あなたが縁の轟百で書く小説(・SS)のお題は、『いっぱい食べる君が好き』です。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-02 21:58:20「連れている女性が大食らいだと恥ずかしいと思う方がいると聞きましたの」しゅんとした顔で呟いた八百万に轟は溜息を吐く。全く見当違いも甚だしいことだ。「恥ずかしいと思うならそもそも飯に誘わねェだろ」「それは、そうですけど」「寧ろ、俺は八百万が飯を食う姿を一生眺めてたいと思ってんだぞ」
2023-02-02 21:58:20縁の轟百は『叶わないと分かっているのに、まだ好きでいる』で書き出してはいかがでしょう #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-03 23:01:03叶わないと分かっているのに、まだ好きでいる。「馬鹿だな、俺は」視線の合わない八百万を見上げて口元を歪める。実際にその姿を見ることができなくなってどれほど経っただろう。それなのに、この胸に残る想いは薄れるどころか根を張るように強く轟を締め付けてくるのだから、本当にどうしようもない。
2023-02-03 23:01:03縁の轟百で『君は馬鹿みたいに真剣な顔をして 、「ねぇ、何か忘れてない?」と、言った。』そんなお話をかいてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-05 22:48:19「ねぇ、何か忘れていませんか?」真剣な顔で八百万が言う。これまでと雰囲気がらりと変わったのを感じ、轟はわざとらしい笑みを唇に浮かべて問い返した。「何かって何だ?」「何かは何かですわ」「それじゃ分かんねェよ」思わず口調が荒くなったが八百万は一切動じず、馬鹿みたいに轟だけを見ていた。
2023-02-05 22:48:20【私のことを――だと言ってくださったのに】聞き返す前に急激な頭痛に襲われて机に突っ伏した轟は、意識を失う前に悲しげな目をした八百万を見たのが初めてではないことを思い出した。
2023-02-05 22:48:20恋人でもない女性をそういった目で見てはいけない。まず思う事もないだろうけど、とこれまでは考えていた。「これは、マジで、駄目だろ……」演習の最中、体勢を崩した八百万を抱き留めた。その時は大丈夫だった。けれど、後になればなるほど自分より柔らかい肢体や芳しい匂いを思い出すようになった。
2023-02-06 23:00:12縁の轟百で「今ぎゅってしたら、どんな顔するんだろう」とかどうでしょう。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-07 21:11:34今ぎゅっとしたら、どんな顔をするのでしょう。無意識に零した言葉を轟は聞き逃してくれなかった。「顔を上げねェとどんな顔してるか分かんねぇだろ?」頭を撫でる手が優しいのに問い掛ける声は少し意地悪だ。抱き着く力をぎゅうっと強めて、轟の肩に顔を押し付けた。「……もう十分に分かりましたわ」
2023-02-07 21:11:35縁の轟百が恋に気付くのは、その人の隣に座るだけでは物足りなさを感じてしまい、恋に気付きます。その手を握りたくなる衝動を堪えている自分に恋を自覚します。 #shindanmaker shindanmaker.com/1006730
2023-02-09 23:35:17――隣にいるだけで十分だったのにな。「その時に耳郎さんが……」ニコニコと話し続ける八百万と、二人の間に無防備に置かれた手をじっと見つめる。轟とは違ってすらりと細く、けれど、同じような傷を持っているその手に触れたい。触れられそうで触れられない距離ではもう満足することはできなくなった。
2023-02-09 23:35:17【縁の轟百】 「良いんだね?手加減しないから」 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-10 20:38:03「良いんだな?」険しい表情をした轟の頬に手を伸ばした。強張った頬を労るように撫でて、そして、促すように形の良い唇をゆっくりとなぞる。その瞳に映る罪悪感や恐怖を拭い去るように。「手加減、しねェぞ」「あら、私こそ手加減できないかもしれませんわよ」「……」「轟さんを愛しておりますから」
2023-02-10 20:38:04「だって、だから、言ったじゃん。好きだって、何回も」そういって寂しそうに泣く。 そんな縁の轟百の、やるせない気持ちのワンシーン。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-12 23:10:32「だって」言葉と共に、堰を切ったかのように涙が溢れた。ぎょっとした轟の顔が滲んで見えなくなり、それを良いことに八百万は言葉を続けた。「だ……だから、言ったじゃないですか」「八百万、ごめん」「好きだって」「ごめんな」「な、何回も」「……うん、本当に、ごめん」「轟さんが、好き、って」
2023-02-12 23:10:33貴方は縁の轟百で『据え膳食わぬは男の恥、だし?』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-13 20:32:54勝手に解決したことにするな。そう言葉に出す前に立ち上がろうとしている八百万の腕を掴む。きょとんとする八百万を膝の上に戻して、空いた手を細い腰に回してしっかりと捕まえた。「轟さん……?」「駄目だろ」「駄目、ですか?」「オペレーション考えたんだろ。なら、最後までちゃんとやらねェとな」
2023-02-13 20:32:54貴方は時間があるなら『メール(手紙)の言葉を丁寧に選んで書いている縁の轟百』をかいてみましょう。幸せにしてあげてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-15 20:43:42『拝啓、八百万百様』ペンを走らせてすぐに手が止まった。書き始めてしまえば流れでいけるかと思ったが検討が外れた。小さく息を吐いて、座椅子に背を預ける。伝えたいことがある。伝えてはいけないこともある。そして、そのどちらを書いたとしても、この手紙を見た八百万の反応を轟が知ることはない。
2023-02-15 20:43:42【君を遺して逝く日を想う】轟は身を起こしながら覚悟を決めてペンを手に取り、最後の身勝手に怒ってくれればいいと、たった一文字を丁寧にしたためた。
2023-02-15 20:43:43貴方は縁の轟百で『いつもの癖』をお題にして140文字SSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-16 23:09:00「や……」八百万と呼び掛けようとして、隣に誰もいないことを思い出して口を閉じる。意見を求めたい時、彼女が喜びそうな事を見つけた時。轟が声を掛けると優しく応えてくれていた八百万は、もういない。「……早く慣れねェとな」これから先はあの笑顔と温もりのない隣が轟の当たり前となるのだから。
2023-02-16 23:09:00「祈れば叶うってものでもない」そういって悲しそうに笑う。 そんな縁の轟百の、幸せになるかもしれない話のワンシーン。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-17 23:17:20「祈れば叶うってもんでもねェよ」もしそうなら轟の幼少期は温かく包まれ、家族は幸せで満たされていた。「そうですわね」悲しげに笑う轟の苦しみを見てきたから下手な慰めを返すことはできない。けれど、それ故に言えるとがある。「だからこそ、私達は夢を叶えるために諦めないことを学んだのですわ」
2023-02-17 23:17:20今日の縁の轟百 誰も見ていないところでこっそり手を繋いでみるが照れくさくて目が合わせられない。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-19 22:53:23何かが手に触れた感覚に息を飲む。それが轟の手と気付いて思考が止まり、そのまま指の隙間を撫でられた時は心臓が飛び出るかと思った。「嫌か?」「……ぃ、いえ」か細い声は、それでも先程より近付いた轟に届くには十分で。繋がれていく手の熱さがどちらのものか、確認する余裕は八百万にはなかった。
2023-02-19 22:53:23【手を繋ぐだけでもすごくドキドキしたあの頃】「……なんてこともありましたわね」「今はドキドキしねェのか?」「それは…………勿論、しますけれど」
2023-02-19 22:53:24縁の轟百が恋に気付くのは、嬉しそうにしている相手の頭を思わず撫でてしまった時です。自分も嬉しくなってしまって、ついつい手が伸びてしまったその時恋に気付きます。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-20 22:47:18嬉しそうだなと思って、自然と目の前にある黒髪に手が伸びていた。「轟さん?」「っ……わ、悪い」キョトンとした八百万に慌てて手を離す。先程までの安らいだ気持ちが嘘のように心臓が嫌な音を立てている。「本当、悪かった……勝手に頭撫でるとか嫌だったよな」「別に……嫌じゃありませんでしたわ」
2023-02-20 22:47:19【そんな顔をされるとまた堪らなくなるのですが】緩んでしまいそうな口元を片手で覆いながら、安堵と喜びと愛しさを轟は強く強く噛み締めた。
2023-02-20 22:47:19縁の轟百さんは『引きとめてくれないの?』をお題に、140字でSSを書いてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-21 22:21:38「帰っても、良いのですか?」甘えるような口調に溶けるように潤んだ瞳。その瞬間、セーブした酒が急激に回り出したかのように頭がクラクラし始めた。「八百万、お前……っ」支えるために触れた肩の細さが、うっすらと汗ばんだ首筋が、僅かに開いた唇がこれまで以上に堪らなくて、ゴクリと喉が鳴った。
2023-02-21 22:21:38【縁の轟百】 「好きになるくらい、良いだろ?」 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-22 22:05:00「好きになるくらい、良いだろ?」あまりにも堂々とした態度に呆気に取られた。確かに今、八百万はお断りしたはずなのに。「仲間としか思えないのは分かった」「……すみません」「でも、これからもそうとは限らないだろ」「そ、そうかもしれませんけれど」「なら、諦めんのはまだ早いんじゃねェか?」
2023-02-22 22:05:00あなたは『この人の記憶に残る自分が、少しでも美しければいいな。この人には及ばずとも、少しでも優しければいいな。と思いながら決別しようとする』縁の轟百を幸せにしてあげてください。 #shindanmaker shindanmaker.com/@enishi_714/re…
2023-02-23 18:40:45「八百万」――八百万を呼ぶ声や向ける眼差しに混ざる優しさが好き。「クリエティ」――自らの傷を厭わず他者に手を差し伸べられる心根の美しさが好き。本当に、心の底から愛していた。今だって、愛しているからこそ八百万は轟と共にはいられない。「さよならしましょう」この醜さを轟が知ってしまう前に。
2023-02-23 18:40:45