クソ寒ぃ朝っぱらから犬の散歩行った結果がコレかよ!
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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

『“鉄心”って呼び名、オレは苦手だからなぁ。よくノリノリで名乗ってるな。恥ずかしくないのか?…解放されたのは花宮のおかげだ!…覚えてるも何もこの前遺品整理してたら、ちょうどその号見つけてさ。当時、同い年なのにすごい奴がいるって思ったよ。…“さしずめ悪童と言ったところ”だったか?/

2015-01-31 01:00:07
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

/中学生の発言じゃないぞ、アレ。はははっ。それで大人達が面白がって広めたんだろうな。…へぇ、理系なのに? その頃から片鱗が現れてたってわけか。…確かに暑い。食堂エアコン効きすぎだと思わないか。お前も汗すごいぞ。…リコは怒るかもな。でも、花宮はオレに会えると死ぬほど嬉しいんだろ?』

2015-01-31 01:05:04
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

『ザキも十分ヤバかったけど花宮はテンパりすぎだからw 高校んときアイサツがてらちゅーしたことあったじゃん。あんとき思い出したわ。アレ初めてだったっしょ?…隠さなくていいってw …オレ人間関係は“来るもの拒まず、去るもの追わず”だし。いちいちマジで喜んだり悲しんだりすんのめんどい/

2015-01-31 03:00:06
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

/じゃん。また誰かオレらの巣に引っかかることもあるって。大丈夫ダイジョブ、花宮ほど性格悪い奴いねーもん。…むしろサイコーの褒め言葉っしょ? …オレ? 花宮がそーゆーんなら3ヶ月くらいはやろーかねん。…んなこと言われてもピンと来ねーし。30過ぎた後の人生なんて在るワケないっしょ』

2015-01-31 03:05:05
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

『アイツが1番タフだったのかもしれない。意外にね。そして、オレは1番弱い。意外にね。寒い冬の朝、オレは暖かい布団から出れねーの。心地よい温もりをあとにするのが怖いんだ。もちろん、現実的なメリットはたくさんあった。オレが最高学府に進学するのは自然なことだし。事実、あの古橋でさえ/

2015-01-31 05:00:10
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

/花宮とは別の大学に進学した。古橋はブレねぇから。自分が離れていかない自信があるから。逆に原は、花宮が離れていかない確信があるから。だいたい卒業してからもちょいちょい会ってるオレ達の方が異常なんだ。松本なんて音沙汰ねーし。ぬるま湯に浸かっていることを選んでも湯は冷えてくもんだよ』

2015-01-31 05:05:02

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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「もしかすると、彼には自分がそこに加えられている理由がわからなくなっていたのかもしれませんね。自分は本当の意味でみんなに必要とされているのか? むしろ自分がいない方が楽しくやっていけるんじゃないか? 彼らはたまたまそのことに気付いていないだけではないのか? それに思い至るのは時/

2015-01-31 07:01:16
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

/間の問題ではないのか? 自分自身の価値は追求すればするほどわけがわからなくなる。しかし、彼以外はそんなこと気にかけてもいないようだった。彼らは全員で集まり、共に行動することを心から楽しんでいた。これはちょうど6人でなければならない。それ以上であっても、それ以下であってもならな/

2015-01-31 07:05:01
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

/い。正五角形は5つの点を結ぶ辺によって成立しているのと同じように。そして、もちろん彼も自分が一つの不可欠なピースとしてその五角形に組み込まれることを、嬉しく、また誇らしく思った。彼は他のみんなのことが好きだったし、そこにある一体感を懐かしく思った。しかしそれでも、自分がいつか/

2015-01-31 07:10:08
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

/そこからこぼれ落ち、あるいははじき出され、一人あとに取り残されるのではないかという怯えを、彼は心の底に持っていた。みんなと別れて一人になると、そんな不安がよく頭をもたげた、と。想像にすぎませんが」 「ただのお前の話じゃねぇか」 黒子は遠くを見つめたまま少しだけ口角を持ち上げた。

2015-01-31 07:15:05
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「犬好きなんですか。意外です」 「意外でも何でもねぇよ、全然。眠れねーついでに来たが後悔してるわ。真冬に朝っぱらから公園とか頭おかしーだろ」 「人気のない朝なら2号を放してあげられますし」 黒子は駆け回る犬から視線を外し隣に座るオレを見た。 「こうして2人だけで話すこともできる」

2015-01-31 07:25:03
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「ニコチンは深い眠りを妨げるそうですよ」 「識ってる。今も吐き気がするほど不味い」 「その割に案外元気そうですね。良かった、あのときは本当に…」 「思い出させんな。…恥ずかしーだろ」 顔を背けると黒子に控えめに爆笑された。 「続けましょう。きっと花宮さんにとっては愉快な話ですよ」

2015-01-31 07:30:07

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意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「……そして再びみんなでバスケをしたのがちょうど5年前の今日のことです」 「で? オギワラクンの仇討ちをオレにマネージメントしてほしいってか」 「どこをどう聞いたらそうなるんですか。本当に趣味:読書ですか。読解力が心配です。それに話はまだ終わってません」 「お前話長過ぎんだよ!」

2015-01-31 07:45:04
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

“彼らは決してオマエのような卑怯なことはしない…!”は何だったんだよ。黒子の卑怯の定義わかんねー。 「(黒子のクソ長い話) privatter.net/p/611991 努力を裏切り、友情を切り離したボクですが、まだ勝利を渡すことくらいはできます。キミが全てを捨てるのなら、」

2015-01-31 10:45:45
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「もういい。心底興味ねぇ。…ったく、こんなとこ呼び出してきたから何話すのかと思えば…バスケ殺る理由も辞める理由も百人百様だろ」 「キミの理由は理由のうちに入りません」 「ふはっ、そういうはみ出し者がオレの周りには集まる…“類は友を呼ぶ”ってヤツだな」 「不思議ですね、花宮さんは」

2015-01-31 08:00:18
意識のない秘書今吉bot @Entry2Win

「相手が歯軋りしながら負ける姿が見たいと言いながら、自分が歯軋りしながら負けていく。天才も秀才も壊れれば同じと言うけれど、自身もまた紛れもない天才だ。ボクらを“友情ゴッコ”とバカにしながら、自分も“友”を信じてる。花宮さんのことは嫌いですが、抱える矛盾は嫌いじゃないです」

2015-02-04 10:51:30
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

「オレもだ。お前のことは嫌いだが、お前と話すのは悪くない。おかげで調子取り戻したわ。…オレがこの能力(チカラ)を貸すのは、この悪意ごと歓迎する奴だけだ。何思ってオレに媚びてんだか知らねーが、全然足りねぇよ、バァカ。オレの全てを饗す準備してから出直せ、凡人。そのときはチカラ貸すぜ」

2015-01-31 08:10:08
意識の低い就活生だった花宮bot @Entry2Hurt

話を聞くうちに短くなった煙草は排水溝に捨てて、ベンチから立ち上がる。自販機に五百円玉を入れて、同じボタンを倍プッシュ。堕ちてきた缶を一本、今日の主役へパスした。 「オレが50内定達成するまでに、この顔もイケるようになっとけよ?」 ブラックコーヒーを受け取った黒子は苦い顔をした。

2015-01-31 08:15:04

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