さばん丸/玉栄丸、熊野丸他
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天翔 @Tensyofleet

大阪にいたという第二武智丸、神戸で座礁していたという第四武智丸を探している最中に見つけた沈船。神戸の和田岬の西、須磨の海水浴場付近。多分おそらく太隆丸(1,913t,川崎汽船)。USA-M324-A-6-112 (写真忘れてた) pic.twitter.com/7pG6hh7Xct

2015-07-23 20:41:13
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天翔 @Tensyofleet

しばらく後の写真からは消えるが、1948年3月に引き揚げられた後、四半世紀ほど再びの現役に就いていた模様。検索したところ、太隆丸の資料が戦没した船と海員の資料館に展示されているようだ。u111u.info/mIeK(日本語が変だった&リンク忘れてた)

2015-07-23 20:43:29
天翔 @Tensyofleet

国土地理院の地図・空中写真閲覧サービス、1947/03/18(昭22)撮影のUSA-M124-103の一部。広島湾の大黒神島北部で擱座中の戦時標準船2TL型、さばん丸('44年9月竣工)。空襲を受けている写真もあるようだ。 pic.twitter.com/ImClUpJRnT

2015-07-23 21:01:52
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天翔 @Tensyofleet

同じく、1948/01/12(昭23)撮影のUSA-M731-115。徳山湾の西、太華山の麓で擱座中の戦時標準船2TL型、玉栄丸。 pic.twitter.com/hGWLUVO8El

2015-07-23 21:08:41
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天翔 @Tensyofleet

この2隻に共通するのは、戦後浮揚されて再就役を果たしたこと。そして、新造時に搭載していた機関がディーゼルだったこと。

2015-07-23 21:10:26
天翔 @Tensyofleet

(訂正とお詫び)以前、2TL型戦標船さばん丸と玉栄丸に搭載されていたディーゼル機関について、潜水母艦大鯨の機関が転用されているらしいがターボブロワ用の22号ではないか、と言いましたが誤りでありました。この2隻、大鯨の主機関の11号が載ってました。画像は浮揚修理・機関換装後の玉栄丸 pic.twitter.com/xWiNhfn2ET

2016-10-29 19:58:47
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天翔 @Tensyofleet

複動2サイクル10気筒6,800BHP(定格)の11号10型を単動化し、大鯨の片舷1軸分2機をフルカンギヤごと載せたらしく、改造後の定格は1基当たり1,560だったり1,800だったり資料によってまちまちであるが、まあその程度であったようだ。 pic.twitter.com/a1PdZjieUh

2016-10-29 20:06:20
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天翔 @Tensyofleet

曰くタービン装備の2TLとは燃料タンクの配置のみ相違、とのことだが、80t/1基の11号×2とフルカン、加えて補機駆動用の補助缶があったに違いなく、機関重量は少なくとも100t以上増加していたのではなかろうか。 pic.twitter.com/ikWAzPdThR

2016-10-29 20:15:38
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天翔 @Tensyofleet

良く言えば有効利用であるが、本来三菱横浜が建造する計画であった2TLDのディーゼル機関に比べて、このスペックは有体に言って粗大ゴミだろうなと思う。

2016-10-29 20:21:15
天翔 @Tensyofleet

おそらくほとんど知られていない艦本式ディーゼル25号は、2号より製造と取扱いが容易で性能に優れた潜水艦主機として三菱神戸で設計・製造され、2型が'44年に試運転までこぎ着けたものの、戦局の悪化に伴い潜水艦には搭載されず、生産も中止されたものである。

2015-07-23 21:28:42
天翔 @Tensyofleet

戦局の都合で量産されなかった最新型。。。何か心を揺さぶられるものがある(ような気がする)。

2015-07-23 21:30:39
天翔 @Tensyofleet

生産数1基の機関、控えめに言っても扱いづらかったと思うが。。。トラック島で引き揚げた第三図南丸を日本まで長駆2千海里を曳航し、また南氷洋で事故により沈没した冷凍工船摂津丸の最後を見届けるなど、昭和50年('75)に解体されるまで、波乱万丈の生涯を送った戦標船であった。

2015-07-23 21:33:58
天翔 @Tensyofleet

戦時標準船のうち、TL型でもっとも長命だったのは2TLの玉栄丸ではなかろうか。戦後、日本水産の中積油槽船からミール工船に改装され、1975年頃に解体されている。 awm.gov.au/collection/HOB… pic.twitter.com/jldeaFQU7D

2018-11-23 00:07:44
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天翔 @Tensyofleet

玉栄丸の場合はタンカーからミール工船に改装されたことも寿命を延ばした一因だろう。漁業工船であれば、船舶としての能力は二義的なものになる。 pic.twitter.com/PpDFJmXWhH

2018-11-23 00:18:35
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天翔 @Tensyofleet

NHHCより、7月24日に艦載機の攻撃を受ける戦時標準船TL型。すでに浅瀬に乗り上げて船体は半ば海面下に没している。日付と状況からして、広島湾の大黒神島北部で沈没した2TL型さばん丸だろう。 history.navy.mil/our-collection… pic.twitter.com/jKaZoNZ0zA

2017-03-12 20:53:18
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天翔 @Tensyofleet

同じく三菱横浜で建造された2TL玉栄丸と共に、主機に大鯨の11号10型(複動2サイクル10気筒)を単動化し、片舷1軸分2基をフルカンギヤごと載せているというめずらしい戦標2TLでもある。

2017-03-12 21:01:20
天翔 @Tensyofleet

国土地理院の地図・空中写真閲覧サービス、1948/02/20(昭23)撮影のUSA-M18-4-61の一部、神戸港。今の神戸市灘区沖、神戸製鋼付近に停泊中の陸軍特殊船熊野丸(再掲)。 pic.twitter.com/oExTA29j8Q

2015-11-08 22:34:42
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天翔 @Tensyofleet

48年秋頃までに解体されたらしく、二重底のみがしばらく神戸港に浮いていたという。その後川崎重工神戸が払い下げを受け、12月から浮きドックへの改装工事に着手した。

2015-11-08 22:39:23
天翔 @Tensyofleet

二重底を船台に台車で引き揚げて上部構造物を追加建造し、昭和24年3 月9 日に再びの進水を経て、3月末に1,000総トンの収容能力を持つ浮きドックとして完成している。 追加部分にも熊野丸の解体材料の転用が図られたという。 pic.twitter.com/CrfJ39l5zs

2015-11-08 22:47:39
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天翔 @Tensyofleet

同じく1961/05/14(昭36)撮影のMKK611-C15-120の一部、川崎重工神戸工場付近。中央の大きな浮きドックは川崎の誇る13,000t浮きドックと思われる(昭和28年完成)。その前方にいるのがex熊野丸のようだ。 pic.twitter.com/WrTaHAvufA

2015-11-08 23:00:48
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天翔 @Tensyofleet

どうやらさきほどのは別の浮船渠のようだ。1972/05/03(昭47)撮影MKK-C3-12、これがおそらく最後に確認できる写真かな? おわり pic.twitter.com/woxEpyONKC

2015-11-08 23:24:31
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天翔 @Tensyofleet

大晦日もにらめっこしてました。地図・空中写真閲覧サービスには一部終戦直前の写真もありまして、USA-5M223-9243、1945/08/11(昭20)撮影。広島市海田湾で擬装されている陸軍特殊船熊野丸(推定)。初出じゃないかな。。 pic.twitter.com/iUrZhFMSRl

2015-12-31 21:30:30
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天翔 @Tensyofleet

場所はこちら GoogleMap:goo.gl/maps/kJk7j26SL… 金輪島に係留、となってたのでここまでは確認してなかった。

2015-12-31 21:31:29
天翔 @Tensyofleet

JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C14020235500より、一般配置図其の1。陸軍特殊船麻耶山丸の一般配置図。9枚を切った貼ったしているのでズレなどはご容赦。 pic.twitter.com/GPDGXUqxYv

2016-03-19 15:13:30
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天翔 @Tensyofleet

同じくC14020235600より、一般配置図其の2。曲者は「上部甲板間貨物艙」。船尾の舵機がものすごく妙な位置にあるが、船尾の泛水装置が描かれていない。 pic.twitter.com/79XTTm9bEL

2016-03-19 15:17:20
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天翔 @Tensyofleet

三井造船玉野工場で建造された陸軍特殊船の甲型摩耶山丸と玉津丸は、戦時標準機関である2サイクル単動1062VF115ディーゼルを搭載している。図面を見るに、機関室囲壁が「上部甲板間貨物艙」に突出していて、容積を減じているようだ。

2016-03-19 15:21:01
天翔 @Tensyofleet

JACAR(アジア歴史資料センター)Ref. C14020235000より、 一般配置図其の2。こちらは陸軍特殊船M丙型の一般配置図。熊野丸とときつ丸(未成)がこれに当たる。こちらは第二甲板に大発が搭載され、船尾扉や泛水装置がある。 pic.twitter.com/oufi2uPrYh

2016-03-19 15:27:17
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天翔 @Tensyofleet

こちらで気になるのが、上甲板右舷前方に設けられた「聴測室」。壁の雰囲気も他の室とは異なるようである。その下あたりの船艙甲板、弾薬庫に挟まれる位置に「水中測定機室(?)」がある。何を積んでいたのだろう。

2016-03-19 15:32:58
天翔 @Tensyofleet

M丙の主機は蒸気タービンで、煙路は右舷中央部にある。こちらはさほど容積を減じる要因とはなっていないようだ。

2016-03-19 15:35:01
天翔 @Tensyofleet

引き続き1947/04/12(昭22)撮影のUSA-M204-19、現香川県さぬき市の志度湾、というより鴨庄湾になるのかな、に大破着底中の特TLしまね丸。何か横付け中だけど東側が船首? goo.gl/maps/uGg0c pic.twitter.com/Ejry8Y9Kiz

2015-08-05 20:27:25
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天翔 @Tensyofleet

およそ5ヵ月後の1947/09/08(昭22)撮影、USA-M450-83。切断された船体前半部分(?)が湾の奥で解体中。残っているのは水没している後部だろうか。こんな風に解体してたんだなぁ pic.twitter.com/6UnvBemciH

2015-08-05 20:32:51
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天翔 @Tensyofleet

国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスより、1947/04/14(昭22)撮影のUSA-M251-52、53、66。現在の広島市海田大橋付近、金輪島の北西。煙突が左右振り分け二本、陸軍特殊船の摂津丸かときつ丸のいずれかだが、どちらかはよく分からない。 pic.twitter.com/7MSSSk4OGD

2022-06-07 22:13:15
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天翔 @Tensyofleet

金輪島の北東です。。。

2022-06-07 23:38:31
天翔 @Tensyofleet

上甲板に何か構造物のようなものが見えるので、引揚船だった摂津丸のような気がしなくもない

2022-06-07 22:15:04