みなみ推しのF(妄ツイ)
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1 千葉魂の中で最も凶暴と恐れられているメンバーがいる。 男1「奥田さんっていつも睨んでくるよな。」 男2「分かる。とにかく目が怖い。」 奥田「誰の噂してんだよ。」 男1「えっ…。😨」 男2「い、いや、これは、その…。」
2023-08-05 17:00:23
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2 奥田「放課後、体育館裏来いよ。来なかったら、分かってるよな？」 男1「はい…。」 奥田「覚悟してきな。」 こうなったら最後。満足するまでボコボコにするらしい。
2023-08-05 17:00:32
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3 奥田いろは。千葉魂の特攻隊長。 とにかく喧嘩っ早く、常に睨みをきかせている。喧嘩に発展すればまずは彼女が先陣を切り、どんどん敵を薙ぎ倒していく。女同士の喧嘩では負け知らずらしい。 そんな彼女にはいくつもの伝説が残っている。
2023-08-05 17:00:47
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4 その中の1つは彼女が中学3年生の頃。当然同世代に対しては負け知らずで男相手にも売られた喧嘩は買っていた。 そんなある日のこと、彼女の噂を聞きつけた高校生の女子たちが、彼女を囲んでリンチしようとしていた。 女1「あんたさー、地元の先輩を無視するってことはないよねー。」
2023-08-05 17:01:04
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5 奥田「あ？」 女2「あんまり私たちを怒らせない方がいいと思うけど。」 奥田「…上等だよ。」 そう言った彼女は5人組を1人で、それも1分足らずで蹴散らしていったのだ。 女1「お、お前…。」 奥田「もっと喧嘩強くなってから物言いな。」 女1「わ、私の彼氏に、言うからな…。」
2023-08-05 17:01:23
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6 奥田「あ？あんたの彼氏？」 女1「そ、そうだよ。ここらへんで番張ってるんだぞ。」 奥田「へぇ、この辺も落ちたもんだね。こんなザコの彼氏が番だなんて。」 女2「後悔するぞ、お前…。」 奥田「だから、上等だっつってんだろ。」
2023-08-05 17:01:34
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7 数分後、彼氏がやってきた。 男1「あんまり女殴る趣味じゃねーんだけどな。」 奥田「へぇ。殴る勇気ないんだ？」 男1「てめぇ、あんまり調子乗ってっと…。うっ…。」 奥田「あんま大声で喋んなよ。聞こえてんだよ。」 男1「お、おい、囲め！」
2023-08-05 17:01:46
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8 男数人がかりで彼女を囲んだのだが…。 奥田「大したことねぇな。」 男1「お、お前、何者なんだよ…。」 奥田「あ、いいの持ってんじゃん。」 男1「あ、おい…。」 彼女は男が持っていたタバコを取り出した。 奥田「高校生ってまだ吸っちゃいけないんじゃなかったっけ？」
2023-08-05 17:01:56
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9 男1「うるせぇよ。」 奥田「ま、いっか。久しぶりに吸っちゃお。」 男1「お、お前こそ…。」 奥田「お前？誰に口聞いてんだ？」 男1「うわぁぁ…。」 その後倒した全員に根性焼きをお見舞いして、何事もなかったかのように去っていったらしい。
2023-08-05 17:02:07
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10 そんな彼女にも頭が上がらない人がいる。それが〇〇だ。 いろはは何気ない日の放課後、屋上にいた。 奥田「君の見る景色を全部〜♪」 実はいろはは歌を歌うのが好きで、1人になったタイミングでよく歌っている。
2023-08-05 17:02:21
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11 奥田「またどっか遠くで〜♪いつか〜♪」 〇〇「上手だね。」 奥田「え？」 〇〇「奥田さんって歌上手いんだね。」 奥田「な、何話しかけてんだよ。」 〇〇「話しかけちゃダメなら独り言ってことにしておいて。」
2023-08-05 17:02:31
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12 〇〇「別に恥ずかしいことじゃないでしょ。歌が上手いことって。」 奥田「な、何が目的だ？」 いろはの頭の中には弱みを握られたという考えしかなかった。 しかし、〇〇は…。 〇〇「目的？別にそんなのないよ。単純に奥田さんを褒めたかっただけ。」
2023-08-05 17:02:50
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13 初めて会ったタイプの〇〇にいろはは戸惑っていた。 奥田「な、なぁ。私の歌、本当に良かったのか？」 〇〇「うん。すごく上手だったよ。」 奥田「そ、そっか。ありがとよ。」 少し照れくさかったいろはは思わず目を逸らしていた。
2023-08-05 17:03:01
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14 〇〇「奥田さん、さては褒められ慣れてないね？」 奥田「は？な、なめんなよ。私だっていろいろ…。」 〇〇「そっか。奥田さん可愛いしね。」 奥田「て、てめぇ、マジで許さん。今からぶん殴ってやる！！」 〇〇「ちょ、ちょっと…！」
2023-08-05 17:03:12
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15 屋上で〇〇を追いかける彼女は、ヤンキーとして気を張っていない、自然体な少女だった。 奥田「な、なぁ…。」 〇〇「ん？」 奥田「私のこと怖くないのか…？」 〇〇「別に怖くないよ。あ、喧嘩売ってるわけじゃないよ？」 奥田「分かってるよ。」
2023-08-05 17:03:27
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16 どこか〇〇の前では素でいられるのであった。 奥田「今度、カラオケとかどうか？」 〇〇「お、まさかのお誘い。」 奥田「ひ、冷やかすな！」 〇〇「うん。いいよ。その時は私服でね？」 奥田「当たり前だ。(ヤバい、ジャージしかない…。😅)」
2023-08-05 17:03:40
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17 とある日の朝。 奥田「お、おい！〇〇はいるか！」 賑やかだった教室が一気に静まる。 〇〇「はい？」 廊下に出ると…。 奥田「きょ、今日の放課後空いてるか？」 〇〇「うん。空いてるよ。」 奥田「じゃあ、その、い、行くぞ！カラオケ！」
2023-08-05 17:03:48
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18 〇〇「分かった。」 奥田「あ、あと、これ。」 〇〇「ん？何これ？」 渡されたのは一口サイズのチョコ。 奥田「この前褒めてくれたそのお礼だ。」 〇〇「ありがとう。」 奥田「ありがたく受け取らないと殴るからな。」
2023-08-05 17:04:00
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19 〇〇「えー、殴らないでよ。可愛い顔が台無しだよ。」 奥田「あぅ…。」 耳元で〇〇に囁かれて顔を真っ赤にするいろは。 〇〇の前では照れて塩らしくなる特攻隊長であった。 つづく…。
2023-08-05 17:04:09