第95回深夜の真剣140字60分一本勝負

空川実栄 @sorakawa_mie

「夜が来ないと困る」真剣な顔で言い、彼女は漬物をたいらげた。私は味噌汁をすすって返す。「白夜も夜だよ」「明るいからノーセンキュー」空の皿を避け、彼女は続ける。「夜は黒だよ黒」「何その黒推し」口に入れたポテトサラダを飲み込み、彼女は当然とばかりに言い放った。「月と星がよく見える」

ひより @hiyori_146

お題: 白夜 #深夜の真剣140字60分一本勝負 ＠140onewrite 昼間だけのはずの秘密の逢瀬 pic.twitter.com/boLzqdOyq0

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RAY/※※※ @growler_ray

「白夜か、不思議だね」 　他愛のない話をしながら笑って私を見るあなたの顔が眩しくて、私はいつも眩みそうになってしまう。 　そういえば昔から人は、笑顔を太陽に見立てているんだっけ。 …朝も夜も、この眩しい太陽がそばにい続けるというのは、まるで… 「…私はいつでも白夜の中だな」 「？」

むつのゆき/ドナ @yuzun0kaori

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Yukari（冒険心と行動力の♈️） @yukari_unlimit

俺は今、不毛な時間を過ごしてる。帰る時に、担任が「緊急学級会をします」なんて言い出して。｢○○君が悪いと思います！」「違います～、××さんが悪いんです～」さっきからこの繰り返し。「違うもん…うわぁあぁ～」いつになったら終わるんだ？ #深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite )#批判

秋月蓮華 @akirenge

この日を記念日にしようと当時の人は言っていたらしい。 批判が集まったのだそうだが、私からするとこの日は記念日だ。 「冬の王がやってくる」 太陽が沈まない白夜。かつて日本に白夜は無かった。 これが出来たのは冬の王が、冬の神様がやってくるからだ。 「寒くなるなぁ……」 もうじき冬が来る。

掃き溜めに鶴 @hakidamenoturu

夜が死んだ。太陽が昇り続ける世界では草木が凄まじい勢いで成長し、地球は巨大ジャングルと化した。「白夜がこんなに暗いなんて……」父が空を見上げて溜め息を吐く。木陰に沈む地面は薄暗く、木漏れ日は星よりも暴力的だ。きっと、世界はもう終わっている。それでも父は、毎日空を見上げ続けている。