ちいさな恋のメロディ（ラーヒュン）

コージ＠頭痛 @koji_hunter

現パロ書くとしたらBAND“龍騎衆”のベーシストのラーと、ライブハウス“地底魔城”のやけに顔がいい雇われ店長のヒュンとかいいなぁ。ヒュンは義父とそりが合わなくて成人後に家出してきた。それを拾ってくれたのが“地底魔城”オーナーの通称ミストさん。

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“地底魔城”は店長がやたら顔がいいので、店長推しのバンギャが通ってきてなかなか盛況。そのためバンドマンからも人気があるハコ。店長は無愛想だけど根はお人好しなので、手が空いてるときは物販とかも手伝ってくれる。

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“龍騎衆”は、Vo.兼Gt.ガルダンディー（良くMCで飼ってるインコのルードちゃんの話をする）、Dr.ボラホーン（カメを飼っている）、Ba.ラーハルト（寡黙）、のスリーピースロックバンド。インディーズだけどCDもいくつか出していて、人気はそこそこ。特にベースのラーが寡黙なイケメンで人気。

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ベーシストのラーはベースをスラップするときの手つきがなんかえろいよねとバンギャの間で話題。

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ライブハウスの入場証をペタペタ貼っつけたベースケースを背負って電車の狛犬スペースに寄りかかり車窓を眺めながら帰宅するラー is イイ…。

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ガルとラーはファンをつまみ食いするタイプのバンドマン。ときどきお互いの彼女を寝取ってケンカするし、ボラはそれを「またかよ…」って顔で見てる。

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ラーはヒュンの顔が超超超超〜好みだったから、いつかつまみ食いしたいなと思ってたんだけど、さすがにお世話になってるハコの店長をつまみ食いしたらまずかろうと思ってずっと自重してたんですね。

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ヒュンはいつも公演終わりに自腹で冷たいドリンクをメンバーに差し入れしてくれるんですね。対バン相手にもしてるから竜騎衆だけに特別というわけじゃなくて本当に全員に。 それである日にヒュンがラー達にドリンクを渡しながらぼそっと「今週いっぱいでここを辞める」って言うんですよ。

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全員寝耳に水で。どうしたのか聞いたら、「義父に家がバレた。今はミストさんに頼んでここの控え室で寝させてもらってるけど、ここも時間の問題だから逃げる」と。ラーは思わずドリンクを差し出したヒュンの腕を掴んで仲間が止めるのも構わず自分の六畳ワンルームの安アパートへヒュンを連れてですね…

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自分のアパートに連れ込んで、ラーはヒュンを抱いた。ラーは弱みに付け込んでいる自覚はあった。ヒュンは逃亡生活に疲れていて、半ばもうどうでもいいと自棄になってラーに抱かれた。ヒュンは、抱き方が手慣れているなぁ、と他人事のように思った。眠るまで寝物語にお互いの身の上話をした。

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父母を幼い頃に亡くしたこと。養父母に育てられたこと。その家が嫌になって出てきたこと。共通点が多いな、とお互い笑った。

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ちなみにヒュンの養父はアバン先生。先生は大学の助教授。ヒュンの実父は幼い頃に事故で亡くなって、その事故の原因が先生（だとヒュンは誤解している）。ヒュンは中学になるまで施設で育って、そのあと先生に引き取られた。ヒュンは成人するのを待って、先生が学会でいない隙に家出してきた。

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ラーの養父母はバランパパとソアラママ。幼い頃に両親が他界して、子供のいない２人に引き取られた。そのあとバランとソアラに実子ができて、２人の態度が変わったりはしなかったけど、なんとなく居心地が悪いと思うようになっていった。高校出てすぐ家を出てバンドやってる。歳の離れた弟がいる。

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ただのなりゆきで、というかあのときラーがヒュンを連れ込んだせいで、ヒュンはラーの家に居候する。ヒュンはバイトをしたかったけど、まだ近くを義父が探してるかもと思うとできなかった。地底魔城に置いてたヒュンの荷物は、ラーも荷物を置いて飛び出してきてしまったから、一緒にラーが取ってきた。

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ヒュンは毎日昼過ぎに起きて、ラーがバイトから帰ってくるまで、ただぼうっとしてた。ミストさんは気にしてないって言ってたとラーから聞いたけど、地底魔城の仕事を放り出してきてしまったのだけが気がかりだった。

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ラーはまだ音楽だけじゃ食えないから居酒屋の厨房でバイトしてて、初めての日の翌朝にヒュンにごはんを作ってくれた。ベーコンエッグにトーストっていうなんでもないメニューだったけど、ヒュンは人が作ってくれた温かいごはんを食べるのが本当に久しぶりで、少し泣いてしまった。ラーはすごく慌てた。

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六畳のワンルームに布団をもう１枚敷くのは難しくて、夜はラーとヒュンは同じベッドで一緒に眠った。ヒュンは狭いとは思ったけど、不思議と不快感はなかった。なぜだか分からないけど、ラーは最初の夜以降はずっと手を出してはこなかった。

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ラーが女の子を取っ替え引っ替えして遊んでたのはヒュンも知ってたし、居候の見返りに体くらいは求められても当然だと思ってた。良くなかったのかな、とか考えたりした。

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ちょっと家賃が安いからラーの家はアパートの１階にある。ヒュンが居候をはじめてしばらくして、ラーがバイトを終えて家の鍵を開けようとしたとき、アパートの影から人が出てきて「あの…こちらにうちの息子がお世話になってると聞きまして…」と言った。ヒュンの養父だとラーは直感でわかった。

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養父というには随分と若く見えて、巻いた銀髪も色味は違うけど少しヒュンに似ていて、歳の離れた兄弟みたいだった。「会わせる気はない」「お願いです」「あんたがあいつの父親を殺したって」押し問答の末にそう言うと、ヒュンの養父は項垂れて「ああ…あの子はまだ誤解してたんですね…」と言った。

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ヒュンの養父は「お願いです。少しでいいからあの子と話をさせてください」と食い下がった。バンドマンやってると、美味い話で食い物にしようとする奴とか、薬売ってる奴とかいっぱい見てて。ラーはヤバイ奴の匂いが分かるんだけど、項垂れてるヒュンの養父からは全然そういう匂いはしなかった。

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そこで待ってろとヒュンの養父に言い置いてラーは家に入って、おかえりって声をかけてきたヒュンに「親父さんが外に来てる」って伝えた。ヒュンの顔はさっと青ざめた。「悪い人には見えない。ちゃんと帰って話をしてこいよ」「いやだ」「どうしても嫌だったらまたここに来ていいから」

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ラーがそう諭すと、ヒュンは「…なんでそんなに俺に良くしてくれるんだ？」って不思議そうに聞いた。ラーは少し黙って「…分からない」とだけ言った。 とりあえずラーが説得してヒュンは１度帰ることになって、ヒュンの養父を家の中に入れた。

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ヒュンの養父はヒュンを抱きしめて「無事で良かった！ 無事で良かった！」ってわーわー泣いた。その様子を見てラーは自分の判断は間違ってなかったと思った。

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（アバンお義父さん、息子さんの尻穴は無事じゃあないですよ）

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それから１週間経っても１ヶ月経っても１年経ってもヒュンはラーのところには来なくて、親父さんとうまくいってるんだなと思ったけど、なんだか寂しかった。ヒュンはスマホも実家に置いて家出してきた。ミストさんが仕事用に貸してたみたいだけど、それももう無くて、お互いの連絡先も知らなかった。

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ラーは新曲ができたら１番にヒュンに聴いてもらいたいなって思うし、美味いもの食べたらヒュンにも食べさせたいなって思うし、これはなんだって考えた。これが恋なんだなって。学生時代から女子のほうから告ってきて即付き合うのばかりで、恋の歌も弾いてきたのに何も分かってなかったんだなと思った。

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竜騎衆もメジャーデビューが決まった。メジャーに行くなら引っ越したいなと思いつつ、デビュー準備でそれどころじゃなかった。まだ少し寒い３月に、デビューシングルとアルバムの録音で３日徹夜で缶詰になって、フラフラになりながら昼頃にアパートに帰ったらドアの前にちょこんとヒュンが座ってた。

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「なにしてんの？」「待ってた」「いつから」「昨日の夜から」ヒュンはぽつぽつとこの数年のことを話し始めた。大学を退学するつもりで家出してきたこと、休学の手続きを養父がきちんとしていてくれたこと、養父との誤解は解けたこと、単位取るのと卒論と院試の準備が忙しくてここに来れなかったこと。

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「なにしに来たんだ？」「あのときちゃんとお礼を言えなかったから。ありがとう。ずっとそれだけが気がかりだった」そう言ってヒュンは帰って行った。ラーはまたヒュンの連絡先を聞きそびれた。メジャーに行くとも好きだとも言えなかった。それからふたりの人生が交わることはなかった。

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個人的に現パロヒュンには大学で数学か、そうでなければ統計とかやってて欲しい。家の壁が一面ホワイトボードになってて、ずっと数式と睨めっこしてたかと思うと突然ホワイトボードを埋めつくす勢いで数式を解き始める…みたいな。

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竜騎衆の人気は堅調で、市民会館くらいのホールでワンマンできるようになった。ある日出待ちの女の子の中に銀髪のイケメンが混ざってて、ラーはいつかのように思わずその手を取って、大通りまで走ってタクシーを捕まえた。タクシーに銀髪を押し込んで自分の家まで帰った。ヒュンだった。

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あとはもう家のドアが閉まるか閉まらないかのうちに玄関で噛み付くようにキスをして、靴を脱ぐのももどかしい思いでベッドに直行した。貪るように体を繋げあって３ラウンドこなしたあとに、ラーは汗でしっとり濡れたヒュンの体を抱き寄せて「なんであそこにいたんだ？」って聞いた。

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ヒュンはまたぽつぽつ話し始めた。修論書いてたら無性にラーに会いたくなったこと。無事に博士に入れたのでラーの家に行ったら別の人が住んでたこと。連絡先も知らないからネットで調べて出待ちしてたこと。「ライブ見た。上手くなったな」と笑ってヒュンはラーの頭を両手でわしゃわしゃかき混ぜた。

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（ヒュンが次の住人に家に引きずりこまれて乱暴されそうになったのは墓まで持ってく秘密です）（なんとか引っぺがして腹に右ストレートと顔面に左フックをかまして逃げてきた）（うっかり話してラーに前科をつけてはいけない）

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「研究者は体が資本です！！」ってアバンお義父さんに叩き込まれてボクシングジムに通ってる現パロヒュン。素質があるからプロにならない？ って言われてるけど「研究者目指してるんで…」って断る。

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ヒュンは「俺はちゃんと養父とケリをつけたけど、お前は実家とはうまくやれてるのか？」って聞いた。ラーは養母にメジャーデビュー決まったってラインしたきり連絡してないって言った。ラーの養父は昔気質で、ラインどころかスマホも持ってなくて今時まだガラケーを使ってる。

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「俺が実家に帰ったんだからお前も帰れ」とヒュンが言うと、ラーは「お前が付いてきてくれるんなら帰る」って意味不明なこと言った。意味不明だけどそれで帰るならいいよってヒュンは了承した。ラーが帰省する日、ヒュンは新幹線で一緒に駅弁食べながらなんでこうなったのか意味不明だなって思った。

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ラーの実家に着いたら、出迎えてくれたラーの養母はヒュンを見て「美人さんねぇ〜。うちの子両方とも主人に似ちゃって。こんな子欲しかったのよ〜」って言うし、ヒュンの弟は好奇の目で見てくるし、ラーの養父は最初に挨拶したきり眉間にしわ寄せて黙ってるし、ヒュンはなんか様子がおかしいと思った。

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夕飯をご馳走になってお風呂もらって、ラーの部屋でふたりきりになって、ヒュンは「俺のことご家族になんて言った？」って聞いた。ラーは「会わせたい人がいるって言った」と答えた。ヒュンはそれは誤解するだろ！って思ったからそれそのままラーに言ったら、ラーは「誤解じゃない」って言い始めた。

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「プロモーションの関係で４〜５年は待たせることになるけど、結婚してほしい」ラーはそう言った。「結婚なんて…付き合ってもないのに？」ヒュンは戸惑った。「じゃあなんで俺に会いに来たんだ？ なんで俺と寝たんだ？ なんで今日着いてきてくれたんだ？」ラーは矢継ぎ早にそう言った。

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ヒュンは俯いてしばらく黙って「…分からない」と答えた。「じゃあ、それを考えてくれ。時間はあるから」「…わかった」実家なのでふたりはほんの軽いキスだけした。ラーの養母がラーの部屋に布団を敷いておいてくれたけど、ヒュンはラーと一緒のベッドで眠った。昔みたいだな、とふたりで笑った。

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数年後、竜騎衆のファンクラブ会報に、ひっそりと「去る11月22日に、ベース担当ラーハルトは一般の方と入籍いたしました。ファンの皆さまには今後も変わらぬ応援をよろしくお願いいたします」と載った。 おしまい。

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この現パロのヒュンくんは自覚したらラーくんのこと好き好き大好きMVでラーくんが女性と絡んでいるのも仕事とは分かっているけどモヤモヤする…ってパターンだとおもいます。今夜のヒュンくんは激しいぞ。

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蛇足１ 「あの銀髪、ラー彼らしいよ」ってヒュンは竜騎衆ギャの間で有名になった。とにかく顔が良すぎるし佇まいも静かで、誰も太刀打ちできないことにラー担ギャは歯噛みしていた。ラーの結婚報告に「あの顔面には勝てなかった…」ってラー担ギャはみんな泣いた。

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蛇足２ 息子にお付き合いする人ができたらしい、と嗅ぎつけたアバンお義父さん。「ようやくですか〜！ しかしそこらの馬のボーンではこの父が許しませんよ！」とルンルン気分でヒュンの後を付けたら、相手は昔家出した息子と引き合わせてくれた青年で、五体投地して幸せを祈ることしかできなかった。

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蛇足３ 入籍の日はヒュンの誕生日がいいってラーはずっと駄々こねてた。ヒュンは気恥ずかしくて嫌で、「誕生日にしてしまうと記念日がひとつ減る」って言ったらラーはハッとして言うことを聞いた。ラーのトリセツは把握ずみのヒュンであった。なお11/22がいい夫婦の日なのにはヒュンは気付いていない。

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ヒュンとアバンの確執の理由 高校時代に風紀委員だったアバンくんは、不良のハドラーくんと校内で口論になった。学校から道路に飛び出したハドラーくん。それを避けようとしたバルトスさんの車が対向車線のトラックと正面衝突して、弾かれたバルトスさんの車は高校の外壁にぶつかって大破…。

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ハドラーくんとそれを追いかけていったアバンくんもはずみで軽傷を負った。「バルトスさんが亡くなった事故の原因は高校生で、本人も怪我をした」という情報から、ヒュンはアバンお義父さんが事故の原因だとずっと誤解していた。

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誤解が解けたあと、アバンお義父さんは言った。「直接では無いにしろ、あなたのお父様が亡くなった事故について私にも責任があります。申し訳ありません。私のことが憎ければ出て行って構いません。けれども自分の命や体や人生を粗末にするようなことはしないでください。不出来な父からのお願いです」