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📖自創作『MYTH』のエルフさんたちのお話。 時期的には、ティラルくんが生まれるよりも昔から、ティラルくんが故郷を旅立つ前日までのお話になります！ 今回お話しする内容に出てくるエルフさんたちと舞台は、こちらです～。 このツリーに繋げていきますね😃 pic.twitter.com/ZBqwWeFLRt
2020-05-31 22:43:41
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《『MYTH』のエルフに関する前提知識》 ・精霊に強く依存して生きる妖精族。 ・魔法や会話、生活における大半の行為を精霊を介して行う。平時は寡黙で無表情。 ・ヒト時代の精霊濃度では成長が難しく、子供の個体が多い。 ・神話時代と比べると、文化・文明レベルが極端に後退している。
2020-05-31 22:45:10
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・《縁樹》という、神話時代のエルダ族が変じたものとされる特殊な樹木との間に《縁》を結んで、少人数の集落で生活する。 ・一度《縁》を結んだ《縁樹》から離れてしまうとやがて衰弱死する。
2020-05-31 22:46:36
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・「ダダネラ」という植物を燻した際に出る煙でエルフを無力化することができる。 ダダネラの実を食べるとエルフは一時的に精霊との交感ができなくなり、場合によっては死に至るため、エルフにとっては猛毒植物とされている。 （ヒト族には無害。ダダネラの味おいしいです。）
2020-05-31 22:48:14
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それではキャラ紹介兼エルフさんたちの生涯のあらすじ紹介に入っていきます～。 自創作『MYTH』のエルフ自体に興味を持ってくださった方は、こちらもあわせてどうぞ→poritw.pori.jp/species02/
2020-05-31 22:50:53
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ユーノはヒト族の男性とエルフの女性から生まれた混血種（ハーフエルフ）。 ヒト族の活動圏が近い地区に位置する集落で、母親と共に暮らしていました。 （父親に関する情報は不明） pic.twitter.com/ZfehJgFvks
2020-05-31 22:53:01
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エルフの集落に混血種を受け入れてもらうのは容易なことではなく、 ユーノの母親は、ヒト族の形をしていたユーノの右耳を根元から切り落とすことで、なんとか集落で育てることを許してもらえたそうです。
2020-05-31 22:56:31
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精霊との結びつきが希薄なユーノはエルフとしては下の下でしたが、 ヒト族の血が混ざっているせいで成長が早く、 子供の個体が多いエルフよりも肉体労働や狩猟などにおいては秀でていたため、やがて集落の皆から重宝されるようになります。（※信頼されているわけではなく、あくまで下の下として。）
2020-05-31 22:59:56
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エルフは基本的に会話などのコミュニケーション全般は精霊を介して行う種族なので、精霊の声がほとんど聞こえないユーノは奇異な存在でした。 身振り手振りや表情がころころ変わる姿を気味悪がるエルフも居り、なるべく表情を変えないように努めた結果、ユーノはほぼ常にしかめっ面になっています。。
2020-05-31 23:05:03
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ある年、ヒト族によるエルフの子供の誘拐事件が発生します。 混血種のユーノは、ヒト族に扮装しては集落の付近を通過するヒト族との間でたびたび交易を行っていたため、誘拐の手引きをしたのではないかと疑われてしまいます。
2020-05-31 23:11:01
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実際のところは、生活で不足するものを皆のためにヒト族から入手していただけなので、誘拐事件とユーノは無関係で、まったくの濡れ衣でした。 が、争いごとを好まない性格のユーノはひとり黙って集落を出ていきます。
2020-05-31 23:13:27
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混血種とはいえエルフの血は引いているため、《縁樹》から大きく離れることはできません。 ユーノは集落の近くで一人で暮らすことになります。
2020-05-31 23:14:50
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ユーノが集落を出て数日後、 誘拐されたエルフが集落の場所をヒト族に漏らしたらしく、ユーノの居た集落はヒト族により踏み荒らされてしまいます。 （一般的にヒト族はエルフに敵いませんが、ダダネラの葉を燻した際に出る煙でエルフを無力化できます。魔法も言葉も未熟な子供同然になります
2020-05-31 23:18:01
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ユーノが異変に気が付いて集落に駆けつけたときには、すでにヒト族との争いは終わっていました。 エルフたちは何とかヒト族を退けたものの、辺りは火の海と化し、多くのエルフは命を落とし、その被害は甚大でした。
2020-05-31 23:20:57
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エルフたちはこの件も混血種のユーノが元凶だとして、彼を責めました。 ユーノは抵抗することなく一方的にエルフたちの罵声と暴力を受け続けますが、致命傷となる一撃を彼の母が庇い、「生きなさい」と言い残して絶命してしまいます。
2020-05-31 23:24:04
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ユーノは母の最期の願いの通り、エルフたちから逃げ延びます。 そして故郷の《縁樹》の枝をひとつ手折ると、《縁樹》そのものに火を放ち、集落から去っていきました。 ※エルフは《縁樹》との繋がりが無ければ生きていけません。 twitter.com/poritw/status/…
2020-05-31 23:28:18
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逃げ延びた先の泉のほとりで、ユーノが怪我と疲労で衰弱しているところ、偶然出会ったのがシャルクです。 シャルクは彼女の住む集落では最も鮮やかな色彩を持つエルフで、将来的には集落を牽引していく存在として期待されていた娘でした。 pic.twitter.com/Sa7NBAJ0NK
2020-05-31 23:34:30
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親世代以外では幼体のエルフたちに囲まれて暮らしていたシャルクは、見慣れない「大人の男性エルフ」に大いに惹かれます。（実年齢はシャルクの方が遥かに上です） 精霊を介してうまく会話ができない事や、瞳の形状から 彼が純粋なエルフではないことはすぐにわかりましたが、
2020-05-31 23:47:19
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彼を介抱していくうちに、ユーノの集落のエルフたちが気味悪がっていた「言葉や表情だけを使っての交流」というものの楽しさを知ったシャルクは、 ユーノ自身の魅力も相まって、すっかり彼に惚れこんでしまいます。
2020-05-31 23:49:27
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シャルクは「混血種を集落に入れてはいけない」ということ自体は理解していたので、 2人だけで会う場所を決めて、密かに交流を重ねていきます。twitter.com/poritw/status/…
2020-05-31 23:51:26
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弟のパルスは、姉のシャルクがよく集落を抜け出してエルフ以外の生き物のにおいをまとって帰ってくることに気づいていましたが、 その頃のパルスはまだ幼すぎて集落を離れることができず、真相を確かめられずにもやもやして過ごしていました。 pic.twitter.com/bFItiubfPu
2020-05-31 23:56:54
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やがてシャルクは子を身籠り、集落の皆にユーノの存在を打ち明けます。 皆は当然ユーノを受け入れようとはしませんでしたが、 賛否はあったものの、引き続きユーノは集落の外で、シャルクと生まれてくる子供は集落の中で暮らすことで落ち着きました。
2020-06-01 00:02:06
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生まれてきた子はシャルクにそっくりな赤い色の混血種で、エルと名づけられました。 精霊との結びつきも純血のエルフ並みに強く、魔力も集落の子供の中ではずば抜けて高く、人懐こく可愛らしい外見から皆にかわいがられました。 しかし、その右耳は父親のユーノと同じく、ヒト族のものでした。 pic.twitter.com/FkClekolbH
2020-06-01 00:09:20
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また、エルを産んだ直後から、シャルク自身の魔力は急激に低下していきました。 これは異常な事ではなく、「魔力が高まり過ぎたエルフは長く生きられないという《ヒト時代》の環境」に順応した結果、子産んだ個体が子供を育てるために長く生きるための正常な変化です。
2020-06-01 00:13:35
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XX年後、 エルがパルスの身長を抜く程にまで育った頃には、パルスも集落の外に出られるようになっており、 ヒト族に興味を持っていたパルスは、ユーノの元でヒト族の文化や言葉を学ぶようになっていました。 （パルスが片言でもヒト族の言葉をしゃべれたのはこのおかげ）twitter.com/poritw/status/…
2020-06-01 00:17:01
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📖エルが生まれてからXX年ほど経った頃、パルスたちの集落はファンザム帝国によるエルフ狩りの標的となってしまいます。 （このとき、シャルクはユーノの元を訪ねていたため集落には不在でした）
2020-06-01 00:22:39
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彼らの目的は《精霊紋章》と呼ばれる、魔力の高い一部のエルフにのみ発現する「魔力結晶」の回収でした。 （経緯を語っていたら色んな国の情勢とかまでお話ししなくちゃいけなくなって朝になっちゃうので、詳細は割愛させてください～！すみません…！！）
2020-06-01 00:25:36
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突如集落に現れた黒いローブの集団の強襲にエルフたちは応戦しようとしますが、 ダダネラ（エルフの感覚器官を狂わせる植物）の煙を焚かれてしまい、精霊との交感ができなくなってしまいます。 twitter.com/poritw/status/…
2020-06-01 00:28:02
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精霊に全てを依存していたエルフたちは魔法を使えなくなり、周囲のエルフともまともに意思の疎通ができないという異常な状態に混乱し、逃げまどいます。 （ユーノの集落の時と同じく、こうなればただの子供です）
2020-06-01 00:30:39
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黒いローブの集団はエルフたちから《精霊紋章》を奪うと、集落に火を放ち、一帯を焼き尽くし、エルフにとって命に等しい存在である《縁樹》をも焼き払ってしまいます。
2020-06-01 00:33:28
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黒いローブの集団（ヒト族）の会話から、彼らの狙いが《精霊紋章》を発見させる可能性のあるエルにもある事を察したパルスは、エルの手を引いて集落を脱しますが、 その際に集落を囲う炎の壁に焼かれ、大やけどを負ってしまいます。
2020-06-01 00:38:19
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ヒト族からは逃れることができたものの、 怪我の程度から自身の命が長くないことを悟ったパルスは、エルを誰かに託さなければと思い、ダダネラの煙に狂わされた感覚の中で必死に精霊に語り掛けました。
2020-06-01 00:47:05
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パルスに加護を与える精霊の多くは風属性の精霊です。 その風属性の精霊がパルスの呼びかけに応えて連れてきたのが、ファンザム帝国のエルフ狩りに竜騎士と共に別動隊として参加していた、風属性のエルフの混血種・クロノス(当時13歳)でした。（※画像は15歳のときのもの） pic.twitter.com/az06qX0t0D
2020-06-01 00:51:02
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このときパルスは負傷して視力を一時的に失っており、 煙を吸って精霊の声も微かにしか聞こえなかったため相手が誰だったのかを認識できていませんでしたが、
2020-06-01 00:52:23
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エルフの言語で「風に誓って必ず守る」と約束してきたどこの誰とも知らない少年に、 もう少しで死ぬ自分と共に居るよりも彼に任せた方が生存率が高いと判断して、エルを託しました。 twitter.com/poritw/status/…
2020-06-01 00:53:48
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その際、集落の長から譲り受けていた 《縁環》と呼ばれるエルフの《縁》を無効化する指輪をエルに預けています。 （エルはこれを身に着けていたおかげで、《縁樹》から遠く離れても死なずに済みました）
2020-06-01 00:58:43
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📝《縁環》 神話時代のエルフの技術で、エント族の種を加工して作った指輪。 指輪そのものが《縁樹》に相当するため、この指輪を装着していれば故郷から遠く離れた地でも生きていくことができる。 ただし、長期間装着していると、装着者の魔力を吸い続けた種が芽吹いて、体に根を張ってしまうらしい。
2020-06-01 01:00:03
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📖一方その頃、 シャルクは集落から少し離れたところにあるユーノの家に前日から泊まっていました。 精霊たちが突然助けを求めて押し寄せてきたことに驚いたシャルクは、集落の方で何かがあったのだと騒ぎます。
2020-06-01 01:11:10
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道中、ダダネラの葉が焼ける臭いに気づいたユーノは かつての自分の集落が襲われた時と同じ手口で集落が襲われたことを察し、助けに行こうとするシャルクを止めました。 （いま集落に行けば純血のエルフであるシャルクの身も危険だから）
2020-06-01 01:13:46
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やがて通り雨が降り、ある程度煙がおさまったのを確認したユーノは、シャルクと共に集落の方に向かいます。 が、焼けて炭になった《縁樹》と集落、絶命したエルフたちの亡骸を目の当たりにして、シャルクは絶望します。
2020-06-01 01:15:56
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シャルクは「集落を離れなければ皆を助けられたかもしれない」と言い、泣きじゃくります。 自分を責めるシャルクに、ユーノは「その通りだ」と言いました。 「俺と出会わなければ、シャルクは集落を離れることはなかった」と。
2020-06-01 01:17:57
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集落を襲った者たちは既に引き上げた後でした。 なおも泣き続けるシャルクを抱きながら、ユーノがふと空を見上げると、一頭の竜が視界に入りました。 竜に乗った少年（クロノス）が自分たちの娘を大切そうに抱えて去っていくのを見て、ユーノは「娘は大丈夫だ」と確信します。
2020-06-01 01:19:39
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「集落によそ者なんかを入れたから精霊たちはこの集落を見限ったんだ。お前さえ居なければ…！」と、 過去にも故郷で吐き捨てられたことのある罵声が耳に届き、 ユーノは集落のエルフによって刃物で背後から刺されたことに気が付きました。 twitter.com/poritw/status/…
2020-06-01 01:22:57
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背中を刺されたユーノは、錯乱してシャルクをも手にかけようとしたそのエルフからナイフを奪って殺すと力尽き、シャルクの腕の中で絶命します。 目前で起きた信じられない光景に絶望したシャルクは、ユーノの命を奪ったナイフで自らの喉を突き、失意の中、その生涯を閉じました。
2020-06-01 01:26:37