マーベル・ファクト・ファイル 個人的訂正まとめ

杉浦印字 @Inji

デアゴスティーニの『マーベル・ファクト・ファイル』を毎号PDF化して本文中の固有名詞すべてを索引化してると（※狂人）、どうもそこそこ誤記誤植の類がある気がする。たとえば先週127号だと、アネックスの項にデビッド・ダンストン親子とあるが、これ多分ダンソン（Dunson）の間違いですよね。

杉浦印字 @Inji

同127号ではドナルド・ピアースの出身地がボストンだったりペンシルベニアだったりしてるがこれ逆に誤りではなく、たぶんMarvel Graphic Novel #4で出た出身地がフィラデルフィア、Cable #49で祖先から受け継いだ屋敷（Randall House）がボストンだった事に由来すると思われる。父方母方とかかな……。

杉浦印字 @Inji

こういう事って本当はどっかに残しといた方がたぶんいいのかな。ツイッターでつど書いてもジャマだろうか。さっきのピアースの件とか140字にまとめるのちょっと苦労したしな。最大の問題は今から目についたのをまとめ始めたら、これまでの126号分メモしてないしどうしようもなくなることなのだが……。

杉浦印字 @Inji

#マーベル・ファクト・ファイル 127号、リングマスターの項に出てくる「ブルース・ザ・ストロングマン」はたぶん本名ブルースと芸名ブルートー・ザ・ストロングマンがごっちゃになってますね（サーカス・オブ・クライムの項でも同様だったので、どこかでこう名乗った回があったのかもしれませんが）。

杉浦印字 @Inji

同127号、クロスファイアーのコラムでボムシェルらが結成したチームの名前が載ってないけどこれは「デススロウズ Death-Throws」。書かなくても通じるので目くじら立てる話でもないかしれませんが、これ書かないと後任チームの名前が「デスT.H.R.O.W.S.」になるニュアンスが伝わらないと思うんだけど。

杉浦印字 @Inji

#マーベル・ファクト・ファイル 128号、プレスター・ジョンの項に「邪悪なモルドレッド」とあるのはMordred the Evilの適訳ですがこれ全体がコードネーム扱いであり別人（邪悪でない方）モードレッド・ザ・ミスティックと実際紛らわしくはありモルドレッド・ザ・イービルと書いてもいい気がします。

杉浦印字 @Inji

同じ項に同じような紛らわしい話、ヌルとあるのはサーペントの配下Nulで、ヌル・ザ・リビング・ダークネスことNullとはやはりスペルが異なるのよね。なお厳密にはこのヌル（とその物語）はアース-11127とされるんですが、最終的にアース-616に回収されるのでまあ間違った記述とは言えないと思います。

杉浦印字 @Inji

アース11127問題はややこしく自分でも理解できてるか疑問なんですが自分用メモとして書くと、Defenders Vol.4全12話のオチが「地球が滅びちゃったので過去改変してなかったことにする」ドラえもんな話なんですね。ただマーベル時空の掟で、歴史改変すると「滅びる世界」と「滅びない世界」が分岐する。

杉浦印字 @Inji

感覚的には今まで冒険してた「滅びる世界」もマーベル基幹世界アース616なんですが、それでは「滅びなかった世界」アース××に分岐する（しかも今後刊行されるマーベル作品全部）事になってそれはそれで変。なので「滅びる世界」Defenders Vol.4 No.1〜11こそが別アースの11127になるわけです。だよな？

杉浦印字 @Inji

これなら基幹世界アース616への影響は最低限で済むのでもっともな話なんですが、すると今回のファクトファイルでプレスター・ジョンがヌルと関わる話はアース11127の話になるので、616のジョンの話と地続きに書いていいんかいという問題が発生するんですよね。個人的には許容範囲だと思いますが……。

杉浦印字 @Inji

あと間違いではまったくない話ですけど、イクイノックスの項で彼が所属したフリーダム・フォースはＸ-メンの章で項目が設けられてるフリーダム・フォースとは同名の別のチームですね。「モンタナ州を拠点とするスーパーヒーローチーム」という記述からわかる人にはわかるとはいえ、紛らわしいよな。

杉浦印字 @Inji

#マーベル・ファクト・ファイル 129号、ヒューマン・トーチの項でパンドラの箱を持つ「魔法使い」はSocererの日本語訳ですが、コードネーム扱いなのでソーサラーとも書けます。もっともソーサラーが他に何人もいる（ここでのソーサラーはドリアン・マードストーン）のでややこしくはなるんですが。

杉浦印字 @Inji

どこまで訳してどこまでママにするかは難しいとこで、カルカスの項では彼らが「リジェクツ（のけ者）」とされてますが、同名のリジェクツというグループがあり（しかも同じくセレスティアルズが作って同じく外見で分派し差別される種族だから超まぎらわしい）読者は注意が必要なとこではありましょう。

杉浦印字 @Inji

ウルティモの項も「所属：マスターズ」とあって「〜・オブ・イービル」の類を別にすると聞きなれないチーム名ですが（チョイ役Gene-Corpの別名などそうではあるらしいが明らか違うし）、どうもウルティモを創造した「主人(Masters)」の事を指してるようなんですね。他に書きづらいのはわかるけど……。

杉浦印字 @Inji

スコーチャーの項最後のコラムは一見彼の臨終の話のようですが、ここではタイニー・マキーバーがまだ青年なように彼のキャリア初期の話です。Untold Tales of Spider-Man誌はいわゆる秘話、過去話を描いてますが「木端微塵」になる回を通史のどこに挿入すればいいのか悩ましくコラムに逃がしたのかも？

杉浦印字 @Inji

実際この回がスコーチャーの人生でどの時点に位置するのか諸説あるみたいなんですが（そも元気に生きてるキャラの回想ストーリーで爆発四散させること普通ある？）、現在マーベル公式によればノーマン・オズボーンに雇われそして捕まった直後の話ということになっています。 marvel.com/characters/sco…

杉浦印字 @Inji

ロックスライドの項ですが、彼がＸ-メンに昇格しダークＸ-メンが結成された時期、その他前後の事件から考えても「ネクローシャでの事件の最中」ではなく「ユートピア（浮上）事件の最中／ダークレインの最中」ですね。まあこの〈直後〉にスキズム事件が起きたという記述も怪しくはあるんですが……。

杉浦印字 @Inji

パウダーケグの項コラム、マーク・Ｄ・ブライトが担当したコミックですが「『Power Man』や『Iron Fist』」じゃなくこの2冊が合併した『Power Man and Iron Fist』です（誌名のandをうっかり訳してるのかも）。あとクッソ細かいとこですがイギリス英語の「Armour Wars」じゃなく「Armor Wars」です。

杉浦印字 @Inji

さらに『Transformers』のペンシラーを務めたとあるのも、実際はカバーアーティストのはず（カバーもペンシラーの仕事のうちと言えばそうでもあるのかな？）。「『Green Lantern: Emerald Dawn』の2作品」とあるのは『~Emerald Dawn』と『~Emerald Dawn II』の2シリーズのことですね（ややこしい）。

杉浦印字 @Inji

#マーベル・ファクト・ファイル 130号でスコードロン・スプリームの項最後らへん、「ディレクトレイト」とだけありますがこれ正式には「グローバル・ディレクトレイト」って書くみたい。あんまこういう略し方って見ないものの、原作のどっかではこう呼んでたかもしれず誤りだと言う気はないですが。

杉浦印字 @Inji

ハルク・バリエーションの中の「ウェンディゴハルク」は実際の作中ではゴの無い「ウェンディハルク」でした。あとこのページを読めばわかることとはいえ、2P後で現アースの話とハウス・オブ・Ｍ世界（アース-58163）のアボリジナル・ハルクをいっしょくたに書くのはどうなんかな……とは思いました。 pic.twitter.com/AQAq1mvPz4

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杉浦印字 @Inji

同項、ビーストマンの「放射性エネルギー（人間の進化の連鎖におけるミッシングリンク）」という持って回った記述は、彼のコードネーム「ミッシングリンク」からの何らか作用では。ビーストマンとも呼ばれてはいるんですが、通名としてはミッシングリンクでこの場合「獣人」の意が強いんじゃないかな。 pic.twitter.com/ooC1aB2PA9

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杉浦印字 @Inji

サンダライダーズの項に書かれてない話で、この名前に決まる以前は「チーム・アメリカ」でした。権利方面で面倒があって改名したって話で（裏取れず）、ならファクトファイルに載ってないのも仕方なくかなと想像するんですが、単独誌も12号出ている名前を全カットという扱いは片手落ちにも思えますね。 pic.twitter.com/eFIwY0c2yA

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杉浦印字 @Inji

ただしファクトファイル過去の号を探すと61号のマッド・シンカーの項には本当に片隅にちょろっとですが「チーム・アメリカ」の名前もあり、権利のいざこざを避けてと決めてかかるのもいささか陰謀論的かなと思います。事情はどうあれ事典なんだから載せといてよというのが偽らざる心情ですが……。

杉浦印字 @Inji

同様にバグの項では日本タカラ社のおもちゃ『マイクロノーツ』（日本名ミクロマン）コミック版という出自のせいか反逆者マイクロノーツ、専制君主バロン・カルザ、科学者トイマスター（フィリップ・プロメテウス）、少年スティーブと父レイ・コフィンら固有名が出ず、要領を得ない説明になってますね。 pic.twitter.com/4Kp1WYLZfW

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杉浦印字 @Inji

他には「ギャングを率いていた父親」の名前がウォートスタッフ、「最愛の人」ジャスミン、さっきの「狂気の科学者」とは別人の「狂った科学者」（こんなんばっかりか）オッド・ジョン（ジョン・ジャドソン）かな。このあたりは登場話も多くないようなのでただ普通に省略しただけかもしれませんけど。

杉浦印字 @Inji

バグ自身はオリキャラなのでこういうしがらみに囚われないんですが、聞いた話じゃ本来トイのギャラクティック・ウォリアーだったのにキャラ立ちのためキャラデザを大幅に変えて登場させたあげく、途中から名前もバグに変えて自社オリキャラってことにしたという逸話があり、そんなムチャクチャある？？ pic.twitter.com/mLUh7TcXZL

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杉浦印字 @Inji

そもそもこのオリキャラならセーフ基準で言えば前述のうちバロン・カルザとマイクロノーツ以外はオリキャラのはずですが、この項のように全隠しになってるのもあれば過去63号キャプテン・ユニバースの項ではレイ・コフィンどころかトイ由来のバロン・カルザまで名前が出てたりもします。わからん……。 pic.twitter.com/tmFfOHs1uR

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杉浦印字 @Inji

120号のマイクロバースの項ではマイクロノーツを「自由の戦士の集団」、バロン・カルザを「黒装束の専制君主」と煮え切らない言い換えをしつつオリキャラのレイ・コフィンについては名前を出してて、まあはた目にはいちばん合点がいく筋なんですが、特別これという基準があるわけでもないんだろうか。

杉浦印字 @Inji

（130号に戻すと）このマイクロノーツが改名したマイクロンズがさらに改名したのがエニグマ・フォースです。Cable №39で地球に「初登場」したという記述も「マイクロノーツを冠してない中では」であって実際はMicronauts №2のはず。あれは別アースでうんぬん的な後付けはあるかしれませんが……。 pic.twitter.com/irawM48CKG

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杉浦印字 @Inji

しかしこういう事やってるとマーベル・ファクト・ファイルを憎んでる人みたいに見られそうで怖いな。素直に愛読・拝読してるし、熟読してて気になって調べたとこは同好の士のために記録しといてるだけなのだが、外からは狂人と区別がつかないと思う。

杉浦印字 @Inji

#マーベル・ファクト・ファイル 131号、アルティメット・グリーン・ゴブリンの項コラムですが、普通に日本語が変なのとしてデビッド・マルケスが「作画も担当した」のはSecret Warriorsに限らずその直前のFantastic Four: Season Oneもそうです。それからDefenders №5とあるのはVol.5の間違いですね。

杉浦印字 @Inji

サーターの項でブラック・ピラミッドがある「デスの次元」は、たしかにDimension of Deathではありますが有名なマーベル死の女神デスとは直接関係のない「死の次元」で、エジプト神話に由来するアビドスを指します。まあデスの統括範囲は広いので間違いでもないんでしょうが、わざわざ書くほどかしら？

杉浦印字 @Inji

ポーキュパインの項コラムのロジャー・ゴッキングが最後に加入した「回復途上の元ヴィランのための自助支援グループ」というのはヴィランズ・アノニマスのことです。わざわざ書かない理由も特にないと思うんだけど、文字数もないし他にそんなグループないからわかる人はわかるということなんかな？

杉浦印字 @Inji

アルティメット・インビジブル・ウーマンの項コラムのトム・グラメットの初仕事が『New Teen Titans』58号とあるのは正しくは『New Titans』です。New Teen Titans Vol.2 第49号の次がNew Titans Vol.1 第50号という誌名リニューアルなので、実質同じコミックではあるんですが。

杉浦印字 @Inji

アンディ・キューバートの項も見出しに「長年『Uncanny X-Men』を担当した」とありますが、本文にある通り計３号にすぎず本当に長年担当したのはX-Men Vol.2です。これまた「誌名リニューアルした実質同じシリーズ」ではあり（ただし巻数はリセット）広い意味ではこう書いても間違いではないのかな？

杉浦印字 @Inji

同項プロフィール欄「『Flashpoint, Marvel 1602』」とあるのはDCの『Flashpoint』およびマーベルの『Marvel 1602』の間違いです（ひどい）。手がけたマーベルキャラの中にスパイダーマンがいるのも特筆するほど多く描いてたとも思えず、ソーかアルティメット・アイアンマンの方が相応しい気が……。

杉浦印字 @Inji

またアンディ・キューバートが『Green Lantern』を手がけたというのも誌名で言えば『Green Lantern Corps』のはずで、それもカバー専任だったと思うのでBatmanやNew Challengersと並列に書くのもちょっと違和感のあるところです。このへん単にファクトファイルでは同列というルールかもしれませんが。

杉浦印字 @Inji

#マーベル・ファクト・ファイル 132号、モーフの項「所属」でインペリアル・ガード（アース-552）に所属したのは「表向きモーフということになっていたプロテウス（アース-58163）」のはずです。立場上はモーフなので間違いとも言い切れないけど……。このキャラは重要なのでそのうち記事なるのかも。

杉浦印字 @Inji

その次の「Ｘ-メン、ニューミュータンツ（アース-1081）」という表記は国語テストめいて少々紛らわしいんですが両方ともアース-1081版のことです。そもそもファクトファイルはアース表記を逐次厳密に書いてはいないとはいえ（その次のハイペリオンやプロテウスも書いてはないけど別アースのキャラ）。

杉浦印字 @Inji

マイルズ・モラレスの項で「新編成のアルティメッツ」とあるのはもちろん“ヤング”アルティメッツの事なんですが、彼ら自身はアルティメッツの同名後継のつもりで結成していたし誌名自体All-New Ultimatesなので間違いではまったくないですね（他のページの記述との整合性のあやしさはさておき）。

杉浦印字 @Inji

エリクサーの項の所属に「エグゼビア学園／ニューミュータンツトレーニング・スクワッド」とあるのはあんま聞かない名前で、普通にニューミュータンツ・スクワッドでいいんじゃないのかしら？ ここエグゼビア学園とスラッシュ記号で「または」扱いになってる所もややこしく自分用メモ兼ねて残すと（続

杉浦印字 @Inji

続）このページで言う「ニューミュータンツ」は誌名ではNew Mutants Vol.2と続編New X-Men Vol.2の主役グループですが、ややこしいことに前者の間は正式なチーム名が無く、ゆるやかに「エグゼビア学園の生徒」として扱われました。このページ序盤の「ニューミュータンツ」は本来それにあたるはず。（続

杉浦印字 @Inji

続）X-Men Vol.2に誌面移行したアカデミーX編でついに「ニューミュータンツ・スクワッド」に改編されたため、厳密には彼らは初代ニューミュータンツと別の「エグゼビア学園生」または「ニューミュータンツ・スクワッド」とされます。つまり記事でのニューミュータンツ表記は本来この省略のはず。多分。

杉浦印字 @Inji

そうしたアカデミーＸ編で生まれた訓練クラスは他にヘリオンズ・スクワッドなどが有名ですが、これら多くのスクワッドをまとめた総称が「Ｘ-メン・トレーニング・スクワッド」で、多分ページ内の「Ｘ-メン（トレーニング中の補欠チーム）」というのもこれを指しているんじゃないのかな……。

杉浦印字 @Inji

あと「主な敵」に「レベランド・ウィリアム・ストライカー」とあるのはもちろんウィリアム・ストライカー牧師（Reverend）のことなんですけど、ここ訳さないことってあんまないんじゃない？　他のページでは訳してるわけだし……。

杉浦印字 @Inji

それから重箱の隅みたいな話するんですが、同項コラムのハウス・オブ・Ｍ世界でのサージは確かにSHIELDエージェントではあるものの、より正確にはその下部訓練組織である“ジュニアSHIELDエージェンツ”ことヘリオンズの所属になります。そこまで説明する文字数がないのはわかる。

杉浦印字 @Inji

アンドロの項コラムが「ドゥームのロボットたち」等あいまいなのは、実際固有名がなくInvincible RobotやKiller Robotなど一定しないためと思われます。そのためFantastic Four №84~87のこれと他話のドゥーム製ロボットどれが同一機か諸説あり、コラム末尾の発展型が何話の何か正直わからんのよね。

杉浦印字 @Inji

固有名詞がないことでこんなにも追跡しにくくなるもんなんだな……と変に納得しちゃった。おそらくファクトファイル51号ドクター・ドゥームの項における「キラーロボット」がこれと同一じゃないかと思われるんですが、正直自信はない。

杉浦印字 @Inji

#マーベル・ファクト・ファイル 133号、メリー・ジェーンの項コラムにメイ（娘の方）が登場した作品を『Spider-Girl』としていて、いや実際その通りなんだけど「『〜』で登場した。」と書かれると初出はWhat If? Vol.2 105号じゃないかな……と思っちゃいますわね。「に登場した」ならわかるんだけど。