ぱこ
@pakko800
十二国記パロの夢見た。 世にもめずらしき紅の鬣もつ紅麒麟。 血や戦を厭うのは他の麒麟同様だが、自然災害に特別に対抗しうる力を持ち、好戦的というか覇気が強い傾向にあるという。 聡明な王を戴く春国は、夏は冷夏と皆からやってくる暴風雨に悩まされ、復興中に秋が過ぎ、厳しい冬を凌いでいた。
2023-05-11 14:29:10
ぱこ
@pakko800
国の乱れは王の力不足という言葉を覆すがごとく、春麒は国中を駆け、大自然の前に無力な民を援け、鼓舞し続けた。春麒の奮闘により、少しずつ情勢は上向いていくかに思えた──春麒が喀血し、失道に倒れるまでは。 周囲に退位を勧められた王は満足に動かぬ体で抗議する春麒の願いを退け禅譲を選ぶ。
2023-05-11 14:29:10
ぱこ
@pakko800
退位後も快方に向かうことはなく、新たに女王を戴くが、そのまま衰弱していった春麒は春王に看取られ最期を迎える。 それから約五十年後、蓬山にまたしても紅麒麟が生まれた。しかも、かつての春麒と瓜二つの姿で。春麒の記憶こそないが、彼はなぜか現在の春がどうなっているのか確かめずにはいられず
2023-05-11 14:53:04
ぱこ
@pakko800
こっそり蓬山を抜け出し春を訪れる。 そこにあったのは、以前に比べはるかに気候が落ち着き穏やかに様変わりした春の姿。 勢いのまま王宮へ乗り込んだ紅麒麟は、かつて己を看取った女王を見た瞬間春麒の記憶が蘇り、その場で跪こうとするも直前で止められる。 叩頭を阻止したのは現在の春麒だった。
2023-05-11 14:53:05
ぱこ
@pakko800
ドロドロじゃねーか……。 なおお察しいただけると思うけど紅麒麟=高杉さん。 国と王の名前は同じ読みで違う漢字を本来当てなきゃいけないんだけど、舜は原作にあるんだよな……夢の中では国の名前は曖昧だったけど「春麒」なのはたしかだった。 twitter.com/pakko800/statu…
2023-05-11 14:58:34
ぱこ
@pakko800
直前で阻止されたから本当に今代の紅麒麟が春王に叩頭できるかは不明。 春王は春麒を救えなかったことを悔やみ続けていたけれど、仮に二頭の麒麟を擁せば世情が乱れるといって以来(元)春麒を遠ざけて会おうとしない。 必然的に紅麒麟の相手するのは憤懣やる方ない現・春麒さんなのだった……(楽しい)。
2023-05-11 15:06:01
ぱこ
@pakko800
「短い夏を通じ丹精込めた作物が秋に実りを迎え、冬を越える援けとなる。しかし、最たるは春。咲き誇る花々と蒼く茂る葉。平穏を寿ぐように燦く春は──彼が呼び寄せた春は、この国の何よりも美しい。だからこそ、口惜しい。春の訪れを誰より待ち望んだ彼に、それを見せてやれなかった己が恨めしい」
2023-05-11 15:18:25
ぱこ
@pakko800
春王はこんな感じ。即位した時はそれなりに若かったし、荒れてる国をどうにかしなきゃって責任感と、自らを選んでくれた春麒を救いたいと必死だった。 ちなみに春麒が死んでも死ななかったのは、すでに蓬山で育った新たな麒麟が(春麒没後)即座にやってきて跪いたから。 現・春麒と仙に支えられてだいぶ
2023-05-11 15:24:54