お題「命の儚さ」「知る」「ドロドロ」
0
らん @amagi_ran

ひとつの銃声で死ぬのは人間だ。ひとつの砲撃で死ぬのは数字だ。あっけなく人間は赤く染まり、黒い数字になる。命の儚さを思い知るだけの戦争にいったい何の意味がある?#twnovel やめてくれ!という叫びは決して天に届かない。心臓の周りに張り付くドロドロとした感情の名前など俺は知りたくもない。

2023-01-28 22:01:01
癒月連理 @kizamukotonoha

自分の腹から流れているドロドロとした血液を見て知る、死期。 「人間ってこんなあっけなく死ぬんだな」 命の儚さなんて綺麗な言葉は俺に似合わない、第一こうなったのも自業自得で、これまでの悪行の報いだ。 目の前の彼女は刺したナイフを持って震えていた。目蓋が閉じる。聴こえるのは逃げ去る足音

2023-01-28 22:01:12
Altair @_altair_73

ずっと、心に穴が空いていた。それを埋めようとして何が悪い。ベッドの上では全て忘れられる気がした。道徳も常識も理性も、ドロドロに溶かしてしまおう。苦しくて、虚しくて、たまらなくきもちいい。今日もぽっかりと空いた穴に、どうでもいい男の愛を注いでいる。どうせ埋まりはしないのに。

2023-01-28 22:05:00
香(キョウ) @74no50

──少しくらい良いだろう。 その甘さが招いた結果がこれだ。普段は立ち入らない場所にどうして今日に限って……それは確実に私がいなかったせいだ。ドロドロとした何かが私の顳顬、喉の奥、背中を流れていく。震える手で冷たくなった小さな体を抱き上げた。こんな形で命の儚さを知りたくはなかった。

2023-01-28 22:05:11
Z.P.M @ArcOkimuy

どろどろにぬかるんだ地面が渇いて白くひび割れた日、気象庁もようやく重い腰をあげて梅雨明け宣言したまさにその日だったんです。余熱のこもる駐車場に横たわるあの子の姿に命の儚さを思い知らされようとは知るよしもありませんでした。真夜中に乾いた座布団に寝かされた亡骸を発見しようとは。

2023-01-28 22:08:01
てい @orztee

全生命がひとつに溶け合ったドロドロのスープの中、私は時おり私を思い出す。かつて命は儚いものだった。けれど今、死は存在しない。人類がそれを克服すべく、他の生命も道連れにして宇宙を漂うことにしたからだ。そうして初めて人類は知った。永遠の生は永遠の死と同義だと。私たちは死を生きている。 pic.twitter.com/cvMXxKoPmg

2023-01-28 22:11:39
拡大
75 @naco7524

#twnovel 命の儚さを知るための授業だと先生は言った。死んだ生物は生き返らない……はずだった。実験室はゾンビで溢れていた。俺たちはモップやほうきを手に取って戦った。ゾンビは頭を何度か殴るとドロドロに溶けて消えるらしい。けれど時間の問題だった。俺たちは命の儚さを身に染みて感じた。

2023-01-28 22:20:07
ケンタシノリ@童話&小説書き屋さん @kentasinori

長衛門は、日坂宿から金谷宿へ東海道を西のほうへ向かって歩いていた。急峻な坂が続く難所を進むと、樹木に埋もれて倒れている老いた男の姿が目に入った。 どうやら、旅の途中で行き倒れになって命を落としたようである。亡骸となったその男に、長衛門は手を合わせながら命の儚さを知ることとなった。

2023-01-28 22:21:16
RAY/※※※ @growler_ray

花が咲いて散ることに命の儚さを見立てるのが、どうにも理解出来ていなかった昔の私へ。誰かの頭に鋼の筒を向けて、人差し指でソレを引けば、意味なんてすぐにわかったよ。 花の綺麗さを愛でていた昔の私へ。人の頭の中には、それは綺麗で、一瞬で散る花があるんだよ。 命も花も、とっても儚いんだね。

2023-01-28 22:26:54
秋月蓮華 @akirenge

どろどろの大量に作ったとろろいもをたべる。 ごはんにかける。味噌汁にも入れる。 最高。 「このおいしさを知る。今に感謝」 「食べすぎじゃない?」 「命の儚さを知らないの」 「大げさに言いすぎ」 隣の友人には言っていない。 私が大病をしたが、手術を受けて奇跡的に回復をしたことを。

2023-01-28 22:40:34
ふきのこ(皐月墨華) @29holone

私はこの世界に流れる空気になりたかった。雲をぱくぱくと浮かべては消す。味付きの吐息。ぷかりぷかりと世界はゆらめく。「早く、終わりますように」家族の終わりを見つめ直す。グレーにもなれない世界。少しずつ黒さを増す肺を透視することはできない。世界は今日も私を置いて、流れていく。

2023-01-28 22:51:41
津森七@文学フリマ京都い-36 @tumori_nana

お綺麗な顔で命の儚さを嘆く君は、眼の前の私を見ないふり。ドロドロと熱い体のなか、君への思いが詰まった(それは水道管が破裂する寸前のよう!へばりついた重い感情!)この体に、腕を差し入れる勇気もない。ねえ、私を殺してみてよ。私の思いが濁流となって君を飲み干す、そのとき知れるものがある。

2023-01-28 22:53:41
Pingu novel @ckpingu_nvl

ドロドロと土石流のような赤色の濁流を、一本の細い糸にしがみついて見ていた。それに我も我もと群がる話を知る人も多かろう。命の儚さを人の欲深さを憐れむだろうが、いざ自分がその立場になったら、やはり蹴落とすしかないと身構えた。「あなたの糸は、綿ですか?枝ですか?土ですか?」話が違う!

2023-01-28 22:56:20