喧嘩中の炎ホに遭遇したSKの話

ひしょこ @hishoco

これは関西にて、BMiひーろーがチームアップ要請にNo.1とNo.2を呼んだ時の出来事だ。 普段、炎でばーを見かけたら、必ず最初に挨拶に行くホー久が、この日は声をかけに行かなかった。 おや？と、思ったけれど、抑えにかかりたい敵集団の動きが想定より早く、

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現場がバタついてたからかな？と、大して気にとめてなかった。 深夜帯での捕物になって、朝、市民が動き出す前に決着をつけたい。 そんな現場で、予想外の動きはあったものの、そこは火力抜群のNo.1に、スピード自慢でサポート上手なNo.2、攻守共に優れこの地形には分のある地元ひーろー達が、

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見事な連携で、あっという間に決着をつけた。 警察への引渡し等々、後処理も終え。 脂肪を減らした関西ひーろーが二人に「腹減った！早く片付いたし、まだやってる店あるから飯いこ！明日休みやろ？」と誘いをかけていた。 地方組で頻繁に交流のホー久とふぁっと。炎もホー久とは仕事後は

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飲みに行っていると聞く。 三人でどこかへ行くのかな、元気だな…なんて眺めていたら、 「いや、俺帰ります！」 「なんで？この時間、上空寒いやろ？日が昇ってからにしぃ…あ、行ってもうた」 「………」 「あいつが炎でばー放っていくとか、おかしない？」 「…そういう日もあるだろう」 「無いわ」

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「コンビネーション鮮やかやったけど、ひとっことも喋ってへんやん」 グイグイと遠慮なく炎でばーに突っかかるふぁっと。観念したのか、炎でばーはバツの悪そうな顔で「アイツを怒らせたらしい」と言いました。 「ケンカか！珍しいな！」 「笑い事じゃない。もう一週間、口を聞いてないぞ」

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あらゆる手段で連絡・接触を試みたが上手いこと躱され続け、もうお手上げらしい。 この感じ見覚えがある……。 実家にいた頃、母の逆鱗に触れ、暫く家で無視をされ続け、ご機嫌取りに奔走してた父だ。 この国で最も強い(物理)男を、尻に敷いてるのかホー久…実質最強なのでは？

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そんなことを思いながら「じゃ、自分も上がりますね」と、巨体の上官たちの横を通り過ぎようとする。 「ちょい待ち、」 「私ですか？」 「そうそう、キミさホー久と同い歳やったやろ？」 「あー、多分」 「彼氏と大喧嘩した時、何したら絆されてやる？」 「(カレシ？)……えぇ〜そうですねぇ…

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何をどう反省して、以後どこに気をつけるのかって言う謝罪と、詫びの品一つでもあれば」 「(コワッ)…ほう、品は具体的に何かあるん？」 「そうですね〜この時期ならアレです。パティスリーさ〇きの、新エクストラすーぱーあまおうショートケーキとか」 「新、えく…何だって？」

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呪文か？と聞き返してくる大男二人に、もう一度商品名を伝え、この季節とあるホテルのパティスリーで出す限定ケーキであること。とーきょー1日限定20個なのに、おおさかでは10個と超プレミアなのだと教えた。 「まぁでもこれ、女子へのご機嫌取りの場合で…」 「ええやん！炎でばーそれで行きや」

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ふぁっとはお気に召したのか、バシバシと炎でばーの背中を叩き「このホテルの場所はな〜」とニヤニヤしながらスマホの検索結果を見せている。 え、まじで？限定だから、当然早朝から並ぶし、そのケーキを目当に来るのは大半が女性。 そこへ送り込むのか、この怖面な巨人を。正気か？目立ちすぎでは？

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そんな場所だとは思っていないのだろう。関西人の説明を真面目な顔で聞いてるNo.1。 それにしても、後輩を怒らせたくらいで、こんなに気を使うのだろうか。炎でばーともあろう男が。この人は一匹狼でずっと来てたのに。 確かにあの青年とセット扱いが当たり前になって、雰囲気は軟化したようだけど…

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まぁいいか、そんなことより私は眠い。 「仲直り、出来るといいですね」と言ってその場を後にした。 翌日、一眠りから覚めてSNSを覗くと、予想通り、ケーキを買うために並んでる炎でばーが話題になっていて、布団の中で爆笑してしまった。 更に数日後、勤務する事務所に私宛で、炎でばー事務所からは

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高級葛餅が。ホー久事務所からは、ふくおかで有名なパティスリーの焼き菓子の詰め合わせが送られてきて、無事仲直り出来た事を知る。 そんな出来事を、忘れかけていた頃。 二人の交際が公表され「なるほどな…」と、色々と納得してしまうのだった。