フォロワーには学生の方もいらっしゃいますが、だれもが感じたことある、 「#この勉強何の役に立つの?」 の私なりの答のお話。 必要な知識は中1レベルの数学と社会。 わかりにくーと思った人、最後にわかりやすくなるので、 ちょっと長いですがおつきあいください。
2018-02-12 22:15:51私、文系の塾教師やってるんですが、 中1の社会で必ず問題になるのが、 「時差をどう教えるか」です。 大きく2タイプの教え方があるんです。
2018-02-12 22:16:081つは、メルカトル図法の地図を使うやり方。 図でまとめるとこうなります。 このやり方の難点は、どうしても覚える感じになっちゃうこと。 なぜそうなるのかの説明が難しいことです。 pic.twitter.com/peKnG12Z6k
2018-02-12 22:18:34もう1つは、北極から見た図を使うやり方。 図でまとめるとこうなります。 このやり方の難点は、北極から見た図を見慣れないこと、 そして時計と反対方向に時刻が増えることです。 pic.twitter.com/3TCRPxJoFY
2018-02-12 22:20:44どっちも難点があるんですが、何より問題なのは、 「東経同士、西経同士は引く」 「東経と西経の時は足す」 「東経は数字が増えるほど時計が進む」 「西経は数字が増えるほど時計が戻る」 たくさん覚えなきゃいけないこと。 どれで説明しても結局ここがややこしいのは変わらないのです。
2018-02-12 22:22:13だったのですが、数年前、偶然理系の先生が病欠して私が数学を教えまして。 その直後、時差をメルカトル方式で教えていて閃いたんです。 「右に行くほど数字が増えて、真ん中にゼロがある……、 これって数直線と同じやん」と。
2018-02-12 22:23:14東経西経をそれぞれ+、ーと考えれば良い。 そしたら、東経同士だろうか西経同士だろうか東経と西経だろうか、すべて「引き算」で解決できる。 あとは、求めたい場所の経度から時間の分かっている場所の経度を引く、と決めます。 こうすると、矢印が右向きなら答は+、左向きならーになるからです。
2018-02-12 22:24:40こうして、時差は、 ・東経をプラス、西経をマイナスと置き換える。 ・求めたい場所の経度から時間の分かっている場所の経度を引き、15で割る。 ・結果がプラスだったら時刻が進む。マイナスだったら時刻が戻る となるわけです。かなり簡単になりました。 pic.twitter.com/VFUN5X0nAj
2018-02-12 22:25:55新しい発見というのは、 1.これまでの逆や裏を取る 2.別の分野の知識を援用する というのがほとんどです。今回は2。 誰も思いつかなかった全く新しいものを閃く、なんてのは幻想です。
2018-02-12 22:27:101.のためにはこれまでを知らないといけません。 自分が仕事としてやっていくことを詳しく知らないといけない訳です。 そして2.のためには、視野を広く持たなければいけません。 「こんなの何の役に立つんだ」と思ったことが、ある時突然全く別のことと繋がって、新しいものを生み出すかも知れません。
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