『ダンジョン&ASFR』６

ASFRモンジ @eromonji

王族は国の威信の為に決して頭を下げないという話があるが、姫は違うらしい。 「リンゴさんも、本当に申し訳ありません・・・あんな、人を馬扱いするだなんで・・・」 「あ、あはは。気にしないでください。お互い、洗脳されてた最中のことですし・・・綺麗に忘れましょう！」 「うう、リンゴさん！」

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「お互い、精神の安定のために無かったことにしましょう・・・」 「はい・・・」 そうして姫とリンゴは互いに抱き締め合う。 黒歴史を作ってしまった同士、何かが通じあったのだろう。 そんな二人を見つつ、アムは騎士に尋ねる。 「お前さんは自分の過去を気にしないの？」

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だが、酷い雨で千里眼でも見通すのが難しい。雨のせいで霧も立ち込めてきているのだ。 アムは仕方なく千里眼の使用を止め、軽く眠ることにする。 「見張りよろしく」 「あいよー」 シーフにそう頼んでから、目を瞑るアム。 雨の音が、疲れていたアムを眠りへと誘ってくる。

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その目と口は大きく開かれているが、その奥はどう見ても空洞だった。 胸の先端部分にも同じように穴が空いており、空洞になっているのが見てとれる。 アムは中身が空っぽな埴輪に成り果ててしまったのだ。 「な、なにこれ・・・」 今まで見たことのない変化に、驚く少女達。

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すると、それを合図に埴輪が再び目から光を放ったのだ。 止める暇もなく光がアムを包みこむ。 そして光が収まると、土の匂いが急に酷なった。 そこには銀色の悪魔ではなく、土色に変わったアムが佇んでいたのだ。 足を揃え、手はピンと伸ばしたまま上下に曲げられている。

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「じゃあ、私がお姉ちゃんを運ぶね」 と、埴輪のアムをひょいと少女が持ち上げた。 そして騎士も姫を両腕で抱き抱える。俗に言うお姫様だっこだ。 「失礼します！」 「きゃあ！」 そうして騎士達は泥の道を走り抜けていく。 泥の人影達は幽鬼のようにふらふらと騎士達を見送るだけだ

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その内、少女が抱えているアムに腕が掠めた。 「あっ！？」 雨で濡れていたこともあり、少女は手を滑らせてしまう。そして泥沼にアムが落ちてしまった。 「お姉ちゃんっ！」 助けに行こうとする少女だが、無数の手が行く手を阻んでくる。 「くう！」 少女は襲い掛かる腕を凍らせつつ、逃げ回っていく。

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「嘘っ？！」 少女が声をあげるが、その頭が泥の手に捕まれて泥沼に沈んでいく。 「い、いやああ！」 そうして少女はずぶずぶと泥に沈んでいき、助けを求めるように上に伸ばした手までもが、泥に飲まれていった。 騎士達は建物の屋上からそれを見ていることしか出来なかった。

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二体とも昨晩の雨で表面が少し泥になっている。 しかし、強烈な日差しでその泥がどんどんと乾燥し固まっていた。 固まった泥は艶々とした光沢を放っており、茶色の裸身を艶かしく輝かせている。 その分、胸や顔の空洞の穴が黒々と影を落としていた。 その胸の先端の穴や口や目の端から水が滴っている。

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そしてあっという間に、二人は土に覆われて固まってしまったのだ。 二人を覆う土は固く、ルミが試しに叩くとコンコンと硬質な音を立てる。 二人とも横になり、目を閉じたまま土人形として固まってしまったのだ。 更に

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埴輪の騎兵がそこに誕生した。 埴輪の騎兵達は皆、全裸であり、等しく手を上下に曲げて、口や目が空洞になっている。 そしてアムや少女の口や胸、股から溢れた水が、馬となった騎士とリンゴに振りかかった。 そして馬となった二人が動き出す。 「に、逃げましょう！」 姫の言葉にルミとシーフは頷いた

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焼かれ、艶やかな茶色になった騎士とリンゴ。 更に、直立していたアムと少女が不意に動き出した。揃えていた足を開き、蟹股の姿勢になる。そしてそのままふわりと浮かび上がり、馬になった騎士とリンゴに乗り込んだのだ。 アムは騎士に股がり、少女はリンゴに股がる。

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「あ、あああ、ああ・・・っ！」 アム達の媚薬混じりの泥がルミの陰部に注がれていく。 その度にビクビクと体を震わせるルミ。そしてルミの周囲にリンゴの泥とルミの愛液が滴り落ちていく。 すると、あっという間にルミの周囲が泥沼状になっていく。 「ルミさん？！」

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埴輪のように手を曲げ、目を見開き、口を開けてはいるが、その目や口はまだ空洞にはなっていない。 だが、その顔は口の中まで泥を塗りたくられており、ぱっと見、乾燥させる前の埴輪のように見える だが、泥から浮かび上がったルミの泥は直ぐに乾燥し固まっていき、あっという間にルミを土人形に変えた

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ルミの泥で塞がれた口から、声にならない悲鳴が聞こえる。 ルミの腹は泥を詰め込まれてぽっこりと膨らんでおり、尻や陰部にまで泥の触手で陵辱されていた。 そしてリンゴがルミを泥の中に沈めていく。 ルミは快楽で身動きが取れないようで、そのまま泥に沈み込む。

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すると泥スライムのアムと少女が、同じ泥のリンゴを抑え込んでいたのだ。 アムがリンゴの上にのし掛かり、少女がそれに加勢している。 ぐちょ、どぼ、べちょ、と泥が混ざり合うような音が響き、三体の泥スライムが争っていた。 お互い泥の体のため、掴みかかっても捕らえることが出来ずにいる

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姫もそれが分かっているからこそ、狼狽え、涙を流しているのだろう。 だが、いつまでもそうしているわけにもいかない。 アムは姫の前で地面に文字を書いた。 泥の指が地面に触れ、水分を吸って跡を作る。それで文字を書いていく。 『気にするな。何とかする』 どうにかそれだけの文字を書く

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二人の体に張り付いたアム達はモゾモゾと形を変えていく。 そうして出来上がったのは、泥に覆われた姫と騎士の姿だ。 首から下は泥にぴっちりと覆われており、不格好な土人形のように見える。 そして、余分な泥が寄り集まり、半分ほどの大きさになったアムと少女が姿を形作った

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そこにいたのは土人形に抱きつき、弄んでいる泥のリンゴの姿だった。 そして、リンゴが弄んでいるのは 「ルミさん！」 姫がその顔を見て叫ぶ。 埴輪の姿勢を取り目や口が空洞になっているルミの姿がそこにあった。 その上その体には植物が絡み付いており、その姿はまるで触手に犯されているかのようだ

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足を広げ股を開き、その陰裂からチョロチョロと水が流れている。 趣味が悪いことこの上ない。 そして、さらに奥に進むとまた女体埴輪の様子が変化してきた。 その体に草が生えているのだ。 内側から太い蔓が延びているようで、目や口、胸の穴から植物が這い出て、女体埴輪に絡み付いている。

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呻くような姫の声。それと共に姫の顔が植物に覆われてしまった。 そして姫の顔がその表面に浮かび上がってきた。 まるで薄い膜を押し付けたかのように姫の顔や体が浮かび上がる。 それは緑の人形。 精巧に織り成された植物の姫の姿だ。 そしてその姫の顔に目の部分から花が咲いた

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その豊満で淫靡な裸身を晒したまま、アムは感動を噛み締めるかのように声を出し、感動していた。 「服を着てからはしゃいでくれ」 「少しくらい仲間の無事を喜べよ」 「それよりも姫様のお召し物を用意する方が先だろう？」 「はいはい・・・ところで私の武器は？」

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「うへぇ、悪趣味」 シーフがうんざりしたように言う。 「普通に蝋燭置けば良いってのに、わざわざこんなことする意味あるのかね？」 「未来のお前達の姿だって、脅してるんでしょ」 シーフの疑問にアムが応えた。今までの場所もそうだった。

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それは絶頂による震えなのか、それとも抵抗による震えなのか・・・ だが、アムも既に埴輪とM字開脚の姿勢のまま動けなくなっており、少女と同じようの小さく震えるだけだ。 やがてアムの目の前が蝋の白で覆われていく。 じわじわと白く濁る視界の中、アムは何度目かの絶頂を迎えながら、意識を失った

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顔以外には空洞のない埴輪なので、水漏れをしている様子はない。 「同じ量だけ水を入れるとしても、大雑把にやったら絶対合わないわよね」 ルミが困ったように言葉を続ける。 「お姫様は何かアイデアあるかしら？」 ルミの言葉に、姫は控えめに頷いた。 誰を埴輪にすべきか

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そうして、姫の埴輪がそこに生まれた。 変化したばかりなせいか、艶やかな埴輪の表面は茶色に輝いている。 姫の少し膨らんだ下腹や未発達の胸が滑らかな曲線を描いている。 子供特有のぷにぷにした肉付きながらほっそりとしたその体は、どこか愛らしさがあった。

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「まー、大したことじゃない気がするし、先を急ごうか」 そうして騎士達は広間を出て先に進む。 広間にはただ二体の埴輪が並んでいるだけだ。 ただ静寂と水音だけが姫だった埴輪を包む。 埴輪となり、皆から置いていかれた姫は何も言わず、何も動かない。 今の姫はただの空っぽな土人形なのだ

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そして仕掛け扉が音を立てて開く。 すると、騎士達は

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だが、なによりも騎士達を陰鬱にさせたのは、その泥団子の表面にあるものだ。 泥団子の表面には人の顔と手の平、そして足の裏が浮かび上がっていたのだ。 泥団子に封入されたのか、それとも団子に巻き込まれたのか分からないが、大量の泥団子の一つ一つに女性の顔や手足が浮かんでいる

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止めようとするリンゴだが、それよりもこの泥地から出る方が先決だった。 本の数秒で、騎士やルミの体にまた泥が降り積もりはじめているのだ。 モタモタしていたらリンゴのように泥団子になってしまう そうしてリンゴを泥地で転がしていくとどんどん泥がついて巨大化していく。 そうして進んでいくと

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リンゴがそう呻いたかと思うと、不自然にその言葉が途切れた。 「リンゴ殿！？リンゴ殿！」 必死に騎士が呼び掛けるがリンゴは答えない。 顔と手と足の裏だけを泥から出したまま、リンゴは完全に固まってしまったのだ。 泥団子に体を封ぜられ、顔や手足も泥にまみれたまま固まっている

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その閉じられていた目が開くと、白目部分が黒に染まっている。 「・・・スティンか？」 「ああ。ふー、よく寝た」 ギギギと思い切り背伸びをするスティン。 「取りあえず、今の状況どうなってる？」 今まで休息状態だったスティンに、アムと少女とはぐれたこと、姫がいつの間にか居なくなったこと。

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ふと、竪琴を奏でて泥地を増やしている人魚がニヤリと笑った気がした。 そしてルミは

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泥と化したルミの顔は快楽に彩られており、品なくだらしない笑みを浮かべたまま固まっていた。 手足などは全て壺の中に収まっているようであり、小さな壺からルミの顔と胸と性器だけが露出しており、それがその壺をルミだと証明している。 アへ顔を浮かべた卑猥な泥壺。 それが今のルミだった

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腕も尾鰭も体も頭もその全てがパキパキと音を立てて青白い氷に覆われてしまった。 ぴくりとも動けなくなった人魚にスティンが歩み寄る。 そしてコンっと音を立ててその体が押された。凍りついた埴輪人魚は、抵抗することも出来ずにぐらりと傾き、そのまま床に叩きつけられた。

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足元には武器が落ちているが、その服や鎧などは一緒に土塊となり、茶色一色になっている。 三体の埴輪が仲良くその場に佇んでいた。 「ね？人間としてはそこそこだけど、この数は無理だと思った」 「ど、どうすんの！？」 「それは、勿論・・・」 「逃げるか！」 「助ける。恩は返すべき」

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アオイを侵食する灰色は段々とその面積を広げていき、既に体の殆どが灰色に変わっていた。 それは粘土だ。アオイの体は灰色の粘土に変わろうとしていた。 「あ、あ・・・」 小さく呻くアオイ。だが、その小さな声さえも粘土が包み込んでいき、アオイは完全に灰色一色に変わってしまった。

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三人の表情が並べられることで、その違いが鮮明になっていた。 仲良くならんだ卑猥なオブジェは、まさに敗者の墓標とでも言うべきものであった。 そしてアオイ達をオブジェに変えた巨人達がスティン達に迫る。 スティンは巨人の攻撃を水の壁で防ぎつつ、アオイ達と巨人の動きを観察していた

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しかしルミは何も答えない。 ただ、目を閉じ軽く口を開けたまま粘土の塊になっている。 光沢を放っていた体は灰色にくすんでおり、その質感はぐにぐにと柔らかい。 誰かと口付けを交わしている乙女の粘土像。事情を知らない者が見ればそんな可愛らしい感想を抱くだろう。

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そうして出来上がったのは全身を欠片で覆われ、土の人形と化したリンの姿だった。 びっしりと体を覆う土の欠片により、まるでタイル張りのように細かな筋が全身に走っている。 杖を握り締め立ち尽くした姿勢のまま、リンはタイルの像となっていたのだ。 その顔は驚きと戸惑いのまま固まっている

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スティンの顔に泥が直撃した。 シーフが泥を投げつけたのだ。 「一言くらい謝罪しろ、アホ聖霊！」 「人に泥を投げるな！」 「そもそも人を投げるんじゃねえ！」 ギャーギャー喚きながら泥を投げつけあう二人。最終的に、泥山を上からシーフに落としたスティンが勝利した。