酔っ払いを介抱したり介抱されたり
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とのおか|酔っ払いの介抱をします #wtプラス 「との、頼んだ」隣でスヤスヤと寝息をたてる彼女をどう介抱すれば良いのか、とのーかは困っていた。基地で酒を飲むなんて、いくら任務外の時間とはいえいけないことをしている気分だ。「とりあえず運ぶか」幸運だったのは、ここが自室で明日が非番だという

2024-01-20 22:50:23
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こと。「ちょっと運びますからね〜」聞こえていないだろうが女性の体を勝手に触るのだから、と声をかけ持ち上げる。思っていたよりちゃんと重い、なんて言ったらきっと彼女は怒るだろう。「ん、」動かしたことで彼女の意識が戻ってくる。横抱きにした状態でバチ、と視線が合い少し間があり彼女の

2024-01-20 22:50:23
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悲鳴にも似た声が響く「と、、トノ?!!」「ありゃ、起きちゃいました?」「何やってんの?!」自体を飲み込めずとのおかの腕の中でジタバタする彼女「落ち着いてくださいよ」「や、だって」「酔っ払って寝ちゃった先輩を運ぼうとしたんですよ」視線だけベッドに向ければ一緒に動く瞳が焦りから

2024-01-20 22:50:24
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安堵に変わる。「あ、なんだ、そっか…」胸を撫でおろすその仕草にとのおかのいたずら心が擽られる。「先輩、何期待してたんですか?」「へ?」「俺に何されるって思ったんですか」「う、なによ」わかりやすく赤くなる頬はとのおかの予想を確実にするのにそう時間はかからなかった。「先輩がその気なら

2024-01-20 22:50:24
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俺は喜んで」「な、そんな言い方」「俺の好きな人が俺を好きかも、って思ったら、寝れるわけないですよね?」ポフ、と降ろされた背中はとのおかの匂いに包まれた白いシーツの上、観念したように目を閉じた彼女の負け。甘く痺れる時間が始まる。

2024-01-20 22:50:24
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すわ|酔っ払いの介抱をします #wtプラス 「すわ、」「なんだ酔っ払い」ここは俺の家、隣には出来上がった女、いつものメンツは勝手にお開きにして帰りやがった2人きりの空間。「おめー、今日どうやって帰る気だ」声をかけたが「あー」とか「うー」とか言ってるこいつをどう帰すか。「とりあえず

2024-01-24 02:41:13
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水飲んどけ」「ビール」「お前が飲み干しただろ」「買いに行こ」「いかねーよ」水をとりに立ちあがろうとするのをパーカーの裾を引っ張られ阻止される。「おい」その手を外そうと触れるとそのまま手を繋がれる「はい、恋人つなぎ」「あ?お前な…」指を絡ませたそれを見せつけるように掲げ、へへへと

2024-01-24 02:41:14
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ゆるい顔で笑う。俺が何もしねーと思ってこいつ…こちとら据え膳としか思ってねーぞ。「すわの手あったか」絡めた指をぎゅぎゅ、と確かめるように握りしめる始末。冷静になれ、長いため息をついて危機感のかけらもないこの女の名を呼ぶ。「なに?ちゅーしたくなった?」俺は悪くないよな、

2024-01-24 02:41:14
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この女が据え膳食えって言ってるよな?脳内会議が終わらないうちに噛みつけば、甘い嬌声と痺れるような感覚、目の前には蕩けた瞳「遠慮なく食うぞ」首に回った腕はイエスの合図、そのままソファに沈むふたつの体。

2024-01-24 02:41:15
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からすま|酔っ払いの介抱をします #wtプラス 「いつの間にかすごい飲んでて」と彼女の友達から電話が来たので迎えに行けば、出来上がりすぎた彼女が店の前でグデグデになってる23時半。「二次会行く人〜」の声に我一番に手を挙げているのでその手を掴んで「帰りますよ」「うぇっ?!きょーすけ?!」

2024-01-27 03:51:49
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「すみません、連れて帰りますんで」無理やり家に連れ帰らされる。「飲み過ぎです」「酔ってないもん」水を与えればがぶ飲みしている彼女を横目にため息。「俺がいない飲み会に行くの禁止にしますよ」「じゃあ全部きょうすけついてくればいいじゃん」「わかりました、そうします」真顔で言えば

2024-01-27 03:51:49
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「うそうそ、ほんとに来そうだし」と焦る彼女の口をキスで塞ぐ。アルコールの嫌な匂いに混じって彼女の香りが甘い空気をつくる。「ん…も、寝る」何かを察した彼女が離れた唇の隙間で立ちあがろうとするのを阻止する。「俺のこと放って飲んだくれてたバツです」

2024-01-27 03:51:49
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喋る暇も与えず深く口づけてそのまま覆い被さるモサモサのイケメンの甘いバツに溺れる深夜1時。

2024-01-27 03:51:50
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とうま|酔っ払いの介抱をします #wtプラス 「とーまも飲め!」「俺は飲めねーって」下戸のとうまを毎回連れ出しベロベロになるまで酒を飲む、誘う方も誘う方だがとうまも二つ返事でついてくる。「とーま、飲めないのについてくんの偉すぎ」「だろ〜俺って偉いのよ、真面目だし」烏龍茶に口をつけながら

2024-01-30 07:49:12
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嘘か本当かわからない笑みを浮かべる。彼女の手にはとうにカウントをやめた何杯目かのビールジョッキ、呂律は回らないがおしゃべりは止まらない。「いつも私に付き合ってくれるけどさ、とうまって暇なの?」「おいおい、そりゃねーだろ。そんなこと言ったらお前も暇だってことになるぞ」「私はとうまと

2024-01-30 07:49:12
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飲みたいからね」へへ、と笑う彼女に「俺は心配なのよ」ととうまが続ける。「そんだけ酔っ払われたら、どこの狼に食われるかわかったもんじゃねぇ」「ん?狼?」働かない頭で彼の言葉を復唱してみるもピンと来ず、首を捻る。「俺は外れる弾は撃たねぇ主義なのよ」首を傾げた彼女の顎を

2024-01-30 07:49:13
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クイと持ち上げ食む。彼女の歯並びを舌でなぞり、最も簡単に割り込んだところで彼女の体が硬直したのを確認する。でももう遅い、食事を始めた狼は待てができない。「ちょ、」一瞬離れた唇の隙間で彼女が何か言いたげにとうまの胸を叩くがそれも無意味。「俺が食うために大事に育てたんだ」

2024-01-30 07:49:13
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いつもの眠そうな瞳が鋭く光る。獲物は黙ったまま彼に手を引かれ、ベッドという甘い狩猟場に自ら身を投じる。

2024-01-30 07:49:13
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あらふね|酔っ払いの介抱をします #wtプラス 「彼女ちゃんが帰ったぞ〜」日付を超えた時間にしては迷惑な声量が玄関から聞こえる。ガチャガチャと壁にぶつかりながら寝室の扉が開く。「てつじ、ただいま!」「…何時だと思ってんだ、うるせーぞ」「こっわ」仕事をしていたあらふねがギロリと

2024-01-31 01:38:59
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睨みつけてくる。こういう時は何も言わずに寝た方がいいことを知ってる彼女ちゃんは黙って風呂場へ向かう。シャワーを浴びて少し醒めた状態で寝室に戻れば、まだデスクに向かうあらふね。そっと後ろを通ってベッドに入ろうとしたところを名前を呼ばれびく、と立ち止まる。「なに黙って寝ようと

2024-01-31 01:38:59
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してやがる」「え゙」「何かいうことがあんだろーが」こちらを振り返ることもなく、普段の数倍低い声。「ご、ごめんなさい。酔っ払ってました…」しおらしく言えばようやく振り向いてくれた彼の顔から表情は読めない。「風呂で少しは酔い覚めたか」「はい、とってもシラフです」お風呂じゃなくて

2024-01-31 01:38:59
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あなたのその凄みのある声で酔いが覚めました、とは言えず頷く。「じゃあ寝るぞ」さっきまでの仕事は終わったのか、椅子から立ち上がり彼女ちゃんの手を引きベッドへ向かう「仕事いいの…?」「あぁ、お前帰ってくるの待ってただけだから」え、どういうこと?と聞き返そうとしたところにくるりと

2024-01-31 01:39:00
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振り返った彼に口を塞がれる。何度か角度を変えるうちに深くなるソレに甘い吐息が漏れ始める。「今日はお前を抱きたかったから待ってたんだよ、帰ってくんのおせーんだよ」至近距離で悪態をつかれ、思わず謝れば「いいか」ってさっきと打って変わって優しい声で聞いてくるんだもん、頷くしかない。

2024-01-31 01:39:00
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あずま|酔っ払いの介抱をします #wtプラス 夜勤明け、一番最悪なタイミングでのアルコール摂取。いつもなら自分で制御できるはずなのに、今日ばかりは隣にいた彼女のおかげで全てが狂った。「旦那にするなら絶対あずまくんがいい」本気ではないとは分かっていたが、その言葉を酒のつまみに今に至る。

2024-02-02 22:34:54
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「あずまくん大丈夫?」「あーはい…すみません、こんな情けないかっこで」「そんなの気にしなくていいんだけど。家どこ?」辛うじて話せる、働きをほぼ停止した脳で住所を告げる。「ちょっと遠いな」彼女の声が聞こえたのが最後、次の記憶は見知らぬベッドの上。「あ、起きた?おはよ」ズキ、と

2024-02-02 22:34:55
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頭の痛みで覚醒していく。体を起こそうとすれば「まだ寝てた方がいいよ」と彼女の小さな手があずまを押し返す。彼女の家にいる、ということに気づくと同時に、彼女のベッドにいることにも気づき昨日の失態の一部を思い出す。「あ、あの、俺」「気持ち悪くない?水飲める?」「…ありがとうございます」

2024-02-02 22:34:55
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ペットボトルの水を受け取り、喉を潤せば生き返る心地がした。が、実際は黒歴史でしかない。「昨日は珍しく飲んでたね」「あー…はい」「それってさ」ギッとベッドが軋む音、と同時に近づく顔「私があずまくんのこと好きだって言ったから?」「っは?」

2024-02-02 22:34:55
🦆 @ksngtmk

25歳健全男性が女性に組み敷かれているこの画に頭が追いつかず「ちょ…っと待って…くれ」「こんなあずまくん、後輩くんたちには見せられないね?」ニッコリと笑う彼女に完敗のボーダー随一の策士。

2024-02-02 22:34:56
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つつみ|酔っ払いの介抱をします #wtプラス ピンポン、日付を回った頃に鳴るインターホンに不審に思いながらドアを開ければそのまま倒れ込むように堤に抱きつく愛しい彼女。「だいち〜」「おいおい、相当酔ってるな」引き摺るようにして部屋に入れ、靴を脱がせヒョイと抱きかかえベッドに向かう。

2024-02-24 03:08:28
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こんなことはしょっちゅうで、いつの間にか手慣れてしまった。最初は心配していたつつみも、酔っても必ずこうして帰ってくる彼女に愛しさを感じている。「だいち」「ん、なんだ」「ちゅーして」首に回る彼女の腕を使って触れるだけのキス、のつもりが腕の力をギリギリとこめられ首が動かなくなる。

2024-02-24 03:08:29
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「お、おい」「ぎゅってしろ」蕩けた瞳と呂律の回ってないそのセリフに苦笑いを溢せば「だいち、すき」とまた柔らかい唇が重なる。「本当に困ったお姫様だな」足早にベッドに向かいながら、深く甘くなるソレにつつみの理性が吹っ飛ぶのも時間の問題。

2024-02-24 03:08:29
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まとめたひと
🦆かも @ksngtmk

ひとりごと壁打ち垢 wtプラス たまにほか界隈も