お題「地面へ」「ブランケット」「朝ぼらけ」
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Z.P.M @ArcOkimuy

朝ぼらけに朝刊配達の自転車はベルを鳴らす。執事は眉を顰め、夫人はブランケットの下で寝返りをうつ。「見たかね、あの新聞?」「えらいことになりましたな」「よりによって飛行機?」「真っ直ぐに地面へ!」伯爵は犬の頭をなでる。おや、今朝の新聞は折り目が違う? 何やら紙ヒコーキにアイロンを?

2021-10-30 21:37:28
石森みさお@140字小説 @330_ishimori

#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) ①地面へ ②ブランケット ③朝ぼらけ #twnovel #140字小説 twitter.com/330_ishimori/s… pic.twitter.com/SrNgtkUXHb

2021-10-30 22:00:55
石森みさお@140字小説 @330_ishimori

赤茶けた地面へ並んで座って、私達は身を寄せあう。寒くない?平気。もうすぐ朝ぼらけだ。え?夜明け、て意味。ああ、地球語。彼の故郷の言葉の響きは柔らかい。体はごつごつと硬いのに。私達は彼曰くブランケットみたいな外皮だそうだ。変体が完了すれば彼も同じになる。火星の青い夜明けが終わる頃。

2021-10-30 22:00:28
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秋月蓮華 @akirenge

窓越しに広がる朝ぼらけ。 綺麗だとなる。 こんなに平和に平穏に眠れたのは何時ぶりだろうか。 ブランケットが温かい。 「……爆睡最高」 寝ることは重要である。人間、睡眠。大事。 さっそく、地面に降りようとしたが、 思い切り、たたきつけられた。 「どうしたの!?」 「二段ベッドって忘れてた」

2021-10-30 22:02:49
れんが @xLEZ7vRmyC82HvW

二人で飛び立とう、と約束した。夕方、先生の目を盗んで屋上に忍び込む。すぐに飛ぶのかと思ったけど、彼女はお菓子とブランケットを取り出した。 最後の晩餐、だよ。 晩餐と言うには俗っぽいお菓子をつまみ、二人で体を寄せ合った。 見つめよう 君と最期の 朝ぼらけ 光に包まれ 冷たい地面へ

2021-10-30 22:04:12
初見深海 @UIMIMIU

#深夜の真剣140字60分一本勝負@140onewrite ) 『寒いね』 お題 ①地面へ ②ブランケット ③朝ぼらけ #140字小説 #140字SS 久々に参加させて頂きました。 pic.twitter.com/vfUqG2I6eJ

2021-10-30 22:05:00
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らん @amagi_ran

寒ければ寒いほど、星は輝きを増す。分かってはいるが冬の天体観測は辛い。オリオン座流星群はまだ我慢できるとして、しし座、ふたご座流星群に至ってはもう我慢の限界だ。#twnovel それでも、ブランケットをかぶってまで夜空を見上げるのは、星が流れる瞬間。 宇宙に手が届きそうな気がするから。

2021-10-30 22:05:03
癒月連理 @kizamukotonoha

おそらく徹夜したのであろう彼女が、地面へ吸い付く様にリビングで寝ていた。 私はそんな彼女にブランケットを掛ける。 ああ、もうこんな時間なのか。 朝ぼらけ、夜がゆっくりと明けてくる。 じきに朝陽が差す。 そのうち起きる彼女のためにコーヒーを準備しよう。 いつものように。

2021-10-30 22:05:10
TAKA001 @001TAKA

朝ぼらけの渋谷の街角、俺はゴミ捨て場の片隅で目覚めた。地面へ打ちつけた(らしい)額からは血が流れ、どこかで拾ったブランケットにも赤い斑点が幾つも染み込んでいた。 昨晩の記憶は、無い。二日酔いのように頭が割れるほど痛い、てか割れてるか! タイムスリップしていた事など知る由も無かった。

2021-10-30 22:06:24
RAY/※※※ @growler_ray

寒空の下でため息を吐くと、それすら凍って地面へ落ちてしまいそう。 ころん、ころんと頭の中で音が響く度、地面へ私の何かが落ちる気がして、言いようのない重さだけが私を蝕む。こうやって落ちて、転がって、いつか心まで落とすのかななんて思えば、ただやりきれない思いだけ。 誰か、手を差し伸べて

2021-10-30 22:07:38
メィジ @Akumademeiji

空高くカア、カアと響く。この町の一番鶏は、カラスだ。 雛鳥も、とうに巣立った朝ぼらけ。 ひゅうと地面まで急降下。 目をつけたのは、キラキラ透明の洗濯バサミ。軽くて大きな布を挟んでいる。 嘴では洗濯バサミを除くことはできず、布ごと巣に持ち帰った。お尻が温かい、今度の冬は楽に越せそうだ。

2021-10-30 22:10:20
ゆきやまイマ@鶏林書笈 @keirin_syokyu

#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite お題: ①地面へ ②ブランケット ③朝ぼらけ #木槿国の物語 かつて賞与を現物支給した会社があったなぁ💦 pic.twitter.com/QTWQKv8P4i

2021-10-30 22:11:39
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夏見 有 @you_natsumi

日本は夷敵の脅威にさらされている。今こそ、天子様を中心に据えた政治を取り戻すべきだ。 港には黒船。幕府に奴らを退ける決断は出来まい。 どのような結論を出したとしても、この動乱は収まることはないだろう。 おもむろに筆を手に取る。 朝ぼらけ 沖つ白波 玄冬の 切り裂く汽笛 ふたつ短し

2021-10-30 22:14:25
春野ゆき @710_ambassador

#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite 今宵もご開催ありがとうございます! お題:地面、ブランケット、朝ぼらけ(シチュ採用) 無謀な野宿はデンジャラスでも楽しい、そんな一念を込めてしたためました⛺🌄🚴 pic.twitter.com/uEkHr7aptC

2021-10-30 22:15:10
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てい @orztee

その葉は、今しがた地面へ落ちたところだ。春と夏に受けた、強く躍動的な光を、まだ覚えている。先ほどまで世界を静かに照らしていた月の青は薄れ、穏やかな秋の朝が始まった。陽光のブランケットが地面を柔らかい暖かさで覆い、葉は再び長い眠りにつく。青青と繁っていた、美しい日々を夢に見ながら。 pic.twitter.com/5lD57Soffg

2021-10-30 22:15:12
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香-kyo- @74_oooo

朝ぼらけの中飲むコーヒーは美味しい。二人掛けのベンチには私一人。一緒にキャンプに来た彼は少し先で陽の昇る方を眺めている。 「俺と結婚してください」 急に振り返った彼の顔をポカンと見つめ、意味が解るまでどれくらいかかっただろう。 「はい…!」 肩にかけていたブランケットが地面へ落ちた。

2021-10-30 22:21:13
はごろもとびこ@低浮上気味 @peeUsausa

魔法のブランケット、という黒い布が販売された。絹のような生地なのに身体を適温に保ち、捨てるのも地面へ埋めれば良いという。世紀の大発明だと人々は騒ぎ立てた。しかし糸の色素はダークマター、温もりは太陽からはみ出たフレアだった。我々は地面にブラックホールの種を蒔き、今日も微笑んでいる。

2021-10-30 22:24:53
黒瀬時雨@140字小説 @shigu_re0208

朝ぼらけの空が、カウントダウンスタートの合図。 眠い目を擦りベッドから這い出て、肌寒さにブランケットを羽織る。 急いで身支度を済ませアスファルトの地面へ脚を踏み出す頃、やっと街が目を覚まし始めて。 「この生活、いつまで続くんだろ」 異動の辞令を嘆く声は、誰にも届かず寒空に溶けた。

2021-10-30 22:29:41
ケンタシノリ@童話&小説書き屋さん @kentasinori

秋が深まるにつれて、夜明け空がほのかに明るいと感じるのは私だけだろうか。新聞を取りに玄関を出ると、地面へ踏む度に足元がどうしても冷えてしまう。 朝ぼらけ 歳には勝てぬ 冬支度 私は、居間のソファに座ってブランケットを膝の上に掛けると、思い出したかのようにその場で一句を詠み始めた。

2021-10-30 22:35:35
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

金曜の夜、髭も剃らずに。砂袋みたいな身体をベッドに沈めた。1週間すり減らした体力とメンタルが、ブランケットごと地面まで引き摺り下ろそうとする。なけなしの気力を振り絞りスマホを鳴らせば、待ちかねたようにドアが開いた。「まだ、寝ないで」夜気と共に滑り込む、君は僕の夢魔。#twnovel

2021-10-30 22:54:46
Pingu novel @ckpingu_nvl

「必ず朝が来るなんて、綺麗事」彼女は朝ぼらけを見計らい、太陽にブランケットを掛けた。あっという間に世界は暗闇に戻り、飛び立った鳥は地面へ舞い降りた。人間はまた布団をかぶり、寝ようと試みる。「君は、神にでもなったつもりかい?」彼女の背中に呟く。「違う、もう少し泣いていたかっただけ」

2021-10-30 22:56:46
木之下ゆうり @yuyuyuuri777

遅刻してしまいましたが投稿させていただきます。 #深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite) お題「ブランケット」 タイトル「MISSING」 pic.twitter.com/b12ApiPwR5

2021-10-31 00:05:19
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