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さがん @nijidori3

青年団の「思い出せない夢のいくつか」観劇。 とても良かった……青森挽歌の擬人化のような作品。寝ている二人の元に貴和子が林檎を二つ持ってくるシーンで、黄色い車内灯が青白くなった瞬間から貴和子が歌い終わるまでの間の生死の境が立ち消えるかのような演出がたまらなかった。照明の美しさよ。 pic.twitter.com/PI4gCqLPl8

2023-08-11 18:44:28
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さがん @nijidori3

夫婦は本当に似てくるのかというくだりで、「100万年くらい一緒にいたら似るかな?」「その頃には骨になってるから、少しは似てるんじゃない」みたいな台詞が狂おしいほどに好きだった 私たち人間は他人と似てくるのではなく、元が同じでそこに還るだけなのかもしれない

2023-08-11 18:46:56
さがん @nijidori3

関係性を説明せずに、物語の展開と共に観客が少しずつ把握していける構成が好きなんだなぁ…いくつも出てくる林檎の動線が良かった…

2023-08-11 18:51:35
さがん @nijidori3

当日パンフレットがエナメル加工 pic.twitter.com/naJlw4LlIK

2023-08-11 20:33:44
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さがん @nijidori3

貴和子の歌は何て歌だったんだろう どこか浮世離れしたような、でも心地良い声だった 「ジュースは?」と聞かれて、振り返って何も言わずに薄く微笑んでまた歌いながら窓の外を歩き始めたときの空間支配力 良い役者さんだったな

2023-08-11 20:43:12
さがん @nijidori3

賢治作品の中で献身や死のイメージを持つりんごを安井が貴和子の口元まで持って行って貴和子が自分の意思で歯を立てたり、寝ている二人に貴和子がそっと握らせたり、由子が食べかけのりんごを貴和子に渡したり、生と死の接線が付かず離れずで窓際の林檎と蜜柑のようにただ置いてある

2023-08-11 20:48:21
さがん @nijidori3

思い出せない〜、いくつか好きな掛け合いがあって、「果物の皮は鳥食べられないようにわざと渋くしてるんだよ、私みたいでしょ」からのリスカしてた若い子の話題で「身を守る渋い皮がないんですかね」「え?」「果物の」の回収、良かったな〜…

2023-08-11 23:36:12
さがん @nijidori3

境界(物事の表裏)があやふやになる、という底のテーマを感じる中で「野球のほうがついでだったんじゃないの?」の目的の逆転する感じとか、目には見えないものの話をずっとしているのに、地獄の黙示録とダリのくだりで「そりゃわかるだろ」「ねえ」と見ないでも分かるものが出てきたり、

2023-08-11 23:40:44
さがん @nijidori3

関係性的には、由子→安井、安井→(⇄)貴和子なのかなぁと、言葉の端々に感じる緊張感が楽しかった 星座盤が定まらないまま終幕するのはこの先の展開がどう動くか分からないことの示唆でもあったのかも

2023-08-11 23:48:04
さがん @nijidori3

「貴和子ちゃん、死んじゃったのかと思った。いや、死んだのは私だったかも」みたいな台詞があったような気がするんだけど…

2023-08-11 23:49:20
さがん @nijidori3

外だと思っていた窓の向こう側を貴和子が歌いながら横切った瞬間になんだかとてつもなく興奮したの、あれ境を超えたことが明確に目視できたからかな

2023-08-11 23:50:33
はえもり @maguro_suki

その後『思い出せない夢のいくつか』(常磐線舞台芸術祭、トリの演目でした)、雨上がりのとんでもない湿度、劇場の満席に近い人の熱、舞台上で夜空を見上げた時に、さっきの青のりまみれの少年の手がパッと思い浮かんで、全然ロマンチックじゃないけど、星空とその手がよく似てるなと思いながら歌った。

2023-08-13 16:31:49
さがん @nijidori3

胸がいっぱいになっている

2023-08-13 21:50:22
さがん @nijidori3

今はもうないかもしれない遠く儚い星の光と、洗い流せばすっかり消えてしまうてのひらの青のりの星空 素敵だ

2023-08-13 21:52:59
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まとめたひと