ある真冬の日、いつものようにベランダに出されたどんケル。その日はいつになく冷え込んで、夜半には雪が降ってきた。かじかむ手にふーふー息を吹きかけながら、俺なにしてんだろ、と脱力感が身を襲った。
2020-12-11 13:33:00「俺はマルちゃん派だ」とどんべえは置いていない。電気ポットじゃなくて電気ケトルだから水を足す仕事もできない。繁殖行為はどんケルがやらなくても間に合っているようだ。中から声が聞こえる。俺なにやってんだろ。どんケルの瞳からはらはらと涙がこぼれた。
2020-12-11 13:36:42「もう入っていいぞ」朝になってハルトはどんケルに声をかけた。どんケルはベランダで横倒しに倒れていて、その上にはうっすらと雪が積もっていた。「…さすがに死んだか?」脈を取ろうとどんケルの手首を掴むと、火のように熱い。ため息を吐きながらハルトはどんケルを中に運び込んだ。
2020-12-12 07:37:07「まだ寝てるのか。俺の寝床なんだけど、そこ」降ってきた声にどんケルが重い目蓋をなんとか開けると、ハルトの姿があった。「早くそこどいてコタツ行けよ」ハルトは冷たく言った。「なんでお前は俺に辛く当たるんだ…?」掠れた声でどんケルは問うた。「お前が嫌いだからだ」ハルトはそう答えた。
2020-12-12 23:11:31「なんで…? 俺はお前になにもしてないのに…」熱で朦朧としながら、どんケルはそう尋ねた。沈黙と逡巡のあと、ハルトは重い口を開いた。 「…俺の親父はどんぎつねと家を出て行った」 どんケルは目を見開いた。まさか、そんな。 「おふくろはそのショックで持病が悪化して死んだ。俺は施設送りだ」
2020-12-12 23:19:52人間との共生はどんぎつねの課題の一つだ。どんぎつねはまず、独り身の人間の中からつがいを探すように教わる。そのどんぎつねはタブーを犯した。 「だから俺はどんぎつねが嫌いだ。お前のことも虐め抜いてやる」ハルトはそう吐き捨てた。ぽろ、と、どんケルの目から大粒の涙がこぼれた。
2020-12-13 08:17:21「ごめんな…」どんケルの涙は止まらない。「俺の仲間がお前にひどいことして、ごめんな…」ぼろぼろと涙をこぼしながら、どんケルは再び眠りに落ちていった。 「…変などんぎつねだ」ハルトは買ってきた冷えピタをどんケルの額に貼ってやると、コタツに横になった。
2020-12-13 08:18:49どんケルの熱は3日続いた。その間ハルトは珍しく誰も連れ込まなかった。いつもは具合なんてお構いなしにどんケルをベランダに追い出すのに。4日目にはどんケルもすっかり良くなったが、今までのようにハルトに「繁殖行為しないか?」とすり寄って来なくなった。なにか考え込んでいるようだった。
2020-12-13 19:48:39「俺、ここを出てくよ」数日後にどんケルが寝起きのハルトにそう切り出した。「俺がいると辛いことを思い出してしまうだろうから」そう言うとどんケルは三つ指をついて深々と頭を下げた。「置いてくれてありがとうございました」立ち上がったどんケルの手を、ハルトは思わず掴んだ。
2020-12-13 21:50:10「なに…?」「…行くなよ」「え?」ハルトはどんケルを引き寄せて抱きしめた。「ここにいろよ」ハルトがそう囁くと、どんケルの頬に涙が伝った。「…どんべえ食べてくれるのか?」「ああ」「…もう夜にベランダにいなくていいのか?」「ああ」「…繁殖行為、してくれるのか?」「…ああ」
2020-12-13 21:54:13でもDVハルトくんと心を通じ合って、念願叶って繁殖行為をするときには、どんケルちゃんは嬉しさのあまりハルトくんをきゅん❤️きゅん❤️って締め付けて離さないんだよ。ハルトくんも長いヤリチン生活の中でもこんなの初めて…ってとろけちゃうんだ。
2020-12-11 15:28:19「お…お前一旦ちょっと止まれ! 締めるのやめろ…」 「む…むり…とまんないよぉ…❤️」 「……ッ!」(発射してしまったハルトくん) 「あったかい…きもちいい…もっと…もっと…」 とハルトくんの首元に耳を擦り付けるどんケルちゃんなのであった。
2020-12-11 15:32:00どんケルちゃんのラーヒュンえっちは原作軸にないらぶらぶだいしゅきホールドえっちが良いんだよな。 「すきっ❤️ すきっ❤️ ハルトだいすきっ❤️ もっと奥まできて❤️❤️❤️」 「俺も…俺も好きだ…愛してる。お前の全部…俺のものだ」 (腰を叩きつけるハルト) 「あっ❤️ あっ❤️ ハルト❤️ もっと❤️❤️❤️」
2020-12-11 22:04:11(元)DVハルトくんちのどんケルちゃんはおせっせの時の声がめっちゃでかいからよく隣から壁ドンされるんだけど、ハルトくんは戦闘民族なのでいつも壁を蹴り返してる。
2020-12-14 18:50:051回ピンポン鳴らされまくって玄関先で隣人とハルトくんが揉み合いになったが、他の部屋の住人が警察呼んだのでお開きになった。どんケルは裸のまま毛布抱きしめておろおろしてた。
2020-12-14 19:03:04ハルトくんも「もうちょい声抑えられないか?」ってどんケルちゃんにお願いしたんだよ。そしたら耳をぺたんこにしたどんケルちゃんが「ご…ごめん…き…気持ちよくてつい…出ちゃうんだ…」って顔を真っ赤にして言うから、あーかわいい…かわいすぎてなんだこれ…抱こう。って3回ハメた。
2020-12-14 20:19:56