いつもの如く、同じシチュでキャラ変え大会開始したのでそのまとめ 元ネタは子安さんの息子さんが「父が刀剣男士になってしまった」と仰っていたツイートから このまとめの縛りルール 刀剣男士の正式な名前を出さない
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ゆすら @yusula

「父が刀剣男士になってしまった」というセリフで私がとっさに思い浮かべたの極の小豆長光なんですけど だってあの顔「げんばをはなれてながいがしかたない。どうにか、かんをとりもどすとしよう」とか言ってる顔やんけ

2023-06-20 08:48:17

話の概要

ゆすら @yusula

事情があって現世で一般人として暮らす事になった刀さに夫婦がいて、子供が思春期に入った辺りで襲撃を受け「黙っててごめん。父さん、実は刀剣男士だったんだ」みたいな展開の話、私多分書くのわりと上手だよ ※謎の自信

2023-06-20 08:52:33

加州清光

ゆすら @yusula

「ごめん、実は父さんさぁ、刀剣男士だったんだよね」 その手には赤い鞘の日本刀があった。 「知ってたよ……」 震える声で私は答えた。 「だって、お父さん、若い男の子にしか見えないもん」 「あー…ステルス貫通しちゃうか…審神者の娘だもんな」 そう言って父は困ったように赤い目を細めた。

2023-06-20 08:54:42

蜂須賀虎徹

ゆすら @yusula

「黙っていてすまない。俺は刀剣男士だ」 気付けば、ふわりと風にそよぐ淡紫の髪が父の背を覆っていた。 その手には煌めく刀。 父は男の人としては優美な顔で、よく友達にお父さんイケメンだね、と羨ましがられた。 イケメンどころではない。 今、私の目の前にいるのは天女のような美丈夫だった。

2023-06-20 09:02:18

鶴丸国永

ゆすら @yusula

「父さんな、実は刀剣男士なんだ…」 「こんな時に下らない冗談やめて!」 いつもの調子で叫んだけれど、父の顔を見た瞬間、ぞう、と背が冷えた。 気付けば父の目は金、髪は白に染まっている。 立ち上がった父を見た瞬間、心で叫んだ。 ――鶴だ。 理由はわからないけど、なぜか鶴がいる、と思った。

2023-06-20 09:16:36

鶯丸

ゆすら @yusula

「黙っていてすまない。実は俺は刀剣男士でな」 笑えない冗談を言うのはいつもの父と変わりなかった。 けれど、振り返って私を見る顔は「父」の物ではなかった。 やわらかな鶯色の髪。 微笑んでいるような目はただ静かに状況を見据えていた。今の私は「娘」ではなく「対象の一つ」なのだと知れた。

2023-06-20 09:28:31

山姥切国広

ゆすら @yusula

「俺は刀剣男士だ」 そう言い終えた時、父の髪は金色になっていた。 あまり冗談を言わない父の、突拍子もない言葉に「嘘でしょ」という言葉が漏れた。 疑ってなど、いないのに。 「……黙っていて、すまない」 私に背を向けているので顔は見えない。 けれど、どんな顔をして言っているかはわかった。

2023-06-20 13:28:33

へし切長谷部

ゆすら @yusula

「下がっていろ。俺は刀剣男士だ」 そう私に指示する父は神父様のような服になっていた。 「黙っていた事は謝罪する。――主命だったのでな」 藤色の目に驚くよりも、しゅめい、という言葉の意味を理解するよりも先に、それは父にとって何より大切な約束だったのだろうと、それだけは私には理解できた。

2023-06-20 14:34:11

日本号

ゆすら @yusula

「黙ってて悪かったな。俺は刀剣男士だ」 苦笑めいた顔で私にそう告げる父は見慣れない格好をしている以外はいつもと変わらないように思えた。 けれどよく見ると違う。 父はこんな風に何かを射貫くような目で誰か見たりしなかった。 怖い、と思った。 けれど同時に絶対に守ってくれるという安心もした

2023-06-20 14:41:21

一期一振

ゆすら @yusula

「今まで黙っていてすまなかったね。私は刀剣男士なんだ」 あの温和で、いつも微笑んでいる父がにこりともせずそう言った。 「しばらくそこで静かにしていられるね」 軍服のような衣装の父の言葉には命じ慣れた人独特の圧があった。 ――率い慣れている。 水色の髪の後ろ姿を見てごくりとつばを飲んだ。

2023-06-20 14:51:10

髭切

ゆすら @yusula

「ごめんごめん。僕が刀剣男士って事、内緒にする約束だったんだよね」 チョコのアイスが売り切れていたからバニラにした、という時と同じ軽やかさで突然淡い金髪になった父の口から、とんでもない事実が告げられた。 父はしょっちゅうからかうような事を言うけれど大体は本気だ。もちろん、これも。

2023-06-20 14:55:01

膝丸

ゆすら @yusula

「黙っていて悪かったが、俺は刀剣男士だ」 自分の事を「お父さん」と言っている父が突然「俺」と言ったのにも驚いたけれど、即座に髪が薄緑になった事も驚いた。 父はあっけに取られている私に「ここにいろ」と目配せするなり「兄者ァァァ!!!」と叫びながら伯父さんのいた方へと駆け出して言った。

2023-06-20 15:00:46

笹貫

ゆすら @yusula

「ごめんごめん、ついに俺が刀剣男士ってバレちゃったか」 そう言う父の目は全く笑っていなかった。 「オイん娘に、ないをすっとな」 ――あ、これ、お父さんガチで切れてる どう見てもチャラいサーファーのお兄さんみたいになった父に対する驚きより、キレた父のおっかなさを思い出してドキドキしてきた

2023-06-20 15:43:36

岩融

ゆすら @yusula

「黙っていて済まなんだな。これ、この通り詫びさせてもらう。……俺は刀剣男士だ」 敵と私の間に立ち塞がった父はそう言うと私に深々と頭を下げた。 「さて、俺のかわいい小さい物にちょっかいを出した事、後悔させてやろうぞ」 父はにぃ、と笑うと薙刀を握って敵に向き直った。

2023-06-20 17:22:25

石切丸

ゆすら @yusula

「やれやれ。もっと先か、できれば言わずに終われる事を祈っていたのだがね」 父は息を吐くと私に言った。 「黙っていて申し訳ない。私は刀剣男士なんだよ」 萌葱色の神主さんのような着物にわずかばかりの防具。 こうなっても父は戦うための存在に見えなかった。 けれどわかった。父は、とても強い。

2023-06-20 17:26:15

大般若長光

ゆすら @yusula

「遂にネタばらしする時が来ちまったか。『普通のお父さん』のままでいたかったんだけどなぁ」 元から普通のお父さんとはちょっと違うでしょと言いたかったけれどきらきらした銀の長い髪に仮面をつけた父の姿は確かに『普通』ではなかった。 「すまない。俺は刀剣男士だ」 そう告げる声は静かだった。

2023-06-20 17:41:12

山姥切長義

ゆすら @yusula

「理由は後で説明する。黙っていた事、悪かった。――俺は刀剣男士だ」 どちらかというと厳しい親だと思う。 けれど自分の非はすぐに認める人だ。 銀髪に青い目の、今の父の姿を見たのは初めてだった。 けれどそれ以上に驚いたのは、ほんのわずかにだけど事実を告げる時、父の声が怯んでいた事だった。

2023-06-20 19:56:50

山鳥毛

ゆすら @yusula

「全く、ここまで上手くやれていた物を」 そう言った父の声は微かに笑っていたように思えた。 「黙っていたが、私は刀剣男士だ。すまない」 初めて見る、サングラスの父。 違和感はなかった。むしろ、映えると思った。 「さて、我が雛への無礼、どうやって償ってもらおうか」 父は敵に切っ先を向けた。

2023-06-20 20:14:26

豊前江

ゆすら @yusula

「わりー。黙ってたけど俺、刀剣男士なんだ」 運動神経が良かったし、若い頃はスポーツをやっていたんだと思っていた。まさか、こういう事なんて想像した事もなかった。 「ったく、余計な事してくれたなあ?ちゃっちゃと片付けて『パパ』に戻ってやっかんな」 そう言った父の赤い目は光って見えた。

2023-06-20 20:42:13

稲葉江

ゆすら @yusula

「こうなった上は仕方無い、秘密を明かそう。我は刀剣男士だ」 古風な我という一人称に違和感がなかった。 貴方のお父さん、武士とか武将みたいな雰囲気だよねと言われて笑っていたけど、友達の印象の方が正しかった。 敵を見据える父の姿は「普通のお父さん」ではない事だけは確かだった。

2023-06-20 22:03:00

数珠丸

ゆすら @yusula

「平穏など望める身でない事は承知していましたが、残念です。我が子に不義理を犯してしまった」 誰ともなくこぼれた言葉はいつもの父の口調ではなかった。荘厳な容貌と相まって、父がひどく遠く見えた。 「今まで告げずに来ましたが、私は刀剣男士です」 それはこれまでの日常との決別の言葉だった。

2023-06-20 22:11:20

にっかり青江

ゆすら @yusula

「随分と熱烈なお誘いだねえ。今、子育て真っ最中でお忙しいんだけど」 いつも通りの物言いだったけれど、張り詰めるような殺気が声にあった。 「この姿を見せるのは初めてだね。お父さんは昔、刀剣男士をやっていたんだよ」 今から現役復帰するんだけどね、と笑った父は、ものすごくかっこ良かった。

2023-06-20 22:17:47

南泉一文字

ゆすら @yusula

「オレの子供にふざけた真似するにゃっ!」 口調は真面目と言い難いし見た目もとても「お父さん」とは呼べない物だった。 「ごめんオレ、実は刀剣男士……!」 けれど、真剣に私の事を可愛がって大切にしてくれる父のままだった。 「心配すんな。オレに任せとけ、にゃ!」 私は安心して父にうなずいた

2023-06-20 22:33:38

大包平

ゆすら @yusula

「すまん。事情があって伏せていたが、俺は刀剣男士だ」 気難しい人ではないが、こういう冗談を言う人でもない。燃えるような赤い髪が目に鮮やかだった。 「下がっておとなしくしていろ。できるな?」 私を信頼しての指示だった。私は「はい」とうなずいた。私を後ろに庇う背は、いつもより広く見えた

2023-06-20 22:43:56

肥前忠広

ゆすら @yusula

「ったく、親をやるなんて柄じゃねえんだよ、俺は」 悪態と言っていい言葉だと思う。でも私には悲しんでいるように聞こえた。 「見た通りだ、俺は刀剣男士だ。……下がってな。今からこいつら、ぶった切る」 「お父さん!がんばって」 私の言葉に父の肩が微かに揺れた。任せな、と答える父は笑っていた

2023-06-20 23:01:59
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まとめたひと
ゆすら @yusula

成人。刀剣+FGO+FF8、2(志築)字書き。男女BL両方書く。日常+製作メモ。スパム多頭飼いの方はブロ解します マシマロ urx.space/TvAX くるっぷ crepu.net/user/yusula32 チキチキまとめ min.togetter.com/id/