わたしは嬉しくて笑っていた。 おれは苦しくて顔をしかめていた。 ぼくは悲しくて泣いていた。 三人とも幼馴染みで仲が良かったけど、いつもそれぞれ違う表情を浮かべていた。 その内の一人、私は死んだ。死んだ時、私は泣いて、顔をしかめた。 私が死んだ時、初めてアイツらは笑った顔を私に見せた。
2020-05-01 23:05:49在宅勤務になって働いている彼を初めて見た。 色んな彼がいるんだなぁって思った。 取引先と話してる時の『わたし』。 上司と話してる時の『ぼく』。 いつもの『おれ』しか知らなかったからちょっとドキッとした。 #深夜の真剣140字GW真剣勝負 @140onewrite
2020-05-02 07:06:28「俺は止めねェぞ」「わたしは気にしない」「僕が手伝うよ」「…要するにやるんだろ?」 グループで出た、息が詰まるよね、という話題からだった。こういう時だからこそできる事って何かないか、と。 呆れるほど普通のゴミ拾いだった。お祭りの時は大がかりに催されたのを、身の丈で。 汗が気持ちいい
2020-05-02 20:06:42#深夜の真剣140字GW真剣勝負 @140onewrite お題:我慢、宝石、淑女 #木槿国の物語 仲人の話はあてにならない(笑)v pic.twitter.com/1lGX13GFLF
2020-05-05 13:49:08兄はすごくモテる。 でも兄はそれをうざそうにしていた。 私は知っている。 兄の心は今もまだ初恋の人のもとにいるんだ。 もしその人が一声呼べば、兄はきっと犬のように駆けていく。 そうとも知らずに女達は犬のように兄の周りでしっぽを振っている。 主人を求める犬達のお話。 #140字小説
2020-05-05 17:51:07例えば100Caratのダイヤモンド、世間では紛うことなき宝石だ。 例えば子どもの頃見つけた綺麗な石、喜んで持って帰ったあの石だって宝物だ。 どちらも世界に一つだけの宝石だ。 人間が満足するために宝と定義した石ころだ。 「価値」を見出すのは人間様の特権だ。 今回は彼らが無機物でまだよかった。
2020-05-05 20:13:35ある朝、小人宅で白雪姫が気がかりな夢から目覚めたとき、自分がベッドの上で親指サイズの人魚に変わってしまっているのに気づいた。「情報量が多い!」と姫は思った。そのとき、姫の頭のほうのドアをノックする音がした。「林檎はいかが?ゲロゲロ」と、その声は言った。お前もか!姫はぎくりとした。
2020-05-05 22:49:23#深夜の真剣140字GW真剣勝負 #140字小説 #SS名刺メーカー #創作 @140onewrite 『染まれない』 お題『ぼく、わたし、おれ』 枠からはじき出されたものは、外でしか生きられない。 pic.twitter.com/RgiffHEkyB
2020-05-05 23:53:20#深夜の真剣140字GW真剣勝負 @140onewrite お題: ①新社会人 ②サンドイッチ ③浴室 南方かどこかへ出掛けた少年一行。 pic.twitter.com/0Hz0lW4uXU
2020-05-06 20:26:39#深夜の真剣140字GW真剣勝負 @140onewrite お題: ①親指 ②白雪 ③人魚 #木槿国の物語 八百比丘尼伝説?! pic.twitter.com/xdhnOmXg1N
2020-05-06 21:10:23