恋心を捨てるキ♀ちゃん

ああああ @aAaA_19991224

これは33のギエダと20のキ♀ちゃんの十三歳差の話なんですけど、ダさんのことが好きなキ♀ちゃんはでもdndはきっとこんな若い女なんて興味ないからきっとこの恋は実らないんだろうなと感じてでも好きじゃなくなる気配もないから当分離れようとglrを離れるんだけど夢にダさんが出てくる話

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10歳のころからダさんのライバルしてるのでまあ当然それに付随して恋心が育っていったんですよ...... キ♀ちゃんはスーパーポジティブで自己肯定感カンストガールなんだけどダさんに対してはめっちゃ消極的というか奥手で、きっとdndはこんな成人したての未成熟な女に手を出すなんて

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考えられないだろうからオレさまのこの恋は玉砕前提だよなぁ、でもいっか！片思いも楽しいし！ハッピー！って好きになった最初はるんるんでダさんのライバルっていうポジションを最大限楽しんでたんだけど恋心がだんだん大きくなっていくにつれて報われないっていうのが悲しくなってきて、

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ダさんと会う日は必ず枕に涙を吸わせる日になる。かなしいね。当たって砕けろの精神は持ち合わせてなくて告白もできずただただダさんへの想いが強くなっていくだけ。ある日、湿った枕から顔を上げてふと思いつく。「dndを忘れるまでglrを出よう」 ダさんとは連絡先を交換していないし

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SNSなんてする柄じゃないからglrを離れたら本当につながりが一切なくなる。こんなに辛い思いしてまでdndのライバルは続けたくない。この立場はすごく惜しいけれど、一度手放して修行がてらに落ち着くのを待てばいい。そう思いついたらすぐに行動するフッ軽のキ♀ちゃん。お別れの挨拶もせずに

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glrを去って他地方で生活していく。知らない世界はダさんでいっぱいの頭を晴らしてくれて、久々に泣いて気絶するように寝ることなく目覚めもスッキリしていた。完全にダさんを忘れたわけじゃないけれど、暇な時にずっとダさんのことを想うことが激減した。このまま時間が解決してくれる。

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またdndのライバルとして生きることができる。だけどそうトントンと上手くいかないんですよね。 ときどき夢にダさんが出てくるようになる。輪郭が曖昧な視界の中でダさんがこちらを見ている。『kbn』声は聞こえないけれど確かにキ♀ちゃんを呼んでやれやれといった表情でだんだん近づいてくる。

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手が繋げられる距離まで来ると、ダさんはキ♀ちゃんの手を取って――。 そこでアラームの無機質な音で目が覚める。あともうちょっとで、dndに触れられたのに。激しい運動なんてしていないのにハァ、ハァ、と呼吸が乱れていた。ぐうぅ、と胸が苦しくなる。dndに会いたい、と心の底に押し込めた

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恋心が猛々しく叫ぶ。 それから、ダさんの存在を忘れかけると必ず夢を見るようになる。また苦しい生活が始まって、何も変わらないじゃんってしくしく泣いちゃうキ♀ちゃん......かなしいね......。 また目の下にわずかにクマをつくる生活を過ごしていると、早朝に家のインターホンが鳴る。

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もにょもにょとガチの寝起きでドアを開けるとそこにはダさんがいるんですよね。「よう」「......dndだ......」「おう。お前寝起きか？」朝五時だから寝起きに決まってるだろうがよ！！！！！！！ ぼやぼやした視界で見るダさんをキ♀ちゃんは夢だと思ってるんですね。だってそうでしょ早朝から

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ピンポンされたと思ったらglrにいるはずのダさんがいるんだもんね。キ♀ちゃんはダさんにぎゅうっと抱きつく。あれ、今日はぎゅうできてる。いつもここらへんで起きるのに。らっきー。「おい、いきなりなんだよ。ホームシックか？」「だんd......」見上げると頬がこけているけどダンディなお顔がある。

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両頬に手をふわりと添えて、めいっぱい背伸びしてちゅぅ、とずっとしたかったキスをするんですね。夢の中だけどdndとキスできてキ♀ちゃんはふふ、んふ、ってくふくふ笑うんですね。かわいい。目の前のダさんはめっちゃびっくりしてる。「............？」ここでだんだん目が覚めてくるキ♀ちゃん。

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視界がハッキリしてきて、あれ、ここって家のまんまえ？でもdndいるよ？夢にしては寒い？ってなってきて、頬の内側を奥歯で噛んでみるとじぃんと鈍く痛む。ようやくこれは夢じゃないと気がついてサーッと顔が青ざめていくんですよね。「ちが、ちがう、ちがうの」「何が違うんだよ」

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急いで家の中に逃げようとするけど後ろに歩いてあけた距離はすぐにダさんが詰めてくる。玄関の扉が閉じた。「ごめん、ねぼけてて。ねぼけてたからちがう」「だから何が」「dndのこと、好きじゃないから」好き～からはボロボロと大粒の涙が出てきちゃう。すきじゃない、すきじゃないよって

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繰り返しながら泣きじゃくって嘘なのがバレバレなんだよね。「好きじゃない？」「うん、そう、好きだったらdndいやでしょ」「なんで？」「だって、こんな大人なりたての女にすりよられても、困るだけじゃん」そこでダさんは黙って、ハァ......と深くため息を吐く。キ♀ちゃんはビクッとして、

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ああやっぱり、どうしてkbなに言わせるんだよ、くるしいって思うんだよね。「あのなあ......俺が飛行機で往復18時間かかるここまで来た意味考えろよ」「............なん、で？」そう問われてもぐじゅぐじゅの頭は何も答えを出せなくて、こてんと首を傾げて答えを訊くんですね。「お前を迎えに来た」

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「むかえ、に......？」「お前がいないとつまらないんだよ」「ん、バトルは、msrがいるじゃん......」「違う、お前とのバトルは別。それにバトルだけでこんな面倒くせェことしねェよ。どれだけお前の住所特定に時間かけたと思ってンだ」「じゃあ、なにがあるの......」 「お前が好きだ」

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キ♀ちゃんはびっくりして目を見開く。長年欲しいと思っていた言葉が、現実になっている。「うそだ」「嘘だったらお前にキスされた時点で帰ってる」「でも、ちがう、うそだよ、」「kbn」ふるふると首を横に振っていたところ、呼び止められて動きが止まる。「俺と恋人になるのは嫌か？」

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「............ううん、ううん、いやじゃない、すき」「なら帰ろう。たっぷり修行できたろ？」「うん、できた、かえる、dndとバトルしたい」「じゃあ帰ってすぐバトルだな」 飛行機のチケットは既にダさんが取っていて諸々の手続きを終えたらすぐにフライトしてさらに強くなって舞い戻るキ♀ちゃん

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三年経ったら結婚してます。やったね！終わり！ 10年もライバルやっててダさんもキ♀ちゃんに恋心抱くのは決して不自然なことではないんですよねぇ......キ♀ちゃんがglrを去ってから恋心を自覚して自分の持ちうる人脈財産などなど総動員させてアイツを囲おうと画策するダさんなのでした。