日本水産の捕鯨母船橋立丸(元戦時標準船1TL型)の第二次改装前後
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天翔 @Tensyofleet

捕鯨母船橋立丸(戦標1TL改造,日本水産)。船尾に無理矢理設置したスリップウェイの状況がよく分かる。上部構造物の状況からしておそらく1946/47年の第一次南氷洋捕鯨の撮影で、同船は再度の改装を行っている。 Japanese Hashidate Maru whaling factory ship. ... library.ucsd.edu/dc/object/bb42… pic.twitter.com/S3HBGfLT0a

2019-04-02 20:31:26
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天翔 @Tensyofleet

第二次改装後の橋立丸。何が違うんだ、というと船橋の位置が船首寄りになって解剖甲板が広くなっているのだが、お尻の張り出し部分は変わらない。第一次南鯨に改装工事を間に合わせるため、工事量の増加を嫌って舵機を移設しなかったのが原因。当初、船橋の位置が戦標船そのままだったのも同じ理由。 pic.twitter.com/Htw1y54kjC

2019-04-02 20:37:39
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天翔 @Tensyofleet

南氷洋上の橋立丸。第一次捕鯨母船改装後で、船橋周りに電探も見あたらないことから同様に第一次南鯨(1946/47)の撮影だろう。 Japanese Hashidate Maru whaling factory ship. ... library.ucsd.edu/dc/object/bb55… pic.twitter.com/Yk4OQG0sJG

2019-04-02 20:44:47
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天翔 @Tensyofleet

船尾に張り出したスリップウェイを船首側から。この鯨体を解剖甲板に引き上げるための斜路のちょうど真下に舵機と主機(一軸の場合)が位置するので、ピストン引抜整備の必要なディーゼル船は特に設計に悩むところ。 Winching whales up the stern ramp of the Japan... library.ucsd.edu/dc/object/bb16… pic.twitter.com/fDuIACVVri

2019-04-02 20:51:53
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天翔 @Tensyofleet

日立因島に停泊中とされる橋立丸。時期的に第二次南氷洋捕鯨出漁前だろうが、撮影日の1947(昭和22)年9月22日は少し怪しいように思う。 Inspection of the reconstruction of the Japane... library.ucsd.edu/dc/object/bb21… pic.twitter.com/Nnsj9yjkld

2019-04-02 21:06:41
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天翔 @Tensyofleet

背景に第二次改装中の橋立丸。船橋が船首に移設されている。こちらが9月22日なら納得がいく。ただし、南氷洋捕鯨への出航日までは残り1月半ほどの筈。 Inspection of the reconstruction of the Japane... library.ucsd.edu/dc/object/bb08… pic.twitter.com/xqD9taAlMY

2019-04-02 21:20:11
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天翔 @Tensyofleet

不鮮明だけれども、第二次改装後の橋立丸。第三図南丸引き揚げと前後して飯野海運に売船され、三度目の改装を受けて以後はタンカーとして運航されることになる。 pic.twitter.com/VJDRQviCc5

2019-04-02 21:37:45
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天翔 @Tensyofleet

タンカーに改装された橋立丸。この改装工事は1951(昭和26)年8月完了なので、わずか5年ほどの間にたどった変遷ということになる。 pic.twitter.com/vkjSZULVSY

2019-04-02 21:59:01
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天翔 @Tensyofleet

余談だけれども、このタンカーの船橋は捕鯨母船時代の船橋を後ろに引きずりおろしたもので、その工事の概要は船の科学1951年9月号「橋立丸船橋移装工事」に掲載されている。デジタルコレクションでは図書館送信資料なので、自宅では見られないが。。。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…

2019-04-02 22:08:42
天翔 @Tensyofleet

橋立丸は後に油槽船に再改造されているんですが、船橋は捕鯨母船時代のものをそのまま後ろに引きずりおろして使う、なんてことをしていますね。 zousen-siryoukan.com/wp/wp-content/… pic.twitter.com/f50J742zL4

2020-03-04 00:34:21
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天翔 @Tensyofleet

三菱長崎で建造中の捕鯨母船第一日新丸(戦標3TL改造,大洋漁業)。橋立丸ほどではないが、やはり後付けのスリップウェイが船尾に大きくはみ出している。 library.ucsd.edu/dc/object/bb40… pic.twitter.com/SOWardrPwf

2019-04-05 21:34:48
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天翔 @Tensyofleet

三菱長崎造船所の掲示板。1350番船の鯨工船は第一日新丸、同じく1351番船の鯨肉運搬船は天洋丸(戦標3TL改造)。第一日新丸は1945(昭和20)年5月に起工後船台上で工事が中止されていたため、すでに竣工していた橋立丸に比べて船体に大きく手を入れることが出来たようだ。 library.ucsd.edu/dc/object/bb09… pic.twitter.com/MG5GMDNerl

2019-04-05 21:42:31
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天翔 @Tensyofleet

第一次南氷洋捕鯨(1946/47年)において、日本水産の橋立丸船団の捕獲実績は、ライバル大洋漁業の第一日新丸船団に比して3割減といったものであった。これはGHQの許可の関係から、橋立丸の戦時標準船からの改装工期が2か月あまりしか取れなかったことが影響している。 twitter.com/Tensyofleet/st…

2019-04-06 19:52:56
天翔 @Tensyofleet

何せ解剖甲板は戦標1TLの船橋後方のみで面積は2/3程度、鯨油生産の主力装備であるクワナーボイラーも半分の3基しかない状態での出漁である。 twitter.com/Tensyofleet/st…

2019-04-06 19:59:20
天翔 @Tensyofleet

翌年の出漁までに、第一日新丸に劣らぬ装備に改装する必要がある。1947(昭和22)年夏、せっかく乗せた解剖甲板を引っぺがし、再びの改装工事に入る。 Inspection of the reconstruction of the Japane... library.ucsd.edu/dc/object/bb47… pic.twitter.com/QcuNkdze6o

2019-04-06 20:01:37
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天翔 @Tensyofleet

日立因島で第二次改装中の橋立丸。甲板の開口は、一段下の甲板にある製油工場に機器を搬入する為のものだろう。左手奥の丸い穴は、製油用ボイラーへの原料投入口と思われる。 Inspection of the reconstruction of the Japane... library.ucsd.edu/dc/object/bb83… pic.twitter.com/nAm6EVp2VP

2019-04-06 20:06:51
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天翔 @Tensyofleet

そしてこの年の秋に出漁した第二次南氷洋捕鯨で、橋立丸船団は。。。やっぱり第一日新丸船団を上回る成績を残せなかった。どころかますます水をあけられてしまう結果になる。帰港後の祝賀会はどんな雰囲気だったのだろう。 Speeches during ceremony marking success of An... library.ucsd.edu/dc/object/bb77… pic.twitter.com/8RkklWm8ID

2019-04-06 20:14:04
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天翔 @Tensyofleet

蓮葉氷の浮く南氷洋を行く第二次改装前の橋立丸。第一次南氷洋捕鯨(1946/7年) の撮影だろう。 Japanese Hashidate Maru whaling factory ship. ... library.ucsd.edu/dc/object/bb68… pic.twitter.com/LWAPsGWIDs

2019-04-06 20:17:55
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天翔 @Tensyofleet

何かヒンヤリする眺めなのは、多分氷が写っているせいだと思う。

2019-04-06 20:21:43
天翔 @Tensyofleet

忘れてましたが、船橋前の門型キングポスト頂上左舷側にうっすらと見える2連のラッパは、1947年から橋立丸に装備された二二号電探でしょう。この年から同様に南氷洋捕鯨母船・冷凍工船など5隻ほどが3年間装備しています。 twitter.com/Tensyofleet/st… pic.twitter.com/08svv1n2gu

2019-04-03 12:44:26
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