天翔
@Tensyofleet
太平洋戦争において、最も有名になった漁船の1隻である第二十三日東丸（90総トン，日東漁業）。知名度の割にあまり詳細が知られていないが、本船は二双曳手繰網漁船である。 pic.twitter.com/4IzGU8y0UK
2019-11-15 20:19:15
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天翔
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1935（昭和10）年10月に藤永田造船所で進水し、長さ26.52m（87フィート）幅5.18m（6フィート6インチ）、主機は新潟鉄工製4サイクル単動無気噴射ディーゼル185馬力である。補機としておそらく5馬力程度の石油発動機を備え、4キロワットの発電機と空気圧縮機を駆動していた。 jacar.archives.go.jp/das/image/C080… pic.twitter.com/7XCNDnMghd
2019-11-15 20:20:23
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天翔
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1931（昭和6）年から35年にかけて、日東漁業は藤永田造船所に90トンの二双曳手繰網漁船を21隻（第一～二十三、忌番のためか第四と十四欠）発注しており、おおまかに長さ26.5mの前期型と27.4mの後期型に分けられ、第二十三日東丸は前期型となる。 pic.twitter.com/JC8TEE6SAf
2019-11-15 20:27:59
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天翔
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二双曳手繰網漁は、主船と副船の2隻が組んで漁をする。両者の違いは無線機の有無程度であるらしい。つまり、ペアは(第1日東丸・第2日東丸)、以下(3・5)(6・7)(8・9)(10・11)(12・13)(15・16)(17・18)(19・20)(21・22)の10組となる。 余り1、第二十三日東丸である。
2019-11-15 20:37:13
天翔
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さて、昭和14年版の船主別日本船名録を確認すると、第六と第七が欠になっている一方、新たに第二十五が追加になっている。どういうことだろうか。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… pic.twitter.com/Q1qgKaZCu2
2019-11-15 20:44:07
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天翔
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第二十五日東丸は1931（昭和6）年9月の建造であるらしい。昭和11年の日本船名録では、第五の次にいる。そして、船舶番号は第五が37120、第二十五が37122である。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… pic.twitter.com/X44M3JGSQK
2019-11-15 21:02:16
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天翔
@Tensyofleet
1年遡って昭和10年の日本船名録。 船舶番号は第六日東丸が37121、第七日東丸が37122。つまり、第六日東丸が名簿から消え、第二十五日東丸は第七日東丸を改名したものではなかろうか。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… pic.twitter.com/6FjxEg1Gwm
2019-11-15 21:05:48
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天翔
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第六日東丸が名簿から消えた理由は詳らかではないが、1935（昭和10）年12月5日の官報において、11月21日付で第六日東丸私設無線電信廃止の旨が掲載されている。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… pic.twitter.com/KIBguAYOHo
2019-11-15 21:12:14
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天翔
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つまり、第六日東丸がこの時期に何らかの理由で失われ、ペアを組んでいた第七日東丸のために代船が必要となって、第二十三日東丸が建造されたのではなかろうか。不幸にしてペアを失った第七日東丸は改名することとし、忌番四を含む二十四を欠として、新たに第二十五日東丸と命名された、と。
2019-11-15 21:20:55
天翔
@Tensyofleet
これは、第二十三日東丸が日東丸級で最後に建造されているにもかかわらず、第七日東丸と同じ長さの短い前期型として建造されていることからも推定できる。ペアを組んで漁をする際に、船型が異なると不都合だからだろう。
2019-11-15 21:22:30
天翔
@Tensyofleet
NHHCより、第二十三日東丸を砲撃する米軽巡ナッシュビル（CL-43）。再びペアを失った第二十五日東丸は戦争を生き延びて戦後に残存しているが、その後どうなったかは調べがついていない。 history.navy.mil/content/histor… pic.twitter.com/wZviXUjJ8t
2019-11-15 21:27:17
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