短めの
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ナナシ @darkmoon_souji

昔から自分の決められた人生に従うのが嫌だった。 何度か抵抗もしてみたけれど、そんなものは上手くいくはずもない。 このまま自分は大企業のトップに立つんだ。 どうあがいても回避するのは不可能だ。 そう諦めたのと同時に、どうせならこの会社を乗っとればいいじゃないかと思った。

2016-01-29 23:59:25
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji そう決心したのも束の間。 父親が他界し、当然のように自分が一番上に立っていた。 なんて面白くないんだろう。 どこまでこの名前は自分の人生を邪魔してくるのだろう。 腹が立ったので父親の代からいる古参の幹部は全て切り捨て、家の使用人も全てよそへやった。

2016-01-30 00:02:23
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 全部自分のやりたいように変えた。変えてやった。 この会社は代々スマイル家の人間が継ぐことになっているらしい。 由緒正しき家のお嬢さんと結婚させ、跡継ぎを作らせようとしているのはわかっている。 そんなことまで操られてたまるか。

2016-01-30 00:07:19
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji だったらまた反抗するまでだ。 誰とも結婚せずに、好きに生きてそのまま老いて死んでいく! 会社は僕の代で終わり! あるいは別の誰かに継いでもらおう。 うん、それがいい。 どうか今度こそ上手くいきますように。

2016-01-30 00:09:53
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL リ「ハッ…!ミリアルの服から香水の匂いがする…!?」 とかそんなんしか思いつかんかった

2014-10-01 23:28:40
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL まつらむに いたらばいもが うれしみと えまむすがたを ゆきてはやみむ (2526) これなんかミリンっぽいと思った今日の4限目。ホモちゃうんやけどな。わかってるさ

2014-05-27 17:57:31
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 26「っ!!??」 チョコのついた指はミリアルに舐められた。 「ちょっ…なっ…何してっ…!?」 体がぞわぞわする。

2014-02-19 00:19:17
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 25:「あ。こら。お行儀が悪いよ」 ボウルに指を突っ込んでチョコを舐めると、注意された。 「チョコ美味い」 「だーかーらー…行儀悪いよ…」 チョコのついた指を再び口に持って行こうとすると、手首をつかまれた。 そして…

2014-02-18 02:44:57
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 24:「これ…チョコフォンデュでもできそうだな」 「僕は遠慮するよ…」 マジかよ。一人でチョコフォンデュとか虚しすぎるだろ。 「今まであまり気にしていなかったけどひょっとしてそんなに甘いもの好きじゃない?」 「君ほど好きではないよ…」 「ふーん…美味しいのに」

2014-02-17 14:45:59
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 23:「とりあえずって何。とりあえずでやるもんじゃないでしょ。結構重要なことだよね、それ。遊びでやったとしてもいよいよ取り返しがつかなくなるよね、モチベーション的に」 「難しいことはよくわかんない」 「とぼけたって無駄だよ!」 カッカッしてるなぁ。本当。

2014-02-17 02:47:22
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 22:「あーあ。せっかくチョコをここまで溶かしたのにな。もったいない。何かに使おう」 「まだ何か作る気なのか…」 大量のチョコスイーツを目の当たりにしてげっそりしているミリアル。  「別に無理して食べる必要はない。とりあえずケーキ入刀だけ済ませよう」

2014-02-17 02:11:19
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 17:「しょーがないなぁーもぉーちゃんとチョコはちゃんと別に用意してるからー」 「機嫌よくなりすぎだろ」 「はい」 「…何これ」 「チョコ」 見てわかりませんか?

2014-02-14 12:56:34
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 14: 「あーっ!服だけは!服だけはどうかおやめください!!」 上着は奪い返されてしまう。 「違うんだって~…たぶんこれ、キャシー君の香水だよ~…何か今日は妙に張り切ってたから…」 「…なんだ」 違うのか…

2014-02-14 11:22:48
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 13:「さっさと飯食うぞ!」 濡れた上着を無理やり脱がせる。 一度この機会にこれは洗濯…を… ……。 「!?ちょっ…何臭いかいでるの!?やめてよ!」 「…香水のにおいが…」 「はぁ!?」 「女の匂いがするーっ!!」

2014-02-14 11:17:48
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 12:「見ろよ。今日は空からチョコが降ってきたみたいだな」 「君がまいたんでしょうが…」 「うるさい!お前は俺の作ったものだけを食べてりゃいい!」 「どうしたの…急にそんな独占欲むきだして…」 これでもう悩みの種はなくなった。

2014-02-14 11:12:37
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 3:それが目的か! 「お前にあげるかどうかはこれを食べてから考える…」 「ええっ!」 「自信あるなら何の問題もないだろ」 さーて。何作るかな…

2014-02-14 01:43:20
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 2:毒味してやらないとな。 不味かったら本命に渡せないしな。 「そうか…バレンタインか…俺も何か作るかな…暇だし」 「そう言うと思って材料揃えてきました!!」 「…。」 なぜこういうときだけこんなに気が利くのかなー…? 「何作るんですか?私にも下さりますか?」

2014-02-14 01:41:28
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL ハッピー!?バレンタイン1:「リン様!私頑張って作ったんです!食べてください!!」 「へぁ?あぁ…バレンタインか…」 朝、出勤してきたメイドのマリーに綺麗に包装されたチョコを渡された。 「どれどれ…お手並み拝見といきますか…」 「お願いします!!」

2014-02-14 01:37:20
ナナシ @darkmoon_souji

@sousakuTL ①この家に監禁されてどのくらいたつだろうか。ここしばらく外に出てない気がする。せいぜい庭に出るぐらいだ。こんな格好をさせられ、毎日毎日家事をさせられ…「ちょっと待って。初っぱなからおかしい」

2013-12-21 02:28:35
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL ミ「あけましておめでとうございます」リ「おめでとうございます」ミ「今年もよろしくお願いします」リ「お願いします。まぁまぁ一杯どうぞ」ミ「どうもどうも…って、お酒はいらないよ。僕はジュースでいいよ」リ「子どもか」

2014-01-02 13:02:36
ナナシ @darkmoon_souji

「ただいま……」 「あけましておめでとう」 疲れて帰ると、出迎えの挨拶で年が明けていたことに気がついた。 「……なんか久しぶりだね?」 「そうか?気のせいだろ」 「気のせいじゃないよ」 「だったらそうなのかもな。年が明けるまでお勤めご苦労様です」

2018-01-01 01:26:54
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 136:「…あの…仕事は?」 「今日はもう何もしたくない…このままでいたい…」 「!?いや!離れろよ!!」 「…んー…」 おい!適当な返事をするな! ちょっ…首もとに鼻をすりよせてくるな! 「ミリアル!」 「…。」 こ…こいつ!

2014-02-24 01:21:42
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 135:「僕はあの人が苦手だ…」 「自分の親なのに何言って…おわっ!?」 いきなり抱きつかれてソファーに倒れ込む。 「な、何!なんだ!」 「もう疲れた…」 「知るか!」 バタバタするが、抱きしめるその手に少し力が入ったのでやめた。

2014-02-20 01:26:58
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 133:「実家がそんなに裕福でないからこそ、母は一生懸命勉強もしたし、働いたんだと思う…。そのかいあってか先代…父の秘書となった」 へぇ…そうだったんだ… 「そこからは早かったんだ…二人は内密に交際を始める。バレる。反対される。でもすでにお腹には僕がいた」

2014-02-20 01:17:52
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 132:「なんつーか…若いんだな。とても厳しそうな…でも冗談とか上手で…喋るのが上手いな」 「うぅぅ…」 「何で苦しむんだ!?」 褒めたのに! 「母は昔から美人で頭が良くて女性なのに仕事ができると評判の人だった…」 何だか長くなりそうなので隣に座った。

2014-02-20 01:13:50
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 129:その後俺は少しの間気を失っていたらしい。 目覚めたときにはもう夜で、使用人たちは帰った後だった。 夕食は連中が用意してくれていたようだ。 それを一人で食べて、ミリアルの書斎を訪れてみた。 ノックをするが特に返事がないので勝手に入る。

2014-02-13 20:42:12
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 125:なぜこんな厳格で真面目な人が駆け落ちやらデキ婚やらしたのか謎だけれども… 「お願いだからさ…好きな人ぐらい自分で選ばせてくれよ…」 「それはあの子のことを言ってるのかしら。確かに美人で良物件だわ」 「そのことはもういいから!!」 とりあえず帰れ!!

2014-02-13 01:51:11
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 124:「はっきり言って駆け落ちして父さんと結婚したあなたに言われたくない」 「…。」 にらまれる。 やはり効果はあるな…この話… 「私の苦労した経験があるから言ってあげてるのよ」 「駆け落ちの上にデキ婚だとか言われると何の説得力もないよ、母さん」 「くっ…」

2014-02-13 01:48:18
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 123:こっちは仕事をほっぽりだして帰ってきたんだ。誰のせいだと思ってるんだ。 「母さん…あなたが心配することなんて何一つしてないし、僕は絶対に助けを求めたりもしない。頼むから放っておいてくれ。勝手に結婚相手を決めたりしないでくれ」 迷惑だ。

2014-02-13 01:44:42
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 122:「どうしてそんな顔をするの。」 「…だったら黙ってこなくてもいいじゃないか」 「言ったらあなた、どんな手を使ってでも私をこの家に近づけようとしないでしょ」 まぁそうだけど。 「わかってるならさっさと帰ってくれよ」 「やだ。なんてひどい子」

2014-02-11 22:35:52
ナナシ @darkmoon_souji

メモ ━━━なぜこんなことになったのだろう。 さっきから冷や汗が止まらない。 ひとまず自分を落ち着かせようと、淹れた紅茶に口を付けようとしたときだった。 「……お料理、お上手なんですね。」 「へぁっ?」 ふいに話しかけられ、おかしな声が出てしまった。

2016-08-23 21:09:35
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 「じょ、上手?っていうか……なんというか……ありがとうございます……」 パニックになりながらもとりあえず礼を言った。 「あなたは、彼がこれまでにお付き合いなさっていた女性達とは違うタイプで少し驚いています…」 「へ?」

2016-08-24 22:59:46
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 予想外なことを言われ、またもや間抜けな声が出る。 「彼が本当に望んでいたのは、あの方々でもなく、私でもなく……あなただったのでしょうか……」 「……えーと……」 何と答えればよいのやらわからなかった。

2016-08-24 23:02:33
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 「……すみません。気持ち悪いでしょう?でも私はずっと……彼と一緒になるのだと、幼い頃から思い続けていました。親に決められた相手とはいえ、私は、ずっと……」 彼女は自分の膝の上でギュッと握り拳を作った。

2016-08-24 23:07:00
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 「彼が私に無関心だとわかっていても、それでも追いかけ続けました。今は駄目でも最後はきっと私の所へ来てくれると信じて。だって、決められた事でしたもの。」 今にも泣き出しそうな笑顔を彼女は向けてきた。

2016-08-24 23:09:34
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 見ていられなくて、彼女を視界から消す。 「初めて出会ったときから、彼は私に無関心でした。私と話すより、使用人の方々に無茶を言って、困らせている方が楽しそうでした。私と二人きりになっても、いつも難しそうな本を読んで全く相手にしてくれませんでした。」

2016-08-24 23:17:22
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 彼女の思い出話を聞かされて、改めて気がついた。 この人は、自分の知らない「彼」を知っている、と。 「今まで別の方とお付き合いしていたのは、私を遠ざけるためだということはわかっていました。けれども、今回ばかりは違うようですね。」

2016-08-24 23:22:58
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji よく見ると、手が震えている。 早く。 早くこの場から立ち去りたい。 「彼が私を見てくれることなんて……あるはずもなかったのですね。何でもっと早く気が付かなかったのかしら……」

2016-08-24 23:27:53
ナナシ @darkmoon_souji

@darkmoon_souji 彼女の話を聞いて、胸の奥がズキズキするのを感じた。 自分の知らない「彼」の話を聞くのが心苦しかった。 どうあがいたって知り得ることのできない、過去の姿。 勝敗で言えば勝利しているにも関わらず、敗北したかのような気分であった。

2016-08-24 23:34:25
Nicola @Nicola_nn

あとあれよね、シーツお化けになってミリアル脅かすリン様とか可愛い

2014-05-30 23:29:26
Nicola @Nicola_nn

なんていうか暇を持て余しすぎ遊び始める(シーツお化けみたいな)リン様が見たいだけなニコラ

2014-05-30 23:32:54
Nicola @Nicola_nn

はっ それで逆にミリアルがやけどしてリン様が看病するんか!

2014-05-30 23:27:40
Nicola @Nicola_nn

なんか昨夜から他所の子ばっかり描いてるけど他所の子美味しいです。ほたてさんところのリン様かわいい。 pic.twitter.com/KZHpdpcCWg

2014-08-26 14:41:42
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ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL【クリスマス後日談】「ひどい熱だな…」体温計を見てミリアルは顔をしかめた。リンはそのひどい熱にうなされながら眠っている。「あぁ…僕のせいか…」『丈夫そうに見えるけど…ストレスかしら』黒いウサギのぬいぐるみがそう言った。「何にしろ僕のせいだよ…」

2013-12-25 23:38:18
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL そっと手で頬に触れる。熱い。「ごめんよ…」謝っても許してもらえないかもしれないけれど。『あんたって本当ひどい男ね。この子が一生懸命あんたの為にプレゼントを用意していたというのに…』アリエルが驚くようなことを言った。「…え…?プレゼント…?」『そうよ』

2013-12-25 23:42:11
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL アリエルはズルズルと何かをベッドの下から引っ張りだしてきた。手に取ってみると…「…マフラー?」リンが編んだのだうか。『素敵でしょ。私にも作ってくれたのよ。ほら!』ぬいぐるみサイズの小さな赤いマフラーを彼女は見せつける。…僕だけにじゃなかったのか…

2013-12-25 23:44:55
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 「…ありがとう。リン君」寝ている彼に向かってミリアルは礼を言った。すると、リンがうっすらと目を開けた。「リン君!」「ん…?俺は寝てたのか…?」虚ろな目で体を起こす。「何だ…?頭が重い…体が熱い…」「ダメだよ!寝てなきゃあ!熱があるんだよ!」

2013-12-25 23:47:37
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 慌ててミリアルはリンの体を支えた。「熱…?そのぐらいどうってことない…それより…ご飯作らなきゃ…」ベッドから出てこようとする。「ダメダメ!どう見ても無理してるじゃないか!今日は大人しく寝て!ご飯は大丈夫だから!」「うるさい…俺はそこらの人間とは違うんだ…」

2013-12-25 23:50:04
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 無理やりベッドに戻して寝かせる。「君は疲れてるんだ!今は休息の時!大人しく寝る!」「…。」ぼんやりとした目でリンはミリアルを見ている。「電気消すからね。大人しく寝るんだよ」ミリアルはそう言って立ち上がろうとした。

2013-12-25 23:53:07
ナナシ @darkmoon_souji

@homoTL 「…ん?」ぐいっと引っ張られる。見ると、リンが服の裾をつかんでいた。「…行かないで…」か細い声でリンは言った。「ここにいてほしい…」「…。」全部、全部熱のせいなんだろうけど…。そう言い聞かせて、服の裾からリンの手を優しくはがし、布団の中に入れた。

2013-12-25 23:59:45