2019年4月に公開された「響け! ユーフォニアム」の映画「誓いのフィナーレ」の表現まとめです。
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Stefan Nemanjić Prvovenčani @Stefan_N_P

あの日、この場面で奏が動いているのを見て、それだけで感動したのをよく覚えています。 pic.twitter.com/IaqprfgT7I

2020-02-26 21:51:18
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久美子が「響け!ユーフォニアム」を吹いているところに奏が現れるというオープニングはそのままエンディングで再び実現する。 pic.twitter.com/wFCj0FbTeN

2020-02-26 21:57:28
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敷居という境界線を用いた表現。 久美子が下手から上手に踏み込むのは、通常と逆の向きの流れにすることでその流れを強調する効果を狙ってのものだと思う。 pic.twitter.com/Wbuo52DfK4

2020-02-26 21:59:35
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奏はこの時点で、昨年度全国に出場した時に一つ上の久美子がユーフォを演奏していたことは知っていると思う(学年はリボンで分かるし)。 ストーリーの前半では、奏はそれを踏まえた上で久美子がどのような人物か、北宇治吹部がどんな部活かを見極めようとしている。 pic.twitter.com/flMKVnuVXc

2020-02-26 22:08:07
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罠に引っかかってチューバやらされた人に「そんなの(罠)に引っかかる人いるかな?」と言わせるw pic.twitter.com/RIodSaoBVr

2020-02-26 22:11:46
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これ、1期はじめの目標決めの時も同じような表現ありましたね、 「黒板をひっかく音」で、その目標がみんなにとって辛いものであることを表現している。 pic.twitter.com/TWnOP2pUns

2020-02-26 22:19:24
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「加部ちゃん先輩」につなげることでいったん伏線が消化されたように見えるので、より深い伏線として機能するという良い例。 pic.twitter.com/FZsWs5sLi8

2020-02-26 22:25:01
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ここも、美玲のことを奏がよく分かっている、というふうに読ませておいて、実際には奏自身がこの問題に深く悩むことになることを示唆している。 pic.twitter.com/SlcKvb9qE5

2020-02-26 22:28:16
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久美子ではなく加部ちゃん先輩にこれを言わせることが実は重いことだ、とユーフォのアニメシリーズをよく見た人には分かる。 加部ちゃん先輩は前の年、上級生でありながら下級生に音クールメンバーの座を奪われたのだ。 それを踏まえた上でないと、加部ちゃん先輩についての話を読み誤ることになる。 pic.twitter.com/9ddHOpTqVj

2020-02-26 22:30:45
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加部ちゃん自身はあとで「5月ぐらいに感じた」と言っているが、実際にはこの場面で顎を押さえている。サンライズフェスティバルが5月初めの行事のはずだから、これはおそらくまだ4月。 pic.twitter.com/4ZCfScls4A

2020-02-26 22:32:51
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明らかに不安定な先輩・後輩関係のできあがっているユーフォとチューバを映しながら、滝先生の「今 自分が何の役割を担っているのか それを意識してください」という台詞が流れる。 pic.twitter.com/TMUROUISid

2020-02-26 22:35:05
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百合表現、で済ませることもできますが、 要するに「美玲が北宇治の価値基準とずれてしまっている」という表現です。 pic.twitter.com/yW4XIduDvR

2020-02-26 22:37:20
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そして美玲は「自分は間違っているのか」という疑念を膨らませつつある。 pic.twitter.com/FoZ5n3bKyF

2020-02-26 22:38:37
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奏は何でも知っている、 という、奏の情報収集能力を示して、彼女が去年の再オーディション事件を知っていることをより自然に受け止められるようにしている。 pic.twitter.com/uCMZrSYDwH

2020-02-26 22:41:53
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これもちょくちょくある表現。 「(優子が)追いかけているのは去年のドラムメジャー」という発言に久美子の映像を組み合わせることで、 「(1年生の対応について久美子が)追いかけているのは去年のあすか先輩」という意味を持たせている。 pic.twitter.com/lvscsyf1n8

2020-02-26 22:47:02
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この返しとか、あすか先輩っぽさを感じる。 pic.twitter.com/5Prvhf8WWh

2020-02-26 22:50:16
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久美子があまり水分補給をしないというのが生きてるw 奏の水筒の水を飲む。 これもアニメで、”香織の牛乳を晴香が飲む”というやり方で使われてた、 相手の思いを受け止めてる、という表現。 この後の返事ははぐらかしているのではなく、奏の思いを受け止めて久美子なりに真面目に答えてるってこと。 pic.twitter.com/wl5g2Rmaqo

2020-02-26 22:53:52
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映画ではここが奏の初「久美子先輩」。原作p.183の台詞です。 pic.twitter.com/uykhMDBIDc

2020-02-26 22:59:03
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映画ではさらりと流されていますが(美玲・求の呼称のほうが前面に出ている)。原作ではp.181から「久美子先輩」で、この台詞は4度目の「久美子先輩」。 最初の「久美子先輩」はやりとりそのものが改変され、2つめの「久美子先輩」が「先輩」に変更され、3つめの「久美子先輩」は消去されている。 pic.twitter.com/3gDilGRcHq

2020-02-26 23:04:44
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ここ、映画版の改変が良い。原作p.186では葉月はベルが傾いていると指摘しているだけだけど、この台詞。「葉月とさつきが正解」という言い方。 pic.twitter.com/aMgsISzFdp

2020-02-26 23:13:59
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はい、おなじみ、光と影を使った表現ですね。 美玲の闇に踏み込む奏と、光の側から美玲を説得する久美子。 pic.twitter.com/mJD1QNcMJ3

2020-02-26 23:20:12
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さらに手すりを加えて、鉄格子に見せかけて、そこから抜け出させる。見事。 pic.twitter.com/FxlUi1kNuk

2020-02-26 23:21:56
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スーザフォン=重荷、をさつきに預ける美玲。 pic.twitter.com/PBcvFcjpf3

2020-02-26 23:25:11
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「こんなにやってるのになんで下手なんだろう」に夏紀をかぶせた後、さらにそれを見ている奏を映しているのが秀逸。 夏紀は副部長で、熱心に練習していて、でも下手で、3年生なのに1年生の奏にコンクールメンバー取られる可能性があって、 「なんで下手なんだろう」 pic.twitter.com/pgodygdsPi

2020-02-26 23:32:50
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そしてその上手くいかない絶望は、加部ちゃん自身に返っていく。 pic.twitter.com/OrQpJesmz3

2020-02-26 23:34:00
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この麗奈の不安はリズと青い鳥から生まれたように見えますが、麗奈はアニメのかなり初期から「久美子を一緒に連れて行きたい」という欲望を垣間見せていますから、たぶんずっと思っていたことが漏れたのだと思います。 pic.twitter.com/Vy2OzdC3yy

2020-02-26 23:46:29
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しっかし、久美子今回の映画でみんなから食べ物と飲み物もらいまくりやな pic.twitter.com/UGmHIUKqic

2020-02-26 23:47:25
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ショック受けている描写を1年生ともなかメンバーにさせているのが素晴らしい。 pic.twitter.com/ELfb9kDOzk

2020-02-26 23:53:02
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顎関節症の原因は明示されませんが、 ストーリー的には「頑張りすぎた結果」ととるのが最適解だと思います。 加部ちゃん先輩は葉月とともに、「頑張ってもなにもなかった人」を担うのです。 pic.twitter.com/hMe5D11iyh

2020-02-26 23:56:13
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これが嘘であることを、「かけだすモナカ」を見た人はみんな知っているはずです。 pic.twitter.com/owM83L2rlI

2020-02-26 23:57:30
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葉月のこれは汗ではなく涙です。 だって葉月は加部ちゃん先輩のあの台詞を聞いていたんですから。 pic.twitter.com/iuX1FsDJk4

2020-02-26 23:59:07
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そしてこれは、夏紀先輩のこれと重なります。 pic.twitter.com/MINlByIz2b

2020-02-27 00:00:54
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それを受けて葉月だけ残って練習している場面が描写されているのが良いですね(しかも葉月はオーディション落ちてしまう pic.twitter.com/VGy6MOcwv4

2020-02-27 00:02:08
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そして夏紀は、奏に教わるという行動に出る。後輩だろうと、嫌われていようと、なりふり構わない。 pic.twitter.com/dPgLXNjaVW

2020-02-27 00:03:03
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これ原作でなかったら絶対気付かなかったよなあ。 窓の外の道を、トロンボーン背負った立華の佐々木梓こと水色の魔王さま(逆)が自転車で走り抜けていく。 北宇治がゴタゴタしている間にも、強豪校はどんどん進んでいく、という描写。 pic.twitter.com/V5pb8NJm0f

2020-02-27 00:05:34
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ここのやりとりは原作と映画で全く違いますが、この台詞はやはり奏が昨年度の北宇治のコンクールの演奏を見た、ということですよね。 pic.twitter.com/YQGf3hTPGb

2020-02-27 00:08:58
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久美子は教師になるのかも知れないな、と強く思ったのはこの場面からです。原作とほぼ同じですが、「黄前さんには向いているかもしれません」という台詞が追加されています。指揮者に、もしくは音楽教師に、ですよね。 pic.twitter.com/am7SAJmxoK

2020-02-27 00:13:19
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原作でもそうですが、既に終了した夏紀先輩がここで待っているのは本来おかしなことです。 たぶん、奏のヤラカシを予期していたのだと思います。 pic.twitter.com/bKp9jWpb0O

2020-02-27 00:14:54
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DVDで確認したかった場面の一つ。 雨が滴るその水滴が、ちゃんと3つ、3人分になってます。細かい! pic.twitter.com/IcT9lHp3cN

2020-02-27 00:17:04
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3年生のあすかが1年生の久美子の本音をぶつけられた場所で、3年生の夏紀が1年生の奏の本音が聞きたい、と言う。 pic.twitter.com/JE43xjjEaM

2020-02-27 00:19:22
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努力は必ず報いられるわけじゃないんだよなあ…… と、毎年、1月に思うよ。 なんで、あんなに頑張って来た子が不合格なんだろう、って。 pic.twitter.com/ZlPRAmw5jc

2020-02-27 00:26:59
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ここは、受験産業に関わっている私の心情と強くリンクします。 そしてこの藤棚に登ることが、高みを目指すということを象徴していて、 泣きながら(=雨に濡れながら)、不安に駆られながら、それでも久美子は、奏は高みを目指す、ということです。 pic.twitter.com/ZuBRN1AKBw

2020-02-27 00:30:26
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これはきっと、あのとき香織先輩が、そして優子先輩が、麗奈に対して思っていたことだと、そう思う pic.twitter.com/cYQMoY84pu

2020-02-27 00:32:48
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さて、ストーリー上さすがに夏紀先輩を落とすことはできません。 そこで落選するのが葉月です。 ストーリー上、葉月が落選して美玲が合格するのが唯一の解です。 葉月は、久美子と奏のやりとりを知らない立場から、久美子の発言が本当であることを身をもって示していく役割を担うのです。 pic.twitter.com/A6bpWxln56

2020-02-27 00:37:02
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誓いのフィナーレでほとんど触れられていない「ハッピーアイスクリーム」がここで唐突に使われているのは、奏が納得出来たことを示すためでしょう。 ハッピーアイスクリームは"Happy," I scream.、つまり「幸せだと叫んじゃう」です。だから奏が夏紀に言うのです。 pic.twitter.com/0ebcmd0PCs

2020-02-27 00:39:51
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麗奈がなぜ特別になりたいのかは、私自身ではすごく腑に落ちているのですが、ここの場面の麗奈の言葉も違和感がないから多分あってる。 pic.twitter.com/GMrvBkjbjz

2020-02-27 00:42:30
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Stefan Nemanjić Prvovenčani @Stefan_N_P

実を言うと、アニメの麗奈は秀一と張り合おうとするという悪癖があって、なんだかなあと思うところもあるのですが、誓いのフィナーレの麗奈は縣祭りのことといいこの場面といい、久美子と秀一の仲をサポートしようとする、原作の麗奈に近い行動をするんですよね。 pic.twitter.com/rrX6ayxhSs

2020-02-27 00:46:09
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