江戸幕府のスタートと前後してスペインに渡り子孫を成した日本人たちがいたという。
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お望月さん @ubmzh

『ヨーロッパに消えたサムライ達』 改宗と政宗が交互に出てきてややこしい。

2019-09-24 08:27:44
お望月さん @ubmzh

仙台藩世界進出計画から解説スタート。当時の幕府はオランダチームに夢中。落ち目のスペインチームは宗教勧誘サブスクをセットにするせいで評判がめちゃくちゃ悪かった。 しかし、伊達政宗は逆張りしつつ罪人の子を利用して保険をかけつつ支倉常長を大使として派遣。スペイン軍事力を得ようとする。

2019-09-24 12:17:09
お望月さん @ubmzh

すでに洗礼を受けていたり他宗派だとややこしいので、そこそこの地位の人が「本場で受洗するのでよしなに」という営業作戦で支倉は出発した。 ほとんど予算はない。善意をあてにした無賃乗船が万里の波頭に挑む。 やがて彼らはアカプルコに到着した。 (つづく)

2019-09-24 12:21:46
お望月さん @ubmzh

メヒコ道中には悪漢やサボテンが出現したとされる。活気あふれる都会の闇を甘く見るな。そのいざこざで頭角をあらわしたものがいる。後に幕府の影目付であったとされる浪人の嘉平は、以後支倉のボディーガードとして随行するようになる。 やがて彼らは大西洋を渡りスペインに到着する。

2019-09-25 08:30:51
お望月さん @ubmzh

ドン・キホーテと同じ風車の道を実直寡黙なサムライが行く。 道中には後に使節団の何名かが骨ハポン姓が生まれることになるコリアの街もあった。 マドリッドへ到達し国王立ち合いのもと支倉は受洗。支倉はファセクラになった。 しかし、そこには幕府の黒い影が。 (つづく)

2019-09-25 08:34:41
お望月さん @ubmzh

幕府はデジマ機関とイエズス会を通じて情報を放っていた。 日本では豊臣方が絶滅、伊達が日本の主になることはなく、キリスト教は弾圧されている。 無敵艦隊が敗れ黒死病が襲ったイスパニアにこの情報は覿面に効いた。 支倉使節団はマドリッドで数カ月の足止め受ける。当面の敵は貧乏となった。

2019-09-25 08:59:20
お望月さん @ubmzh

この辺りの赤貧生活、受洗した聖人チームと未受洗の俗人チームの対立。食生活、ファッション、収入源や脱落者たちについては、さらに深掘りできそうな隙間がある。 闘牛vsサムライとか。 そして、一行はフランス経由で地中海の船旅に出る。 (つづく)

2019-09-25 09:04:14
お望月さん @ubmzh

闘牛vs侍とかドンキホーテvsニンジャはフィクションです。 隙間が大きいのでフィクションを挟み込むチャンスがあるよね! というやつです。

2019-09-25 09:09:04
お望月さん @ubmzh

ヴィネチアを経てローマへ。 ローマのパレードは楽しかった。法王も良くしてくれたしフィレンツェもなんかワインとかが良かった。 以上です。 支倉の旅は行き詰まってしまった。 イスパニアからは形式的な返事のみ。追い出されるように帰国の途を急ぐ。 そして脱落者が……

2019-09-25 22:37:52
お望月さん @ubmzh

帰国の途中で何名かの高位受洗者が一行を離脱していく。バルセロナで別れた一人は、数ヶ月後に死んだ。餓死だとされている。

2019-09-25 22:39:04
お望月さん @ubmzh

イスパニアのこの世の春、セビーリャ。春になると浮かれる享楽の街はアラビアの香りが漂い若い侍たちの心を離さなかった。 25人中5人がここに残り、病気がちのファセクラを除くメンバーも大西洋から船が逆噴射して戻ってくると、コリアに居ついてしまった。 コリアの稲作の発祥は謎とされている。

2019-09-25 22:53:44
お望月さん @ubmzh

イスパニア国王の返書を待ち2年が過ぎた。若者は自由意志でコリアに残るもの、侍として国へ帰ること、切支丹弾圧に耐えかねて修道者として生きる者。人生いろいろ。 支倉はメキシコへ渡る。先行チームとも再会し、メキシコでも逃亡した侍の存在を知る。 そのせいか、メキシコにもタナカがいるとか。

2019-09-25 23:06:52
お望月さん @ubmzh

アカプルコからルソン へ。 もう帰るだけだから早い早い。 と思ったら江戸幕府の超鎖国体制により船がこない!次の日本への帰国船は2年後になったという。築五分徒歩二年。 さて、イスパニアに残ったメンバー様子を裁判記録から見てみよう。 #裁判記録は便利

2019-09-25 23:14:45
お望月さん @ubmzh

支倉一行イチの剣の使い手、瀧野氏は武術を生かすために警備員のような真似事をしていたようだ。 数年後、額に焼印をされ給料未払いの裁判を起こしていることから、奴婢のように扱われていたことがわかる。 あっ!『大航海時代の日本人奴隷』でやったところだ!

2019-09-26 00:48:01
お望月さん @ubmzh

その他大勢はコリアの田園に残り、綿々と数百年かけて現地に根付いたとされている。 今でも、スペインの片田舎に集中して在住している「ハポン」という姓にその名残があるとかないとか。 まーだいたい状況証拠は揃っているけど思い込みはよくないからなーふわふわ。そういうことになった。

2019-09-26 00:56:19
お望月さん @ubmzh

『ヨーロッパに消えたサムライたち』 1999年の本なのでそれから20年とインターネットパワーでもう少し研究が掘り下げられているといいな。 内容は消えたサムライたちの行く末よりも支倉一行のふわふわした立場や悲喜交交の方に割かれている。 『大航海時代の日本人奴隷』とセットで読むと良さそう。

2019-09-26 01:02:36
お望月さん @ubmzh

無事に読了。 とにかく予算は大事だということがよくわかる。 『風雲児たち』も参考図書として読んでおいて良かった。ロシアにもオランダにもアルゼンチンにも日本人はいたんだよね。 おもしろいね!

2019-09-26 01:06:03
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まとめたひと
お望月さん @ubmzh

“Yoko’s Saga 3: The Last Unbelievable”