長い長い過去ログ集⑨。全49話。 怒涛のシーズナル親父更新。 今度こそシーズナルイベントを成功するべく奮闘する親父。 そして、ララ娘さんによる猫娘さんへの実地の商売ダメ出し。 親父は再びシーズナルイベで敗北しかけるも、鬼門であったサスタシャ攻略に乗り出すのであった。
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「…あれ?え?何だ」 突然、ビクッと体を震わせる猫娘さん。 「どうしたんです?」 ララ娘さんが不審に思い問い掛ける。 「いや、こう… 長い間眠っていた様な気が…」 「…何を言ってるんですか?」 訝しげな表情のララ娘さん。 さてさて。 ようやく、猫娘さん達の出番です。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/NRmneATNE0

2022-06-03 07:21:19
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ここは雪降るグリダニア。 星芒祭特有の雪がチラつく天気の中、 一枚のチラシを手に広場に佇む男が一人。 「…開催地は地元グリダニア。 そして制限はLv15のみ… このイベント…もろたで!」 自信満々にコブシを突き上げる。 そう。 シーズナルイベント男こと、親父の出番である。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/sfuNVKUPAb

2022-06-04 06:28:00
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かくして森で歌う変なオッサンや怪しげな集団に遭遇しつつ、 親父は順調にクエを消化。 が、ここで彼はようやくイベが前回惨敗したリズム指揮だと気づいた。 「…だが少年よ。ご安心召されよ。 今宵の俺は一味違うぜ!」 その通り。 シーズナル1勝を遂げた親父に怖いモノなど無いのだ! #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/a6auYes2w5

2022-06-05 05:58:00
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世の中そんなに甘くなかったよ… 観客席のあちこちから漏れる溜息と、容赦なく浴びせられるブーイング。 膝から崩れ落ちる親父。 そして、純然と突きつけられるFAILEDの文字。 不器用過ぎるこの男に難しいイベは出来ない。 親父の星芒祭は今回もまた敗北で終わった。 …かに見えた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/ahRbydxZjG

2022-06-06 06:28:00
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「アカン…アカンでぇ…」 だがそんな親父に横のアム・ガランジが声を掛ける。 「あの、身の程を弁え…ゴホン。 御自身に見合った難易度にされては? あちらの委員ならもう少し簡単に…」 言われた先には、 おっとりとした星芒祭実行委員の姿が。 何故か親父には、彼が輝いて見えた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/WMfE5o58pt

2022-06-07 06:46:00
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でも世の中、そんなに甘くは無かったよ… 難易度を下げたにも関わらず、結局失敗する親父。 どこかで見た光景である。 だが、そんな彼を真摯な瞳でじっと見つめる者が一人。 (…後少しです!諦めずに頑張るノデス…!) よく分からんが、 彼の背からは圧倒的な後光が差していた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/bHNMxhywko

2022-06-08 06:32:00
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「…諦めて…諦めて堪るかぁぁあああ!」 そう。あと少しなのだ。 親父は己に気合を入れると再び指揮台に立つ。 4回、5回… 繰り返される失敗、呆れ果てて失笑する観客達。 それでも親父は諦めず指揮台に立つ。 そんな親父の姿に、 いつしか観客達の失笑も止み、何かを期待し始めた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/SiFjaH2QsY

2022-06-09 06:32:00
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これはもう、挫けぬ男の背中を見せるための舞台なのだ。 観客達が見守る中、親父の9度目の演奏が続く。 所々細かいミスをするも崩れず、毎回失敗する難関も無事通過。 やがて演奏を終え一礼する神勇隊の面々。 そして、光り輝くSUCCESSの文字。 観客達は割れんばかりの拍手で称えた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/hRFGTBF1JU

2022-06-10 06:32:00
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心地よい満足感に浸る親父。 ふと、じっと見つめる男の姿に気づく。 彼は再び真摯な瞳でこちらを見ていた。 (…全ての報酬を得るには証書があと16枚必要…    あと8回、アンコールを成功サセルノデス!) 「…え?」 (…サセルノデス!) 「アッハイ」 親父は思わず頷いた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/LQWBQtjyXr

2022-06-11 06:32:00
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かくして無事に全報酬をGETした親父。 だが、彼はそこで気づいた。 【このコマンドは、現在使用できません】 …メインクエをサボりすぎて、 手に入れた品の大半の機能がまだ使えない事に。 彼は静かスプリガンキャップを被ると全力で駆け出した。 この残酷な現実から目を逸らす様に。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/cMnczou0Kj

2022-06-12 06:32:00
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さて。 猫娘さん達の続きである。 「そんな所で油売ってないでこっち来て下さい。 状況把握出来たのでダメ出ししていきますよ」 猫娘さんの事など意に介さず マケボに手招きするララ娘さん。 「ダメ出し…」 徹夜明けの疲労感の中、 第二ラウンド開始に猫娘さんは思わずげんなりした。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/lTTr7TLbEO

2022-06-13 06:32:00
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「でもパッと見、良い感じですよ」 ダメ出しを覚悟していた猫娘さんに、 拍子抜けするほど気楽に言うララ娘さん。 「大人気じゃないですか。 ベルベ系とかほぼ在庫無しになってるんじゃないですか?これ」 いくつかのウィンドウを指し示しながら続ける。 訝しみながら猫娘さんは頷いた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/xKDdKXjO95

2022-06-14 06:44:15
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コクリと頷く猫娘さんに、 ニッコリと微笑えみながらララ娘さんが続ける。 「まぁそれが一番ダメなんですけどね」 底冷えするララ娘さんの声に、凍り付く猫娘さん。 「在庫切れ起こして売る商品が無いとか、一番ダメなパターンです」 アカン。これ説教モードや。 猫娘さんは覚悟した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/qWLHcqBMxB

2022-06-15 06:32:29
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「…でも、あれ以上生産するのは厳しかったぞ」 ダメ元で反論する猫娘さん。 「追加生産しろなんて、私言ってましたか? 言ってませんよね?」 即答で答えるララ娘さん。 「おねーさん、売れても同じ価格で売り続けたでしょう? 実はそれが悪手なんです」 彼女はフフリとほくそ笑んだ。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/3GtDdCeduA

2022-06-16 06:32:00
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「これたぶん、初回以降は5980…6980でも売れたかもですね」 1.5倍近い価格を打ち出すララ娘さん。 「…高値で売れる物を、安く売ったのがダメって事なのか?」 最初の値付け価格出したのお前じゃん。 と不服そうな猫娘さん。 「いえいえ、そうじゃないんです」 ララ娘さんは否定した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/2oiYNO9CBS

2022-06-17 06:32:44
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「良いですか? 安いと即売れしてしまう商品の値段を高くすると、 どうなるか分かりますか?」 猫娘さんに問い掛けるララ娘さん。 「…儲けが増える」 「それもですが、他には?」 答える猫娘さんにもう一声!とララ娘さん。 「…売れ難くなる」 「それです! それが重要なんです!」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/uYKplHnOQv

2022-06-18 06:31:22
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「良いですか? 買い手が欲しがるからと、滅多やたらに安値で売る必要は無いんです!」 熱弁を振いだすララ娘さん。 「価格を吊り上げる事で、売れ行きをコントロールする。 薄利多売とかクソくらえなんですよ!分かります?!」 あ、これ地雷な話題ってヤツだ。 猫娘さんは理解した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/sNFFbUuHwd

2022-06-19 06:42:37
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「だいたい原価割れする様な商売してどうするんです…!」 最早、薄利多売批判へとすり替わったララ娘さんの独演会は止まらない。 次から次へと飛び出す罵詈雑言。 それでいながら秩序だった論理展開。 そんなララ娘さんを尻目に、飽きて野良猫と戯れだす猫娘さん。 場はカオスだった。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/8psbWfFOCJ

2022-06-20 06:47:40
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「ゼェハァゼェハァ…分かり…ましたか。 安い値段のまま売り続ける事の安直さを…」 独演会を終え、肩で息をしながら切れ切れに訴えるララ娘さん。 だが、猫娘さんはしばし考えた後、 そんな彼女に一言だけ告げた。 「えーと…アレだ。 長いから3行で頼む」 ララ娘さんは固まった。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/tCFfyvFZ61

2022-06-21 06:44:15
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猫娘さんの言葉に一瞬固まるも、 ララ娘さんの脳は猛烈に動きだす。 (話を聞いていなかった? いや、違う。 この表情は多分理解してる。 理解した上で、私を試してる。 まとめろ。 まとめろ。 まとめろ。 私が言いたかった事、 伝えたかった事…) やがて、彼女は高らかに言い放った。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/AfDZ1yE1DX

2022-06-22 12:01:30
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「商売は、他人の都合に振り回されてはいけない!っです!」 自信満々に答えるララ娘さん。 なるほど。 客の求めに振り回されて、在庫全てを安値で売り切ってしまったのは失敗だったワケか。 決め顔にガッツポーズまで付けて言い放つララ娘さんに、 猫娘さんは思わず感心してしまった。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/1AvYBBVynK

2022-06-23 06:42:28
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ここは森都グリダニア。 そのヴァレンティオンイベント会場にて 木陰から様子を伺う不審人物が一人。 そう。 シーズナルイベント男こと、チラシ片手に偵察中の親父である。 なお、サスタシャが条件と気づいておらず、 この時点で既に敗北確定なのだが、彼の挑戦はここから始まるのだ。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Lw7AbUH0IX

2022-06-24 06:37:37
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やっぱり今回もダメだったよ。 案の定、サスタシャ条件に引っかかり、 クエ受注すら断られる親父。 このイベも再び完敗で終わるハズ…だった。 が、今宵の親父は違った。 そう。 彼もようやく気づいたのだ。 降神祭も星芒祭も、全ては… 全てはメインクエを進めてないのが悪いのだと。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/DwmXKDQjp2

2022-06-25 06:45:24
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イベント期間には余裕がある。 今ならまだメインクエ進行も間に合う。 お世辞にも出来が良いとは言えないブーツを履き、 何本も失敗した末に出来た自作のHQ杖を身に着ける。 似合わないヒーラーローブも羽織る。 トレードマークのサングラスを掛けると、 親父は冒険の旅へと駆け出した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Pcw07uAVIR

2022-06-26 06:59:40
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まぁ、早々に迷子になってるんですが。 立ち昇る陽炎と熱砂の荒野を眺めながら、 親父は途方に暮れていた。 何で砂漠の荒野に居るのか。 そもそも何をどう迷子したら森から砂漠に来るのか。 「つーか美味ぇな。この串焼き…」 途中で買った串焼きを頬張りながら、 親父は独りごちた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Jc0KUxNMrX

2022-06-27 06:33:14
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「第一、どこ行けば良いんだよ…これ」 親父が信じられない事を呟く。 なんとこの男、 そもそも【目的地が迷子】だったというオチ。 RPGあるある『久々にやったらどこまで進めたか分からなくなった』である。 「とりあえずウルダハにでも行くか」 親父は何も考えずに行き先を決めた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/7LPi2quWY0

2022-06-28 06:36:48
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目的地迷子の末に、 成り行きでウルダハに辿り着いた親父。 彼はフラリと立ち寄った格闘士ギルドで闘魂を問われていた。 「厳しい修行を乗り越えてゆく闘魂はあるか?」 ▼はい  いいえ おい、馬鹿やめろ。 幻術士からの格闘士への変更って、 猫娘さんとモロに被ってるじゃねーか! #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/UejZLkxaoi

2022-06-29 06:35:29
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その後の親父。 彼は何を思ったか彫金を覚え、 材料掘りのために採掘に明け暮れていた。 「掘ってその場で加工する。 これぞ地産地消…!」 いや…メインクエやれよ。 とのツッコミを他所に彼は我が道をゆく。 メインクエを進めないのではない。 つい脇道に逸れているだけなのである。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/NYwFoevpL0

2022-06-30 06:40:08
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そんなこんなで親父が脇道に没頭してしまったので、 久々にこの男の様子でも。 イエロージャケットどころか、 双剣ギルドからも追われる身となった指名手配犯こと、 爺である。 「…あの女、怪しいな」 彼は今日も今日とて、 リムサの町で怪しげな変装に身を包み、妙な事を呟いていた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/tHZh2azsSO

2022-07-01 11:18:08
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そんな爺だが、 先ほどから彼は海賊衆の一人の女に注目していた。 「…ありゃ双剣の間者だな」 目立つイエロージャケットなんぞどうとでもなる。 だが、街の住人に紛れ込んだ双剣ギルドの人間は非常に厄介だ。 追われる者の嗅覚として、爺は直感で見切っていた。 …後ろには気付かず。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/th36sHvG49

2022-07-02 07:07:23
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「クソッ!逃げられた!」 「あんな不審人物、早々居ない!すぐに見つけるよ!」 ドタバタと背後を駆け抜けていくイエロージャケット達。 結局あの後、不審人物として詰問された爺であったが、 当然のごとく逃走。 現在、絶賛逃走中である。 こっちに気付かぬ事を願いつつ爺は嘆息した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/NmxVM5ZRYH

2022-07-03 07:00:15
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さてさて。 その後、脇道に逸れていたあの男はどうなったかというと… 今も元気に逸れていた。 採掘で亜鉛鉱⇒砂岩⇒と順調に掘り進み、 既に銀鉱を掘れるまでに。 せっかくバスカロンまで戻って来たのに、 当然のように彼は本来の目的を忘れていた。 だが、この時偶然、物語が動いた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Jw5tsFp4F2

2022-07-04 06:49:44
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「フフフ…もう少し銀鉱が掘れたら、インゴットに加工しよう…」 座り込んで一休みしつつ、 何やらブツブツと呟く親父。 そんな炭坑夫と化した親父の脇を、 スルリと抜けていく小さな人影が一つ。 その小さな人影はツルハシを取り出すと、 おもむろに親父の横で採掘を始めた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/1mWZfyVoQD

2022-07-05 06:38:14
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おそらくララフェルなのだろうが、 見た目が一言で言えばジジイ。 そう… ジジフェルなのである。 普段なら採掘の邪魔にと思うハズが、 親父は別のコトに気を取られていた。 そのジジフェルの衣装が…すごく気になるのだ。 「まさか…その装備は…」 親父の肩がわなわなと震えだす。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/ERN04ViS1U

2022-07-06 06:45:43
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青と黒のツートンカラーが映える紳士然としたジャケット、 頭に乗ったシャレっ気溢れる帽子。 「それは…ヴァレンティオンの…!」 事ここに至り、 ようやく親父はシーズナルイベントの事を思い出した。 更に視線に気付いたジジフェルは、 親父に向き直ると、これ見よがしに見せ付けた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/RPE5z17LtQ

2022-07-09 06:29:24
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これ見よがしに見せ付けられるヴァレンティオン衣装を見て、 親父の中で何かが弾けた。 …こうしてはいられない。 採掘などいつでも出来る。 今取らねばきっと後悔する! 親父は立ち上がると猛然と駆け出した。 脇目もふらずに遠ざかるその背に向けて ジジフェルは黙って親指を立てた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/K3Cy1wjcFA

2022-07-10 07:08:26
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「…急げ…急げ!まだ間に合う!」 走りながら親父は懐から一枚の紙を取り出し 紙に書かれたイベント期限を確認する。 「17日23時59分頃まで… まずい!今日じゃねぇか!」 思った以上に時間が無い事に気付き焦る親父。 「クソッ!まずどこに行けば良い?!」 焦りが更に視野を狭めた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/E04DsTwrl4

2022-07-11 06:59:37
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だがその時、どこからともなく声が聞こえた気がした。 (地図じゃ。地図を見るんじゃ…) 慌てて地図を見る。 あった。 現在位置のすぐ右の湖にマークがついている。 思わずガッツポーズを決めた後、 声の主を探し周囲を見渡すが誰もいない。 時間が無い! とにかく親父は走り出した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/BqpS3MqvLA

2022-07-12 06:57:17
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なお、声の主というか犯人はこの人。 はたまた敵か味方か? それとも天使か悪魔か? ともあれ、謎の相棒(?)の後押しを得て、 親父の冒険は再び回り始めた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/t3paXxrR4N

2022-07-13 06:37:46
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駆ける、駆ける、駆ける。 一度走り出した親父は止まらない。 無駄に周辺をほっつき歩いていただけあって、 適正LvよりもLvが高く、ハイパーゴリ押しマンと化した親父。 彼は次から次へとメインクエをこなしてゆく。 イベ終了まで残り4時間。 果たして親父は間に合うのか。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/aKR8BdWDJu

2022-07-14 06:42:24
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そんなこんなで、 数々の困難とうっかりミス(と時間の無駄)を重ねながら、 次々とメインクエをこなす親父。 やがて、彼は念願のリムサ・ロミンサの地に降り立った。 思わず感極まって叫びそうになったが、 デッキとは言えここは街中。 さすがにそれはマズイと彼の理性が押しとどめた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/7eVFCxL1DI

2022-07-22 08:09:23
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とにもかくにも時間が無い。 サクッと面倒なお使い(各国訪問)を済ませ、 再びリムサに戻ってきた親父。 何でも溺れた海豚亭のパデロンが依頼があるとか。 話を聞くと彼は言った。 「エールポート北にあるサスタシャ浸食洞に…」 サスタシャに挑む者キタコレ! 親父は思わず小躍りした。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/W3hHLRnGTp

2022-07-23 06:58:32
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まぁ迷子になるんだが。 このリムサの街、構造が非常に複雑である。 ぐるぐると回り、グネグネと迷った挙句、 親父は一軒の店へと辿り着いた。 表に干された干物の数々、掛けられた網、 燦然と輝く魚の紋章。 「まさか…まさかここは」 親父。 ついに漁師ギルドを見つけてしまう。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/cgDCJziJds

2022-07-24 07:05:19
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迷子の末に、 夢にまで見た漁師ギルドを偶然発見してしまった親父。 一瞬固まるも、 次の瞬間、彼の脳内で選択肢が思い浮かんだ。 1.釣りを覚える。 2.釣りを身につける。 3.釣りを会得する。 4.釣りを極める。 どれにしますか? 彼の中の釣りキチ魂が、悪魔のごとく囁いた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/jzJHeOaMDu

2022-07-25 07:09:58
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「あぁぁあああ! ダメだ!今覚えたら…あぁぁあ!!」 突然、跪き床に額を打ち付けて叫ぶ親父。 釣りはしたい!すごくしたい! だが、今覚えたら最後、 釣りに走って絶対に間に合わなくなる。 「今だけは…今だけは勘弁してくれぇえ!」 親父は半泣きで目指す船着場へと駆け出した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/2Qc3GcacyY

2022-07-27 07:31:58
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エールポートの夕日が静かに沈んでいく。 サスタシャに向かったハズの親父は、 波止場の箱に座り込み、沈む夕日を眺めていた。 「…詰んだわ」 達観とも言える表情で呟く親父。 イベ終了まで残り2時間。 切羽詰まったこの状況で彼の身に何が起こったのか。 振り返ってみる事にしよう。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/WCnmBQkkSr

2022-07-28 06:48:18
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さてさて、 まずは最初にエールポートの初心者の館へ向かった親父。 訓練を薦められるも… 「いや、時間無いし良いよ」 無謀にもこれをパス。 そして浸食洞で、適当に操作してマッチングまで進んで気付いた。 「え。もしかしてコレ見知らぬ人とPT組まなきゃダメな奴?」 親父、固まる。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/e7SR9M0WYY

2022-07-29 06:57:04
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「いや、待って待って。 知らない人といきなりとか…え。俺無理だって!」 そう、この親父。 実は『かなりの人見知りマン』なのである。 初対面とか無理無理。 慌ててキャンセル方法を探し回るも、 次の瞬間、無常に鳴るシャキーン音。 親父はパニックを起こしつつ、辞退を連打した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/0NN18ZeY6Y

2022-07-30 07:34:19
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その後、どうやってもPTを自動的に組まされそうになるも、 人数制限を解除すれば一人で潜れる事が判明。 喜び勇んで侵食洞に踏み込むも、 当然のごとく床ペロのオンパレード。 ペロり過ぎて床の冷たさすら感じなくなってきた頃、 親父は理解した。 …今の自分では攻略不可能なのだと。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/PWcEjSHD7D

2022-07-31 07:24:07
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まとめたひと
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◇FF14の某Durandal鯖メインの群像劇型RP物語の裏話&回想アカとかいうキワモノです。◇フフリとニヤけたらめっけもの。それが当更新の目当てでございます。 ◇無言フォロー等もお気軽に◇RT用アカは@IkuSFF◇本編物語専用タグはこちら⇒#爺譚◇ARK編専用タグはこちら⇒#ARK爺記◇© SQUARE ENIX