき🇦🇺豪州獣医 @happyguppyaki

オオミズネズミ (Rakali) 体重1kgほどの大きなネズミ。足に発達した水掻きを持ち、水中を巧みに泳ぎ魚や水生生物を狩る。ただし水棲のくせに体温管理は苦手。 外来生物であるオオヒキガエルの毒腺を避け、腹から心臓と肝臓を食す習性を獲得しており、抑止力の一つとして期待されている。相手は死ぬ。 pic.twitter.com/JI9Y1JGaQU

2023-07-31 17:25:28
拡大
拡大