芸術の神に愛されたクズイケオジ×まっとうお嬢さんの「不用心だよお嬢さん」から始まる物語。

道草家守@コミック青薔薇2巻5/2発売！ @mitikusatanoi

私のことをお嬢さんと呼ぶイケオジキャラデザ大会最高なんだけど、キャラデザできない身で憧れるのなら、ふと夜道で路地を覗いたらで明らかに喧嘩後の彼がゴミ箱のに持たれていて代わりに煙草の火を着けて欲しいとお願いされた通りにしたら「お嬢さん不用心だよ」って苦笑されながら言われたいんですよ

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このあと強引にお持ち帰らされてもいいし、翌朝おじさん居ないから妙な通り魔にあったなあとか思ってたら、めちゃめちゃバシッとスーツをキメたおじさんがやってきてご飯食べさせてってお礼金とともににこにこ現れるやつ。 おじさん世界的に有名なアーティストとかそんなやつだった。

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イケオジは五十路手前くらいで、人間としてだめさを補ってあまりある芸術的才能でここまで生きてきた。貞操諸々の倫理観もだいぶ怪しいけど面白いお嬢さんだなぁと味噌汁うまかったなぁだけでお嬢さん所に居座ることに決めたんだな。ちょっと今は創作したくない期に入ってたから、暇つぶしのつもりで

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喧嘩も引っ掛けた男が立ち悪くて、諸々断ったら殴られたという感じ。これもイケオジの暇つぶしの一環だったから遺恨はない。 お嬢さんに拾われたのもそんな感じで、イケオジ魔性の男なものだから大抵痴情の縺れに発展するんだけども、それも日々のスパイスくらいに思ってる。

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けどどう考えても厚かましいイケオジに、お嬢さんが呆れて文句を言いつつもちゃんとご飯用意してあっさり彼女の日常に組み込んでくれたものだから、イケオジどおしよってなる。 だってスウェットで缶ビール飲んでサキイカとかつまみながら並んでB級ホラーとかゾンビ映画観るのがなんか楽しいし→

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お嬢さんはイケオジがいる生活でも仕事があればイケオジが来ようと適当に本を与えてほっておく。おかげでイケオジは一人で暇をつぶすことに慣れたしご飯を振舞うようになったりした。 あれ？いつもとなんか違うぞ？って思いつつもなんかいいなぁと思っていた。

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お嬢さんは突然転がり込んできたイケオジに妙に懐かれて困惑していた。こんな希少種どう飼っていいかわからんが？状態だったし勤め人なので早々構ってもやれない。だからとっとと出てってもらっても良いように自分のペースを崩せなかったのだ。むしろイケオジの馴染みっぷりにびっくりしてたくらい。

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ようするに気が合ったんだな。お嬢さんは一応、イケオジがその道ではすごい人というのは漠然と知ってる。でも隣で酒足りない〜とケラケラ笑ってるめちゃくちゃキレイな生き物だなぁという認識だった。だから居心地よくても、男女のなんかとか全然思ってもみなかった。 むしろ、見ないことにしてた。

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お嬢さんはある日偶然、イケオジの仕事を目にするんだな。素人でもわかるほど美しくて、生々しい力を感じた。 恐ろしく凄いものを生み出すひとなのだと。神様として崇められるのも無理はないと見せつけられた。 家に帰ったらイケオジがいて、いつもどおり缶ビールを開けようとしてた。

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お嬢さんはイケオジはお嬢さんがイケオジの仕事を知らないからこそいてくれてるのだと思ってた。 なにも知らないから、ただの変な居候でいられるのだと。 でもあの美しいものを生み出す人なのだと、結びついてしまった。 凡庸な自分がこの人といられるわけがない。 見ないふりをしてた気持ちも一緒に。

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イケオジは年の功があるから異変にすぐ気づく。 「僕の仕事、見た？」 うなずく。 「ははーん、あえて避けていたわけか」 そのとおりだったので頷くしかないお嬢さん。 「居心地が良さそうなのに水を刺したくなくて」 「それ、嘘だね。君が居心地良かったんだろう？」 図星をつかれて黙るお嬢さん。

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イケオジはお嬢さんの態度で色々得心がいったので、逃げようとするお嬢さんの手首をつかむ。 「けれど、興味がないわけじゃない。なら、とことんまで知ってみようよ」 お嬢さんはお硬いからイケオジとしては乗ってこないだろうなぁと思ってた。 けどお嬢さんは引き寄せられるままイケオジによりかかる

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「それは、お互いにってことでいいの？」 お嬢さんは戻れないのはわかってた。けどいつも一線を引いているイケオジがはじめて越えても良いと言ってるのだ。今を逃してはいけないと思った。 イケオジはちょっと笑った。 「君はいつも不用心だなぁ」 言質を取らせると、良いように弄ばれちゃうよ、と。

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そんなわけで二人は一線を越えた。 久々に若い女の子(イケオジ基準)だから爛れた生活になるかなぁと思いきや、お嬢さんはそんなこたぁなく。 彼女は積極的にイケオジの仕事を調べるようになった。 なんならめちゃくちゃ若い頃の仕事を見ててイケオジのほうが恥ずかしい想いをしたほど。

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「そんなに見たいんなら、今の僕の仕事を見ない？」 「ぜひ！」 目をキラキラ輝かせるお嬢さんはできれば発表の場じゃなくて制作現場がいいと言う。 そんな地味なのの何が良いのかと思ったけれど、はじめて連れてくイケオジ。 ちょうど締め切り差し迫ってる案件でキレられそうになってたのがあった。

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そんなこと言っても全然思いつかなかったんだから仕方ないよねぇと図太いイケオジ。お嬢さんを現場に連れてくといつものメンツだったから「また女か…」くらいの反応。 イケオジはお嬢さんに席を用意すると仕事に参加する。 いつもの感覚で、夕方まで時間がかかるかもしれないと考えてた。

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そしたら、なぜかするりと出てくる。 イケオジもあれ？って思うほど。おかげでスムーズに終わってメンツ達に喜ばれながらこう言われた。 「今回のミューズは珍しく平凡かと思ってたんだが、良さげなようだな」 ようやく気づく、視界に入るたびに彼女と過ごした時間を思い出してアイディアが溢れてくる

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でも平凡って言われたことには妙にムッと来たので、言ったやつには嫌がらせをしとく。 確かに自分もお嬢さんを平凡だと思ったけど。どこにでもいそうな。普通のちょっと不用心な子だったけど。 彼女といる時の自分は今までと何かが違う。 新しいものができていくことからしても明白だ。

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しかもお嬢さんはイケオジの仕事を知っても態度が全く変わらなかった。どうやら気持ちの落とし所を見つけたらしい。 イケオジはこの世の春だ。 イケオジは意気揚々とお嬢さんを連れて行くために海外の仕事が決まったと語ると、お嬢さんは 「そっか、今まで楽しかった」 明らかに別れの言葉だった。

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お嬢さんはイケオジの仕事を通して彼がどのような生き方をしてきたかを理解していた。 人生のすべてを芸術に捧げた神様だ。 「でも私は平凡なの。結婚して子供と公園でピクニックをしたい。どうしたってあなたを崇拝できないのよ」 今まで芸術だけだった男に、他の異物を受け入れて時間を割けるか？

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問われたイケオジは咄嗟に答えられなかった。 いつだって周囲は自分に合わせてくれたし、ついてこられない人間は別れたら良かった。 わかってたお嬢さんは清々しく笑う。 「だからこれで終わりがいいのよ」 そしてお嬢さんはいつもどおり悠々とくつろぎだす。 ただ、いつもの缶ビールは空けなかった。

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イケオジは答えが出ないまま海外遠征に行く。 なのに見慣れた景色がはっとするほど美しくて、彼女に見せたいと思った、妙な土産物を見つけて、持ち帰って反応が見たくなった。 笑うだろうか。呆れるだろうか。いらないと切られるかもしれない。 思えば彼女と出会って自分は随分変わった。

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いつもは相手に合わせさせるのに、自分が合わせていて、それがまったく嫌ではなかったのだ。 だから今まで一番続けられそうと感じたのだ。 遠征から帰ったら、もう一度話し合ってみよう。 決意したイケオジが帰ってすぐお嬢さんの家に行ったら、彼女は居なかったのだ。

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動揺するイケオジ。行き先なんて知らない、教えてもらってない。 彼女は本当に縁を切る気なのだとまざまざと思い知った。 頭が真っ白になっていると、隣に住んでいたお喋りな奥さんが現れる。 「あら？奥さんの忘れ物でも取りに来たの？ おめでたなんていいですねぇ！」 彼女が妊娠してる？

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奥さんはペラペラ喋ってくれる。数ヶ月前からお腹がせり出して来ていたとのこと。実家に一旦帰ると言っていたこと。 時期的に心当たりがありすぎた。 別れを切り出したときには腹にいたのだ。 「普通は責任を取れと言うところじゃないのかな」 なのに、彼女はイケオジを縛ろうとしなかった。

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イケオジはきまり悪そうに実家からの電話に出るお嬢さんを何度か見てる。 助けを求められるほど仲が良い。 自分は温かい普通の環境を知らない。 必要ないと思っていたし、できると思ったこともない。 彼女はほんとうにイケオジのことをわかっていた。 イケオジは合鍵を使ってお嬢さんの家に入った。

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一方イケオジの子供を妊娠したお嬢さん。流石に一人で産み育てるのは無理だと実家に帰ってきてた。 「せめて孫の顔を見せたくて」と言ったら両親は折れてくれた。 お嬢さんはイケオジに言わなかったことを露ほども後悔してなかった。だってイケオジは恋人になれても父親にはなれる人じゃない。

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でもお嬢さんも他に夫にしたい人はいない。 だから子供だけでも産み育てられたら良いと思ったのだ。 頼れる夫と二人で子供を育んでいく。信じてたお嬢さん。こんな道を選べるとは思ってなかった。 変えたのはイケオジだ。 ただつわりがひどかったせいで放置してる我が家が気がかりだ

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と、思ってたら実家の前にどん！と泊まってる高級車。なんぞ？？？と思ってたら玄関から叩きだされるスーツをびしっとキメた人物に目が点になるお嬢さん。 見覚えがありすぎるイケオジだった。

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びっくりしすぎたお嬢さんは、出会った時を思い出して、自然と声をかけてしまった。 「煙草の火はいりますか」 「必要ないよ。ただ、不用心だよお嬢さんは 」 数ヶ月離れていたとは思えない気安いやり取りだった。 「別れるつもりなら、合鍵は使えないようにしとかなきゃ」

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イケオジは実家からの宅配便についてた伝票の住所を頼りにここまで来たのだという。 「こんなに早く帰ってくるとは思わなかったの」 それこそ産むまでの時間はあると。 産んだあとにきれいさっぱり逃げるつもりだったのだ。 「体調はどう？気分悪いとかは？」 イケオジが気遣いに面食らうお嬢さん。

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お嬢さんは万が一イケオジにバレた時のシミュレーションを何通りもしてた。 認知はするけど関知はしない一番良い反応から、知ったからこそ逃げるクズのパターンまで。 ただひとつ決めてたのは。 「無理に喜んで父親になろうとしないでくださいね。縛られるの怖いんでしょ」 ギクリとするイケオジ。

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イケオジが家庭という括りを拒絶しているのをお嬢さんは知っていたのだ。 「私は子供が欲しいから勝手に産むんです」 車の中で堂々と宣言するお嬢さんに脱力するイケオジ。 「ほんとうに君はクズに都合が良すぎるよ」 だが自他ともに認めるクズが、どうして会いに来たのか。お嬢さんはわからない。

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人気のない公園で止めたイケオジ。 「君のお腹に僕の子が居ると知って、驚くほどほど何も思わなかったんだよ」 クズの発言にお嬢さんは驚かないが、違うんだと説明される。 「今までクズの血を受け継ぐ子が可哀想だ、幸せになれないだろうと考えてた。けど君の子なら幸せだろうと素直に思ってた」

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家族は恐ろしい。縛られて背負うなんて、自分にできるわけがない。 それでも彼女とならできるかもしれないと思った。 「僕は人間としてどうしようもない。仕事も辞められない。いい父親になんてなれっこない。でも君が許してくれるなら、君とその子と居られる父親になる努力をさせてくれないかな」

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機会を奪わないで、と懇願するイケオジに目が潤むお嬢さん。 「親業ってびっくりするほど大変ですよ」「…僕の遠征スケジュールより過密な行程が何年も続くんだってね」 遠い目をするイケオジに調べたんだとびっくりする。 「逃げる理由を探したからさ。でも大変ならなおさらほっとけないじゃないか」

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「私の両親、ガチおこしてるので説得から始めないといけないんですけど」 「あと2.3回殴られれば諦めてくれるよ」二叉バレたときはそうだった！とあっけらかんと言うイケオジは慌てて言い募る。 「い、いや君と会う前だから！駄目なことくらいは僕だって理解してる」 その焦りぶりがおかしい嬢さん。

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「全部が全部、いい父親になろうとしないで良いですよ。どうせ、普通の夫婦になんてなれっこありませんから。私達にとっていい関係を探していきましょう？」 本当に譲れない部分だけは提示して、話し合っていこう。 あの部屋でしたのと同じこと。 それがきっと自分たちにはちょうどいい。

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「お腹、触ってみます？もう動いてるのが感じられますよ」 提案してみると、イケオジは恐る恐る手を伸ばす。 まるで自分が触れてはいけないもののようにそっとなぜて、耳をよせる。 ちょうど中の子が動いた。 「ごめん。さっきのは訂正する」 すごくうれしい。 そうつぶやいて、イケオジは泣いた。

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その後お嬢さんと実家に一緒に行ったイケオジは二三回殴られたあと、全力で土下座して、お嬢さんとの結婚をプレゼンした。 「自分は若くないので、万が一に備えせめて嬢さんを金銭面では絶対に困らせないとお約束します」 弁護士を通したとわかる扶養のための事細かな約束事項を見て両親はドン引き。

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でもイケオジの本気は伝わり、両親は許可をしてくれた。逃げたら二度と会わせないという条件を盛り込んで。 ただお嬢さんはあの高級車のトランクに、めいいっぱい赤ん坊用品が詰め込まれているのを知ってる。 イケオジは自分で思っている以上に子供が嬉しかったのだと。

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その後父親教室に真顔で通ったり出産に立ち会ったらあまりの壮絶さに卒倒しかけたりとかして、お嬢さんママに「頼りないでっかい息子ができた」認定されたりするけど無事育児に入った。 はじめの一年はフルで参加してたけれど、イケオジはやっぱり忙しいし海外を飛び回る。でも子供の様子が気になって

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頻繁に帰ってくる。ときにはお嬢さんが「鬱陶しいから仕事ちゃんと行きなさい！」と叱り飛ばすほど。 数ヶ月の遠征に行くときはお嬢さんが子供を連れてついていくこともある。 イケオジとお嬢さんは、お互いの順応力に笑いあう。 大事な子を寝かしつけたあと。 今日も二人は並んで映画を観る。 終

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「案外やればできるもんですねぇ…あっそっちの焼酎ください」 「なら燻製卵もらうよ。僕も煙草吸いたくなくなるとは思わなかった」 「そいえばなんで吸うのやめたんです？別に子供がいない場所なら吸ってよかったのに」 「あの子にうぇって顔をされたから。ならいいかぁって」 「…偉大ですね」 twitter.com/mitikusatanoi/…